※この作品はR-18です。

欲望のネギ   作:おっさん

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第15話:古都の夜、暗躍する裸の術士

いよいよ修学旅行当日。

新幹線の車内で、ネギは窓外を流れる景色を眺めながら、ふと不埒なことを考えていた。

 

(この移動中、トイレで明日菜や木乃香に露出調教をするのも惹かれるが……まあ、止めておくか)

あえて日常を演じることで、裏での背徳行為が際立つ。学生生活とエロのギャップこそが、物語を彩るスパイスだ。

ちなみに今回の旅行中、師匠であるエヴァンジェリンから**『ある課題』**を出されている。

難題だが、これを達成すれば、そろそろあのロリババアも手籠めにできるはずだ。

 

(そう言えば、マスターと茶々丸は来れないのか。『登校地獄』というなら、学校行事である修学旅行に参加するのは義務なのでは?)

そんな疑問を抱きつつ、ネギは車内の異変に気づいた。

カエルやツバメの形をした紙――式神だ。

それらがビリビリと放電しながら、生徒たちに悪戯を仕掛けている。

 

(……なるほど)

ネギは眼鏡の奥で『写輪眼』を発動させた。

 

(東洋呪術の利点はこれか。お札に魔力を込めて発動させれば、術者からのリアルタイムな魔力供給は不要。自律駆動するプログラムのようなものか)

構造は理解した。

だが、こんな子供騙しの嫌がらせで、親書(近衛家へのメッセージ)を奪えると思っているなら片腹痛い。

何より、こういう空気を読まないちょっかいは嫌いだ。

ネギは指先を振るった。

『魔法無効化(ディスペル・マジック)』。

写輪眼で術式構造を看破しているため、解除は容易い。式神たちは力を失い、ただの紙切れに戻った。

 

(次は酒で酔わせる作戦か……鬱陶しいな)

京都に到着し、旅館での夜。

ネギは一人、大浴場へと向かった。

湯船に浸かり、旅の疲れを癒やしていると、背後から殺気が迫った。

 

「何奴ッ!」

 

水音と共に、影が襲いかかってくる。

ネギは反射的に身体を動かした。マスター(エヴァ)から叩き込まれた合気道の応用だ。

相手の重心を崩し、その勢いを利用して投げ飛ばす。

 

「むぅっ!?」

 

クルン、と空中で一回転し、襲撃者は派手に湯船へと沈んだ。

だが、即座に水面から飛び出し、着地する。

濡れた髪、鋭い眼光。

桜咲刹那だ。流石は神鳴流の剣豪、受け身も完璧だ。

また来るか、とネギが身構えると、刹那が目を見開いた。

 

「ネ、ネギ先生!?」

「やあ、桜咲さん。先生を投げ飛ばそうとするとは、手荒いスキンシップですね」

「も、申し訳ありません! 不審者かと……!」

 

刹那が顔を真っ赤にして狼狽える。

その時、脱衣所の方から悲鳴が上がった。

 

「きゃぁぁっ! な、なんなんコレ~!」

「ちょっと! 離しなさいよこのエロ猿!」

 

猿の式神が、入浴に来た明日菜と木乃香に襲いかかり、服を剥ぎ取っていた。

バスタオルが宙を舞い、二人の裸体が露わになる。

 

(……眼福)

ネギが心の中でサムズアップしていると、一匹の猿が木乃香を担ぎ上げ、窓から連れ去ろうとした。

 

「見んといて~っ!」

「木乃香お嬢様ッ!」

 

刹那が脱衣所へ疾走する。

手刀一閃。猿は真っ二つに裂け、木乃香が解放される。

 

「……おおきに、せっちゃん! 助かったわぁ」

「っ……!」

 

木乃香が笑顔でお礼を言うと、刹那はバツが悪そうに目を逸らし、脱衣所から逃げ出してしまった。

 

「あ……せっちゃん……」

「また逃げたわね、あいつ……」

 

シュンとする木乃香を、明日菜が慰める。

昔は仲が良かったのに、ある時期から疎遠になっているらしい。

 

(まあ、その辺の拗れは俺が解決してやるさ)

ネギは湯船の中で、ニヤリと笑った。

 

(二人ともハーレムに入れて、刹那の前で木乃香を犯し、木乃香の前で刹那を犯す。……仲直りのレズプレイを強要するのもいいな)

風呂上がり、ネギが旅館の廊下を見回っていると、浴衣姿の長身の少女が音もなく現れた。

 

「大変そうでござるが、拙者で良ければ、いつでも呼ぶでござるよ」

 

長瀬楓だ。

はだけた浴衣から覗く鎖骨と、豊かな胸のラインが艶めかしい。

 

「ありがとうございます、長瀬さん。頼りにしていますよ」

 

(……面倒事に首を突っ込みたい年頃か。まあいい、次に呼ぶ時は『本番』をする時だ)

楓と別れ、さらに進むと、出入り口からカートを引いた仲居姿の女が入ってきた。

新幹線の車内販売員と同じ顔だ。

 

(……馬鹿にしているのか? この女)

ネギは呆れた。

変装のつもりかもしれないが、『写輪眼』を持つネギには、骨格や歩き方の癖まで完全に一致しているのが見えている。

コイツが犯人だ。しかも、俺にバレていないと油断しきっている。

ネギはすれ違いざま、強力な『催眠魔法』を放った。

抵抗する間もなく、女の目が虚ろになる。ネギはそのまま彼女を空き部屋へと連れ込んだ。

 

「名前は?」

「……天ヶ崎、千草」

「目的は?」

「……リョウメンスクナの復活……そして、西洋魔術師への復讐……」

「仲間は?」

「……神鳴流の月詠……犬上小太郎……そして、フェイト・アーウェルンクス……」

 

(フェイトだと?)

ネギの眉がピクリと動いた。

フェイト・アーウェルンクス。原作におけるラスボス前の大ボス、最強クラスの敵だ。

なんでそんなヤツが、こんな小物の部下をやっているんだ。

 

(さて、どうするか。このまま案内させて一網打尽……といきたいが、フェイト相手に手違いがあれば命取りだ)

修学旅行がめちゃくちゃになるのは避けたいが、この事件を利用して関西呪術協会に恩を売れば、マスター(エヴァ)の課題も間違いなく達成できる。

それに、有能な敵(フェイト)が指揮を執るより、無能な敵(千草)が指揮官でいてくれた方が都合がいい。

 

(泳がせるか)

ネギは天ヶ崎千草の記憶を消し、元の廊下に戻して催眠を解除した。

その後、事態は急変した。

天ヶ崎千草が式神を使い、木乃香を強引に連れ去ったのだ。

ネギ、明日菜、そして刹那が後を追う。

裏庭で、護衛の月詠と刹那が激突する。

 

「木乃香お嬢様!」

「ふふふ、通さないよん」

 

剣戟が響く中、ネギは木乃香を抱えて逃げようとする天ヶ崎千草の前に立ちはだかった。

催眠で聞き出した情報通り、ここにはフェイトも小太郎もいない。

 

「邪魔だ、どけぇッ!」

「お断りします」

 

ネギは指先を向けた。

『風花・武装解除』

暴風が千草を襲う。

彼女の着ていた着物、下着、身につけていた呪符に至るまで、全てが弾け飛んだ。

 

「きゃあぁぁぁっ!?」

 

全裸になり、悲鳴を上げてうずくまる千草。

木乃香がその隙に逃げ出す。

 

「木乃香お嬢様ッ!」

刹那が月詠を弾き飛ばし、木乃香を抱きとめる。

 

「せっちゃん! ……よかった、嫌われてなかったんやね」

「そ、それは……!」

 

刹那は顔を真っ赤にして、木乃香からパッと離れた。

その隙に、全裸の天ヶ崎千草が月詠に抱えられ、闇夜へと逃走していく。

 

「あ、逃げるわよネギ!」

「深追いは禁物です、明日菜さん」

 

ネギは逃げ去る全裸の指揮官を見送りながら、冷静に計算していた。

 

(あいつが指揮官のままでいてくれた方が、フェイトが前面に出てくるよりずっとマシだ。……それに、恩を売るネタは大きい方がいい)

騒動はまだ序の口。

京都の夜は、これからさらに熱くなるだろう。

 

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