今回で本編の裏話はラスト。時系列は本編終了から数年後。内容は京也が揚羽の元を訪れ人知れず彼女の事もアルフや実里同様愛して彼女の初めての男となる話です。
季桔市での戦いが終わってから数年後、嘗てその街の高校に通っていた少女、磯部 揚羽は高校を卒業後は欧州に飛んでいた。理由は1つ、愚かな自分が犯した罪を償い己を心身共に鍛える為である。具体的にはキリスト教が嘗て保有していた武装勢力である修道騎士団に所属していた女性であり、仮面ライダーシルヴァとして季桔市でのノスフェクトとの戦いを駆け抜けたカタリナ・マーシーについて行き、彼女に鍛え、導いてもらうのである。
カタリナとの日々で揚羽は改めて人を信じる事、人を愛する事、そして愛する人々を守る事の大切さと尊さを学び、成人する頃には立派なシスターとして成長するまでになっていた。今の彼女を高校時代の学友が見たらきっと驚く事間違い無しだろう。何しろ高校時代の揚羽と言えば、天真爛漫で元気なのが取り柄の普通の少女、悪く言えば落ち着きのないちょっと幼さを感じさせる少女だったのだ。そんな彼女が清楚なシスターとして迷える人々を支え、導き、そして裏では人々の安寧を脅かす怪異と戦っているなど誰が想像できると言うのか。
カタリナの弟子として立派に成長し、今では仮面ライダーアッシュとしてカタリナと共に人知れず戦っている彼女であるが、彼女には嘗て愛していた異性が居た。その異性の名は、紅月 京也……仮面ライダーヴァーニィである。
京谷がヴァーニィである事を知らなかった揚羽は、不思議な芯の強さを見せる彼に徐々に引かれ恋に落ちた。だがその直後、彼女はノスフェクトとの戦いに巻き込まれて親友の実里を失ってしまった。その喪失感と絶望感、そしてその時に知った京也がヴァーニィであると言う事実に衝撃を受け、恋心が反転して憎しみとなり彼の事を恨んでしまった。それ以降は今は亡き修道騎士団の上級騎士エリーについて行き、実里の仇を討つべく、怒りの矛先を京也とヴァーニィに向け彼に何度も刃を向けた。
だがそれも最早昔の話。怒りと憎しみから解放され元の自分を取り戻した揚羽は、自分の愚かさを悔い償いの意味も込めて高校卒業後は親の反対を押し切りカタリナに弟子入りしたのであった。
そんな彼女はこの日、一時的な拠点として間借りしている教会の一室で祈りを捧げていた。
一時は修道騎士団が犯した失態もあり冷遇に近かったカタリナ達の扱い。体のいい遊撃戦力として欧州を中心にあちこちに派遣されては半ば打ち捨てられた教会を拠点として押し付けられたりもしていたが、今揚羽達が居る教会は一応教会としてちゃんと機能している。数年に渡る奉仕活動に近い戦いを繰り返した結果、彼女達は欧州政府からの信頼を勝ち取り、以前に比べればまともな拠点と援助を受ける事が出来るようになっていた。
とは言え彼女達は各地を放浪しながら荒事に対処する無頼の輩である事に変わりはない。そう言う事情もあって、彼女達に割り当てられた部屋は他の修道女や修道士たちが使う部屋からは離れた所にあった。これは彼女達が何らかの極秘の会話をする必要に駆られた際にうっかり聞いてしまい迷惑をかけるような事にならないようにと言う配慮も込みでの扱いであった。カタリナ達もあまり長居する訳ではない為、気を使う必要がない今の状況はそれなりにありがたかった。
今回彼女達がこの教会に訪れたのも、近隣でノスフェクトないしファッジか何かが確認された為、それへの対処を求められての事であった。彼女達は教会の掃除や奉仕活動を手伝う傍ら、情報収集などを行い問題となっている特異生物への対処に当たっていた。
今はカタリナとルクスの2人が情報収集と称して怪しい場所を調べに向かっている最中であり、揚羽は今留守番している最中である。カタリナの話では、今夜は帰れるか分からないとの事である。揚羽は束の間の空いた時間を精神鍛錬を兼ねた祈りの時間に充てていた。日中は教会の手伝いや奉仕活動に加えて腕が鈍らないようにと自己鍛錬。そして質素な夕食を終えると適度に体を清めて日が暮れてからも祈りを続けていた。
たっぷり数時間に渡り祈りを続け、気付いた時には月が空高くに上っていた。窓から見える月の光に、揚羽は祈りを中断し窓から夜空を見上げた。
夜空に浮かぶ月の姿を見て、彼女の脳裏には夜を生きる住人となった京也の姿が思い浮かぶ。自然と、彼女の口からは彼の名が零れ出た。
「紅月君…………」
京也への恋心は、もう既に自分の中で決着をつけたつもりであった。どう頑張っても自分と彼の道が交わる事は無い。もしかしたら何かの拍子に再会する事は出来るかもしれないが、それは所詮一時的なものに過ぎない。彼と共に人生を歩む事が出来ないなら、彼に対して抱いていた感情は捨てるか封印するのが正しい判断だ。だから最後に顔を合わせた時に、彼の事はすっぱりと諦めたつもりだったのだが、実際には彼女の中で彼への想いは燻り続けていた。
これではいけないと、揚羽は頭を振って脳裏に浮かび上がった彼の姿を振り払った。自分は修道女であり、怪異に立ち向かう騎士なのだ。そんな自分が、色恋にかまけるような事になってはいけない。ましてや煩悩に突き動かされる等…………
(カタリナさんだって禁欲に禁欲を重ねてるんだから、私だって……!)
だがそこで脳裏に浮かぶのは、自分の思うがままに飲酒を楽しむルクスの姿であった。人間的に悪い女性と言う訳ではないのだが、聖職者でありながら自らの欲に正直な彼女の姿はそれでいいのかと疑問に思わずにはいられない。だがそんな彼女の事を考えると、揚羽もついうっかり自分も少しは欲に正直になってもいいのではないかと言う誘惑に駆られそうになる。
「ッ!? ダメダメ……紅月君の事は忘れなきゃ。もう会う事は、きっと無いんだから」
そう自分に言い聞かせ、それでもちょっと名残惜しそうに揚羽はもう一度だけ彼を連想させた月夜を見上げようと窓の方に視線を向けた。
するとそこに、一体何時からそこに居たのか1人の人影が佇んでいた。月明かりが逆光となってその人物の姿はシルエットでしか認識できず、あまりにも当たり前にそこに佇んでいるから揚羽は一瞬理解が追い付かず思考が停止してしまった。
「なっ!?」
だがそれも僅かな時間の事であり、即座に臨戦態勢に入ると素早くクロスショットに手を伸ばして構えた。この人影が誰かは分からないが、自分に気配を悟らせずにこの部屋に入り込んだその手腕は只者ではない。
「誰ッ! 何時からそこ、に……?」
最初謎の人影を相手に警戒していた揚羽だったが、相手から敵意や害意を感じない事に違和感を感じ向けていた銃口を徐々に下ろす。そして、その人影の目の部分が血の様に赤く光っている事に気付き、さらに落ち着いてその人影を観察しているとそれが今の今まで焦がれていた相手である事に気付いた。
「あ、え? も、もしかして……紅月、君?」
まさかの京也との再会に、揚羽が呆然となりながら確かめる様に名を呼べば彼は薄明りの中でしっかりと笑みを浮かべながら頷いた。
「うん……久し振り、磯部さん」
「う、うん……久し振りだね、紅月君。えっと……元気だった?」
取り合えず当たり障りのない話題で場を繋ぐ揚羽であったが、その内心は軽くパニック状態であった。やっと京也と言う誘惑を振り払えそうだったのに、本人が目の前に現れたのだ。煩悩に負けてはいけないと気合を入れた矢先に彼の顔を直に見てしまったら、忘れられそうだった誘惑に再び心を揺さぶられてしまう。
揺れ動きそうになる心を必死に抑え付けながら、揚羽は何故京也がここに居るのかを訊ねた。
「えっと……紅月君、何でここに?」
「磯部さんに会う為……って言ったらおかしいかな?」
「ッ!!」
予想外の京也の言葉に、またしても揚羽の心臓が口から飛び出そうになるほど跳ねた。曲がりなりにも自分達からは距離を置くと言って離れた彼がこうして自分から接触を図ってきた。きっと何かただならぬ理由があるのではと身構えていたら、彼の目的は揚羽本人であるのだと言う。彼に恋愛感情を抱いていた揚羽にとってこれ以上に嬉しい事は無い。
だがこれを受け入れてはいけないと揚羽の理性は必死になって彼女を宥めた。ここで彼に歩み寄ってしまう事は、聖職者としての道を選んだ自分にとってあるまじき選択である。故に揚羽は、そのまま彼に抱き着きたくなるのを必死に堪えて彼の胸板を押し返し拒絶の意を示した。
「だ、駄目……! 駄目だよ、紅月君。それは駄目……私、もうそう言う事に手を出しちゃ駄目なんだから」
そうだ、自分の子の気持ちには一生蓋をしなければならない。嘗ては彼の事を信じる事が出来ず、行き場の無い怒りと悲しみの全てをぶつけてしまった。そんな自分が、彼の温もりに包まれるなどあってはならない。そう自分に言い聞かせる揚羽だったが、そんな彼女の心を揺さぶる様に何時の間にか背後に回り込んでいた実里が優しく揚羽を抱きしめる様に取り押さえた。
《そんな意固地にならなくてもいいんじゃない? 本当は揚羽だって京也君の事が恋しくて仕方ないんでしょ?》
「み、みのりん……! だ、ダメッ!? 本当に駄目だから……!」
《そう言う割には、あんまり抵抗してないみたいだけど?》
事実、実里は背後から揚羽を取り押さえているが、その力は大したものではなかった。揚羽が本気で京也の温もりに包まれる事を拒絶するつもりなら、実里もこれ以上無理強いする様に彼女を京也に抱かせるような気はなかった。だが振り払おうと思えば簡単に振り払える程度の力で押さえているにも拘らず、揚羽は抗う事無く京也の方へと誘われていく。それはつまり揚羽は本心では彼の温もりを求めており、実里に取り押さえられていると言う事実を口実にして聖職者としての禁を破ろうとしているのである。自分を口実にして揚羽をその気にさせると言う実里の狡猾さに京也はちょっぴり怖いものを感じつつも、同時にこういう状況での頼もしさを感じ思わず苦笑しつつ両手を広げて自分からも揚羽に近付いていった。
そして……
「ぁ……」
揚羽は京也の腕の中に優しく抱き止められた。その瞬間、全身に伝わる彼の温もりに何かが決壊したように大粒の涙を流した。
「あ、うぅ、あぁぁぁぁ……!」
脳裏に過るのは京也に恋慕の情を抱いてからの怒涛の出来事。実里との死別と、それによる怒りと悲しみを全て京也にぶつけてしまい、幾度となく彼を傷付けた。その事への後悔が津波のように押し寄せてきて、揚羽は申し訳なさに涙が止まらなかった。
「ご、ごめ、ごめんなさい……!? 紅月君に全部、全部押し付けちゃって……」
「大丈夫……大丈夫だよ。磯部さん、全部大丈夫だから。僕は、全部許すから。だから磯部さんも自分の事、もう許してあげて」
「ん、ぐすっ……うん。……ねぇ、紅月君?」
「ん? 何?」
京也から正式に許しを得た事で、漸く揚羽の心は救われた。思えば季桔市での戦いで一方的に謝罪をするだけして、それ以降は殆どまともに言葉を交わす事も無かった為ちゃんと許されたと思えていなかった事もあり、それが後悔となって今まで揚羽の心を苛んでいた。その重荷を漸く下ろせた事で、揚羽はやっと前に歩む事が出来るようになっていた。
そして、前を向けるようになるとそこに居るのは愛していた京也の優しい笑顔。その表情を前に、揚羽は無性に彼に甘えたくなり心の奥底に潜めていた想いを彼にぶちまけた。
「私、紅月君の事が好き、大好き。アルフちゃんが居る事とか、私が入る余地がない事は分かってる。それでも、この想いは伝えさせて?」
「磯部さん……ありがとう」
京也は揚羽の想いを正面からちゃんと受け止めた。彼女の想いに気付いていた実里から事前に聞かされていただけに、驚く事はせず優しく受け止めると少しでも彼女の心を癒すべく彼はそっと抱き寄せ優しく彼女の唇にキスをした。
「んっ……」
「んっ!……ん、んっふ……んん」
突然のキスに驚き目を見開く揚羽であったが、もう歯止めが利かなくなった彼女はそれを受け入れるどころか自ら彼を求める様に抱き着き深く深くキスをし始める。
「んむ……♡ ん、ちゅ♡ チュッ、チュッ♡ んふ、んんっ♡ んぅぅ、あ……♡」
「ん、ん……はぁ」
「はぁっ♡ はぁ、はぁ……♡」
たっぷり数分かけてのキスに、揚羽の表情もすっかり蕩けていた。呼吸の確保の意味も込めて一度互いに唇を離すと、彼とのキスに暫し呆けていた揚羽だったが直後にアルフに対して申し訳なくなり表情を僅かに曇らせる。
「あ、あ……! ご、ゴメン……! アルフちゃん居るのに、私……」
「いいんだよ、磯部さん」
「え?」
一見すると京也と揚羽による浮気のようにも見えるが、アルフは揚羽の事も認めているので特別不快感を抱いたりはしていなかった。常人とはちょっぴり感性がズレているアルフは、心から京也の事を受け入れる気がある相手であれば、そして彼がそれを受け入れるのであれば、彼が関係を持つ事に対して反対するつもりはなかった。既に実里の事も受け入れているのだから、今更揚羽が加わった程度で気にするような事は無い。
「アルフも、磯部さんであれば受け入れるって。実里さんの勧めもあったし」
「みのりんも? って言うか紅月君、みのりんの事……」
「あ……ゴメンね、磯部さん? 実は、実里さんとも……」
言葉を濁していたが、京也はアルフだけでなく実里とも関係を持っている事を揚羽に明かした。それを聞いて揚羽も驚きはしたが、それ以上に心が軽くなったような気がしていた。実里が既に加わっている事が、ある意味で揚羽の背中を押した形であった。聖職者としてハーレムに自ら加わる事が良いかどうかは分からないが、少なくとも今この時この瞬間の彼女は聖職者ではなく一人の女として京也の前に居た。ならば、このまま彼と一時の快楽に溺れても構わないだろう。彼女はそう自分に言い訳すると、改めて京也に甘える様にキスをした。
「それじゃあ……私の事も揚羽って呼んで?」
「え?」
「お願い、京也君」
「分かったよ…………揚羽さん」
京谷に下の名前を呼ばれた瞬間、揚羽は背筋に電流が流れたような痺れを感じた。同時に体の芯が燃え上がるように熱くなるのを感じる。
それは京也とキスをした事で流し込まれた媚薬成分のある唾液の効果によるものであったのだが、彼女はその事に気付く事無く再び彼とキスをした。
「京也君♡ チュッ♡」
「んっ!♡ んっ、んっ、んんっ!♡ んぁっ! あっ、あっ、あっ、あっ♡」
揚羽が京也に甘える事を選んでから数分後、彼女はベッドの上で彼に後ろから抱きしめられながら体を弄られつつキスをしていた。まだシスター服は脱ぎきっておらず、服の上から起伏のある肢体を京也の手が優しく撫で弄っていく。その感触に揚羽は背徳的な快楽を感じてしまい、途中でキスを中断し漏れ出る喘ぎ声を抑えきれず切なそうに目を細めながら体を震わせていた。
「あっ、あっ、あぁっ♡ ん、やぁ……!♡ き、京也君、んぁぁっ♡ そ、そこ、だめぇっ!♡」
この数年間ですっかり大人の女性として成長した揚羽は、胸のサイズも同様に学生時代に比べて大きく膨らんでいた。そもそも学生時代から、アルフなどに比べれば小さい方だが十分な大きさを持っていたのだ。それがさらに成長した事で、起伏に富んだ魅力的なサイズへとなっていたのである。京也の中から喘ぐ揚羽の姿を見て、実里はこっそりと羨んでいた。
「揚羽さん、昔よりも胸大きくなったよね」
「んぁぁ、やぁぁ♡ そんな、言わないでぇ♡ って言うか、京也君、手の動きが何だかエッチだよぉ♡」
蕩けた顔になりながら揚羽が言う様に、京也は揚羽の乳房をじっくり揉み解す様に優しく絞り上げる様に揉んでいた。下から持ち上げる様にしつつ、乳房の根元の部分から乳首の方に向かって中身を絞り出すように揉み上げ、下着と衣服越しにも分かる乳首を指先で擦り抓んでみせる。その刺激に揚羽は堪らず体を仰け反らせ、京也に体を押し付けながら快楽に震えた。
「あ、ふあぁぁぁっ♡ やぁぁぁんっ♡ そんな、だめ、だめぇ♡」
「そうかもね。アルフ相手に何時もやってるから。それに、実里さんとも」
「あっあっ♡ ん、んんんっ♡ アルフちゃんも、みのりんもズルいよぉ……いつもこんな風に京也君に触ってもらって……」
「その分、今夜は揚羽さんをたっぷり可愛がってあげるからさ」
「あっ♡ ん、んんんっ♡ ん、チュッ♡」
京谷に全身を弄られ、唇を塞がれ舌を絡め取られて揚羽は快楽に没頭していた。だが同時に切なさがどんどん強くなっていく。何故なら京也は肝心の部分である彼女の秘所には触れようとしないからだ。胸を弄び、キスで彼女の口内を蹂躙しながら、愛液を分泌しすでにビショビショになっている股間には一切手を触れようとしない。その切なさに揚羽は頭がどうにかなってしまいそうになり、我慢できず肩越しに振り返り京也に懇願してしまった。
「はぁっ、はぁっ♡ ね、ねぇ、京也君……お、お願い……もう、我慢できないの。今夜はカタリナさんも帰って来ないから、だからお願い……私の事、思いっきり愛して♡ 今まで会えなくて、何も伝えられなかった分、思いっきり滅茶苦茶にして……♡」
蕩けた顔で懇願してくる揚羽に、京也は優しい顔で頷くと彼女が来ている衣服を一つずつ脱がせていった。京也の愛撫により顔どころか全身が蕩けてしまった揚羽は、子供がされるようにされるがままに衣服を脱がされていく。両手を上にあげて修道服を脱がされ、下着姿にさせられると最初にブラジャーを外された。ホックが外されると押さえられていた乳房が弾ける様に解放され、京也の前に桜色の乳首を露にさせる。
「あ、うぅ……あんまり見ないで……」
「どうして? 可愛いよ、揚羽さん」
「うぅ~……」
京谷に露わとなった乳房を見られ、恥ずかしさに赤面しながら両手で胸を隠す。天真爛漫だった学生時代に比べて落ち着きと淑やかさを感じさせる仕草に愛おしさを感じながら、京也は続いてショーツを脱がしに掛かった。
「あ……!」
愛液に濡れて股間周りがぐしょぐしょになったショーツが、京也の手に引っ張られて脱がされていく。その際愛液が糸を引き、恥ずかしさに顔から火が出そうになった。
だが揚羽が感じている恥ずかしさなどなんのそのと言った様子で、京也はオーバーニーソックス以外何も身に着けていない彼女の股間に手を触れ愛液を塗りたくる様に弄った。
その瞬間揚羽は今までに感じたことの無い快楽に背筋を震わせながら思わず両手で股間を弄る彼の手を押さえようとした。
「あぁっ♡ やぁぁぁっ♡ き、京也君待ってッ!♡ や、やっぱり、それダメ……!」
咄嗟に抵抗しようとした揚羽であったが、京也は素早く片手で抵抗しようとした彼女の両手を掴んで頭上に持っていくと、身動き取れない彼女の股間の割れ目を指でなぞり中を穿り始めた。
「ひぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!♡ あ、あふ、んぅぅぅぅぅぅぅぅっ!♡ あ、やぁっ!♡ ひぅ、いひぃっ♡ やっ、あっ、あっ、あっ、あぁぁっ♡」
京谷の指が揚羽の膣内を蠢く度に股間からはクチュクチュと愛液が掻き混ぜられる音が響く。その音と股間から迸る刺激に、揚羽は乳房が揺れる事も構わず体を揺すっていた。それは彼の指から逃れようとしての行動ではなく、行き場の無い快楽が彼女の中で暴れた結果であった。京也もそれを理解しているから、彼女を逃さないようにしつつ初めての挿入で彼女が苦しい思いをしないようにと可能な限り膣肉を解していく。
「はぁ、はぁ、あ、はぁぁぁぁっ♡ 京也、君♡ そ、それ、やめてぇぇ……♡ これ、お、おかしくなっちゃ、はうぅぅぅぅぅぅぅっ♡」
「もう少し……もう少しだから。その方が揚羽さんも辛くないからさ」
「で、でも、でもぉ……♡」
京谷が自分を気遣ってこんな事をしてくれている事は理解できるが、それとこれとは別問題であった。行き場の無い快楽と切なさに、揚羽は反射的に膣内を激しく締め付けて京也の指を押し出そうとしてしまう。それが逆に彼女の感じる快楽を増加させ、結果として彼女は京也の指の動きだけで絶頂に達してしまった。
「あっ♡ あっ、あっ、あっ♡ や、だめっ♡ な、何か、くるっ!♡ キちゃうッ!♡ あっ、あ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!♡♡」
これまでに経験したことの無い程の快楽による絶頂に、揚羽は腰を浮かせてガクガクと震わせながら盛大に潮を噴いた。京也はそんな彼女の腰を支え、絶頂が過ぎて脱力した彼女を優しくベッドの上に横たえた。
「はぁ……♡ は、ぁぁぁ……、う、うぁ♡」
京谷の手で絶頂させられた揚羽は、既に満ち足りたような表情で天井を見ながら豊かな胸を上下させている。そんな彼女の艶姿に、今度は京也の方が興奮を覚えずにはいられない。それまでの彼女の姿にも惹かれていたが、今の無防備極まりない姿にはアルフ第一の京也を以てしても抗い難い淫靡さがあった。
そのままさらに先へ進めようと、京也は力無く開かれた揚羽の股の間に自らの腰を侵入させる。熱くそそり立った肉棒が揚羽の秘所を撫でると、股間に触れた熱い感触に揚羽の体がピクリと反応を示した。
「うぁ、あ……? えっ!」
絶頂の余韻でまだぼんやりとした頭で下の方に視線を向け、今正に京也の肉棒が挿入されようとしている状況に揚羽は思わず息を飲んだ。と言うか、京也の肉棒が彼女の想像を超えて凶悪だった。学生時代の大人しい彼には似つかわしくない逞しい肉棒の姿に、揚羽の中の雌が反応し本人も気付かぬ内に生唾を飲み込んでしまった。
緊張と期待が綯い交ぜになった視線を向ける揚羽に、京也は挿入前の最後の確認を取った。
「それじゃあ揚羽さん、挿入れるよ。いい?」
もし止めるならここが最後のタイミングだと聞かされ、僅かに逡巡する揚羽だったが彼女は笑みと共に頷き彼を迎え入れた。
「お願い……キて、京也君♡」
「分かった」
京也は揚羽に抱き着くようにしながら、熱く硬い肉棒を解した揚羽の膣内に挿入していく。逞しい肉棒が膣肉を割り開き侵入する圧力に、揚羽は嘗てない感覚を感じ思わず呼吸が止まりそうになった。
「ふ、ぅぅ……! ん、くぅ……あっ!」
十分に解した筈だが、やはり初めての挿入には多少の抵抗が伴った。異物が侵入してくる違和感に生理的な恐怖を感じるが、京也が優しく彼女を撫でてくれる為揚羽は落ち着きを取り戻す事が出来た。
そして…………
「ん、ぎぅっ!!」
遂に京也の肉棒が、揚羽の処女膜を破って奥まで侵入した。ブチリと言う普通に聞けば嫌な音が体の内側から響いたが、今この瞬間揚羽にはその音が心の上げる歓喜の悲鳴に聞こえた。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ♡♡ あ、ぁぁ……♡ 私、やっと……京也君♡」
念願叶い京也と一つになれた事に歓喜の涙を流す揚羽。京也は彼女の目から零れ落ちる涙を優しく舐め取ると、最初はゆっくりと、次第に激しく腰を前後に動かし処女膜を失ったばかりの膣内を肉棒で掻き回した。
「あぁっ! あっ! あっ、あっ、あっ、あぁぁっ♡ あん、あん、あんっ、あ、はぁぁぁぁっ♡」
「あぁっ、京也君ッ!♡ 京也君、もっと!♡ もっと、掻き回して♡」
「あぅっ♡ あ、あ、あぁっ♡ 好き、好きぃッ♡ 京也君、大好き♡ もっと、そこ♡」
「だめっ♡ あんっ、あんっ、あぁぁんっ♡ これ、だめぇ♡ 気持ち良すぎて♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡」
京谷が腰を打ち付ける度に揚羽の口からは歓喜の嬌声が飛び出し、押さえる物の無い豊満な乳房が汗を飛び散らせながら激しく揺れ動く。京也がその乳房の柔らかさを確かめる様に揉み乳首を指で転がしながら膣奥を突き上げれば、それだけで破瓜の血を流す結合部からは潮が噴き出し揚羽を絶頂へと至らせていく。
「あぁぁぁぁぁぁぁっ♡♡ イクッ♡ イクイクッ♡ さっきから、何度もイってる♡ もっと、もっとイかせて♡ 今夜だけ、今夜だけ京也君を私の中に刻んで♡」
絶頂により膣内が激しく震え肉棒を締め上げる。アルフや実里の膣内とはまた違う締め付け具合に、京也も射精が近付いて来るのを感じ男としての本能に従い腰の動きを激しくした。
京也が腰の動きを激しくし、肉棒が膨らんでくるのを感じ取った揚羽も、彼が射精を間近に控えているのに気付いた。
「あっ、あぁっ!♡ 京也君、出して♡ お願い、中で出して♡ 私の中、京也君で一杯にして♡」
「う、く……! でも、揚羽さん……」
「大丈夫♡ 今日は、大丈夫な日だから♡ だからお願い♡ 私の中に、京也君を刻み付けて♡」
揚羽はそう言って京也の腰に足を絡ませ腰を密着させた。膣肉も京也の精液を絞り出そうと締め付けを強くし、彼女の希望もあって京也は揚羽の膣奥で己の欲望の全てを吐き出した。熱く滾る思いが形となったかのような精液が子宮の中を蹂躙していく感覚に、揚羽はこの日一番の絶頂に視界を明滅させながら甲高い嬌声を上げた。
「あ、はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!♡♡」
「あ、あ、あぁ……♡ はぁ、はぁっ♡ あぅ、うぁぁ、ぁ……♡」
あまりにも激しい絶頂は揚羽から意識を奪う程であった。全身を駆け抜ける快楽を感じながら意識が遠のく感覚に、気合で堪えようとした揚羽だったが視界が段々暗くなり京也の姿が見えなくなっていく。それでも揚羽は最後の抵抗とばかりに消えゆく意識の中京也に向け手を伸ばせば、彼はそっと顔を近付け唇の優しいキスをした。
「ん…………♡」
唇に触れる京也の唇の感触。それを噛みしめるように感じながら、揚羽は意識を手放した。
「………………ん」
ふと気付けば、揚羽は誂えられた部屋のベッドの上で目を覚ました。微睡から意識を浮上させ、窓の方を見れば空が明るくなってきている。もうすぐ夜明けだ。
「んん…………あれ?」
起き上がって周囲を見渡せば、そこは何時も通りの光景であった。昨夜京也と激しく愛し合った痕跡も何もなく、何時も通りの目覚めの時間。自身の体を見れば、京也により脱がされていた筈の衣服を着ている。
激しく愛し合った後の淫臭も何も残っていない。あの甘い時間が実は夢だったのではと言う可能性に、揚羽は心に影が差すのを感じた。
せめて最後にした彼とのキスの感覚だけは忘れないようにしようと唇を撫でようとして、自身の手首を見た時揚羽は手首に特徴的な二つの傷痕があるのを見つけた。真っ直ぐ並んだ二つの穴が開いたような痕。それが京也の牙により付けられたものであると気付き、昨夜の出来事がやはり夢ではなかった事に揚羽は胸に安堵と愛しさが広がり嬉しさに笑みを浮かべながら涙を流した。
「京也君……大好き」
もうこの場に居ない京也に愛を告げながら、揚羽は自らの手首に付けられた傷痕にそっとキスをする。そして、一晩の彼との甘い時間を胸の奥に大切に仕舞い込み、カタリナ達が帰って来るのを待ちながらこの日の奉仕に向かうのであった。
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