※この作品はR-18です。

乳牛メイドのホルスタイン あの、かけがえのない日々のこと   作:馬門戒明/輪島ライ

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第3話 永遠の記念日

 あれから日々が過ぎていって、坊ちゃまは16歳の青年になっていた。

 

 今年から学苑の高等部に進学した坊ちゃまは勉学に励み優秀な成績を収めながら日夜球技の練習に明け暮れて、私もこれまで何度も坊ちゃまが活躍する試合を見物しに行っていた。

 

 40歳になる半亜人の私は人間族の20歳ぐらいの外見で、貴族や富裕層の市民が大多数を占める応援席で私は周囲から距離を置かれていたけれど、観戦席から大声で坊ちゃまに声援を送ると坊ちゃまは同じ選手団の学友たちからからかわれて恥ずかしがっていた。

 

 

 そして私とは離れた座席から小さな声援を送っている栗色の長髪の少女と坊ちゃまは時折目線を交わしていて、私はそれを理解した上でなるべく彼女の邪魔をしないようにしていた。

 

 それでも薄い合成繊維の装具を身にまとった坊ちゃまが革製の頑丈な玉を体育館の床に叩きつけては相手の陣にある鉄籠(てつかご)に投げ込む瞬間にはいつも大声で叫んでしまって、栗色の髪の少女にはいつも申し訳なさを感じていた。

 

 

 坊ちゃまが学苑の中等部に入学して以降は性的な触れ合いをすることはほとんどなくなって、私は純粋に坊ちゃまの従者として暮らす日々を過ごしていた。

 

 今だけは坊ちゃまにみずみずしい青春を送らせてあげたいと思えば、40歳の半亜人の肉体が欲求を持て余して疼(うず)く辛さはいくらでも耐えられた。

 

 坊ちゃまのことを思って夜中に自分で自分を慰めながら、私はいずれ再び訪れる幸せな日々と、その後に待っている生活のことを考えてしまっていた。

 

 

 その日、坊ちゃまは学苑の友達と街中の遊戯店に遊びに行くと言って朝早くに家を出ていた。

 

 こんな時間から営業している遊戯店などないことは普段ほとんど遊びに出かけない私にも分かっていて、休日の予定は家庭教師の講義や探求学習のための図書館通いで埋まっている坊ちゃまが男友達と遊ぶのは平日だけであることも知っていた。

 

 あの栗色の長髪の少女はどんな気持ちで坊ちゃまと待ち合わせをしているのだろうと思いながら、私は洗濯を終えた坊ちゃまの衣服を電気鏝(ごて)で綺麗に伸ばして胸の奥から溢れ出るいたたまれなさを直視しないようにしていた。

 

 

 今日は夕食前には帰ると話していた坊ちゃまは私が昼食を済ませたしばらく後に帰ってきて、玄関の扉を開いた坊ちゃまは無言でそこに立っていた。

 

 お帰りなさいませ、と笑顔で声をかけた私を坊ちゃまは一瞥(いちべつ)もせずに靴を脱いで玄関を上がって、そのまま2階の自室に入ってしまった。

 

 それから坊ちゃまは夕食の時間が来ても部屋から出てこなくて、私はそろそろ頃合いだろうと考えて坊ちゃまの自室の扉を3回叩いた。

 

 

「坊ちゃま……」

「……」

「お夕食の時間です。どうか召し上がって頂けませんか?」

「ごめん、ホルスタイン。今日は食欲がないんだ」

「……では、お入りしてもよろしいですか?」

「……」

 

 坊ちゃまが私の問いかけに無言でいる時は、肯定の意思を表している。

 

 それから私は静かに扉を開くと、坊ちゃまの自室に足を踏み入れた。

 

 

 16歳の坊ちゃまにはやや手狭になった自室の寝台に、坊ちゃまは足を組んで腰掛けていた。

 

 球技の邪魔になるからと金色の髪を短く整えた坊ちゃまは乳白色の壁紙を見つめて黙っていて、彼が今にも爆発しそうな精神状態にあることはその姿を見ただけで分かった。

 

 

「坊ちゃま、今日は……あの女の子と?」

「……うん」

「何か、すれ違いが?」

「そんなもので済めばよかった」

「……」

 

 一言一言を必死で口から絞り出す坊ちゃまに、私は愛おしさを感じて彼の隣に腰を下ろした。

 

 メイド服がしわにならないよう脚を横に曲げて、坊ちゃまの大きくなった背中に横を向いた顔を預ける。

 

 

「私でよろしければ……お話を……」

「僕じゃ駄目だって言うんだ」

「……」

「僕とは子供を作れない、いや作りたくないからって。そんなこと、僕だって分かってたさ。だけど、あんな言い方……」

「坊ちゃま……」

 

 坊ちゃまを傷つけたのは栗色の髪の少女の言葉。

 

 しかし、彼女に実名を記した手紙で真実を伝えたのは紛れもなくこの私だった。

 

 

 それが彼女のためを思ってのことで、坊ちゃまのためでもあるからと万年筆で文字を綴りながら自分に言い聞かせていたけれど、これで早く2人の仲が裂かれてほしいと思っていなかったとはとても言えない。

 

 

 そうすれば、坊ちゃまはきっと私のもとに戻ってくるから。

 

 

「僕は人を好きになっちゃいけないのか。僕と結婚してくれる人なんていないのか。僕が何をしたって言うんだ」

「坊ちゃまは、何も悪くありません。ただ……」

「うるさいっ!!」

 

 気分を昂(たかぶ)らせていく坊ちゃまを見て私が決定的な一言を投げかけてしまいそうになった瞬間、彼の頭の制御回路は外れた。

 

 坊ちゃまは突然私の方に振り返ると、そのまま私の両肩をつかんで私の全身を強引に寝台の布団へと叩きつけた。

 

 

 突然の行為に私は何の抵抗もできなかったし、たとえ半亜人の腕力で抵抗できてもしなかった。

 

 今は……

 

 

「ホルスタイン、僕のことは嫌い?」

「何をおっしゃいますか、私は坊ちゃまの忠実な従者です」

「好きか嫌いかって聞いてるんだ。教えてよ」

「それは、もちろん……」

「じゃあ、僕の子供を産んでくれるよね。僕はホルスタインと性交していいんだよね」

「……私は、半亜人の従者です。坊ちゃまのお相手になど……」

「そんなこと言わないでよ。……だってさ、ホルスタインは……」

 

 坊ちゃまはそこまで言うと、私のメイド服の襟元に手を掛けた。

 

 私が誰のものであっても衣服を大事にしていることを坊ちゃまはよく分かっているから、決して乱暴にメイド服を破るようなことはしない。

 

 坊ちゃまは私のメイド服を少しずつはだけさせて、そして私の下着に包まれた豊満な乳房を露出させた。

 

 

「ホルスタイン。僕は今から君を犯す。君の腟内に陰茎を差し込んで、何回も中に出すんだ。避妊具なんて使わないよ」

「坊ちゃま……」

「僕のことを、嫌いにならないで。ホルスタインがいなかったら、僕はこの世に生きている価値がない」

「そのようなことを……」

 

 涙目で思いつくだけの丁寧な暴言を吐く坊ちゃまに、私は何も言えなくなってしまった。

 

 寝台の上で私に馬乗りになっている坊ちゃまを両腕で優しく抱きしめて、それからお願いして少しだけ私から離れてもらった。

 

 

 そしてメイド服と下着を全て脱ぎ去って寝台の下に畳み、私は坊ちゃまの前で生まれたままの姿になった。

 

 坊ちゃまも私の身体を直視せずに外着を全て脱ぎ去って、私と坊ちゃまは裸の雌(めす)と雄(おす)として向かい合った。

 

 坊ちゃまの自室の床に立って抱き合い、そのまま優しく口付けを交わす。

 

 

「ホルスタイン……綺麗だ……」

「坊ちゃま、愛しています。……今日は、私を思いのままに蹂躙(じゅうりん)してくださいませ」

「言われなくたって……」

 

 坊ちゃまは私の身体を抱き寄せ、そのまま寝台に腰を下ろした。

 

 私のよく肉の付いた臀部は坊ちゃまの膝の上に着地し、既に巨根と呼べるほどの大きさに成長しつつある坊ちゃまの男性の象徴は私の鼠径部を滑っていた。

 

 

 前戯が始まる。

 

「あ……」

「ホルスタイン、久しぶりに触るけど……本当に大きくて綺麗だね。ごめんね、ずっと待たせたままで」

「ええ、ええ……この日が来ることを、ずっと望んでおりました……」

 

 坊ちゃまは私の耳元で愛の言葉を囁(ささや)きながら、私の大きな乳房を背中から両手で揉みほぐす。

 

 痛くはなく弱すぎもしない絶妙な力加減で乳房を変形させ、両手の指の間でぴんと立った乳首をこすって刺激する。

 

 何年も身体の触れ合いがなかったとは思えないほど、坊ちゃまは巧みな指使いで私の身体を悦(よろこ)ばせてくれる。

 

 

「もっと早くこうすればよかった。……学苑の女の子なんか求めなくても、僕の傍(そば)にはこの世の誰よりも綺麗で素敵な女性がいたじゃないか」

「私は、女性などと扱われる身分ではございません。あくまで雌の半亜人で……ああっ……!」

「ホルスタイン、好きだ。僕はホルスタインをお嫁さんにしたい。ホルスタインだって亜人と人間族の合いの子でしょう?」

「それはそうですが……あ、あ、坊ちゃま……それ、すごく気持ちいいです……」

 

 坊ちゃまは私の両乳を両手で持ち上げては先端にある蕾を指先で刺激しながら、私の首筋に舌を這わせた。

 

 唾液のにじんだ太い舌でぺろぺろと首筋を舐め上げられ、私の全身をこれまでの人生で経験したことのない快感が突き抜けていた。

 

 

 かつての私は幼い坊ちゃまの首筋を舐めてあげるのが好きだったけれど、いつしか攻守は逆転していた。

 

 今の私は猛々しい欲望に身を任せた男性に全身を差し出した、ただの無力な雌に過ぎない。

 

 

「ホルスタイン、挿れるよ……」

「あっ……そこは、まだ……」

「これからもっと太いのを挿れるんだよ。よく濡らしておかないと……」

「坊ちゃま……」

 

 坊ちゃまは左手で私の左の乳房を揉みしだきながら、右手を私の紫色の体毛で覆われた秘所へと伸ばした。

 

 中指で裂隙をなぞるようにして膣の場所を探ると、坊ちゃまは人差し指をその中に優しく差し入れた。

 

 

「あ、あ、あ……」

「ホルスタイン、すっごく濡れてるね。おっぱい触られただけでそんなに気持ちよかった?」

「その、首筋が……坊ちゃま、もっと……もっとしてください……」

「痛くないようにするからね。ここかな?」

「っ……そこです、よくお分かりに……あああっ……」

 

 これまで女性器に直接触れた経験などないはずなのに、坊ちゃまは私の秘所を探って陰核の場所をすぐに突き止めた。

 

 坊ちゃまの部屋を掃除している時に寝台の下から比較的良質な内容の性交の手順書を見つけたことがあったけど、坊ちゃまはこのような時に備えて密かに学びを深めていたのだろうか。

 

 

 それから坊ちゃまは私の乳房を両手で執拗に揉みしだいては秘所を右手で刺激し、首筋を何度も舐め上げられた私は絶頂に達するのを必死でこらえていた。

 

 坊ちゃまの体液を身体の一番奥で受け止めるまでは絶頂に達するまいと考えていたけれど、私もそろそろ限界だった。

 

 

「坊ちゃま、もう我慢できません……坊ちゃまの男性器で、どうぞ私を貫いてくださいませ……」

「ホルスタイン、僕も限界だよ。ホルスタインの中を僕の気持ちで一杯にしてあげるからね」

「ありがとうございます。前からがいいですか? それとも後ろから……?」

「ホルスタインのかわいい顔を見ていたいんだ。だから……」

 

 坊ちゃまはそう言うと私の身体を横たえるように抱きかかえ、私の後頭部が坊ちゃまが普段使っている枕に載るように私を寝台に寝かせた。

 

 そして坊ちゃまは私の秘所が丸見えになるように私の両側の大腿を両手で優しく持ち上げ、私に見せつけるように最大級に怒張した男性の象徴をかざした。

 

 

 大きい。

 

 坊ちゃまに正しく性の手ほどきをするためにこれまで繰り返し読んできた性的な図書や図譜にも、これほど大きい男性器はなかなか見かけなかった。

 

 この暴力的な男根で、私は今から40年の人生で一度も男性を受け入れたことがない秘所を貫かれるのだ。

 

 

「坊ちゃま、優しくしてくださいね。……私は、その、初めてなので……」

「ホルスタイン、それ本当なの……? だって、ホルスタインは僕と初めて会った時に30歳で……」

「半亜人は亜人の村では35歳になるまでは一人前として扱われないのです。当主様は経験のある雌を求めていたので、坊ちゃまと出会ってから何度か若い貴族の男性との練習を提案されました。ですが、私は初めての相手は坊ちゃまと決めていました」

「そんなことが……。でも、嬉しいよ……」

 

 16歳の坊ちゃまと40歳の私にとって、お互いの初めての相手は目の前にいる雌と雄だった。

 

 その嬉しさに涙を流す私と愛液がしみ出る私の膣口を見て、坊ちゃまはごくりと唾を飲み込んだ。

 

 少し緊張している様子の坊ちゃまに、私は右手を自分の秘所に添えると膣口を広げるようにして坊ちゃまに妖艶(ようえん)な笑みを投げかけた。

 

 

「このいやらしい雌の半亜人を、坊ちゃまの立派なそれで躾(しつ)けてくださいませ。……そして、私を孕ませてください」

「もちろんだよホルスタイン。今日は何度も出してあげるからね。それじゃあ……」

 

 先端から粘液がほとばしる雄々しい竿を、坊ちゃまは私の膣口にあてがった。

 

 そしてゆっくりと先端を進め、私は膣内が巨根で満たされていく快感を味わった。

 

 

 私の身体の奥底で、ぷつりと音がした。

 

 処女膜が破られる音だ。

 

 

 私は今ここで、坊ちゃまに初めてを捧げたのだ。

 

 そして、坊ちゃまの初めてを奪ったのだ。

 

 

「あ、ああ……いいですよ坊ちゃま、そのまま何度も繰り返してください……」

「ぼ、僕も……ホルスタインの中が気持ちよすぎて……すぐ出ちゃいそうだよ……」

「どうかお許しください、坊ちゃまの体温をずっと味わっていたいのです……もっと、もっと……」

「ホルスタイン……なんて素敵なんだ……」

 

 私の両大腿を両手でつかんだまま、坊ちゃまはぎこちない腰つきで私の膣に男根を押し込んでは軽く引き抜く。

 

 その度に坊ちゃまの怒張の頭は私の肉襞(にくひだ)を全周にわたって刺激し、私の腟内からは身体中の水分を吸い取った愛液が溢れてくる。

 

 坊ちゃまの先走り液と愛液が私の秘所で混じり合い、私は坊ちゃまと一心同体になったかのような快感に脳を支配されていた。

 

 

「ホルスタイン、僕の子供を産んで……」

「……」

「僕はホルスタインをお嫁さんにするから。ホルスタインと何人も子供を作って、みんなで幸せな家庭を築くんだ」

「坊ちゃま……」

「おじい様に反対されたって気にしないよ。だってホルスタインは僕の世界で一番大切な人だから」

「ありがとうございます……」

「もっと見せて、僕に恥ずかしい姿を晒して。ホルスタインのこんな姿を見られるのは、世界で僕だけなんだ」

 

 坊ちゃまは両目から涙を流しながら、抽送(ちゅうそう)をより一層激しくしていく。

 

 ぱん、ぱんと音が響いて、私は全身を腰で打ち付けられながら豊かな乳房を揺らす。

 

 坊ちゃまにこの痴態を凝視されたくない思いとじっと見ていてほしい思いが交錯し、私は両目を閉じた。

 

 

「ホルスタイン、出る、出るよ……もう限界だ……」

「坊ちゃま……どうぞ、私の中で気持ちよくなってくださいませ……」

「ホルスタイン、孕んで……僕の精液で……あああああああっ!!」

 

 そして堰(せき)を切ったかのように、坊ちゃまは私の腟内に体液を放出した。

 

 大量の精液はどくどくと音を立てながら私の身体の一番奥に流れ込み、私は今ここで坊ちゃまの所有物になったのだと思った。

 

 永遠に続くかのように思われた精液の奔流はしばらくするとようやく収まって、坊ちゃまは精液と愛液が混じり合った糸を引かせながら私の腟内からしぼんだ男根を引き抜いた。

 

 

 そして寝台に仰向けに倒れ込んだ坊ちゃまに、私は重い腰を持ち上げると抱きついた。

 

 坊ちゃまに自分から口づけをして、お互いの口内を貪り合う。

 

 それからはお互いの身体を舐め合い、両手でまさぐり合い、しばらくして再び怒張を取り戻した坊ちゃまの竿を再び膣内に受け入れた。

 

 獣のような交尾を繰り返している内に日は落ちていって、その日は夕食も摂らずに坊ちゃまの寝室で抱き合いながら眠りに落ちた。

 

 

 

 この日、私は坊ちゃまと将来を誓った。

 

 坊ちゃまが人生を終えるその日まで、あるいは私が先に命を落とすその日まで、私たちは2人だけで生きていく。

 

 

 私と坊ちゃまの幸せな人生を、誰にも邪魔はさせない。

 

 

 忘れられない、大切な記念日。

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