麻帆良祭の喧騒は、学園都市の広大な敷地の隅々にまで熱狂の波を届けていた。生徒たちの笑い声、屋台から漂う香ばしい匂い、そしてあちこちで巻き起こる非日常的なイベントの数々。表向きは日本最大級の学園祭であり、裏に隠された魔法世界の住人たちにとっても、年に一度の巨大なお祭り騒ぎである。
だが、その熱狂の裏側で、俺——ネギの思考は極めて冷ややかに、かつ冷静に現在の状況を分析していた。
「……今更だが、呆れるほどのザルだな」
誰もいない静かな特別教室。窓の外から微かに聞こえる祭りの喧騒を背に、俺は一人、深く息を吐き出した。
俺の心の中にあるのは、この学園都市の最高責任者である近衛近右衛門学園長と、かつての自分の友人であり、学園広域指導員でもあるタカミチ・T・高畑に対する、大いなる失望と呆れであった。
現在、俺は『カシオペア』というタイムマシンを利用し、時間を遡って行動している。つまり、この巨大な学園都市の中に、俺という存在は「二人」存在しているのだ。
一人の俺は今頃、報道部の朝倉和美と濃密な時間を過ごしているはずだ。彼女のアーティファクト『白濁の監視眼と淫悦の操り人形(オクルス・アルブム・エト・ゴーレム・ヴォルプタス)』を稼働させ、極小の監視ゴーレムを学園中にばら撒くために、彼女の胎内にたっぷりと俺の精液を、白濁の魔力を注ぎ込んでいる真っ最中だろう。和美の喘ぎ声が脳裏に浮かぶが、今はそちらの俺に任せておけばいい。
問題は、そんなタイムパラドックス的な異常事態が現在進行形で起きているにも関わらず、学園都市の防衛・監視システムが全くそれに気づいていないという事実である。
原作の知識を思い返す。
確か原作のネギは、この麻帆良祭の三日間をタイムマシンを使って何度もループし、クラスメイト全員のイベントをこなすという狂気じみたスケジュールを満喫していたはずだ。つまり、麻帆良祭の最中、学園都市内にはネギだけでなく、明日菜や刹那といった従者たちも含めて、同じ人間が何人も同時に存在していたことになる。
にも関わらず、だ。学園長もタカミチも、その他の上位魔法使いたちも、その異常に全く気づかなかった。
それどころか、未来人である超鈴音(チャオ・リンシェン)に完全に裏をかかれ、出し抜かれた後になってさえ、「タイムトラベルなんて魔法世界でも不可能に近い、有り得ない」と間抜けな顔で語っていたのだ。
「戦闘能力はともかく、指揮官として、あるいは一つの国にも等しい学園都市を預かるトップとしては……致命的に力不足だな」
俺は冷笑を浮かべた。
転生してきた当初、俺はチート能力を持っているとはいえ、自分の身を守るために学園長の監視を過剰なまでに警戒していた。何しろ相手は巨大組織のトップであり、魔法世界でも名の知れた実力者のはずだからだ。
だが、こうして実際に動いてみれば、彼らの監視網など抜け穴だらけもいいところだった。目の前で同じ人間が複数歩き回っていても感知できないような連中の目を盗むなど、児戯に等しい。
むしろ、本当に警戒すべきは彼らではなく、超鈴音の方だ。彼女の持つ未来の科学力と魔法の融合、そして何よりその狡猾な知略は、学園都市の首脳陣など軽く赤子扱いできるレベルにある。チャオの方がよほど危険であり、彼女の動向こそがこの先の展開を左右する最大のジョーカーであると、俺は再認識した。
「とはいえ、油断は禁物、か」
学園長もタカミチも、監視能力や指揮能力がポンコツだからといって、純粋な戦闘力まで低いわけではない。
彼らの強さは本物のはずだ。俺の記憶が正しければ、彼らは原作のラストバトルでもそれなりに偉そうに前線に立ち、戦力としてカウントされていた。もし俺が学園都市に対して明確な敵対行動をとり、彼らを本気で怒らせて武力衝突に発展すれば、決して無傷では済まないだろう。人間という生き物は簡単には屈服しない。彼らもまた、自らの信念のために命を懸ける強さを持っていることは間違いないのだ。
だが、逆に言えば、「これまでのように学園都市内でコソコソと怯えながら何も出来ない」なんて事は無さそうだ。彼らの目が節穴である以上、俺はもっと大胆に、もっと自由に立ち回ることができる。
それに、俺には強力な手駒があるのだから。
「ええ、そもそも彼女のアーティファクトがあれば、危険な未来など容易に回避できるでしょう」
俺は一人ごちて、ゆっくりと振り返った。
そこには、いつの間にか音もなく現れた小柄な少女——綾瀬夕映が立っていた。
身長一三八センチという小柄な体躯。冷静で知的な瞳が、俺をじっと見つめていた。
「お呼びでしょうか、ネギ先生」
夕映は静かな声で言った。クールで無表情な彼女の佇まいは、祭りの喧騒とは完全に切り離された静謐さを纏っている。
「ああ、来てくれてありがとう、夕映。これから少し、君の力が必要になる」
俺は表面上、極めて紳士的な笑みを浮かべて応えた。心の中では、彼女のその小柄な身体をどうやって啼かせてやろうかと、変態的な欲望がとぐろを巻いているのだが、表には微塵も出さない。
「私の、力……ですか。未来視の能力ですね」
「その通りです。これからの学園祭、そしてその裏で動いているかもしれない不穏な影を探るために、君の『全知の眼鏡』で少し先の未来、あるいは特定の人物の動向を確認しておきたいのです」
「承知いたしました。ネギ先生のお役に立てるなら、私は構わないです」
夕映は淡々と頷いた。だが、その直後、彼女は少しだけ視線を逸らし、躊躇いがちに言葉を紡いだ。
「……ですが、ネギ先生。もし、その……『燃料補給』のための行為に及ぶのであれば」
「はい? 何か問題が?」
「……のどかも、一緒に抱いてあげてほしいのです」
夕映の言葉に、俺は一瞬だけ目を丸くした。
宮崎のどか。夕映の親友であり、同じ図書館探検部に所属する本好きの少女。そして、俺に明確な好意を寄せ、告白までしてくれた愛らしい従者だ。
夕映は、自分が俺と体を重ねる際、親友であるのどかも一緒に参加させてほしいと提案してきたのだ。
これは……友達思いと言うべきなのだろうか。のどかが俺を想っていることを知っているからこそ、自分だけが俺と親密な行為に及ぶことに罪悪感を抱いているのか。あるいは、のどかの恋を応援するために、強引にでも彼女と俺の距離を縮めようとしているのか。
どちらにせよ、いじらしい提案だ。二人の少女を同時に相手にするなど、俺の変態的な欲望からすれば願ってもないシチュエーションである。
だが、今はダメだ。
「夕映の友達を想う優しい気持ちは、痛いほどよくわかります。しかし、それはお断りします」
「……なぜ、ですか? のどかは、先生のことが本当に好きなんです。私だけが先生に愛されるなんて、のどかに申し訳ないです」
夕映のクールな仮面が少しだけ崩れ、切実な思いが瞳に宿る。俺は彼女の肩に優しく手を置き、諭すように語りかけた。
「誤解しないでください、夕映。私はのどかのことも大切に思っています。だからこそ、片手間で彼女を抱くような真似はしたくないのです」
「片手間……ですか」
「ええ。今の君には、明確な任務があります。未来を視るための『燃料』を、限られた時間の中で限界まで詰め込むという、過酷な任務が。それは純粋な愛の交歓ではなく、戦いのための激しい儀式になってしまう。そんな余裕のない場に、のどかを巻き込みたくはないのです」
「…………」
「それに、心配は無用ですよ」
俺は懐から、懐中時計のような魔導具を取り出して夕映に見せた。
「これは『カシオペア』。時間を遡ることができるアーティファクトです」
「タイムマシン……ですか」
「そうです。時間なら、私がいくらでも作り出せます。のどかとのデートには、ちゃんと別の時間をたっぷりと作り、彼女だけを見つめる最高のデートと、甘く蕩けるような愛欲を与えると約束します。だから——」
俺は夕映の顎に指を添え、ゆっくりと上を向かせた。
「——今のこの時間は、君だけを愛させてほしい。君の奥深くまで私を刻み込み、君のすべてを私で満たしたいのです。夕映」
「っ……ネギ、先生……」
俺の囁きに、夕映の頬が微かに朱に染まる。論理的な説明と、逃げ場をなくすような甘い言葉。親友への罪悪感を『カシオペア』という便利な道具で消し去られた夕映は、もはや俺の要求を拒絶する理由を失っていた。
「……わかりました。先生がそこまで仰るなら、私は、先生の従者として……身を捧げるです」
覚悟を決めたように、夕映が目を閉じた。
「ありがとう、夕映。では、始めましょうか」
俺が促すと、夕映は小さく深呼吸をし、力強い声で詠唱した。
「アデアット!」
光の粒子が夕映の小さな身体を包み込む。
魔法の光が弾けると同時に、彼女の普段の衣服は完全に消し飛び、従者としてのアーティファクトの姿へと強制的に書き換えられた。
夕映の新たな姿。それは『全知の眼鏡と精液時計(スペクラ・オムニスキア・エト・ホロロギウム・スペルマティス)』の制約を受けた、非常にタイトで真面目そうな濃紺の図書館司書風スーツだった。
顔には知的でクールなデザインの銀縁のアンダーリム眼鏡が装着されている。
上半身は、Aカップのささやかな胸元をきっちりと隠すように上までボタンが留められているが、スーツの生地があまりにも薄くタイトなため、身体のラインが残酷なほどに強調されていた。
そして下半身は、膝丈のタイトなペンシルスカート。一見すると禁欲的な装いだが、このアーティファクトの最も恐ろしい制約は別のところにある。
発動中、下着の着用が一切不可となるのだ。
つまり、この窮屈なスーツの下で、彼女の柔らかな肌は直接布地と擦れ合っており、スカートの裾の奥にある秘部は完全に無防備な状態となっているのである。
「ふぅ……んっ……」
下着を奪われた心許なさと、これから行われる行為への予感からか、夕映は僅かに内股になり、スカートの裾をぎゅっと握りしめた。
「よく似合っていますよ、夕映。とても知的で……そして、たまらなくそそられます」
「……からかわないで、ください……。この姿は、スースーして、とても落ち着かないです……」
「落ち着かなくて当然です。君の身体はこれから、私を受け入れるための器となるのだから」
俺は夕映の腰を引き寄せた。
この『全知の眼鏡と精液時計』は、あらゆる場所・時間を視通すことができるという反則的な千里眼を持つ。だが、その強力すぎる能力の代償として、稼働時間は『直前にネギに中出しされた回数 × 1分』に厳密に制限されている。
今回、俺たちが視ようとしているのは「未来の不確定な動向」だ。ピンポイントで時間が分かっているわけではないため、探索任務には数十分から、場合によっては数時間の視界確保が必要となる。
つまり、夕映はこれから、数十分、あるいは数時間の稼働時間を確保するために、数十回連続で俺の精液をその小さな胎内に受け入れ続けなければならない。
「夕映、君の任務は重大です。長時間探索を行うための燃料補給……数十回に及ぶ中出しの責め苦に、君の理性は耐えられますか?」
「……従者としての、務めです。先生の、好きなように……私を、使ってください……っ」
夕映の瞳が、恐怖と、それ以上の熱を帯びて俺を見上げる。
夕日に照らされた特別教室の中で、俺と夕映の影がゆっくりと、そして完全に一つに重なった。
「では、遠慮なく……君の奥深くまで、私の魔力を注ぎ込んであげましょう」
俺の手がタイトなペンシルスカートの裾に滑り込み、下着のない無防備な秘部へと触れた瞬間、夕映の小さな口から甘い吐息が零れ落ちた。
静かな教室に、理性を溶かすような水音が響き始める。
学園祭の裏側で、世界を視通すための過酷で淫靡な儀式が、今まさに幕を開けようとしていた。
※※※※※
特別教室の窓から差し込む夕日が、夕映さんの小柄な身体を淡いオレンジ色に染め上げていた。アーティファクト『全知の眼鏡と精液時計』によって強制された、極めてタイトな濃紺の図書館司書風スーツ。その下には一切の下着が許されていない。
俺は彼女の細い腰を抱き寄せ、ゆっくりと、ひたすらに優しく愛撫を始めた。
「んっ……ぁ……ネギ、先生……」
タイトなペンシルスカートの裾から忍び込ませた指先が、彼女の無防備な秘所をそっと撫で上げる。身長一三八センチという小柄な体躯でありながら俺の指が触れるたびに、彼女の身体はビクビクと愛らしく震え、柔らかな粘膜からは溢れんばかりの蜜が滲み出していた。
「夕映さん。とても綺麗ですよ。あなたの身体が私を受け入れる準備をしてくれているのが、よくわかります」
「そ、そんなこと……ない、です……。ただ、アーティファクトのせいで、少し……敏感に、なっているだけで……っ」
クールで無表情な彼女の仮面が、熱を帯びた吐息とともに崩れていく。俺は彼女の言葉を微笑みで受け流し、さらに優しく、焦らすようにクリトリスを指の腹で転がした。
「ひゃあっ!? だ、だめです、先生……そこは、おかしな感じがして……」
「おかしくなんてありません。これが、これから未来を視るための大切な儀式なのですから」
俺は紳士的な微笑みを崩さず、夕映さんの唇に優しくキスを落とした。彼女の小さな舌を絡め取り、唾液を交換しながら、指先の動きを徐々に早めていく。
やがて、彼女の秘部が十分に濡れそぼち、俺の剛直を受け入れる準備が整ったことを確認すると、俺はゆっくりと彼女の胎内へと侵入を開始した。
「あっ……あぁっ……はいる、です……っ」
「夕映さん……力を抜いて。大丈夫、優しくしますから」
彼女の小柄な身体に合わせるように、俺は極めて慎重に、ゆっくりと腰を進めていく。だが、俺のモノは彼女の小さな器には余るほどに太く、硬く猛っていた。
夕映さんはその健気な身体で、俺の剛直を必死に受け止めようとしていた。彼女の膣肉が俺の熱をぎゅうぎゅうと締め付け、その極上の感触に、俺の心の中の変態的な欲望が歓喜の声を上げる。
「くっ……素晴らしいですよ、夕映さん。あなたの小さな身体が、私をこんなにも温かく包み込んでくれている……」
「んんっ……おっきい、です……先生の、すっごく奥まで……あぁっ」
「ええ、もっと奥まで……あなたのすべてを、私で満たしてあげます」
俺は彼女の健気さを褒め称えながら、しかし決してピストンを緩めることはなかった。優しく、だが確実に、彼女の最奥を突き上げる。
身長一三八センチの彼女と俺とでは体格差がある。だが、彼女は痛みに顔をしかめることもなく、ただひたすらに俺がもたらす快楽と充満感に身を委ねていた。人間は簡単に屈服しない。彼女のその芯の強さが、俺の加虐心をさらに煽り立てる。
「ああっ、先生、だめです……これ以上は、頭が……おかしくなっちゃう、です……っ!」
「いいえ、まだこれからですよ、夕映さん。未来を視るためには、もっとたくさんの魔力(燃料)が必要なのですから」
俺の言葉に、夕映さんが涙目で首を振る。優しくも激しいピストンの連続に、彼女の体力は限界に近づきつつあった。数十分、数時間の未来視に必要な数十回の中出し。それをこの小柄な身体で受け止めるには、通常の体力では到底不可能だ。
ならば、どうするか。
答えは簡単だ。俺の持つチート魔力で、彼女の身体を強制的に強化してやればいい。
「夕映さん、少しだけ我慢してくださいね。あなたに、私の特別な魔力を分け与えましょう」
俺は腰の動きを止めず、夕映さんの耳元で深く、力強い声で詠唱を紡いだ。
「契約執行(シス・メア・パルス)……六時間、ネギの従者(ミニストラ・ネギ)、夕映!」
瞬間、俺の体内から膨大な魔力が溢れ出し、繋がった下半身を通じて夕映さんの身体へと一気に流れ込んだ。エヴァンジェリンの十倍という規格外の魔力量。それが契約魔法を通じて彼女の細胞一つ一つに行き渡り、驚異的な身体強化と回復力を付与する。
「あぁっ!? な、何ですか、これ……身体が、急に熱くなって……力が、湧いてくる、ですっ!」
「これで、どれほど激しく愛し合っても、あなたの身体は壊れません。さあ、遠慮なく……本番と行きましょうか」
「えっ……あ、いやっ、待っ……ひゃあああっ!?」
身体強化の完了を確認した俺は、先ほどまでの優しいセックスをかなぐり捨て、獣のように激しいピストンを開始した。
バチンッ! バチンッ! と、激しい肉のぶつかり合う音が教室に響き渡る。強化された夕映さんの膣肉は、俺の荒々しい突き上げを完璧に受け止め、さらに強い力で俺を締め上げてきた。
「あはぁっ! あぁっ、あぁっ! だめ、です、そんなに激しく、奥、突かれたら……っ! 壊れちゃ、うっ!」
「壊れませんよ! あなたは私の従者として、その強靭な身体で私を受け止めている! 素晴らしいですよ、夕映さん!」
「ひぃっ! あ、ああっ! 先生、くるっ、きますっ! わたし、いく、ですぅぅっ!」
激しい摩擦と最奥への容赦ない突き上げに、夕映さんの身体が弓なりに反り返る。そして、彼女の小さな身体を、激しい絶頂の嵐が襲った。
ガクガクと全身を痙攣させ、甘い悲鳴を上げながら、彼女の胎内が俺の剛直を搾り取るように脈打つ。
「くっ……私も、出しますよ、夕映さん! 未来を視るための燃料を、たっぷりと!」
俺は彼女の最奥深くに腰を打ち付けたまま、ドクドクと大量の白濁液を注ぎ込んだ。一回、二回、三回……。精液が注ぎ込まれるたびに、アーティファクトの力によってそれが純粋な魔力(時間)へと変換されていくのを感じる。
「あぁぁっ……あつ、い……先生の、いっぱい……入ってくる、です……っ」
「まだまだ! 身体強化は六時間続きます。休む暇はありませんよ!」
絶頂の余韻に浸る間もなく、俺は再び激しいピストンを再開した。
多重絶頂の嵐に翻弄されながら、夕映さんはただひたすらに俺の精液を受け入れ続けた。涙と涎で顔をぐしゃぐしゃにしながらも、彼女は決して俺を拒むことなく、その小柄な身体で健気に俺のすべてを受け止めてくれた。
——数時間後。
「はぁ……はぁ……夕映さん、よく頑張ってくれました」
特別教室の床に力なく横たわる夕映さんの頭を、俺は優しく撫でた。彼女のタイトスカートの奥からは、俺が注ぎ込んだ大量の白濁液が絶え間なく溢れ出している。
だが、どれほど激しく交わろうとも、これで確保できた未来視の時間は、せいぜい一〇分程度(一〇回の中出し分)であった。
ゴール地点(チャオの計画の最終段階)の時間は既に判明している。だが、ここで本当に重要なのは、ゴール地点以外の未来を予知し、俺にとって都合の良い展開にどれだけ持ち込めるかだ。一〇分では短すぎる。
「やはり、一晩ではこれが限界ですか……」
俺は気を失うように眠る夕映さんを抱き抱えながら、懐の懐中時計型アーティファクト——『カシオペア』を固く握りしめた。
時間を遡り、さらに別の時間軸で夕映さんに燃料を補給するか。それとも、この一〇分を最大限に活用して、チャオの計画の隙を突くか。
学園長もタカミチも出し抜く、俺だけの盤面を作るために。
「麻帆良祭は、まだ始まったばかりですからね……」
変態的な欲望と、冷徹な計算が交差する中、俺は静かに笑みを深めた。