幽谷霧子の男子校体験入学 晒し上げ露出で羞恥に染まる現役アイドル 作:高牧園
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教室へ向かう霧子について歩くスタッフたちの纏う空気は重い。
信吾が主導したあの蛮行を止めなかったことへの後悔と、そうするしかなかったという損得勘定から、彼らは何も言えない……スタッフたちは教室前で立ち止まり、霧子は着替えのために一人で教室に入る。
「……う……」
一人になった途端、目頭が熱くなる。
改めて何をされたのかを思い出すと震えが止まらない。泣き出しそうに顔を歪める霧子だが、一日体験入学はようやく昼休みに差し掛かったところで、心のままに泣く時間すらない。
(着替えないと……)
プールに併設の更衣室で着替えを済ませた男子たちが戻る前に、霧子も着替えを終えなければいけない。
着直した水着の肩部分を落とせば、こうして脱がされたのだと記憶が蘇る。愁いを帯びた溜息を漏らしながら、霧子は新しい下着の上下に着替え、脱いだ制服を着直す。
(……でも、撮影は続けないと……)
制服のリボンを結ぶ霧子は、気重な表情のスタッフたちの顔を思い出す。
平坂に玉目、他のスタッフたちも、彼らなりに頑張っているのだ。演者である霧子が、彼らの頑張りを台無しにするわけにはいかない。
(頑張らないと……)
この後は座学が続く。
三限まではごく普通に授業が受けられたのだ、ただ授業を受けるだけなら、あんな恐ろしいことが起きるはずもない――そう自分に言い聞かせて、霧子は気丈な態度を保つのだ。
●
四限が終われば昼休みだ。
ロケ弁の用意はあったが、とても食べる気にはなれない。自席で次の授業の準備を済ませ、教科書を読んでいると、不意に信吾が霧子の元へ寄ってくる。
「幽谷さん、さっきは災難だったね」
「……!」
霧子の肩が分かりやすく強張る。
教室中のざわめきのトーンが下がり、クラスの男子たちはみな信吾と霧子の様子を静かに窺う――彼らの気配を痛いほどに感じながら、霧子は不安そうに信吾を見る。
椅子に座る霧子を、信吾は立って見下ろしている。見上げる信吾の肩幅がやけに大きく、恐ろしげに見えて、霧子は微笑みを浮かべるのにすら苦労する有様だ。
「う……うん……」
「でさ」
言葉を継ぐ信吾は、手持ちのスマートフォンの画面を差し出す。
画面には先ほどの授業風景が――騎馬から落ちる寸前の霧子のトップレス姿が映っている。
「――!」
一刻も早く忘れ去りたい自分の恥ずかしい姿を前にして、霧子は完全に硬直。
頭の中は真っ白で、疑問と羞恥ばかりが頭に浮かぶ。驚愕に目を見開く霧子の目の前、信吾は画面を叩いて画像を拡大する。
「今日見学の奴が撮っててさ」
最新型スマートフォンの画面いっぱいに霧子の乳房が表示される。上向いたバストの輪郭線はブレている。静止画でありながら乳揺れが起きているのは明白で、それがますます霧子の恥ずかしさを煽る。
「幽谷さんの乳首可愛いね」
画面に映るピンク乳首を横目に、ニヤニヤ顔の信吾。
「や……ぁ、あの……け、消して……ください……!」
顔面蒼白になって、霧子は信吾に頼み込む。
トップレス画像が出回ればアイドルとしての活動は厳しくなる。何より年頃の少女として、自分の恥ずかしい姿を握られるのは、命を握られるにも等しいことだった。
「お願い、します……! 画像は消してください……!」
「うーん、俺は良いけど、もううちのクラスの皆がコレ持ってるよ?」
「え――」
信吾の言葉に弾かれたように周囲を見れば、クラスの男子たちはニヤニヤしながら霧子を見ている。
「てか、番組のカメラにもばっちり写ってたし。――地上波放送だからそこはカットするだろうけど、局には幽谷さんの無修正が残っちゃうだろうね」
「……――」
追い打ちをかける言葉に、霧子は絶句するほかない。
一刻も早く削除したい画像は、この教室の男子全員の手元にある。全員に画像を削除してもらうだけでも骨が折れることなのに、テレビ局のカメラにもトップレス姿が記録されてしまったなんて到底信じられないことだ。
ショックで言葉を失った霧子に、信吾は改めて画像の全体を見せつける。
霧子に向けた画面をスワイプすれば、今度は教室に一人で佇む霧子の動画。動画を再生すれば、画面の中の霧子は制服を脱ぎ、仕込まれたカメラの前に下着姿を晒してしまう。
「ブラ可愛いね、誰と買いに行ったの?」
「あ――」
質問に霧子は何も言えず、動画は進む。
スタッフから渡されたプールバッグには身体を隠す巻きタオルはなかった。誰もいないのだからと霧子は特に隠しもせず教室で裸になり、盗撮映像に全裸を見せつけてしまう。
「やっぱ下の毛剃ってるんだねえ」
ショーツを脱いであらわになった秘部には毛の一本もない。
アイドルになってから剃毛の習慣がついたおかげで、股間がきわどい競泳水着を着ても毛の一本もはみ出さずに済んだ。ツルツルの秘部には一本筋が刻み込まれ、霧子の恥部はばっちりカメラに捉えられている。
「あと、ここから凄いよ」
ニヤけた信吾が言う中、動画の中の霧子は水着を足首に通そうとする。
「――あ……!」
屈んで脚を上げた霧子の割れ目が綻んで、女の子の一番大切な場所がチラリと見える。
清純なラビアはしっかりと霧子の大切な場所を守っているが、そもそも小陰唇を見られるだけでも耐えがたい。悲痛な声を上げる霧子に教室中の男たちは一斉に顔を向け、ただでさえ気温が高い教室内はますます暑い。
「あと、さっきのも」
動画が終わるより早くスワイプし、信吾は水着から制服に着替えるシーンも再生する。
「下着替えるんだ。女の子って皆そうなの?」
「や……めて……」
「ブラジャー着ける時におっぱい寄せるのホントにエロいよね。ほら、ここ谷間出来てる」
「いや……!」
好き放題にからかいの言葉をぶつける信吾に霧子は半泣きだ。
大きな瞳を潤ませ、眉を下げて悲しそうな表情の霧子は加虐心を煽る顔。いくらでも言葉で嬲れそうな信吾は、水泳授業中のトップレス姿の画像に画面を切り替えてから、白々しく声を上げる。
「着替えの画像はまだ僕しか持ってないけど、消すかどうかは幽谷さん次第かなあ」
「……ど、どうしたら……消して、くれるの……?」
「ま、放課後までに考えておくよ」
「――」
つまり、放課後までは恥ずかしい画像も動画も手元に残しておくということ――絶望感に苛まれる霧子を置いて、五限目の授業が始まろうとする。