TS冒険者イオト 転生異世界物語――……だけどそれは即エロ堕ち!?♡ 作:えぴっくにごつ
場所は、先日から拠点としている街の中でも。酒場や賭け事などの店が並ぶ、いわゆる大人の娯楽街へ。
イオトたちが脚を運び、今に身を置いているのは。
艶やかな『兎衣装』の女の子たちが酒に接待を提供するお店――『バニーガールバー』。
その裏の従業員用の部屋空間。
「……」
そこには、揃ってバニーガール衣装に身を包んだ、イオトとフィユの姿があった。
ギルド以外からの仕事の受注を提案したフィユが、その彼女に任せた結果見つけてきたのが。
このバニーガールバーでのアルバイトあったのだ。
確かに報酬にあってはなかなかに良い物が期待できそうであったが。
しかし、いささか怪しさの漂うそんな仕事を、そのクールな顔を崩して緩ませ、何か嬉しそうにして持って来たフィユに。
イオトは呆れたものを覚え、先の『ちょっと悪いな』という気持ちを早くも撤回したくなっていたのであった。
「いや、バニーガールは好きだけど……自分が着るとなると……」
そのイオトは今、困惑の色でバニーガールとなった自身の体を見下ろしている。
イオトが纏うは、白色のバニーガール衣装。
開けて肌が出る肩から胸周りには、イオトのその豊満なおっぱいが胸当てから零れそうな様で主張し。茶色のストッキングタイツに包まれた尻に太腿がまた艶やか。
そしてバニー衣装の醍醐味である、白色のウサ耳とウサ尻尾が可愛らしく揺れる。
「ふふ、目の保養……よくお似合いです」
そのイオトに向けて、何かふやけた声でそんな声が飛んでくる。
その声の主はやはりフィユ。
彼女はほとんど漏れた本心を、次にはそんな褒める言葉で誤魔化したが。
しかし今も、その凛とした美少女顔は台無しなまでに緩みきり。視線は隠そうともしない様子で、イオトのバニー姿を舐めるように見ており。
いっそ清々しいまでの有様。
「ありがとう……フィユもね……」
そんな色から、今の色々な状況が『確信犯』なフィユに向けて。だがイオトは呆れつつも、礼とともに同じく褒める旨をフィユに返す。
フィユにあっては、今はバニーガールの基本形たる黒バニー姿。
その抜群のプロポーションが、愛らしくも艶やかな黒バニー衣装でより一層引き立っている。
そんな彼女の艶やかな姿に、イオトも実の所また見惚れてしまっており。
人の事ばかりを言えず、ツッコミの言葉は一旦飲み込み、濁した返事を返したのであった。
「んっ……♡落ち着かない……」
そんなイオトはしかし次には、尻に食い込むバニー衣装に、悩ましい声を漏らし。
そして艶やかに身を捻り振り向き、バニー衣装のレグに指を挿し込んで直す。
「おっほ♡」
そんなイオトの無防備に晒した、艶やかな姿を目の当たりにしたゆえ。
次にはフィユは眉を八の字にして、蕩け崩れた嬉しそうな顔を晒して。そんな声を響かせた。
「……」
それぞれ相手の姿に見惚れてしまっているのは、お互い様とはいえ。
流石に「アレ」なフィユのそのムーブには、最早イオトは呆れるしかなかった。
「――あらあら、二人とも可愛いわ~」
そんなトンチキなやり取りをしていた二人の所へ。しかし次には別の、何か艶やかな声が挟まれ寄越された。
二人が揃って視線を向ければ、そこに現れ立っていたのは。金髪ロングが眩い、そしてワガママボディの大変な美女。
その体は黄色のバニー衣装で飾られている。
明かせばその美女こそ、このバニーガールバーのオーナーだ。
オーナーでありながら、趣味から自身もバニー姿で店に出ているらしい。
「ふふ、準備は良さそうかしら?まぁ、最初は体験して見る程度でいいわ」
そんなオーナーの彼女は、二人のバニー衣装を纏い終えた身姿から。「仕事」のための準備はおおよそ整っている様子を察し。
二人にそう尋ね、併せて促す言葉を向ける。
「は、はいっ」
「おまかせください」
「じゃあ、お店に出てみましょうかっ」
そんなオーナーに、イオトは少し戸惑いつつ。フィユは見事に切り替え、凛とした色で答え。
二人は早速、お店に出てバニーガールとしてデビューする運びとなった。
お店の構造景観は少し広めのバー、兼賭け事の遊技場のような作りで。
客は酒を嗜みつつゲームを楽しみ。
キャストは酒や食事を運び提供、もしくは賭け事のGMを務めつつ。同時にその見た目姿で客を楽しませる。
それがこのお店のサービスの形だ。
イオトは元世界で本職のほか、いくらかのアルバイト経験もあり。
フィユも、持ち前の器用さに習得の速さを発揮。
イオトは手探りながらも、悪くはない動きで。
フィユは完璧なまでのそれで、それぞれキャストとしての仕事に専念していた。
「うぅ……落ち着かないなぁ……」
しかし、それとして。
今のその慣れないバニーガールの格好そのものに。
そして何より、客の目がある場に出ての視線に。イオトは落ち着かず、その羞恥心は増す一方であった。
「うっわ、すげぇ美人……」
「すげぇキャストが入ったな」
実の所。イオト本人は未だに自覚が希薄だが、その大変な可憐さと垂涎もののボディに。
そしてフィユの完璧な美少女っぷりと、その抜群のプロポーションは。
そんな容姿の二人のバニーガール姿での登場は、なかなかに店内を騒がせ。そして注目を集めており。
「なんかあの子、ガード緩くない……?」
「エロ過ぎでしょ……」
そしてさらに、イオトの中身が男である故に見せる、他の女キャストにはない無防備っぷりは。
特に客たちの、さらには同じく働くバニーガールたちまでもの、その欲情を煽ってしまっていたのであった。