※この作品はR-18です。

乳牛メイドのホルスタイン あの、かけがえのない日々のこと   作:馬門戒明/輪島ライ

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第2話 母を求めて

 12歳になり学苑の初等部の卒業を近く控えて、「坊ちゃま」は流行性感冒で週の途中から学苑をお休みしていた。

 

 一緒に球技に励んでいた学友の男の子から貰った感冒で坊ちゃまはひどく発熱していたけれど、普段から外で元気に遊んでいるだけあって回復は早かった。

 

 週末の今はようやく熱が引きかけている最中で、邸宅の2階の自室で寝台の白い布団に入っている坊ちゃまの汗を拭(ぬぐ)いに訪れると坊ちゃまは布団の中で寝息を立てていた。

 

 

 綺麗な額に水を含ませた繊維の布を優しく押し当て、量が少なくなった寝汗を拭うと坊ちゃまの口元が動いて、四肢を軽く動かす坊ちゃまは夢の世界にいるようだった。

 

「ママ……」

「……」

 

 メイド服を着た36歳の私は寝台の縁(へり)に腰掛けて、坊ちゃまが目を閉じたまま身動きをする姿を眺めていた。

 

 坊ちゃまは母を呼びながら両手を軽く震わせ、彼の口元は唇の形を歪ませながら何かを求めていた。

 

 そんな坊ちゃまを見ていると私の胸の中は坊ちゃまへの愛おしさで一杯になって、彼の孤独な身の上に想いを馳せた。

 

 

「ママ、ママ……」

 

 坊ちゃまが夢の世界で何度母の名を呼んでも、彼が思い出の中だけにいる母親と再び会うことはできない。

 

 私は坊ちゃまの従者であって、彼の母の代わりになることはできない。

 

 そして私は半亜人だから、坊ちゃまと一生を添い遂げる相手にもなれない。

 

 私が従者でなくても、もし半亜人でなかったとしても……

 

 

「……んんっ? あっホルスタイン、いつの間に来てたの?」

「私はいつでも坊ちゃまの傍(そば)におりますよ。先ほど夢の中でお母様とお話されていましたね」

「そうなの? 変なこと言ってたらどうしよう。ぼくもう大丈夫だから晩ご飯の時に呼んでくれたらいいよ」

「それがあと少しで晩ご飯のお時間です。お粥は食べられそうですか?」

「うん。むしろお腹ぺこぺこでお肉のソテーとか食べたいぐらい。また元気になったら作ってね」

「お任せください、今は早く元気になって週明けから学苑に行きましょうね。……あら?」

 

 坊ちゃまと目を合わせて話していた私は、坊ちゃまの脚の付け根が隠れている布団がいつの間にか盛り上がっていることに気づいた。

 

 

「あっ、ごめんホルスタイン。最近ちょっとその……できてないから、寝起きにこうなっちゃうことが多くて。ごめんね、変なの見せて」

「いえいえ、坊ちゃまが健康な男の子である何よりの証拠ですよ。……よろしければ、お手伝いしましょうか?」

「そんなのいいよ、もう身を起こせるし自分で済ませるから。ベッド汚さないよう気をつけるからね」

「そうですか。では下に降りておりますので、お済みになったらお声がけください」

「ありがとう。ちょっと待っててね」

 

 坊ちゃまが自分を慰める間は邸宅の1階の台所で掃除でもしていようと考えて、私は坊ちゃまに背を向けると彼の自室を出た。

 

 しかし、そのすぐ後に坊ちゃまの自室から物音がした。

 

 慌てて私がドアを開けると坊ちゃまは背中から下半身を寝台の下に滑落させていて、その横の床には紙の箱に交互に入った薄いちり紙が箱ごと倒れていた。

 

 

「大丈夫ですか坊ちゃま! あらっ、お身体が……」

「あいてて……ごめんねホルスタイン、机の上のちり紙を取ろうとしたら背中がずり落ちちゃって。自分で上がれるから大丈夫だよ」

「そんな強がりを言ってはいけません! まだ万全ではないのですからご無理をなさらずに。さあ寝台の上に戻りましょう」

 

 半亜人の私は体格はそれほど大きくなくても普通の人間族の女性よりはずっと腕力があって、坊ちゃまの下半身を右腕だけで持ち上げると彼の全身を再び寝台の上に戻した。

 

 毛布をはぎ取り、坊ちゃまの隣に自分も身体を横たえると私は坊ちゃまの額に大きめの手の平を当てた。

 

 熱はずいぶん引いたけどまだじんわりとした温かさが右の手の平に伝わってきて、今の坊ちゃまを一人にしておいてはいけないと私は直感した。

 

 

「坊ちゃま、今日はまだご病気の身ですから久しぶりに私がお手伝いいたします。ちり紙もちゃんと添えますので、横になったまま気持ちよくなってくださいませ」

「えっ? そんなのホルスタインに悪いよ、ぼくもう大丈夫だから。その、さっきほどぴんぴんしてないし」

「いえ、ここで思う存分出しておかないと回復が遅れます。袴(はかま)を脱がさせていただきますね」

「そ、それじゃあ……」

 

 私はそう言うと坊ちゃまの寝間着の下を両手で優しく脱がせ、下着も外して坊ちゃまの下半身をあらわにした。

 

 自分もメイド服を汚さないように一旦寝台を降りてから服を脱ぎ、下着だけの姿になると坊ちゃまの隣に再び寝転んだ。

 

 坊ちゃまは豊満な裸体を布一枚の下着だけで包んでいる私を見て再び屹立(きつりつ)を強くさせていて、私もその先端からのぞく桃色の頭を見て唾(つば)をごくりと飲み込んだ。

 

 

「それでは、坊ちゃまのを右手で握りますね。……何かお望みがあれば、何でもおっしゃってください」

「ありがとう。……その、ホルスタイン。ちょっと恥ずかしいんだけど……」

「何でしょう?」

 

 私が坊ちゃまの若々しい竿に右手を伸ばそうとすると、坊ちゃまは頬を赤らめながら私にとあるお願いごとをした。

 

 

「えっとね……ホルスタインのおっぱいを……その、吸ってもいい?」

「私の乳房をですか?」

「うん。……ごめんね、12歳にもなって恥ずかしいよね。無理ならいいんだ、でも……」

 

 夢の中で母と会ったことと関係があるかは分からないけれど、坊ちゃまは私の乳を吸いたいと頼んできた。

 

 本当に言いづらそうに言葉を紡ぎながら私の豊かな乳房を見つめている坊ちゃまを見て、懐かしい記憶が蘇ってきた。

 

 

 坊ちゃまと出会ったばかりの頃、まだ6歳だった坊ちゃまは私の種族が乳牛(ホルスタイン)であるということを理解しておっぱいを吸わせてとせがんできた。

 

 私は全然構いませんよと言って敷布団に寝転んで6歳の坊ちゃまに乳房を差し出し、まだ精通を迎えていない坊ちゃまは私の両側の乳頭をしばらくちゅうちゅうと吸った上でミルク出ないね、と残念そうな表情をしてそのまま眠ってしまった。

 

 あの時の坊ちゃまの頼みと今の坊ちゃまの頼みは明確に異なる意味を持っていて、私は少し緊張しながらゆっくりと口を開いた。

 

 

「……もちろん構いませんよ。どうぞ、好きに吸ってください。これでいいですか?」

「いいの……? ありがとうホルスタイン。痛かったりしたら言ってね」

 

 私は胸を覆う薄茶色の下着を脱ぎ去って、坊ちゃまの口元に乳頭が来るように大きな乳房を差し出した。

 

 既に私の秘所からは少しずつ愛液が溢れ出していて、私はそれを坊ちゃまに気づかれないよう寝台の上で下半身を少しだけ坊ちゃまから離した。

 

 そして坊ちゃまは寝台により近い私の左の乳頭を優しく唇で挟み、優しく吸啜(きゅうてつ)を始める。

 

 

「んっ……」

「……」

 

 私は坊ちゃまに上半身を完全に委ね、自分の乳首が温かい粘膜に包まれて刺激される感覚を味わった。

 

 坊ちゃまはしばらく私の左の乳首をちゅうちゅうと吸うと、乳首を唇で咥え込んだまま乳頭の先端に舌を這わせた。

 

 

 それはただ母を求めて吸い付くのとは異なる、雄(おす)が雌(めす)に快感を与えるための行為だった。

 

 意識してかせずしてか、いつの間にか愛撫を覚えていた坊ちゃまに、私は少しずつ胸が高鳴るのを感じていた。

 

 

「坊ちゃま……」

「……ホルスタイン、美味しいよ……」

「あんっ……」

 

 坊ちゃまは私の左の乳頭から唇を離すと、小さな舌を伸ばして私の左の乳頭をぺろぺろと舐め回した。

 

 ただ上下に舌を這わせるのではなく、円を描くように乳頭の周辺を舐め回しては先端を舌の先でつつく。

 

 

 口の中を唾液で一杯にして、まるで動物が標識をするかのように私の乳首に粘性を持った液体を塗りつける。

 

 雌の乳房を初めて愛撫する少年とは思えないほど巧みな坊ちゃまの舌使いに、私は両脚をよじらせてしまっていた。

 

 

 それから坊ちゃまは私の右の乳首にも同じように愛撫をしてくれて、既に彼の反り立った先端からは粘液が溢れていた。

 

 坊ちゃまの舌技にとろけて本来の役目を忘れていた私は、坊ちゃまに両乳を預けたまま若々しい竿を右手で握った。

 

 

「あっ……」

「坊ちゃま、どうぞ私の乳房を味わってください。好きに吸って、好きに舐めて、私を坊ちゃまのものにしてください……」

「ホルスタイン……」

 

 私にまだ皮を被った竿を上下させられ、坊ちゃまは突然の快感で身体を硬直させた。

 

 そのことで坊ちゃまの舌での愛撫が止まり、乳頭から突き抜ける快感を再び味わいたいと思ってしまった私は左腕を坊ちゃまの背中に滑り込ませた。

 

 

 驚く坊ちゃまの小さな頭を豊満な乳房の谷間に押し付けると、私の両目からは涙がにじんできた。

 

 

「坊ちゃま、お労(いたわ)しや……」

「ホルスタイン……」

「ずっと、お母様を求めてらしたのですね。坊ちゃまは、お顔も覚えていない……」

 

 坊ちゃまへの思いで胸が一杯になり、私は坊ちゃまの竿から右手を離すと坊ちゃまを両腕で胸の中に抱きしめた。

 

 突然私に抱き寄せられた坊ちゃまの怒張の先端は私の股間を覆う下着に触れて布を粘液で汚したけれど、今はそんなことはどうでもよかった。

 

 

 

 坊ちゃまの母は私より年下で、今も大陸の別の都市で元気に暮らしている。

 

 数年前に私は当主の勧めを受けて坊ちゃまの母に当主が暮らす豪邸で面会して、彼女は私に息子は元気にしていますか、とだけ尋ねた。

 

 

 私がもちろんですと答え、素敵な男の子のお世話ができて幸せですと話すと、彼女は本当にごめんなさいと私に頭を下げた。

 

 一度だけでも坊ちゃまに会いに行かれてはと私が提案すると、彼女は両目から涙を溢れさせて席を立ってしまった。

 

 

 数日後に私が手紙を送ると坊ちゃまの母からはすぐに丁寧な返事が来て、その末尾には次に手紙を送るのはそれが必要な時にしてくださいと書かれていた。

 

 その文面を見て坊ちゃまが実の母に再会する日はもう二度と来ないのだと理解して、私はそれ以降彼女に手紙を送っていない。

 

 

 

「申し訳ございません、自分がすべきことを忘れてしまって。もう一度……」

「ホルスタイン……ごめん」

 

 我に返った私が坊ちゃまを解放すると、坊ちゃまは寝台から突然身を起こした。

 

 虚を突かれた私はそのまま坊ちゃまの両手で両肩をつかまれ、そのまま寝台の布団の上に押し倒された。

 

 

「坊ちゃま……」

「ごめんね、ホルスタイン。……ぼく、もう我慢できないんだ。ホルスタインと、ホルスタインと……」

「いけません坊ちゃま、それはまだ……」

 

 突然の行為に私がたじろいでいると、坊ちゃまは両手を私の股間を覆う下着に掛けた。

 

 そのまま私の膝下まで下着をずり下ろした坊ちゃまは、その中から現れた紫色の毛に覆われた領域に目を奪われた。

 

 

「ホルスタインと……したい。赤ちゃんって、鳥さんが運んでくるんじゃないんでしょ。図書館の本で読んだんだ」

「それはそうですが……本当にいけません。私は半亜人ですし、坊ちゃまはまだ子供です」

「……ごめん、ホルスタイン。そうだよね。赤ちゃんができたら、親はちゃんとその責任を取らないといけないんだ。……その本にも書いてあった」

「私だって、本当は……ごめんなさい、坊ちゃまにこんな辛い思いをさせてしまって。私は従者失格です……」

 

 まだ12歳の坊ちゃまに、責任などという言葉を使わせてしまった。

 

 親の責任などという言葉を、よりにもよって坊ちゃまに使わせてしまった。

 

 

 自分の勝手な思いで目の前の少年をどれだけ苦しめてしまったのかと深い懺悔に囚われ、私は秘所から愛液を垂れ流しながら坊ちゃまの細い身体の下で涙を流した。

 

 そして一しきり泣き終えた私は、私に覆いかぶさったままの坊ちゃまに優しく言葉を投げかける。

 

 

「坊ちゃま、今日は私にできるだけのことをさせてください。……その、坊ちゃまのを、ここに挟んでください」

「ホルスタインの……おっぱいの間に? そんなことしたら汚れちゃうよ……」

「お気になさらず。どうぞ……」

 

 私が両乳の側面に両手を押し当てて誘うと、坊ちゃまは唾をごくりと飲み込んだ。

 

 そして若々しい竿の全長を豊満な乳房の谷間に挟み込み、その瞬間に坊ちゃまの怒張の先端から私の胸元に粘液が垂れ下がった。

 

 糸を引く粘液に目を奪われながら彼の思いの丈を豊満な乳房で挟み込んで刺激すると、坊ちゃまは声にならない声を漏らした。

 

 

「っ……あ……」

「坊ちゃま、こうすれば赤ちゃんができることはありませんし、坊ちゃまは心の底から気持ちよくなれます。……どうですか……?」

「ホルスタイン……気持ちいいよ……まるで天国にいるみたい……」

「私も、幸せです。……坊ちゃま、坊ちゃま……」

「っ……ううっ……」

 

 両手で乳房を上下に動かし、坊ちゃまの皮を剥くように刺激を加えると坊ちゃまは間もなくして絶頂に達した。

 

 勢いよく放出された半透明の液体が私の顔面に大量に降り注ぎ、私はしばらく目を開けることができなかった。

 

 

 

 いずれはこの粘液を、私の一番大切な場所で受け止める日が来る。

 

 それが私の使命であり、私が坊ちゃまの従者として選ばれた理由。

 

 その日が来るまでは、私は坊ちゃまへの思いを胸に秘めておかなければならない。

 

 いつまでも、いつまでも……

 

 

 

 それから坊ちゃまは慌てて枕元にあった布を取ると私の顔を拭ってくれて、目に粘液が入っていないかと心配を伝えてくれた。

 

 そんな優しい坊ちゃまの姿を見て私は再び胸が一杯になって、その後は晩ご飯の前に一緒にお風呂に入った。

 

 

 お湯を張っている最中の湯船で坊ちゃまの身体を背中から抱きしめながら、私は彼が大人になる日が早く来てほしいとも、永遠に来てほしくないとも願っていた。

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