※この作品はR-18です。

欲望のネギ   作:おっさん

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第67話:歪んだご褒美への渇望と、暴走する闘技場

 

 闘技場の中央で、高音・D・グッドマンが全裸で逃げ出すという予期せぬハプニングの熱狂がようやく冷めやらぬ中、まほら武道会は2回戦の最終試合へと駒を進めていた。

 

『さぁ、2回戦第4試合! エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル選手、対、桜咲刹那選手!』

 和美のアナウンスが響き、リングの両端から二人の少女が姿を現した。

 一方は、身長130センチの金髪の幼女にして、最強の吸血鬼であるエヴァンジェリン。もう一方は、京都神鳴流の剣士であり、我が愛しの従者である桜咲刹那。

 観客たちには、魔法使いと武術家の高度な異種格闘技戦に映っていることだろう。しかし、その真実は全く異なる。これは、俺の『マゾ奴隷(マスター)』と、俺と木乃香さんの『可愛いペット』による、極めて淫靡で変態的な代理戦争なのだ。

 俺は観客席の最前列で、ポケットの中に隠した「二つの小型リモコン」を指先でねっとりと撫で回していた。

 リング上で鋭い視線を交わしている彼女たちだが、その衣服の下は、想像を絶するほどに凌辱され尽くした状態にある。

 試合の直前、俺は二人を控え室に呼び出し、それぞれの身体に『仕掛け』を施した。

 エヴァの腸内には、再び500ミリリットルものグリセリン浣腸液がたっぷりと注ぎ込まれている。そして、それが試合中に漏れ出さないよう、彼女の小さなアナルには凶悪なイボの付いた『極太バイブ』が深々と根元まで突き刺さり、完全な栓の役割を果たしているのだ。

 一方の刹那も負けてはいない。彼女の愛らしいピンク色の乳首と、まだ開発途上のアナルには強力なピンクローターが医療用テープでガッチリと貼り付けられ、さらに秘所の最奥には、鼓動するように脈打つバイブが深々と突き刺さっている。

 これらは全て、俺の手元のリモコンで出力から振動パターンまで、完全に遠隔操作が可能となっていた。

 

(さあ……極度の発情状態で、どこまでまともに戦えるか見物ですね)

 俺がこの悪辣な仕掛けに加えて、二人に提示した『勝者へのご褒美』。それが、彼女たちをここまで駆り立てている最大の要因だった。

 

『勝った方には、極上のご褒美を与えましょう。……刹那さんには、木乃香さんに心ゆくまで、思う存分中出しし続ける権利を。マスターには、あなたの乳首やクリトリスに鋭い針を刺して激痛を与えながら、僕が何度も激しく犯してあげる権利を』

 その提案を聞いた時の二人の反応は、見事なまでの『建前』だった。

 

『お、お嬢様に何度も中出しするなんて……! そ、そんな恐れ多いこと、出来るわけがありません! 私はお嬢様をお護りする剣なのですから!』

 顔を真っ赤にして首を横に振る刹那。

 

『ふんっ! バカ弟子、私を馬鹿にしているのか! 針など刺されて喜ぶ真祖がいるものか! そんな下劣なご褒美など、誰が欲しがるか!』

 高慢に鼻を鳴らし、殺気を放つエヴァ。

 表向きは二人とも、そんなご褒美はいらないと激しく否定していた。

 だが、いざリングに上がり、試合開始の銅鑼が鳴り響いた今――二人の『本音』は、完全に発情しきった肉体とともに暴走を始めていた。

 

『はじめ!』

 

「いざ……尋常にっ……!」

 

 刹那が神鳴流の歩法で、エヴァの懐へと一気に踏み込もうとした。

 その瞬間、俺はポケットの中のリモコン――『刹那のスイッチ』を最大出力で押し込んだ。

 

「ひゃうぅっ!?」

 

 刹那の口から、およそ武術家らしからぬ甘い嬌声が漏れかけた。

 彼女の乳首とアナルに貼り付けられたローターが狂ったように暴れ回り、秘所の奥底に突き刺さったバイブが、子宮の入り口を激しく殴打し始めたのだ。

 ガクンッ、と刹那の膝が折れそうになる。数千人の観客の目が注がれる中、衣服の下で三つのバイブが同時に荒れ狂うという圧倒的な羞恥と快感。

 

「くっ……! こ、の程度の……幻惑で……っ!」

 

 刹那は必死に太ももを擦り合わせ、ガタガタと震える足で踏みとどまりながら、エヴァに向けて鋭い手刀を放った。

 その手刀を躱そうと、エヴァがステップを踏んだ瞬間。

 俺は『エヴァのスイッチ』を、容赦なく最大まで引き上げた。

 

「あぎぃぃっ!?」

 

 エヴァの小柄な身体が、空中でビクンと大きく跳ねた。

 彼女のアナルを塞いでいる極太のバイブが、腸内に溜まった500ミリリットルの浣腸液を、スクリューのように激しく、そして容赦なく搔き回し始めたのだ。

 ギュルンッ! ズチュルルゥッ!

 腸内で液体が爆発的に渦を巻き、強烈な排泄感と直腸を内側から抉られる暴力的な快感が、エヴァの脳髄を直接揺さぶる。

 

「ば、バカ弟子っ……! いきなり、こんな、激しっ……んぐぅっ!」

 

 エヴァは着地に失敗し、闘技場の石畳に両手をついて四つん這いになり、必死に尻の穴に力を込めて「中身」が漏れ出すのを堪えた。

 

「隙ありです、エヴァンジェリンさんっ……! ハァッ、ハァッ!」

「ふざけるな、刹那っ……! ああっ、この程度の動き、容易く……んっ、ああっ!」

 

 そこからは、観客から見れば「互いに牽制し合い、息を呑むような高度なフェイントの応酬」に見えるだろう。だが実際は、踏み込むたびに、あるいは回避行動をとるたびに、体内の玩具がクリティカルな粘膜を擦り上げ、二人はただ強烈な快感に耐え、嬌声を堪えるのに必死なだけだった。

 

(ああっ……! だめ、お腹の奥が、ぐちゃぐちゃに……っ! でも、負けられない!)

 刹那は震える拳を握りしめ、荒い息を吐きながらエヴァを睨みつける。彼女の脳裏を満たしているのは、純粋な闘志などではない。

 

(応援してくれているお嬢様のためにも……私が、勝たなければ! そ、そうすれば……お嬢様のあの白く透き通ったお身体を……私の中に眠る獣の肉棒で、めちゃくちゃに、何度でも……っ!)

 「お嬢様のため」という大義名分を必死に自分に言い聞かせながら、その本音は、木乃香の胎内に自らの白濁を思う存分ぶちまける妄想で完全に支配されていた。彼女の秘所からはとめどなく愛液が溢れ出し、バイブの振動をさらに滑らかに奥へと導いてしまっている。

 対するエヴァもまた、腸内の地獄のような水流と快感に身悶えしながら、心の中で必死に言い訳を並べ立てていた。

 

(くっ……! は、腹が、破裂するぅっ! なのに、どうしてこんなに、クリトリスが熱く……っ! ま、負けられない、こんな犬っころに負けるなど、真祖のプライドが許さん! だから、勝たねば……!)

 だが、その脳裏に浮かぶのは、敗北の屈辱などではない。

 

(勝てば……あのバカ弟子が、私の乳首やあの場所に、鋭い針を……っ! 痛い、痛いのに、そこを激しく犯されて……あぁぁっ、考えただけで、腸が、子宮が疼いて……っ! ほ、欲しいっ、あのご褒美が、絶対に欲しいぃぃっ!)

 心も身体も完全にドマゾに堕ちた彼女は、未知の激痛と快楽を与えられる『ご褒美』への渇望で、完全に発情しきっていた。

 

「はぁっ……! ハァァッ……!」

「んっ……! くぅぅっ……!」

 

 闘技場に響くのは、打撃音よりも、二人から漏れ出す極めてエロティックな熱い吐息ばかり。

 股間を濡らし、顔を真っ赤にして小刻みに震えながらも、ご褒美への狂おしいほどの欲求を原動力に、二人は限界ギリギリの攻防を繰り広げ続けるのだった。

 

 

※※※※

 

 

 闘技場のリング上では、エヴァと刹那による、およそ武術の試合とは呼べないような、極めて奇妙で淫靡な攻防が繰り広げられていた。

 互いに鋭い踏み込みを見せるものの、その直後に足がもつれたようにガクンと崩れかけたり、攻撃を当てる瞬間にビクンと身体を震わせて威力を殺してしまったりと、明らかに様子がおかしい。

 その異常な状態を、実況席に座る朝倉和美が、マイク越しに楽しげな声で煽り立てていた。

 

『さぁさぁ、両者一歩も譲りません! しかし今日の二人は、いつも以上に息が荒く、頬を真っ赤に染めていますねぇ! 汗ばんだ肌が照明に照らされて、なんとも艶かしい! 可愛い女の子同士のキャットファイト! 実に可愛い! 男共! 注目しろ!!』

 和美の煽り文句に、観客席の男子生徒たちから「おおーっ!」という歓声と口笛が沸き起こる。

 表面上はただの熱血実況だ。しかし、和美は事前に俺から、リング上の二人に『どんな仕込み(おもちゃ)』をしたか、その全てを詳細に聞かされている。彼女自身も俺の精液と快楽に依存しきった従者であり、俺の嗜虐的な遊戯の共犯者なのだ。

 

『おっとぉ! 桜咲選手、太ももをギュッと擦り合わせて、何かを我慢しているようなセクシーなポーズ! エヴァンジェリン選手も、お尻をキュッと締めて内股になっています! これは激しい格闘によるダメージか、それとも……何か別の『熱』に浮かされているのでしょうかぁ!?』

 和美の確信犯的な実況が会場に響き渡るたび、リング上の二人はビクンッ! と肩を跳ねさせた。

 

「くっ……! はぁっ、はぁっ! あの、パパラッチ女……っ、適当なことを……っ!」

 

 刹那は必死に呼吸を整え、額に浮かんだ脂汗を拭いながら、何とか武術家としての凛々しい表情を作ろうと足掻く。しかし、俺の手元のリモコンによって、彼女の乳首とアナルに貼り付けられたピンクローターは常に暴力的な振動を続け、秘所の最奥に突き刺さったバイブが子宮口をゴリゴリと抉り続けている。

 

「はぁっ! せいやぁっ!」

 鋭い掛け声とともにエヴァへ向けて回し蹴りを放つが、足を高く上げた瞬間にバイブがクリティカルな粘膜を激しく擦り上げ、刹那の口から「ひゃんっ!」という甘い声が漏れかけた。彼女はそれを誤魔化すために、不自然に咳き込みながら距離を取る。

 

「ふざっ……ふざけるな、刹那っ! 貴様、戦いの最中に、ああっ……! 腑抜けた声を、出すなっ……んぐぅっ!」

 

 エヴァもまた、刹那を罵倒しながら、自らの腸内で荒れ狂う五〇〇ミリリットルの浣腸液と極太バイブの撹拌に身悶えしていた。

 俺がリモコンのダイヤルを回すたび、腸内の液体がスクリューのように渦を巻き、腹の中をパンパンに圧迫する。エヴァは漏れ出そうになる排泄感と直腸を抉られる快感に耐えきれず、ガクガクと膝を震わせながら、どう見ても発情しているとしか思えないトロンとした瞳で刹那を睨みつけていた。

 

『せっちゃーん! がんばれーっ! 負けたらあかんでー!』

 その時、観客席の最前列から、よく通る可愛らしい声が響いた。近衛木乃香だ。

 大好きな主人の純粋な応援の声。本来ならば、それは刹那にとって百万の味方を得たも同然の力になるはずだった。

 だが、今の異常な状況下では逆効果でしかない。

 

(お、お嬢様……っ! だめ、見ないで、今の私の、こんな淫らな姿……っ!)

 大好きな木乃香が自分を見つめている。その事実が、玩具で弄ばれている刹那の羞恥心を限界まで煽り立てる。

 

(私がいま、秘所にバイブを咥え込んで、乳首を震わせながら戦っているなんて知られたら……っ! で、でも、これに勝てば……お嬢様に、私の中の獣の肉棒で、何度でも中出しできる……っ!)

 主人の純粋な声と、自身の脳内に渦巻く変態的なご褒美への渇望。その極度の背徳感と羞恥が、刹那の身体をさらに敏感にさせ、理性のタガを外していく。

 

「ああっ……! お嬢様ぁ……っ」

 

 刹那はポロリと涙をこぼしながら、ついに耐えきれず、戦いの最中にビクビクと身体を痙攣させて『軽い絶頂』を迎えてしまった。

 一方、実況席の隣に座る解説の絡繰茶々丸が、無機質で冷静な声でマイクに向かって口を開いた。

 

『解説します。エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル選手ですが……どうやら興奮し、上手く戦えないようですね』

 

「なっ……!?」

 

 リング上のエヴァが、その言葉に信じられないものを見るような目を向けた。

 観客たちには「闘争心でアドレナリンが出すぎて、動きが空回りしている」という格闘技的な意味に聞こえただろう。

 しかし、エヴァにとっては違う。自らの従者である茶々丸に、大観衆の面前で「マスターは今、発情して股間を濡らし、使い物にならなくなっている」と、淫乱であることを的確に指摘されたも同然だったのだ。

 

(あのポンコツロボットがぁっ! 私を、私をコケにしおって……っ! だが、こんな大勢の前で、私がいま、腸を掻き回されて喜んでいるドマゾだと暴かれているようで……っ、ああっ! 腹の底が、熱いぃぃっ!)

 高慢な真祖としてのプライドが、自らの従者からの『冷徹な事実確認』によってズタズタに引き裂かれる。その究極の屈辱が、彼女のドマゾな肉体にとっては最上級の媚薬として作用してしまう。

 エヴァの腸壁が限界まで収縮し、極太バイブをきつく締め上げた。

 

「ひぎぃっ……! うぅっ、あぁぁぁっ……!」

 

 エヴァもまた、茶々丸の解説による羞恥の追い打ちで、腸内の液体を激しく泡立てながら、ガクンと膝をついて『軽い絶頂』に身を震わせた。

 リング上で、向かい合ったまま荒い息を吐き、ビクビクと腰を震わせて小刻みに絶頂を繰り返す二人の少女。

 さすがに、そのただならぬ雰囲気に、観客席からもざわめきが漏れ聞こえ始めた。

 

「なぁ……なんかあの二人、動き変じゃね?」

「っていうか、顔真っ赤にして息荒いし……なんか、エロくね?」

「わかる。戦ってるってより、なんか別のこと我慢してるみたいに見えるよな……」

 

 観客たちの間に広がり始めた、淫靡な疑惑の空気。

 それを決定づけるように、実況の和美が悪魔のような笑顔で、最後の一撃を投下した。

 

『いやぁ、それにしても素晴らしい熱戦です! 観客の皆様、安心してください! こちらの試合も、一回戦同様、後ほどインターネットで配信しますので、永久保存しましょう! 世界中の皆さんに、この可愛い二人の戦いぶり(あえぎごえ)をお届けしますよー!』

 

「――ッ!!?」

「なっ、なんだとぉぉぉっ!?」

 

 世界中に、自分たちのこの淫乱に発情した姿が、インターネットで永久に配信され、保存される。

 チャオ・リンシェンの計画を利用した、俺と和美の凶悪な宣言。

 その絶望的なまでの羞恥の宣告は、二人の精神を完全に崩壊させた。

 

「やめっ……ああっ! 見ないで、世界中の人に見られたら、私、お嬢様に顔向けがぁぁっ!!」

「ふざけるなっ! 私の、真祖たるこの私の無様な姿を、電脳の海に晒すなど……っ、ああぁぁっ! 腸が、腸がぁぁっ!!」

 

 絶対にバレてはいけない。だが、もう世界中にバレているも同然だ。

 逃げ場のない絶望と羞恥が、かえって二人の快感中枢を完全にバグらせていく。

 俺がリモコンの出力をもう一段階上げると、エヴァと刹那は互いに拳を構えたまま、ポロポロと涙をこぼし、快楽の波に抗えずに何度も何度も『軽い絶頂』を繰り返しながら、泥沼の愛憎入り混じるキャットファイトを続けるのだった。

 

 

※※※※

 

 

 闘技場の熱気と、極限まで高められたリモコンの出力が、ついに二人の少女の理性を完全に焼き切った。

 互いに最後の一撃を放とうと踏み込んだ瞬間、胎内と直腸で荒れ狂うバイブレーションが、彼女たちの急所をかつてないほどの激しさで乱打したのだ。

 

「あ、ああぁぁぁっ! お、お嬢様ぁっ! 申し訳ありません、私、私ぃぃっ!!」

 

 刹那は完全に足から崩れ落ち、闘技場の石畳に両膝をついた。彼女の秘所に突き刺さったバイブが限界を超えて子宮口を打つと同時に、彼女は顔を天井に向けて大きく反らせた。

 

「お嬢様! イックゥーーッ!!」

 

 恥じらいも武術家の矜持もすべてを投げ捨てた、獣のような絶叫。それと同時に、彼女の股間から噴水のように激しい潮が吹き上がり、道着をぐっしょりと濡らしながら周囲の石畳に水たまりを作った。

 

「ば、バカな……っ! ま、真祖たる、この私がぁぁっ!!」

 

 対するエヴァンジェリンもまた、限界を迎えていた。腸内で渦巻く五〇〇ミリリットルのグリセリン液と極太バイブの撹拌に、彼女の強靭な括約筋がついに敗北を喫したのだ。

 

「駄目だ! 見るな! ヒギィーーッ!!」

 

 エヴァは涙と涎で顔をぐしゃぐしゃにしながら、その小さな両手で必死に顔を覆った。だが、下半身の暴走は止まらない。凄まじい排泄音と共に、彼女の小さな尻の穴から、腸内の液体が盛大に撒き散らされた。

 数千人の観客が言葉を失い、静まり返る闘技場。

 リングの中央で、痙攣しながら潮を吹き続ける神鳴流の剣士と、腹の中のものをぶちまけて泣き叫ぶ金髪の吸血鬼。

 この異常で、あまりにも淫靡で残酷な二人の姿は、チャオの工作網と千雨の配信網を通じて、後に全世界へと拡散され、永遠に電脳の海に刻み込まれることになるのだった――。

     * * *

『――勝者、桜咲刹那選手ゥゥゥッ!!』

「……おっと」

 

 朝倉和美の元気な実況アナウンスと、会場を包み込む割れんばかりの大歓声にはっと我に返り、俺は微かに目を見開いた。

 視線をリングへと向ける。

 そこには、俺の極太バイブで腸液を撒き散らして泣き叫ぶエヴァの姿も、潮を吹いて痙攣する刹那の姿もない。

 道着の乱れを凛とした所作で直し、対戦相手であるエヴァに向けて深く、礼儀正しく一礼をする桜咲刹那の姿があった。

 そしてエヴァは、特に悔しがる様子もなく、「ふん」と鼻を鳴らして気怠そうにリングを降りていくところだった。

 

(……なるほど。ここまでの激しい凌辱の数々は、全て僕の『妄想』だったというわけですか)

 俺はポケットの中に手を入れてみるが、当然ながら、二人を遠隔操作するための小型リモコンなど入っていなかった。試合前に二人を呼び出して浣腸をした事実も、バイブを仕込んだ事実も現実には存在しない。

 俺の頭の中が変態的すぎるあまり、二人の試合を観戦している間に、いつの間にか極めて解像度の高いエロティックな白昼夢を見てしまっていたようだ。

 現実の試合は、至極まともな格闘戦の末に、刹那の勝利で決着が着いていた。

 エヴァは一回戦こそ、念話で干渉してきたクウネル・サンダースへの怒りでやる気を見せていたが、そもそもこの大会で勝ち残る気などさらさら無かったらしい。適当に刹那の技を引き出し、適当なところで降参するか隙を見せるかして、無難に刹那の勝利という形で終わらせたのだろう。

 

『せっちゃーん! おめでとーっ!!』

 観客席の最前列で、近衛木乃香が大喜びで手を振っている。その声に応えて、刹那が少し頬を染めながら嬉しそうに微笑み返していた。

 

(……フッ。まあ、現実の彼女たちがまだ綺麗に整っているのなら、それはそれで良いでしょう)

 俺は腕を組み、密かに冷たく、そしてドス黒い笑みを浮かべた。

 今はまだ、俺の脳内だけの妄想に過ぎなかった。

 だが、俺にはそれを実現させるだけの圧倒的な魔力と、彼女たちを支配するアーティファクトがある。

 

(いずれ必ず……あの妄想の通り、いや、それ以上に残酷でエロティックな現実を、二人の身体に刻み込んでやりましょう)

 リングを降りる二人の愛らしい姿を舐め回すように見つめながら、俺は自らの変態的な野望を、静かに心の中で誓うのだった。

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