カタカタとキーボードを叩く音がホテルの小さな一室に響く。
疲れながら部屋に戻ってきたというのに、スーツから着替える暇もなく、上司や主催者に堅苦しいメールを送らなければならないというのが何とも勤め人らしくて辛い。部屋がシングルベッドとライティングデスクしか置いてない質素な造りなのも、より悲壮感を演出していた。
今日のハイライトを想い出しながら、ザッとライブの内容をまとめてメールを送信すると、ようやく俺は解放された。
「はあああ……! 終わったあ!」
遠慮せず大声を出し、身体をグッと上に伸ばす。肩や腰をゴリゴリと言わせながらストレッチすると、多少スッキリした。
「ライブの後って何でこうも、面倒事ばっか流れてくるんだ」
ポツンと呟くも誰からも返答は返ってこなかった。
今日は彩恵の2daysライブの二日目だった。
一万人規模のライブ会場は満員。連日大盛況でグッズ売り上げも、SNSでの評判もすこぶるいい。マネージャーとして鼻が高いことではあるものの、こういう反響のいいライブの後は各所から「次もまたよろしくね」という圧力をかけられる。
もちろんアイドル業である以上、一回ライブをやったら終わり、というわけにもいかないため、そりゃあ次の話をされて当然だが、にしてもその手の話は後日にしてほしい。終わってすぐに新たな話を持ち込まれても、こっちは大仕事を片付けた直後で精神的にも肉体的にもクタクタなのだ。
俺だけじゃなく、彩恵も疲労が溜まっていて、そんな彼女に「次のライブのことなんだけど」なんて話しかけたら頸動脈切られそうなほど睨まれるのは目に見えている。偉い大人の方々には、もう少し配慮していただきたいものだ。
とはいえ、そんな文句を言うわけにもいかず、きっちり今日の仕事を片付けた。
ささっとシャワーを浴びて浴衣に着替えると、部屋の電気を消してベッドに倒れた。
もう何もする気が起きない。少し時間は早いがこのまま寝てしまおうと思った直後、ドアが三回ノックされた。
慎ましい叩き方に誰が来たかはすぐに分かった。
無視して寝てしまおうかとも考えたが、そんなことをしたら明日の朝からガミガミ言われそうで、渋々身体を起こした。
ドアを開けると、同じく浴衣姿の彩恵が微笑んで立っていた。
「こんばんは。休んでたかしら」
「寝るところだったんですけど」
「なら良かった。寝てたら起こすの大変だったもの」
彩恵はそう言うと、自分の両手を上げた。右手にはスマホが握れられ、左手にはコンビニ袋がぶら下がっている。
「充電器が壊れたの。あなたのを貸してくれない? ついでに打ち上げしましょう」
「そんな元気ねえよ。ていうかこの狭さでどうやって? 椅子も一個しかないのに」
部屋の中を見せながら言うと、彩恵は同情の目を俺に向けた。
「私の部屋はそこそこ立派だったのに。でも出来ないことはないわ。床は空いてる」
「ええ……」
俺の困惑の声を無視して彩恵は部屋に上がると、早速床に座り込んで酒とお菓子を広げ始めた。
何故かウキウキな後ろ姿に帰す気にもなれず、俺はため息を吐いた。
◆
「「お疲れ様でした」」
同時に言うと、正面に座る彩恵と酎ハイをコツンとぶつけ合った。
彩恵は他の目がないからか、遠慮なくゴクゴクと缶を煽って、ポテチやチョコレートに手を伸ばす。雑に頬張っているにも関わらず、何故か絵になっているのが美人の不思議なところだ。
「今日だいぶ疲れてたわね。キツかった?」
「逆になんでお前はそんなにケロっとしてるんだよ。楽屋で死体みたいな顔色してたのに」
「露天風呂入ったら復活しちゃった。入らなかったの?」
「入ってない。そんな気力ない」
「もったいない。気持ち良かったのに」
リラックスし切った表情を見るに、かなり気に入ったご様子。
「それより、何で急に打ち上げなんかしにきたんだ。今までやったことあったか?」
「ホテルの部屋では初めて。サシでお酒飲んだことなかったからやってみたかったのよ」
サシどころか、お互い酒を飲んでいるところを見たことがない。
「俺は運転する機会も多いから飲まないけど、彩恵は? 打ち上げで勧められても、断ってるところしか見たことないぞ」
「人前では飲まない。酔うと口軽くなって外面崩れかねないから」
「難儀だな……」
「わ、私だって面倒くさいと思ってるわよ。ああいう場で愚痴の百個や二百個ぶちまけたい時もあるのに」
「おかげで裏でも性格良いってスタッフから気に入られてるから、俺としては助かってる」
「はあ……アイドルだるいわ。モブみたいなスタッフにまで愛想良くしてなきゃいけないなんて」
「言い方」
彩恵は天井を仰いで気怠げに言った。
恐ろしいのが酔ってるからの発言ではなく、シラフでも同じようなことを口走るというところ。いつか表にこの性格が出そうでヒヤヒヤする。
「そういえば今日も私の動画撮ってたわね」
「舞台裏の姿も記録として残すように事務所に言われてるんだ。彩恵も見てみる? 客観視できて意外と今後のためになるかも」
「パス。自分の汗だくの姿なんて見たくない」
「ひたむきに頑張ってるのはかっこいいと思うけど」
「他人だからそう思うのよ。私だって人が努力してる姿は好き」
「そういうもんか」
その後もたわいもない話と、ちょっと真面目な仕事の話とを織り交ぜながら缶を三本、四本、五本と空け、二時間ほど飲み食いしていると、俺も彩恵も少しずつ酔い始めた。
「熱い……」
俺はまだほろ酔い程度だが、彩恵は顔が火照ってきている。
彼女は浴衣の胸元を少し緩めて、顔を手で仰いだ。
それまで鎖骨がちょっと見える程度だったのが、急にデコルテまで見えて、無防備な姿に思わずドキリとした。
普段なら目を逸らすか、適当にツッコミながら締めさせるが、その時の俺は酒が入っていたこともあって、普通に見入ってしまった。
そんな正面からの視線に彩恵が気づかないはずもなく、彼女は咄嗟に自分を抱きしめるように胸を隠した。
「えっち」
「わ、悪い」
「ふふっ。いつもなら反応しないのに。可愛い」
本気で気にしているわけではないようで、子供のいたずらを揶揄うようにクスクスと笑った。
寛大な対応に安心して胸を撫で下ろしたのも束の間、彩恵はハイハイで俺の元まで詰め寄ってきた。
「何でこっち来るんだよ!」
「間近で見たいかなと思って」
平然と言って、前のめりで谷間まで見せながら近寄ってくる。
必死に後ろへ逃げようとしたものの、彩恵が俺に飛び掛かってきて、そのまま床に押し倒された。驚きと彩恵から漂う甘い香りのせいで、背中を強く打った痛みも感じない。
彩恵はゆっくりと俺の耳元まで顔を近づけて、聞いたことないほど艶やかな声で囁いた。
「忙しくて溜まってない?」
「な、何が」
「言わせたいの?」
その言葉だけで色んな想像が掻き立てられて、息を呑んだ。
彩恵は身体を完全に俺に預けると、俺の手を優しく握る。自然と恋人繋ぎにされ心臓が跳ねる俺に、彼女は次から次へと追い打ちをかけてくる。
「いつもは私が甘えてばっかだし、手伝ってあげても良いわ」
「い、いいってそんなの」
「て、言う割には本気で突き放したりしないんだ」
「っ……!」
図星を突かれて言葉に詰まる。その隙に彩恵は完全に俺の心の奥まで侵入した。
「私のグラビアで抜いたことないって言ってたの、ちょっと悔しかったの。だから教えてよ。どうしたら私で気持ち良くなってくれるのか」
酔って正気を失っているのか、いつものように思いついたことを口にしているだけなのか、分からない。ただ確実に言えるのは、ほろ酔いだと思っていた俺の方が彩恵より酔っていたということ。
俺は喉を鳴らすと彩恵に届くかも怪しいほど小さな声で言った。
「ぬ、抜いてほしいです……」
「オカズ準備しなきゃね」
彩恵は待ってましたと言わんばかりに勢いよく上半身を起こし、俺の腰の上に跨った。
こっちは頭まで沸騰しそうなのに、恥ずかしくないのか電気も消さずに帯を解く。微かな衣擦れ音すら耳に残るほど待ち遠しく感じて、我ながら中学生かとツッコみたくなった。
彩恵は帯を投げ捨てると、ゆっくりと前を開く。
目を釘付けにしたのはやはりその大きな胸だった。水着姿も見たことがあるし、大きいことは当然知ってはいたが、間近で見ると想像以上に実っている。
くっきりとした谷間に、張りのある丸み。グレーのブラが下から支えるように必死に持ち上げていた。
「ナイトブラだからあんまりえろくないかも」
「いや……凄く、いい」
「そう? なら良かった」
彩恵は安心した顔を見せると、俺の手を取って自分の胸に押し付けた。
指が豊満な膨らみに沈み込んで、跳ね返される。弾力と柔らかさに一瞬で夢中にさせられ、自分の意思で指を沈ませた。
「ん……ふっ…………やっぱりおっぱい好きなんだ。もう私の顔も見てくれないじゃない」
不服そうな言葉が飛んでくるが、俺は無視して胸を揉みしだいていた。
時折、くすぐったそうな吐息が聞こえてさらに身体が熱くなってくる。上から触っているだけでは物足りず、ブラの下から指を滑り込ませて直接触った。
突起に中指が触れて、ギアが跳ね上がる。
「それ、乳首……。グラビアにも写せないところ」
「見てもいいか?」
「そっちも見せてくれるなら」
彩恵は浴衣越しに俺の股間を撫でた。すでに血が巡っていて、パッと見ただけでも膨らんでいるのが明らかだった。
こくりと頷くと、彩恵は浴衣をはだけさせ、俺のトランクスをゆっくりと脱がす。
「うーわっ。想像以上にグロ……」
完全に外に出された俺の息子を見て彩恵は口元を手で覆い、目を丸くした。
怯えたような声に反して、顔は興味津々といった表情だった。
先端が赤く染まり、すでに濡れているイチモツに、どう触っていいか分からないと目で訴える彩恵の手を取って握らせる。
「かったいし、ヌルヌルしてる。カウパーってやつよね? もう出ちゃいそう?」
「も、もうちょい我慢できる」
「まだおっぱい見てないものね。全部見せてあげる」
彩恵はブラを上に捲りあげて、隠されていた部分を自ら曝け出した。
プルンと大きく揺れた乳房の頂点には、桃色の果実。
普段は絶対見えない部分まで完璧な造りをしていて惚れ惚れする。感嘆の声の変わりにピクリと息子が脈打った。
「うっ。ビクンってした。流石の私も乳首見られて反応されるの恥ずかしいのだけど」
「でっか。えろ……」
「んふ。こんなにおちんちんに正直なマネージャー、もう見れないかも」
ツンツンと指で息子を突かれ、背中をくすぐられるような感覚が走った。彩恵には我慢できるなんて言ったものの、もう限界が近かった。早く解放されたくて、彼女の手に自分の手を重ねて竿をシゴいた。
そこまで速くも強くもないのに、自分でするより遥かに鮮烈で、鈴口から汁が止まらない。
彩恵は段々慣れ始めて両手で優しく握り込み、上から下へと搾り上げるように擦る。
「先っぽ、ずっとパクパクしてる……。私のお腹の奥に種付けしたくて仕方ない? 私に自分の遺伝子注ぎ込みたくてウズウズする?」
上から見下ろされ、悪い子を説教するようなトーンで言われる。
俺は快楽に押しつぶされて、何も考えずコクコクと頷いた。
「でも、ごめんなさい。まだ皆のアイドルだから、孕まされるわけにはいかないの。だけど安心して。外に出す分にはどれだけ出されても問題ない」
彩恵がペースを速める。グチュグチュと生々しい音が響いて、何かが爆発しそうな前兆を思わせた。
俺は足をモゾモゾと動かしながら必死に耐えていたが、彩恵は竿の先端を自分の腹に向け、止めセリフを吐いた。
「マネージャーのオナニー。私に見せて」
「い、く……っ」
堰き止めていた情熱を一斉に解放した。
ビクビクと何度も身体を痙攣させながら、彩恵の手や腹に一滴残らず発射する。
「あちち。火傷しちゃう」
茶目っ気を見せながら俺が出し終わるのを待って、彩恵は全て受け止めた。
むせかえるような匂いに包まれる中、俺の身体には強烈な倦怠感と余韻が襲ってきた。全身から力が抜け、大の字で倒れる俺の上で、彩恵は自分のお腹を見て困惑していた。
「こ、こんなに出るんだ。あ、本当にカルキの匂い」
「なんでそんなに楽しそうなんだよ」
一人で何かに感動している彩恵に呆れながら、彼女のお腹を見た。
引き締まった腹筋を、白くドロリとした液体が汚している。
重力に引っ張られて下へ下へと滑り落ちていくその様子に、まだ足りないなんて思ってしまって、気付けばさっきまでの倦怠感がどこかへ消えていた。
「なあ……彩恵」
名前を呼ぶと、彼女はすぐに勘づいた。
「一回じゃ足りないわよね」
彩恵の言葉に頷いて、すぐさま彼女をベッドの上に寝かせた。
胸を曝け出したまま寝そべる彩恵に跨って、半脱ぎのブラを剥ぎ取り、谷間に竿を挟み込む。
彩恵の了承も得ず、腰を動かして勝手に擦り上げた。
汚れた竿で胸を犯す絵面に、一度引いた身体の熱が再び戻ってくる。
桃色の蕾を指先で遊びながら、乳房の柔らかさを堪能する贅沢に俺の頭は蕩けていった。
「おっぱい、好き放題に使ってみたかったんだ? 思った以上に変態だったりする?」
「酔ってるんだ。許してくれ」
「別にシラフでもいいけどね。ぎゅーってしてあげる」
彩恵も胸を両手で潰すように寄せ、圧迫感を強めた。
硬さを取り戻すどころか、さっきより一段と硬くなった息子の先端からまたも透明な液体が滲み出た。
強烈な匂いを放つ先端を、彩恵はまじまじと見つめる。
「臭いけど、クセになるかも」
「もっと嗅いで」
「やっぱ変態マネージャーね……。すんすんっ……なんか精液よりえっちな匂いかも」
鼻を鳴らす姿にこれ以上ない背徳感を感じて、俺は衝動的に彩恵の頭を掴んだ。
「っん……⁉︎ ん、ちゅ…………!」
彼女の唇に、濡れた先端をくっつける。彩恵は目を見開いたものの、すぐに受け入れて舌を伸ばし味見した。
「ファーストキスもまだなのにちんぽにキスさせられるなんて……。ちゅっ、ちゅるっ……んう……むちゅぅ…………しょっぱ」
軽く口で咥えて啜っては、唾液と共に飲み込む。
彩恵の懐の深さに甘えて、腰を動かすスピードを速めた。谷間を何度も行ったり来たりさせて暴発しそうなのをギリギリまで耐える。
余裕のない俺の表情から彩恵はラストスパートを悟った。
「どこに出す? 顔? 口? 口ならごっくんした方がいい? それとも口からべーってヨダレみたいに出した方がいいかしら」
どれにしよう。
本気で迷った。
顔を汚すのも、全て飲ませるのもやってみたい。
ただ、そうして迷っているうちに俺は完全に限界を迎えていた。
結果、選ぶことすらできず、彩恵の端正な顔にぶちまけた。
「きゃっ! う、うわあ……顔にぶっかけられた。身構える余裕は欲しかったのに。完全にお漏らしって感じ。髪までベトベトなんだけど、これ普通のシャンプーで落ちるの?」
心配そうに自分の前髪を摘む彩恵。本来なら謝るべきだが、俺はそんなことより他の選択肢を手放したことが悔しくて、彩恵の口に無理やり突っ込んだ。
「んうっ⁉︎ ぢゅっ、ぢゅっぷ! ちょ、ちょっと待って! 一回顔拭いてから……んぐっ、んぷっ!」
「次、飲んでくれ」
「んくっ、ぢゅっ、ぢゅむっ……ん、ぐおっ、ぷ……!」
道具のように彼女の身体を使う。
彩恵は文句言いたげな目で睨んでいたものの、すぐに諦め、俺にされるがままだった。
◆
「……どういう状況?」
床で土下座する俺を見た彩恵の第一声がそれだった。
あくびしながら起き上がった途端、視界にそんな光景が入ってきたのだから無理もない。
俺は頭を下げたまま、真面目な声で言った。
「自首します」
「どうして」
「昨日のは完全にセクハラ……というかレイプでした。今から警察に行って首を括ってきます。本当にすみませんでした」
「流石に絞首刑にはならないと思うけど。そもそも同意の上だったじゃない」
「けど……」
「警察も暇じゃないのよ。余計な仕事増やさないの」
彩恵はどうでもいいと言わんばかりに背伸びをして、スマホをいじり始める。
挿入こそしてはいないものの、後半は俺が無理やり彼女の胸や口を使っていた。それなのにどうしてそこまで冷静でいられるのか、俺にはまるで理解できない。
「無理してないか?」
「今更私があなたに嘘つくと思う? あなたになら何をされても良いと思った。これは本心」
サラッと言い切る姿に彩恵らしさを感じて、少し安心した。彼女のトラウマにならなくて本当に良かった。
とはいえ、モラルに反する行為であったことは事実。立場上、アイドルと関係を持ったことがバレれば一撃で業界から消されてしまう。今後は彩恵との距離感も見直しつつ、これ以上踏み込んだ関係にならないよう細心の注意を払わなければならない。
きちんと自戒することを自分に言い聞かせ、部屋を片付けようとした時だった。
「そんなことより、自分の心配した方がいいわ」
「なんで?」
首を傾げる俺に、彩恵は自分のスマホを見せた。
印籠のように突き出されたその画面には、全裸で寝ている俺の姿が映し出されている。当然、下も一切隠れていない。
「……流行りのAI画像ですか」
「にしてはモノが縮こまりすぎてるけど」
流れるように心抉ってくる。寝てる間なんてそんなもんだろ、というか問題はそこじゃない。
「寝てる間に撮っちゃった。手が滑ってうっかり世界に広めちゃうかも」
「警察の仕事増やすなよ!」
「あなたが余計なことをせず、私の言いなりになってくれれば増えないわ」
完全に脅しだ。寝起きですら悪魔的に美しい顔が、とうとう悪魔に見えた。
「何が望みなんだ」
恐る恐る訊ねると、彩恵はベッドから降り、顔を近づけて俺の頬にキスをした。そしてそのまま耳元で囁く。
「一夜限りで終わらせないで。もっと私に男の人を教えて」
切なげな声に聞き入った時にはもう、昨晩と同じく床に押し倒されていた。
「朝イチ。いただきます♡」
あざとく舌舐めずりを見せた後、彩恵は容赦なく俺を食い散らかした。
最近話題沸騰中の二十一歳新人アイドル、間宮彩恵。
多分、こいつの正体はサキュバスかなんかだと思う。
おかげでホテルのモーニングには間に合わなかった。