今まで我慢していたことを小春の方から求められるとは思っていなくて、晴樹は面食らった。
「……それ、女の子のほうからお願いされることあるんだ」
「い、いいじゃん! だって動画でも漫画でも割とよくある展開だし、どんな感覚か気になるじゃん! 自分でやろうにも届かないし……! それにハルのお願いでリボンつけてるんだから、私のお願いも聞いてくれないとフェアじゃないし!」
「いや、やらないとは言ってないが」
むしろ男としては願ったりかなったりで都合が良すぎというか。
晴樹は逸る気持ちを抑えて鼻先を小春の胸に近づけ、色付いた先端に舌を伸ばした。
ちろりと一舐め。
「んくッ……♡」
今度は短塔を唇で捕まえて吸いつく。
「はうッ……♡」
おまけに歯で軽く甘噛み。
「――んあぁッ♡」
小春が頭に回してきた手に、ぎゅっと力を籠めた。
「ぁは、口でされるのってこんな感じなんだぁ……」
「そんなにいいんだ?」
たった三回の攻撃で夢見心地の吐息を吐き出す小春。
「うん……想像してたよりずっと気持ちいい……このままだとおっぱいだけでイっちゃいそうかも……」
恥ずかしそうに苦笑する表情は男を誘っていようなもので。
「なら、イかせてやるよ……!」
晴樹は小春の胸に思いっきり顔を埋めた。
「え、それは……待っ……!?」
るろるろと舐めまわし、ぢゅぞぞッ、と吸い、こりゅっ、と甘噛み。
お試しだった先ほどとは違い、欲望を剥き出しにした強めの力加減でイジメる。手で愛撫したときの感覚から、小春ならこれぐらいは受け止められると判断した。
もちろん余った方の胸を手で揉むのも忘れない。
「んあッ♡ やッ、いきなり……激し……っ!?」
「ぺちゅ……でも、それがいいんだろ?」
「んっ……うんっ……♡」
小春がどれだけ感じているか、髪を握られる力加減で分かるので、感じやすいところを見つけるのは簡単だった。
唾液を塗りこむみたいに乳輪ごと乳首を舐めまわすと、小春は背筋を震わせて感じ入った。
「ハルの舌、すごい……っ、ざらざらして、乳首、けずられちゃうッ……敏感に、バカになっちゃうぅ……!」
是非そうなって貰いたい。具体的には自分自身の指じゃ足りなくなって、毎日舐めて欲しいと懇願してくるぐらいに。
言葉にはしないがそんな気持ちを籠めて舌を操る。
「あッ♡ ひッ……♡ ダメ、待って……! ほんとにこのままじゃ、おっぱいでイっちゃう……ッ♡」
刺激がワンパターンにならないよう偶に吸うと、一際強い甘さが口内に広がった。
「ちゅぱッ……こはるり、もしかしておっぱい出るのか?」
「っ、で、でるわけないじゃん……!」
「でも、それぐらい甘い感じがするんだが」
「気のせいだし……! ハルの頭がバカになってるだけだし……!」
恥ずかしいのか、ふいっ、と視線を背ける姿がたまらなく可愛い。
ただそれはそれとして、バカと呼ばれた反撃はしないといけないが。
晴樹は意地悪く唇を歪め、散々舐めまわされて敏感になった乳首へ歯を立てると、ぐいっと顔をあげた。
「あッ――ひッ……!?」
小春は突然に乳首を噛まれた挙句引っ張られるという強すぎる刺激に、一瞬息を詰まらせ――
「んううぅううぅぅぅ――――ッ♡♡♡」
頭をベッドに押し付け背中を反りかえらせた。
晴樹の下でぎゅっと目を閉じ、受け止めきれなかった快感を発散するみたいに、全身を小さく戦慄かせる。
(こはるり、マジでイったんだ……俺が、小春をイかせたんだ……!)
頭の芯がカッと熱を帯びるような多幸感に、晴樹もまた酔い痴れた。
「はっ……はぁッ……本当におっぱいだけでイかされちゃうとか……」
くてっ、と全身を弛緩させた小春が、蕩けそうな目を必死に細めて睨みつけてきた。
「……私、待ってって言ったのに」
あれ? 照れ隠しじゃなくて、もしかして本当に怒ってる?
「い、いや……あの状態での『待て』って言われても待たないのが普通じゃないか? AVとか、そんな感じじゃん」
「それは……そんなところはあるけど……でも、今回はほんとに待って欲しかったんだけど」
そんなのどうやって判別すればいいんだよ、と思わないでもないが、ちょっと涙を浮かべた目で見上げられては謝るしかない。
「その、悪かった。無理やりイかせたんなら……謝る」
「……あ、いや! 謝ってほしい訳じゃなくて! むしろハルにいかせて貰ったのは気持ちよかったし嬉しかったんだけど……! その……」
小春は慌てて両手を振ると、それからおずおずと手を下の方へ伸ばす。
「――っ!?」
さわり、と晴樹の股ぐらが優しく撫でられた。
「……せっかくなら、最初はコレでイかせて欲しかったなって」
猫がご飯を強請る時みたいに甘い声音で言われ、押さえつけていた晴樹の獣欲が解き放たれた。
「こはる……ッ!!」
「ひゃ……っ?!」
思いっきり小春に抱き着き、二度と離さないつもりで上半身を密着させる。
一方下半身は、組み敷いて動けない割れ目に反り返った肉槍を突きつけ、腰をへこへこと揺らした。
頭では小春のことが愛しくてたまらないのに、下半身では滅茶苦茶にしたくてたまらない。
後先考えず突っ込まなかっただけ、奇跡みたいな状態だった。
「ちょっと……ハルっ、いきなりどうしたのさ……っ」
「いきなりも何も、あんなこと言われて我慢できるわけないだろ……! 頼む……もう、ヤりたい……! 小春の中に入れたい……!!」
「え? あー……そっか、ハル的にはさっきのセリフ、ドストライクだったんだ……。あはは、まだやってみたいことあったんだけどなー……」
焦らすようなセリフに、切なさが募る。
「けど……」
「それに、コンドームもしてないじゃん」
「それは……」
まごうことなき正論なのだが、コンドームを取るには一度立ち上がらないといけない。
今は一瞬でも小春から離れたくなかった。たとえそれが子どもの我儘みたいなものだとしても。
聞き分けのない晴樹の様子に小春は困ったように笑って――それから悪戯っぽく、蠱惑的に唇を歪めた。
「もう、しょうがないなぁ……初めては生の方が痛くないっていうし……今日だけ、だからね?」
「こはる……っ」
淫魔みたいな微笑を浮かべる小春に、晴樹の理性は今度こそ蒸発した。
腕の中に小柄な体躯を抱きしめたまま、腰を浮かしたりひねったりして、竿先の感覚で入り口を探す。
小春の大陰唇は既に愛液で濡れそぼっており、ぬちゅぬちゅと滑るのがもどかしい。
しばらく奮闘してようやく、肉筆の先端が秘裂の間に入り込んだ。
亀頭の先に、にぢゅりと熱い粘液が絡みついてくる。
「んッ……♡」
先端だけのわずかな接触に、けれど二人は体を同時に跳ねさせた。
(小春の中……熱くて、ぬめぬめで……ここに、全部入ったら……!)
そんな期待が焦りとなって晴樹をせっつかせる。
結果腰の動きはより不器用になり、入れようとするものの、肉竿を割れ目の浅い所で何度も擦るだけ。
「……っ、くそ……この……っ」
控えめな小陰唇に先端をくすぐられ、物足りない微悦が生じ、もどかしさが募る。
けれどそんな小さな快楽でも、繰り返すうちに徐々に晴樹の余裕を削っていく。
このままでは、入れられないうちに情けなく漏らしてしまうのではないか。そんな不安が余計に焦りの原因となり――
「――ハル」
「っ!」
気付けば小春が優し気な目で見つめていた。
「もう、ちょっと焦りすぎだよ」
「でも……」
「ハルってば仕方ないなぁ……んッ」
肉槍に小春の手が添えられる。くちゅりと襞をかきわけ、窪みへと誘導された。
あてがわれたのは、教えられなければその先があるとすら思えないほどささやかな凹み。
「――ここだよ、私の入り口」
「……ありがと、小春」
いざというところでリードされてしまい少し情けなくはあるものの、それ以上に女の子から初めてを捧げられているという興奮が背中を――腰を押し出した。
にゅぢぢゅるる――ッ、と海綿体の血液が押し潰されそうな圧力が亀頭へ加わる。
次に感じたのは熱。割れ目の中とは比較にならないほどの熱さに、入れた竿先が灼け溶けるのではないかと怖くなる。
初めて体験する衝撃じみた快感に、晴樹は奥歯を割れんばかりに噛みしめた。
「ぅ、あ……ッ、小春の……ヤバっ……!」
無論、小春も平気なわけはない。
「んッ……あぅっ、はッ……はぁッ、ハルの……っ、入って、きたぁ……っ」
シーツを握りしめ、溺れかけたかのように大きな呼吸をくり返す。
額に浮いた汗が、戦慄くたびに朱く染まった肌を流れた。
「はッ、はっ……大丈夫、そうか?」
「ふーっ、ふーっ……うん、違和感すごいけど、痛くはないから……んッ」
その返事に安堵し、晴樹は腰の前進を再開させた。
一度絶頂したおかげだろうか、小春の蜜洞は十分に潤っていて、ゆっくりとだが順調に熱杭を受け入れていく。
「あッ……なか……押し広げられて……熱いの……来てる……っ」
「小春のま×こも熱くて、キツキツで……すごっ……」
暴発しないように、痛くないように、ナメクジが進むような速度で腰を進めるうち、いつしか竿の中ほどまでが呑み込まれていた。
これならこのまま――と、そう思った時。
ぐっ――と、これまでとは違う抵抗感。
なんとなくこれが処女膜という奴なんだろうなと直感する。
(これを破ってしまったら――)
今更手遅れかもしれない。
けれどあと少し腰を押し込んでしまったら、今度こそもう二度と小春とは元の関係に戻れないという感覚。
「ハル……っ」
躊躇していると、上目遣いの小春と目が合う。
その瞳には不安が色濃く浮かんでいた。
「どした、こはるり……もしかして怖くなった、とか?」
「あはは……実は正直そんなとこあるかも……だからさ、名前呼んでほしいなーって」
「……こはるり?」
「違うよ! 渾名とか、苗字じゃなくて……その、六花って……ダメ?」
「…………六花」
わずかに逡巡したものの、縋るような上目遣いで言われて拒否などできるはずがなかった。
「えへ……はーるきっ♡」
心臓がドクンと跳ねた。
小春と……いや、六花と一線を超えてしまったような感覚。
六花が背中に手を回してきて、晴樹はそれに応えるよう腰に力を籠めた。
――ぷちッ、とゴムの爆ぜたような感触が先端に伝わって、ついに肉竿が未開の禁域へと侵攻をはじめる。
「ぐッ……さっきより、締まって……」
前半よりも固く、狭い小径を無理やり掘削しているような感覚。
噛みちぎられそうな程の収斂と合わさって、痛いのではないかと錯覚するほどの快感が肉竿を包む。
「痛っ……あッ……んぅうッ……」
一方の六花は純粋な苦痛をなんとか呑み込もうとするように、唇を噛んで頤を天井に突き出していた。
「六花……もうちょい……もうちょい、だから……っ」
自分だけ気持ちいいのを恨めしく思いながら、それでも前進を続け――
ぷちゅ、とようやく腰同士が密着した。
「はっ……はぁ……っ、はッ……全部、入った?」
「ああ、入ったぞ……六花」
上半身を密着させているため直接は見えない。だが、付け根から鈴口まで、海綿体全部を余すとこなく搾りあげられる感覚がその事実を伝えてくる。
気を抜くと射精してしまいそうな程の快感。そしてそれ以上に、ずっと想っていた相手に自分のモノが入っているという感慨。
晴樹は腰から全身を打ち震わせた。
六花も眉根を寄せながら、口元を嬉しそうにほころばせる。
「ありがとね、晴樹」
「いや、なんでお礼なんか……」
「だって、わたしが晴樹にお願いしてえっちしてもらったんだから」
確かにそうなのだけれど、なんだか普通逆のような。
戸惑う晴樹に対して六花はウィンク顔の横にピースを作る。
「ふふっ、晴樹の童貞ごちそうさま」
「六花、お前な……」
まるでいつものように、お弁当からおかずを一品拝借したみたいなノリ。
けれどその唇は小さく戦慄いていて。
「流石に痛いの我慢してるの丸わかりだって。見てて逆に痛々しいわ」
「あー……やっぱ分かっちゃう?」
「当り前だろ、何年近くで見てると思ってんだ」
六花は昔からこういうところがある。苦しい時とか辛い時に、虚勢を張っておちゃらけてみせる癖が。
そのおかげで余裕があると思われて、高校受験直前にもクラスの仕事を押し付けられたりと、損な目に遭うことも多かった。
指摘されて張りつめていた緊張が切れたのだろう。六花の目に涙がじわりと浮かぶ。
「うー……! いーたーいー……! こんなに痛いとか思ってなかったんだけど……! しかも直前まですっごい気持ちよかったから、落差がすごいんだけど……!」
晴樹には一生分かりえない痛み。けれど背に回された手に入る力が、その辛さを伝えてくるかのようで。
せめて少しでもましになるようと、晴樹は六花の頭を撫でる。
「……晴樹?」
「その、痛いの痛いのとんでけじゃないけどさ……あと、俺の方こそ受け入れてくれてありがとうというか……」
六花はちょっとぽかんとして、けどすぐに目端を甘くほどけさせた。
「ふふっ……それなら、さっきみたいに気持ちよくして痛いの忘れさせてくれる?」
「了解」
頭を撫でながら、軽くつきだされた六花の唇に唇を合わせ、舌を絡める。
余った手も乳房に重ね、やわやわと揉む。
「ハルっ……ちゅぢゅるッ、ちゅぱッ……ハルぅ……っ」
六花は縋りつくよう、キスの合間を縫って何度も晴樹を呼ぶ。
呼ばれるたび、晴樹は愛情を込めて何度も六花の頭を撫でた。
そんなやりとりをくり返し、キスと胸への愛撫を続けるうち、最初は余裕なさげに暴れまわっていた六花の舌が、徐々に落ち着いてきた。
「んちゅっ、はっ……ちゅるっ……これ、好き……♡ 晴樹に全身、中も外も触られて……触られてる所、全部気持ちいい……っ♡」
その言葉通り、間断的に吐き出される吐息にどんどん熱が籠められていく。
蜜壺も異物を拒絶するようにただ締めつけるだけだったのが、少しずつ柔らかくほどけ、肉竿の形を確かめるようにうねりはじめてきた。
「ちゅッ……ちゅぱ、ちゅむっ……晴樹、そろそろ大丈夫そうだから、もっと大きく動いていいよ」
「いや、そんな焦らなくていいんだぞ? 俺ならまだ待てるし」
「え、もしかして気付いてない? さっきからずーっと腰動いてるよ?」
「え、嘘、マジか……」
晴樹は指摘されて、自分がずっと小さく腰を動かしていたのに気付く。どうりでさっきからなんか気持ちよかった訳である。
「ふふっ、晴樹ったらそんなに我慢できなかったんだー」
「それはその……悪い、勝手に気持ちよくなって」
六花が痛くないよう、気持ちよくさせないとと気張っておきながら、一人で快楽を貪っていたことが気まずく、晴樹は顔を逸らす。
六花はそんな晴樹の頬を捕まえると、嬉しそうに微笑んで。
「ううん、謝ることじゃないよ。さっき晴樹も私がイった時嬉しそうだったじゃん。それと同じで、私で晴樹が気持ちよくなってくれたんだなーって思うと嬉しいっていうか、胸の奥が温かくなる感じがするからさ。だから――」
ちゅ、と軽いキス。
「――今度は晴樹が好きなように私で気持ちよくなって」
「……っ、六花!」
花蜜のような言葉に誘われるまま、晴樹は我慢を解き放ち、腰を大きく繰った。
「六花……六花……っ!!」
少しばかり熟れて固さの取れた六花の蜜洞はたまらなく気持ちいい。
入り口は噛みついて来るみたいに絶えずしっかりと肉槍を締め上げ、尿道の奥まで強烈な快感をジンジンと響かせてくる。
一方で少し進むと汁気の多いトロトロとした媚肉の襞が、うねうねと敏感な粘膜を撫で上げ甘やかしてくる。
かと想えば更に奥ではまたきゅっ、と狭まって真空状態を作り出し、精液を吸い出そうとするみたいに亀頭へ密着してくる。
右手なんかとは比べ物にならない、複雑で多彩な感覚の多重奏が、抜き差しするたびに肉竿へまとわりついてくるのだ。
初めて経験する重厚で濃密な女の子による快感。
「あっ……はぅッ……晴樹ってば、そんな真剣な目して……そんなに私の中、気持ちいいんだ?」
「すっげぇ……いい……ッ、六花の中……人生で一番気持ちいい……っ、一生入れてたい……!!」
「ふふっ……晴樹ってば大袈裟だよ……っ、けど、いいよ……好きなだけ入れて……好きなだけ気持ちよくなって……♡」
それに加えて、自分の身勝手な性欲を六花が嬉しそうに受け入れ受け止めてくれているという現実離れした光景が、肉の快感を何倍にも増幅させていた。
元々入れた時の暴力的な締めつけで限界が近かった童貞が、そんな強烈過ぎる快感に長く耐えられる道理はなく。
「んっ……あッ……もしかして晴樹、そろそろ出そう……?」
「はッ、ああ……なんで分かるんだよ……っ」
「だって……すっごく気持ちよさそうで、我慢できないって表情してるから……っ」
きっとだらしない顔なんだろうなと思うと恥ずかしいが、そんなことを気にすることができるほど余裕はなかった。
「……大丈夫だ、ちゃんと出す時は外に抜くから」
本音を言えば思いっきり中に出したかった。六花の一番大事なところを自分色に染め上げてしまいたい。
けれど、生でやってる以上流石にそれは許されないだろうと、晴樹が肉槍を引き抜こうとした時だった。
六花が慌てたように背中に回した手に力を籠めた。
まるで離れないでとでもいうように。
「待って! その、今日は安全日だから、さ。晴樹が出したいとこに出しても――いいよ?」
ぴしり、と晴樹は腰の動きを止めてしまう。
(それって……)
六花の顔から視線を落とす。下腹部へ――その奥にあるはずの子宮へ。
女の子の一番大事な場所へ自分の欲望を注ぎ込み、受け入れてもらう。それは雄として最上の幸福だろう。
(い、いや! でも安全日だからって万一ってこともあるし……!?)
躊躇する晴樹の腰裏へ、きゅっ、と前方へと押し込まれる感覚が襲う。
――六花が自分の腰を逃がさないように足を回してきている。
所謂だいしゅきホールド、女の子が男の子に膣内射精をおねだりする行為。
そう気付いた瞬間、晴樹のブレーキは完全に壊れてしまった。
「りっか――っ!!」
晴樹は思いっきり六花の背をかき抱き、恥骨同士がぶつかるほど力強く腰を奥まで――子宮に亀頭を突き入れるつもりで押し込んだ。
「あッ♡ 晴樹……晴樹ぃ……っ♡」
ぶちゅんッ、と子宮口と鈴口が思い切りぶつかった瞬間、蜜壺全体がきゅうぅッ――と肉棒全体を締め上げる。
どぴゅッ、びゅぷるるるッ、びゅぱッ――!
限界まで抑え込まれて濃縮された濁液が、尿道を殴りつけるように押し広げながら噴出しはじめた。
「く……ぁッ……!」
腕の中に抱きしめた女の子を、なんとしても孕ませようとするかのような勢いに、晴樹はただ呻くことしかできない。
「んんぅっ♡ 晴樹の……すごい、ビクビク跳ねて……っ、その度に熱いのが、私の中、入ってきてる……っ」
陶然としたような六花の声も、どこか遠くに聞こえるような気がした。
まるで自分の存在ごと射精してしまっているんじゃないかという感覚に、晴樹は縋るように六花の体を抱きしめる。
「んっ……大丈夫だよ晴樹、全部出すまでこうしてていいから……」
そう言いながら、六花も晴樹のことを抱きしめ返してくれた。
女の子に種付けするという快感と、それを優しく受け入れて貰えているという幸福に、晴樹はしばらく全身を震わせて感じ入り――ようやく長い射精が終わった時には、体に力が入らない程だった。
「――はぁッ……っ、悪い、六花。重かったよな」
今更ながら、射精中六花に圧し掛かっていたことに気付いた晴樹は、ふらふらとしながらも肘で体を支え直す。
「ううん、大丈夫。重くない……訳ではないけど、これぐらいなら全然耐えられるくらいだったし」
「いや、そんな苦しそうな呼吸で言われてもな……」
重たげな吐息を、はぁっ……と吐き出しているのを見るに、六花も潰されて呼吸がし辛かったのだろう。
「あはは、まあそれはそうなんだけど……でも、それだけ晴樹が私に夢中になってくれたんだって思うと、この苦しいのもアリかなー……って」
甲斐甲斐しい六花の台詞に、晴樹は自分の頬が熱くなるのを感じた。
「……もしかして六花って、M?」
「ちがうよッ! もう、また晴樹ってばすぐそうやって……」
六花が拗ねたようにぷいっ、とそっぽを向く。
気恥ずかしさに誤魔化してしまったが、本音を言うなら嬉しくてたまらなかった。自分の射精をこんな幸せそうに受け止めてくれるなんて。
(ヤバい、もうオナニーなんかじゃ満足出来ないんじゃないか、俺……?)
出し終わった後のあの虚しい感じとはまるで違う、胸いっぱいに広がる幸福感に、思わず口元が緩みそうになり……
けれど。
(……でも、これって今日だけなんだよな)