姫椿桃のボテ腹受難 望まぬ結婚に孕んだ彼女の逃亡劇 作:高牧園
どうにかして桂木の元から逃げ出した姫椿桃だが、行き場はどこにもなかった。
「ここにも手配書が……!」
すでに解散した『鬼灯』の面々を頼ろうと考えるも、表通りには桃の手配書が貼られている。大通りを歩くことすら許されない桃は二人の乳飲み子を抱えて裏通りに身を潜めるしかなく、食事もままならない苦しい日々を続ける。
(こんな場所にはいられない。ほとぼりが冷めるまで、外国に逃げようかしら)
子どもたちの安全を考えるなら、手配書が出回っているこの辺りで生きることは考えられない。外国へ行くしかないと心を決めて、桃は夜に紛れて港へ急ぐ。
――辿り着いた港に泊まる船のひとつに目をつけた桃は、ひっそりと辺りを窺う。
(お金もないんだもの、これしか――)
桃色の髪を揺らして周囲を警戒する桃は一文無し。
船に乗せてもらう金も渡せないのだから密航しかない。忙しく立ち働く船員たちに気付かれないように船内に潜り込んだ桃は貨物の奥に紛れ、無事に船内に潜むことに成功した。
――桃が隠れてしばらくしてから、船はゆっくりと動きだす。
密航が成功に終わったと安堵の溜息を漏らす桃は、抱えたままの二人の子どもに視線を向ける。
「ごめんね、お腹空いたね……」
赤子は二人とも頼りなげに口を開け、母乳を乞い求めている様子。
子どもにひもじい思いはさせられないと桃が左右の乳房を子どもたちの口にあてがうと、子どもたちはチュウチュウと母乳を吸い始めた。
(ああ、よかった……)
子どもたちの顔色がみるみる良くなっていくのを見れば、疲れ切った桃の顔に笑みが浮かぶ。
路地裏に潜んでいる間は、手配書を見た誰かに顔を指されないかと心配していたのだ。密航の緊張からも解放された桃は、自分でも気付かないうちに眠りに落ちていた。
「――……」
乳房もろくにしまわないまま、静かに寝息を立てる桃。
しかし密航者に穏やかな眠りなどあるはずもない。ほどなくして胸に抱かれた赤子は揃って泣き声を上げ、桃はハッと目を覚ました。
「ああ、今は……今は静かにして……!」
慌てて子どもをあやし、何とかして大人しくさせようとするがもう遅い。
「誰だ!」
泣き声を聞きつけた船員たちは桃がいる貨物室に押し寄せて、赤子を抱えたままの桃は彼らの前に引っ張り出されてしまう。
「密航者か」
「船、今から引き返すか?」
「それしかないだろうな。くそ、時間を無駄にさせやがって」
密航者である桃に舌打ちし、彼らは冷ややかな視線を向ける。
「ま、待って! 何でもする、このまま連れて行って欲しいのよ!」
船を引き換えされ、元いた港に放り出されてしまえば、桃は路地裏でコソコソする日々が続く。
あんな貧しい日が続けば、子どもたちは食い詰めてしまう――それだけは避けたい一心で呼びかける桃に、船員たちは顔を見合わせる。
「そう言われてもなあ……」
「でも、子連れだぜ? 放り出すのも寝覚めが悪い」
「タダでって訳にはいかないが、子連れの女に出来る仕事なんて――あ」
ひそひそと相談する船員は、そこで言葉を切って。
「……何でもするって言ったが、俺達の性処理でも構わないのか」
「っ――!」
言葉に、桃はわずかなためらいを覚える。
もともと、桃が手配書を撒かれ密航までする羽目になったのは、望まぬ結婚によって孕まされたせい。それを思えば見知らぬ男と情など交わしたくはない――だが、手段を選んでいられる状況でないのも事実。
「……もちろんよ」
躊躇しつつも、桃は彼らに頷いた。
(どんなことがあっても、この子たちと一緒に国を出られるなら――!)
悲壮な決意を固めて頷く桃。
「外国までの間で構わない。この身体は……好きにして」
言って、桃は眠った赤子二人を傍らに置いて、自らの着物をはだけた。
結婚後は酷い目に遭った桃だが、整った顔の艶やかさは変わらない。二度の出産を果たした後も乳は垂れず、豊かに張り出したバストから垂れる母乳はむしろ蠱惑的だ。子を成したとは思えないほどくびれは際どく、なめらかな腹の稜線を辿った先には安産型の豊かな尻がある。
海の上にいる間は生の女体と触れ合う機会はないと思っていた船員たちからすれば、桃の美しい裸身はたまらないもの。彼らは桃の要求に返事をするより早く桃の身体に群がり、桃の裸体に手を伸ばす。
「んぅっ……!」
突然伸びた手に押し倒されて、桃は無理やり脚を広げさせられる。
誰かが桃の股ぐらを覗き込んでいるが、それが誰なのかを確かめるより早く、桃は髪の毛を引っ張られて別の方向を向かせられてしまう。
「っく……」
「おい、女! コレをしゃぶれ!」
桃の名すら知らない男は、目をギラつかせながら桃の唇に怒張を押し付ける。
押し付けられた魔羅に顔をしかめながらも桃はソレを口内に受け入れ、同時に膣穴を誰かが穿つ。
「おおっ! これが女の――おおっ……!!」
感極まった叫びが響いたかと思えば、性急な声がして。
「くそ、上も下も埋まっちまった……仕方ねえ、腕上げろ!」
言いながら桃の腕を掴んだ男の一人は、あらわになった桃の腋窩に雄幹をこすりつける。
「んく……ん、んぅうっ……」
群がる男たちが勝手に身体を使うせいで、桃の全身は軋むように痛みを訴える。
しかし、菊座すら穿たれた桃は身動きも取れない。口の中の陰茎に必死で舌を這わせていると、口を使う男は桃の頭を掴み、がむしゃらに前後に振り立てて。
「うおおッ、おおッ!! 出すぞ、出すぞおッ!!」
「んぐ――!」
桃の口腔を真っ白に染め上げてしまう。
「この女、子どもを産んだとは思えねえ締まりだ。たまらんな……お、出るぞ!」
膣を穿つ男は当然のように中出しし、膣も肛門もあっという間に精液まみれ。
「ふう、次は俺だな」
「この長い髪も良いな、順番待ちの間はこれを使うか」
竿が抜かれたと思えばすぐさま次のものが突き立てられるのだ、桃が身体を休める暇はない。
婚家で酷い目に遭ったとはいえ、あれは夫一人から受ける凌辱だった。入れ替わり立ち替わりの輪姦は経験がないことで、桃は全身に男たちの淫熱を感じながら苦しげな声を漏らす。
(子ども、は――)
前髪にこすりつけられた肉幹が暴発し、髪の毛どころか顔面すらもドロドロにしながら、桃はチラリと子どもに目をやる。
母乳で腹を満たした子どもたちはすやすやと眠っている――良かったと思う暇もなく、今度は乳を掴まれて。
「美味しそうなモンがあるな、俺らにも振る舞ってくれよ」
乳を掴んだ男は、桃の豊満な乳肉を潰すように揉みしだく。
「ううっ……!」
思わず苦悶の声を上げる桃の乳房から、勢いよく母乳が溢れ出る。
「ひぁっ!」
膣に精子を注ぎ込まれ、乳房も好き勝手に揉まれたのだ。良くも悪くも身体に刺激を受けたせいか母乳の出は出産後一番とすら見えて、子どものための乳は男たちに吸われ、潤滑液代わりに使われることを惜しく思うほどだった。
「母乳のお陰で滑りが良い。このままなら……うっ!!」
大きな乳房をばるんばるんと揺らしながら母乳を撒き散らす桃の艶姿にやられたか、桃の肌のすぐそばで肉幹が跳ね、狭い貨物室いっぱいに精臭が立ちこめる。
「ふく……っ、う、んんぅ……」
懸命に奉仕に取り組む桃だが、魔羅にしゃぶりついて窄めた頬にすら精子は塗りつけられる。
膣も肛門もたんまり精液を食らって、逆流した白濁に下半身はぐちゃぐちゃだ。撹拌された精子の泡に埋もれながらも男たちの命令に従って必死に腰を振るうちに、気付けば夜明けが訪れていた。
「うし、一旦引き上げるぞ」
「また来るぞ、女。いつでも穴は使えるようにしておけ」
桃を床に打ち捨てて貨物室を立ち去る男たちを見送った後も、桃はグッタリと横たわったままだった。
「…………う……」
やっとの思いで身を起こすも、精液がかかって固まった桃色の長髪は乱れたまま揺れもしない。
浅ましい欲望をぶつける男たちによって精液まみれとなった桃は、ぬるつく床に手をついて、這うようにして赤子の元へ。
乱痴気騒ぎにもかかわらず、桃の子ども二人は安らかに眠っていた――抱き上げると目を閉じたまま可愛らしい喃語を上げて、母親の乳を探して顔を左右に振る。
「……うふふ」
凄絶な輪姦を受けた直後の荒んだ心に、子どもたちの姿が愛しい。
このまま抱き締めてしまいたいが、そうするには桃の身体は汚れきっていた。脱いだ着物も精液まみれにされていて、桃は垂れ続ける母乳で手を清め、子どもたちに乳を含ませる。
(これで、外国には行ける……私さえ辛抱すれば……)
船員たちの欲望を発散する道具として使われる惨めさに耐えるように、桃は自分にそう言い聞かせるのだった。
●
休む暇なく桃は使われ続けた。
食事の時間と子どもの世話をする時間だけは自由が許されたが、その間も船員たちは魔羅をいきり勃たせて桃の身体をジットリと眺め続ける。気が休まることはなく、行為の激しさのあまり気絶してもお構いなしに彼らは桃の穴を犯し続けた。
豊かな乳房は幹を挟ませられるたびに母乳を噴射し、精液まみれの桃の顔を白く汚す。身体にまぶされた精液や母乳が乾くより早く次の精子が掛けられるせいで、桃は素肌の上に幾重もの白濁を纏わされていた。
「うう……っ、は、あぁあっ……!!」
そんな状況で体力は常に尽きかけなのに、男たちの腰を跨がされ、自ら腰を振るよう命じられることもある。
豊満な乳房を大きく上下に揺らし、母乳を撒きながら騎乗位を晒せば彼らは褒美とばかりに桃の全身に精子を塗り込む。ようやく男が中出しを済ませると桃はその場に倒れて眠ってしまうが、寝ても起きても凌辱の日々は変わらない。
「っあ……ぁう……うう……」
貨物室から出ることは叶わず、何日も何日も輪姦の日々は続く。
膣穴と菊環からは逆流した精子が溢れ出る。胃には繰り返し白濁を流し込まれたせいで自分の身体は内側までも穢いと感じられて、桃の心は日々追いつめられる。
「――う……、……う……」
遠い国を目指す船旅は想像よりずっと長かった。
休みない輪姦に心身を削られ続けて、ついに一年が経っていた。
●
「もうこの穴も使い始めて一年か」
仰向けに倒れた桃の膣穴を貫きながら、一人の男がぼやく。
「もう明日にゃ港だろ? 今夜が最後だ、思いきり犯ろうじゃねえの」
言って男が力強い打突を加えれば、桃は虚ろな目を空中に向ける。
一年間にわたる精液漬けの日々に、桃は犯されるだけの肉便器になってしまった。変わらず締まりの良い穴には絶えず精液が注がれるせいで、桃は父親も分からぬ子を孕んでいた。
「このデカッ腹にぶっかけるのも最後だな」
笑いながら、男たちは最後まで桃の身体を貪る。
ひどい生活を送りながらも、桃の胎の中の子はすくすく育つ。一人目と二人目を産んだ時よりも腹はずっと大きくなって、中にいるのは双子かもしれない、と男たちは軽口を叩くほど。
「とんでもない爆乳にもな」
横合いからの手が乳房に沈めば、怒涛の勢いで母乳は噴射。
母乳の勢いも日増しに強くなり、今や船員たち全員の喉を潤しても余るほどだ。乳房そのものも樽のような爆乳に変わって、元から豊満だった桃の身体は船に乗る前とはまるで違う。それでいてくびれは引き締まったままなのだから男たちにはたまらず、彼らは妊婦への思いやりが欠片もない中出し凌辱を繰り返すのだ。
「最後の精子だ、ちゃんと飲めよっ!!」
桃の口を穿ち、無理やり頭を振らせていた男は桃の頭を掴んで精を放つ。
「――ん――」
目に光を失った桃は、呆然としたまま流し込まれた精子を飲み込む。
華奢な喉を動かして男の欲望を胃に収める間も、桃の髪の毛には精液が塗り込まれる――腋に挟まされた肉棒も精を発射し、空中で母乳と精液が混ざり合う。
「反応は鈍いが、締まりは極上のままだな」
「ああ。一年間使い続けたが優秀な穴だ」
桃をそう評する男たちは、陸に上がる直前まで桃を犯し、心ゆくまで精液まみれにするのだった。
●
そしてついに船は港に着いた。
船員たちは船に積んだ荷物を下ろしていくが、慌ただしい物音が響く中でも桃はほとんど動けない。
桃が過ごしていた貨物室の荷物が減ってゆく中、桃は這うようにして子ども二人に手を伸ばす。一年前より大きくなった子どもたちは、それでも危なっかしく桃に歩み寄り、精子まみれの母親の手にしがみつく。
「……ぁ……」
手に温かなものを感じる桃の頭はほとんど働いていない。
気付いた時には、桃は二人の子どもを抱き寄せていた。精液まみれでドロドロの胸に赤子のぬくもりを感じると、大きく突き出た妊婦腹の内側で胎動が感じられる。
「――……」
胸と胎に子どもの温度を覚えながらも、桃は起き上がることすらままならない。
貨物室の荷物はあと少し。船員たちは一年にわたって貪った女体には目もくれず荷物を運び出し、室内の荷物が全て片付いてから、思い出したように床に転がる桃を見下ろす。
「あとはコレだけか。どうする?」
「余ってた布あったよな? 汚えし、それで包むか」
「おう」
陸に上がった男たちは早く次の用事を済ませたいのだろう、気もそぞろな様子の男はどこからかボロ布を引っ張り出して、雑に桃の身体を包みこむ。
「どこ持って行きます?」
「オモテじゃまずいだろうな、裏の……どっか適当に置いとけ」
「国に着くまでって話だったもんな、あとは何でもいいか」
ぞんざいな物言いの男たちは布に包まれた桃を持ち上げる――そこで桃の意識は途切れてしまう。
傍目には、桃が生きているのか死んでいるのかも分からないだろう。子どもたちと一緒にボロ布に包まれた桃は港すぐそばのゴミ捨て場に置かれ、船員たちはすぐに自分たちの用事のために立ち去ってしまう。
「――」
船員らの喧騒は遠のいて、それでも桃はグッタリしたまま。
港そばのゴミ捨て場だからだろうか、辺りは腐った魚の臭いが立ちこめる。腐って溶けかけた魚の半身が桃のすぐそばに落ちているが、桃はこの場所から移動する余力もなかった。
「…………」
そんな状況なのに、桃は無意識のうちに子どもたちに乳を含ませる。
一年にわたる輪姦凌辱によって一段と大きくなった乳房に、子どもたちの小さな手が沈む。勢いよく飛び出る母乳をコクコクと飲む子どもたちの小さな唇が、必死に桃に吸いついている――我が子に乳を飲ませられていることに、桃は安堵を覚えて。
「……よか、った…………」
絞り出すようにそれだけ呟くと、そのまま死んだように眠りに就くのだった。