幽谷霧子の男子校体験入学 晒し上げ露出で羞恥に染まる現役アイドル 作:高牧園
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ほんのりとした不安は、しかしそれ以上の形を成さない。
休み時間のたびに男子たちは霧子の元に集まって何かと話すが、答えたくない質問や話題が持ち出されることはない。時たま信吾も霧子に話しかけはするものの、答えにくい質問を出すことはなかった。
(もう三限……)
カメラが入っている以外、授業はごく普通。
進度も霧子の学校とほとんど同じで戸惑うことはない。さらさらとシャープペンシルを動かしながら、霧子は静かに胸を撫で下ろす。
(これなら、何もなさそう……)
三限の世界史はつつがなく終わり、休み時間に入る。
(次は――)
時間割を確認しようとする霧子に、さっと平坂が近付く。
「幽谷さん、次の体育は水泳みたいです」
「水泳……」
霧子の学校では、夏でも水泳の授業はない。
水泳の授業を珍しいとも感じる霧子に対して、平坂はこう続けた。
「男子校なもんで更衣室がないそうで……生徒さんが移動したら、教室でお着替えをお願いします」
差し出されたスポーツブランドのプールバッグの中には、水着もタオルも入っているらしい。
「分かり……ました」
平坂とやり取りしている間に、教室の男子は全員捌けていた。
スタッフたちも機材を持って引き上げる。教室に一人きりになった霧子はブレザーのボタンを外し、プールバッグの中から水着を引き出す。
「……え」
出てきたのは、真っ白な水着。
サイドにピンクとグレーのラインが入る、白い競泳水着だった。泳ぎやすそうな水着ではあるものの、紅一点の水泳授業を受けると考えると股間のカットの際どさが気になってしまう。
バッグの中を探ってもゴーグルはあるものの、パーカーなどの身体を隠す衣服は見当たらない。
「この水着で……?」
水泳の授業に競泳水着で出ること自体は何の問題もない――そう分かっても、ためらいは強い。
広げた水着を前に戸惑っていると、教室のドアが控えめにノックされて。
「……幽谷さん、そろそろご移動を……」
「は、はい……!」
遠慮がちに急かす平坂に返事をして、霧子は急いで水着に着替える。
下着を含め、脱いだ制服はプールバッグの中へ。学校の廊下を早足で進む霧子がプールサイドに現れると、水着姿の男子たちはワッと湧いた。
「すげ……!」
「おい、あんま見んなよ……うおっ」
正午が迫った太陽の下、霧子の肢体は真っ白に輝いてすら見える。
華奢なボディラインはくっきり浮き出て、胸の下には膨らみを示す影まで。彼らは霧子に気付かれないようにと競泳水着の股間や胸元をチラチラ見るが、霧子からすれば露骨な陽光よりもあからさまだ。
(み……見られてる……)
水着での撮影の経験はあるものの、同世代の男子の前で水着になる感覚は別。
羞じらいを滲ませる霧子が最後の生徒だったらしい。教師はパンパン手を叩いて男子と霧子を集合させ、二人一組での準備体操をするように指示を出す。
「幽谷さん、一緒にやろうか」
すかさず信吾が言い、霧子は信吾と組むことになる。
霧子からすれば初めての水泳授業だが、男子たちは何度も経験したものだろう。教師は口頭で指示を出すのみで、信吾は慣れた様子で霧子に呼びかける。
「まず開脚ストレッチだね」
信吾は霧子の方を向いて座り、足を大きく開く。
上半身を傾けながら、信吾は伸ばした手を誘うように動かす。手を繋いでお互い引っ張り合うストレッチだと合点がいって、信吾の正面に開脚姿勢で座り、信吾と手を繋ぐ。
「……」
信吾の手は思いのほか熱い。
そして、熱を帯びているのは視線も同じ。霧子の腕を引っ張る信吾は白水着姿の霧子の身体をなぞるように眺め、開脚したことであらわになった股間で目を留める。
「……!」
信吾の視線を正面で浴びる霧子だが、ストレッチ中に姿勢を変えることもできない。
「次、幽谷さんね」
「……うん……」
頷いて、信吾の腕を引っ張る。
信吾の身体が前に傾いて、少しだけ股間との距離が縮まる――ますます視線が強く突き刺さって、霧子は顔が赤くなってしまう。
「あ、ごめんね」
恥ずかしがる霧子の気配を悟ったか、信吾は霧子の顔に視線を移して。
「こんなエロい水着なんだし、恥ずかしいよね。ごめんごめん」
「……!」
むしろ羞恥を煽るように、そんなことを言い放つ。
とっさに顔を伏せてしまう霧子の視界から信吾の顔が消える。代わりに股間を見てしまった霧子は、水着ズボンの股ぐらに不自然な隆起があることに気付いてしまう。
「ぁ……!」
思わず声を上げてしまった霧子に、周囲の男子の視線が集まる。
霧子の視線を追った彼らは信吾が勃起していることにも気付くが、それよりも勃起を前にした霧子の顔が気になって仕方ない。性欲が覗く視線は霧子の赤ら顔に向けられて、周囲の男たちがボルテージを上げたことがますます霧子を恥じらわせる。
「はい、今度は俺の番」
そんな霧子の手首を引っ張る信吾。
気もそぞろだった霧子の上半身は信吾に引かれるままに前へ倒れる。レッスンで柔軟体操をすることも多い霧子の身体は柔らかく、床に顔がつきそうなほど前傾すれば、信吾の股間が顔に迫る。
「ひぁ……!」
紺色のシンプルな布地を押し上げる何かが顔に触れそうになって、思わず悲鳴を上げてしまう霧子。
もはや周囲の男子生徒たちは柔軟体操をやめて霧子を注視していた。霧子の悲鳴も耳に届いたのだろう、か細く嗜虐心を煽る声に誰かが「エロ」と呟くと、低い笑い声が周囲を満たす。
「……!!」
男たちの笑い声に囲まれて、霧子の白肌にジワリと汗が滲む。
白い競泳水着の股間を見られただけでも恥ずかしいのに、彼らは羞じらう霧子を面白がっているのだ――アイドルとして向けられる視線には慣れていても、性欲を隠しもしない視線には不慣れな霧子は、長い睫毛を震わせながら必死に耐えるほかない。
「こんなモンかな。先生、柔軟終わりましたよ」
「あ……ああ、そうか。えー、じゃあ二十五メートルのタイム取るか」
恥ずかしがる霧子の顔をたっぷり堪能した信吾が言うと、本格的に水泳の授業が始まる。
二十五メートルのタイムを計ることになった。飛び込む順番は特に決まっておらず、霧子は列の半ばあたりに立つ。
(……見られてる……)
後ろにいる男子生徒の視線が背中に突き刺さって居心地が悪い。
ロングヘアを水泳帽にしまったからあらわな首筋やウエストの稜線、そして水着にだけ包まれたヒップにまで男子生徒たちの視線は注がれる。後ろでヒソヒソと交わされる会話は霧子に聞こえないように気遣ってはいるようだが、それでも「ケツが」「エロい」と断片が耳に入るたび、霧子は縮こまってしまう。
見学でプールサイドに座る男子は呆けたように霧子を凝視――したかと思えば、不意に口を開く。
「谷間できてる」
「!」
霧子はビクッと身体を震わせる。
少しでも身体を隠したい一心で、腕を身体の前にやって背中を丸めていたために胸の膨らみが寄せられてしまったらしい。周囲の男子にもその声は聞こえたと見えて、霧子の前に立っていた何人かが一斉に振り向き、霧子の胸元にあけすけな視線を向ける。
「あっ……」
慌てて胸元を手で隠すも、短い時間とはいえ彼らは霧子の谷間を見てしまった。
「見えた?」
「見た見た」
霧子の身体のことで盛り上がる男子たちに囲まれ、針のむしろ状態になりながらも列は進む。
ようやく霧子の番が来た。飛び込み台の上で姿勢を保つ霧子は、目の前のプールに意識を集中させる――そして教師が笛を鳴らすと同時に飛び込みかけた時。
「幽谷さんのケツエッロ!!」
「――!?」
不意に後ろからそんな声が響いた。
ひるんだ霧子は、しかし跳んではいた。勢いをつけ損なった霧子の手足が不格好に宙を切り、大きなしぶきを上げながら水中に落ちてしまう――動揺のあまり霧子は手足が重くなるのに、水中にいる霧子にも男子生徒たちの視線は向けられる。
(どうして……そんなこと……)
やっとの思いで水から顔を出せば、濡れた顔に男子生徒たちの視線が突き刺さる。
「……えー、もう一回やるか」
さすがに泳ぐどころではない霧子に教師はそう指示を出し、霧子は改めて飛び込み台の上に。
「お前らも邪魔すんなよ! 評定下げるぞ!」
教師が声を張り上げれば彼らは黙るも、視線は雄弁だ。
全身から水を滴らせた霧子は、気を取り直して飛び込み台の上でポーズを取る。両足を揃え、飛び込み台を指先で掴む姿勢は、確かに後ろから見ればヒップを突き出した姿勢にも見えるだろう。
(この格好って……)
ごく普通の体勢だと思っていた飛び込み姿勢が急に恥ずかしいものに思えて、霧子は居心地悪く身体を震わせる。
ブルっと震えれば、尻の円みに沿って水滴が落ちる。尻の割れ目を繰り返しなぞる男子たちの視線に震えるうちに笛が鳴って、霧子はプールに飛び込んだ。
――内心に恥ずかしさを抱えながらも泳ぎきる。水から身体を上げた瞬間から男子生徒たちの視線は突き刺さり、何人かは前屈みになって股間を押さえているようだ。
「……」
全身から水を滴らせながらスタート地点に戻る霧子に、にこやかな信吾が近付いて。
「幽谷さん、水泳やってた? フォーム綺麗だね」
「あ……」
ごく普通の言葉をかけられて、ほっとしてしまう霧子。
ストレッチの際に霧子を辱めた張本人ではあるものの、何気ない会話をしてくれること自体は嬉しい。あからさまに安心した表情を見せる霧子に、信吾は表情を変えないまま続ける。
「飛び込みの時、ケツ食い込んでてエロかったけどね」
「……っ……」
沸騰したように顔を真っ赤にして、黙ってしまう霧子。
臀部を見られる恥ずかしさにモジモジと身体を揺らしてしまえば、周囲の男子たちはますます視線の熱を強めるのだった。
●
プールサイドに性欲の熱が高まる中、全員のタイム測定が終わる。
「えー、あとは自由じか――」
「先生」
奇妙な空気をごまかそうとする教師の言葉を信吾が遮る。
「残り時間で、水上騎馬戦なんてどうですか?」
「……あ、……ああ……」
提案の形を取ってはいるものの、信吾の言葉は強制力を孕んでいるのだろう。
教師は瞬きを繰り返しながら頷いて、分かりきっていた返答に信吾は満足そうにクラスメイトへ呼びかける。
「水上騎馬戦だ! ――幽谷さんは俺と組んでね」
さらに信吾は近くにいた生徒にも声をかける。
霧子が何か言う暇もなく、信吾たちは騎馬戦の馬に回る。周囲を見ればあちこちで四人組の騎馬は出来ていて、騎馬の正面を務める信吾は短く告げる。
「幽谷さん、上に乗って」
「……うん……」
大いにためらう霧子だが、騎馬はみなプールの中で準備を終えている。
霧子はそっと信吾たちの上に乗る――左右の男子の肩に座ると、騎馬の両脇を務める男子が「おっ」と声を漏らす。
「ぁ……」
好色的な反応は、明らかに霧子の身体の感触を楽しんでいる。
現役アイドルのなめらかな生足と、食い込んだ水着と生尻の感触が左右の男子に伝わっているのだ。女っ気のない日々を送る彼らからすれば最高のご褒美で、彼らはデレデレと鼻の下を伸ばしている。
「よし、準備できたな」
そして、霧子の股間は騎馬の頭である信吾の背中に当たる。
水上騎馬戦の経験がある信吾からすれば、背中に当たる部分に何の膨らみもないことが官能的だ。男子同士でふざけて股間を押し付け合うのとはまったく違う感覚に昂奮する信吾だが、霧子は抵抗を覚えてわずかに腰を浮かせようとする。
「幽谷さん、しっかり座らないと負けちゃうから」
「……うん……」
有無を言わせぬ口調で霧子を座らせて、騎馬戦は始まる。
「水泳帽を取られたら負けで、最後まで残った奴が勝ちだ。――えー、始め!」
やけくそ気味に声を張る教師の号令を受けて、騎馬は一斉に動き出す。
プールには十分に動く余地がある。霧子以外の騎馬たちは一斉に霧子の方へ突進してきて、あっという間に霧子は取り囲まれてしまう。
「あ……!」
「あちゃー、囲まれちゃったな」
「逃げれねえな」
「ムリっしょ」
取り囲まれて大ピンチのはずなのに、信吾ら馬は悠長なもの。
元より彼らに勝つ気はない。信吾をはじめとしたクラスメイト一同は霧子を辱め、十代男子に特有の苛烈な性衝動を満たすことだけを考えている――だから、彼らが狙うのは勝ち負けを決める水泳帽ではない。
「とうっ!」
「……!」
掛け声とともに霧子に迫る手は、胸元をかすめた。
とっさに身体をひねったおかげで触られずに済んだが、霧子を囲む騎馬たちはギラギラした目を霧子の身体に向けている。
「す、水泳帽を……取る、ルールじゃ……?」
教師の指示を聞き間違えたかと震える声で問いかけるも、彼らの狙いはやっぱり女体。
「幽谷さん、俺ら動けないから頑張って避けて!」
真下から信吾の声が聞こえたかと思えば、あちこちから男子たちの手が伸びる。
「っ!」
身をよじるたびに水着に包まれたバストが揺れて、彼らはますます胸に執心。
霧子の胸を掴もうとして手元を誤った男子が、それでも何かの感触くらいは持ち帰りたくて水着を引っ張る。身体に張り付く水着が引っ張られると胸の膨らみはますます強調され、慄いて動けなくなる霧子の胸にもう一つの手が届いた。
「いや……!!」
手は、がっちりと霧子の乳を掴んでいた。
殺到する手があまりにも多いせいで、霧子は誰に胸を揉まれたのかも分からない。戸惑いながら何本もの手を避けようとする霧子は、足元で信吾たち三名が良からぬことを企んでいることに気付けない。
「っあ、」
信吾たちからすれば狙い澄ましたタイミングで。
霧子からすれば予想もしないタイミングで、騎馬が揺れる。
「胸揺れたぞ!」
霧子を囲む騎馬のどこかから声が上がる。
激しい縦揺れにバストはプルンプルンと上下する。男子たちは露骨に顔を上下させて乳房を追いかけ、信吾たちは調子に乗って揺れをどんどん大きくしていく。
「あ……あの……!」
何か言いかける霧子だが、不意に股間に刺激が走る。
「んっ……!」
ピクンと腰だけが跳ねる霧子の様子は、これまでとはまるで違う。
信吾たちは結託して腕を動かし、霧子の股間に刺激を加え始めたのだ。水着越しにも分かる柔らかな肉土手が強くこすれて、霧子は性感を覚えてしまう。
「~~っ……」
散々性を意識させられた挙げ句の刺激に震えれば、薄手の競泳水着の胸元に乳首の膨らみも見えそう。
「よっし、今だ!」
霧子の様子が変わったと見るや、男子たちは一気呵成とばかりに霧子に腕を伸ばす。
「あ、」
誰かが華奢な手首を掴んで、無防備になった胸元が撫で上げられる。
「っ――」
ぷるんとした胸の感触と合わせ、水に濡れて硬くなった乳首まで触られてしまった霧子は真っ赤になって身をよじり、次に迫った手から胸を逃がす。
「くそッ!」
惜しくも胸に触れなかった男は、せめてもの抵抗と霧子の肩を――水着の肩紐を掴んで。
勢いよく肩紐を引っ張られたせいで、霧子の水着がべろんと剥がれてしまう。
「――――!!」
言葉にならない悲鳴を上げる霧子は一瞬にしてトップレス。
「うおおおおッ!!」
辺りを揺らさんばかりの歓声が響き、男たちは幽谷霧子の生乳を凝視する。
透けるような白い胸は、華奢で儚げな雰囲気の割にはしっかりとした円みを持つ。胸の先端では花蕾のように可憐な乳首があり、小さめの乳輪は霧子のイメージにぴったりだ。
「や、め――あ……!」
さらけ出された乳を見られて、霧子は恥ずかしいなんてものじゃない。
世界が歪むような恐ろしい感覚に苛まれた霧子に、信吾らは下からとびきり強い振動を加える――強引に感度を高めさせられた秘所に甘い雷撃が走った霧子は全身を大きく跳ねさせて、気付いた時には騎馬から転げ落ちていた。
「――!」
騎馬から落ちれば失格だ。
本来なら、脱落した霧子を放っておいて他の男子たちは争うはずなのに、周囲の男たちは次々に隊列を解いて、水に落ちた霧子へ群がる。
「……!?」
ゴボッと口から泡を吐き出す霧子は、彼らを見上げた。
獣欲をあらわにする男子生徒たちは、誰もが股間を膨らませている。水に沈んだ霧子に伸ばされた手は霧子を助けるためではなく貶めるためのもので、彼らは露出した霧子の生乳をむんずと掴む。
「っ!」
取り囲まれる男子たちに押される格好で水面から顔を出す。
「っは……やめ――」
口に入った水を吐き出しながら抵抗しようとする霧子だが、半脱ぎの水着が邪魔でうまく動けない。
「すげっ……やわらけ、エッロ……!!」
「おい、俺も! 俺も!」
霧子を囲む男たちは狂乱状態。
降って湧いた幸運に狂喜する男子生徒はめちゃくちゃに霧子の身体を触りまくる。胸に、首筋に、半端に露出した背中や腰、尻、さらに脚まで。冷たい水の中でも彼らの手はやけに熱くて、霧子は自分の素肌に男の手の形が刻まれるような感覚に陥ってしまう。
(やめて……っ)
もみくちゃになった霧子が声を上げようとした時、身体が水に沈む。
「――!」
すぐに浮き上がるが、あちこちから手を伸ばして霧子を触りまくる男子たちは、霧子の身体が水に浮こうが沈もうが知ったことではない。
浮き沈みを繰り返す霧子は言葉を発することも出来ない。騎馬戦の間ずっと刺激を受けた胸や股間はジンジンして、望まぬ接触にすら身体は疼いてしまう。
(いや……)
触られるのも、快感が芽生えだしてしまうのも、霧子の動揺を誘う――悶える手が水面を叩く水しぶきは、遠くから霧子を眺める信吾の頬にまで飛ぶ。
この状況を作り出した張本人である信吾は口角を吊り上げている。
仕組んだこととはいえ、思った以上の成果だ。男たちに囲まれてもがく霧子はいつまでも見ていられるインモラルさだが、ここで時間を使い潰すのも勿体ない。
「あーあー、酷いことすんなって」
わざとらしく声を上げ、男子の輪をかき分けて霧子の元へ向かう信吾。
性欲のタガが外れた男子生徒らも、この場のボスが誰かは弁えている。彼らは波が引くように霧子から引いて、信吾は霧子の背中に手を回す。
「っ……!」
信吾の手は、水着に包まれた霧子の尻を鷲掴みに。
胸元を隠しつつ水着を着直す霧子は、信吾に抵抗する余裕はない。何より揉みくちゃにされた恐ろしさに身体は強張ってしまって、両手が空いても霧子は俯くばかりだった。
(やめて欲しい……けど……)
ぐにぐにと尻を掴まれるたびに下半身がぼうっと痺れて、霧子は何も言えない。
「あんまり幽谷さんを困らせちゃいけないよ」
白々しく言いながら、尻肉に指を食い込ませる信吾。
信吾の言葉に男子たちはみな退いた。なおも獣欲に満ちた視線を向けられながらも、授業の終了を告げるチャイムが鳴る――こうして、恥辱に満ちた水泳の授業は終わりを迎えた。