※この作品はR-18です。

欲望のネギ   作:おっさん

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第68話:ダイオラマ魔法球の凌辱修行と、極限の淫乱忍装束

 まほら武道会は順調に進行し、準決勝のカードが決定しつつあった。

 その中の一つが、長瀬楓とクウネル・サンダースの対戦である。

 

(さて……小太郎をクウネルにぶつけるために徹底的に鍛え上げた以上、次の準決勝で戦う楓さんも、しっかりと『鍛えて』しまいましょうか)

 俺は暗がりの中で、静かに、そしてドス黒い笑みを浮かべた。

 あの目障りなクウネルの分身を完全に消し飛ばすには、圧倒的な一撃必殺の火力が要る。小太郎の決死の飽和攻撃ですら凌ぎきったあの男を仕留めるには、楓の純粋な忍者としての身体能力だけでは足りない。彼女にも、俺の従者としての『力』を与える必要がある。

 俺は試合の合間を縫って楓を人気のない場所へと呼び出すと、懐から銀色の懐中時計型アーティファクト『カシオペア』を取り出した。

 

「ネ、ネギ坊主? その時計は一体……」

「少し、不思議な体験をしてもらいますよ、楓さん」

 

 俺がスイッチを押し込むと、光が弾け、周囲の時間が一気に巻き戻った。

 

「なっ……!? 今、景色が歪んだでござる……!? 一体何が……」

 

 時間を遡るという超常現象に目を白黒させる楓。俺は混乱する彼女の手を引き、外界から完全に隔離された修行場――『ダイオラマ魔法球』の内部へとエスコートした。

 

「ネギ坊主、ここは……?」

「ここは僕のプライベート空間です。時間の流れも外界とは違います。……さあ、楓さん。僕と少し組手をしましょう」

「組手でござるか? 構わないが、拙者も手加減は――」

 

 楓が言い終わるより早く、俺は無詠唱で『魔法の射手』を展開し、光の矢を彼女に向けて放った。

 

「なっ!? 飛び道具……いや、これは――ッ!」

 

 身長181センチという長身と、Eカップの豊かな胸を揺らしながら、楓は忍者の如き驚異的な反射神経で光の矢を躱す。

 だが、俺の攻撃はそれだけではない。エヴァンジェリンの10倍という圧倒的なチート魔力を身体強化に回し、『瞬動』で彼女の背後へと一気に肉薄した。

 

「遅いですよ、楓さん」

「しまっ――!」

 

 俺の重い蹴りが、楓の防御ごと彼女の身体を吹き飛ばした。

 魔法という未知の力、そして俺の常軌を逸した強化身体能力の前に、武術の達人である楓でさえも圧倒され、石畳の上へとダウンする。

 

「ぐふっ……! ハァ、ハァ……! ネギ坊主、今の尋常ならざる力は、一体……」

 

 息を乱し、豊かな双丘を激しく上下させながら俺を見上げる楓。

 物語開始時点から魔法の存在を知らない彼女に、俺はゆっくりと歩み寄り、冷徹な事実を告げた。

 

「楓さん。よく聞いてください。一つ、この世には『魔法』というものが存在します。今の僕の力もそうです」

「ま、魔法……でござるか……」

「二つ、あなたの次の対戦相手であるクウネル・サンダース。彼もまた、魔法使いです。三つ、今のクウネルは、純粋な戦闘力においてあなたより強い」

「なっ……!」

 

 楓の瞳に驚愕の色が浮かぶ。だが、俺はさらに決定的な絶望を突きつけた。

 

「そして四つ。闘技場にいるクウネルは『本体』ではありません。高度な分身です。つまり、いくらダメージを与えても無駄。一撃で完全に消し飛ばさない限り、彼を倒すことは絶対に不可能です」

 

 俺の言葉に、楓は悔しそうに唇を噛んだ。

 

「今のままでは、あなたに勝ち目はありません。……ですが、僕と一緒に、時間の流れの違うこの魔法球で修行をすれば、勝機は作れます」

 

 俺が手を差し伸べると、楓は少しの躊躇いの後、力強い瞳で俺を見つめ返した。

 

「……あいわかったでござる。拙者も、本体でない者に一方的に負けるのは嫌でござるからな」

 

 彼女の武闘家としての誇りが、未知の力への恐怖を上回ったのだ。

 了承を得た俺は、内心で邪悪な笑みを深め、さらに踏み込んだ提案を口にした。

 

「ただし、魔法使いである僕と本格的な修行をするためには、一つの儀式が必要です。僕とあなたの間で、『仮契約(パクティオー)』を結ばなければなりません」

「仮契約……パクティオーでござるか? それはどうすれば……」

「簡単なことです。……僕と、キスをするんです」

 

 その言葉に、楓の顔がボンッと音を立てるように真っ赤に染まった。

 

「キ、キスでござるか……!?」

 

 一瞬、激しい動揺を見せる彼女だったが、その脳裏には、俺と共有している『ある淫靡な記憶』が鮮明に蘇っていたはずだ。

 修学旅行の直前、俺たちは山奥で一緒に、裸でドラム缶風呂に入った。その時、直接的な挿入こそ至らなかったものの、彼女は俺の熱く猛ったモノをその口で咥え込み、俺の濃厚な精をその喉の奥でしっかりと受け止めていたのだ。

 すでに自分たちは、一線を越えた秘密の関係を持っている――彼女はそう思い込んでいる。

 

「……っ」

 

 楓は羞恥に染まった顔を伏せ、己のEカップの胸を両手でギュッと押さえた。

 純朴な彼女にとって、例え口で奉仕した過去があろうとも、正面から唇を重ねる行為はまた別の強烈な背徳感を伴うのだろう。

 だが、勝負に勝つため、そして想いを寄せる(と思い込んでいる)俺からの要求。彼女がそれを拒めるはずもなかった。

 

「……ネギ坊主が、そう言うのなら。……拙者は、構わないでござるよ」

 

 顔を真っ赤にしながら、楓は静かに目を閉じ、俺に向けてそのふっくらとした唇を震わせながら差し出した。

 

 

****

 

 

 顔を真っ赤に染め上げ、微かに震えるふっくらとした唇を差し出す楓。

 身長一八一センチ、抜群のプロポーションを誇る武術の達人が、目を固く閉じて無防備に立ち尽くすその姿は、なんとも嗜虐心を唆るひどく淫靡な光景だった。

 俺がその豊満な身体を引き寄せ、顔を近づけようとしたその瞬間――俺の足元の影から、白い小動物が勢いよく飛び出してきた。

 

「へへっ、お待ちかねの瞬間だぜ! そんじゃあ一丁、景気良くいかせてもらうぜぇ! 仮契約(パクティオー)ッ!!」

 

 俺の使い魔にして共犯者たるオコジョの妖精、カモミール・アルベールが嬉々とした声を張り上げる。その声を合図に、俺たちの足元に眩い光を放つ魔法陣が展開された。

 楓が驚いて目を開きかけたその刹那、俺は彼女の後頭部に手を添え、逃げ場を奪うようにその唇を深く、乱暴に塞いだ。

 

「んんっ……!?」

 

 楓の喉の奥から、くぐもった甘い悲鳴が漏れる。

 俺は躊躇うことなく、閉ざされた彼女の唇を舌先でこじ開けた。修学旅行の山奥で、俺の猛り狂う肉棒を咥え込み、白濁を飲み込んだその柔らかい粘膜の感触。今度は俺の舌が、彼女の口腔内という未開の秘境を蹂躙していく。

 

「ちゅっ……ぢゅる……れろ、ちゅるるっ……」

「ん……あ、ぁ……む、ぐ……んちゅ……っ」

 

 静寂に包まれたダイオラマ魔法球の中に、吐息と涎が激しく絡み合う、酷く生々しい水音が響き渡る。

 俺の舌が楓の舌に絡みつき、上顎を舐め上げ、歯列をなぞる。純朴な彼女は、本番の経験はおろか、まともなディープキスの経験すら皆無なのだろう。達人としての鋭い身のこなしは完全に鳴りを潜め、ただただ俺の舌の動きに翻弄され、ビクビクと大きな肩を震わせている。

 

「ぷはっ……ム、ネギ坊、ず……んんっ、ちゅ、ぢゅるるっ……」

 

 息継ぎのために一瞬唇を離そうとする楓を許さず、俺はさらに深く舌をねじ込んだ。

 

「クチャ……ジュポッ、ヂュルッ……ちゅるるるるっ……!」

 

 楓の口内から溢れ出た銀糸のような唾液が、二人の顎を濡らして滴り落ちる。Eカップの豊かな双丘が俺の胸に押し付けられ、彼女の心臓が早鐘のように打ち鳴らされているのがダイレクトに伝わってきた。

 

「兄貴ィ! バッチリだぜ、超絶エロい楓姐さんのパクティオーカード、ゲットだ!!」

 

 足元でカモが歓喜の声を上げ、契約完了の証であるカードを掲げてみせる。

 本来であれば、カードが出現した時点で仮契約の儀式は終了だ。だが、俺はカモの報告を完全に無視し、楓の唇を貪り続けた。

 

「んくっ……ふぁ、あ……んちゅ、れろ……ジュ、ルルッ……」

 

 儀式のためではない。ただ単に、この誇り高きくノ一の理性を、快楽と支配でドロドロに溶かし尽くすために。

 数分にも及ぶであろう長く深い接吻。楓の膝から完全に力が抜け、俺の腕にすがりつくように体重を預けてきたところで、俺はようやくその唇を開放した。

 

「ぷはぁっ……! はぁ、はぁ……っ、あ、ぁ……っ」

 

 唇からツーッと長い唾液の糸を引きながら、楓は潤んだ瞳で荒い息を吐き出している。武闘家としての鋭い眼光は失われ、そこにあるのは、強烈なオスに蹂躙されて雌の顔を晒す、一人のうら若き乙女の姿だった。

 俺は親指で彼女の唇を拭いながら、弛緩しきったその思考の隙間へと、滑らかに言葉を滑り込ませた。

 

「……素晴らしい儀式でしたよ、楓さん。これで、僕とあなたの魂は繋がりました」

「はぁ、はぁ……ネギ、坊主……これ、が……魔法の、契約……」

「ええ。そして……楓さん。あなたは、忍者(しのび)ですよね?」

 

 俺の唐突な問いかけに、楓は熱に浮かされたような頭で、こくりと頷いた。

 

「さようで、ござる……。拙者は、甲賀の……」

「忍者は、主に絶対の忠誠を誓い、絶対服従するのが当然の掟。……違いますか?」

 

「っ……それは……いかにも。忍びとは、主命のために命を懸けるもの……」

 

 俺はここで、脳への直接的な催眠魔法ではなく、ごく微弱な『認識阻害』の魔法だけを展開した。俺の言葉に対する違和感や、論理の飛躍から目を逸らさせる程度の、ごく軽いスパイスだ。

 山奥で忍者として育てられた楓は、一般的な現代の常識が圧倒的に欠如している。彼女の価値観の根底にあるのは「忍びとしての掟」と、そして何より「強さという評価基準」だ。

 先程の圧倒的な暴力による蹂躙で、楓は『ネギの強さ』を骨の髄まで理解した。そして今、魂を繋ぐ深く淫靡な口づけによって、心身ともに完全に俺へと屈服している。

 

「先程、僕があなたより遥かに強い『圧倒的な力』を持つ魔法使いであることを証明しました。そして今、儀式を経て、僕の魔力をあなたに分け与えた。……わかりますね、楓さん。今この瞬間から、僕があなたの『主(あるじ)』になったんですよ」

「……あ、るじ……」

 

 楓の瞳孔が微かに揺れる。

 強者への畏怖。未知の魔法への驚愕。そして、修学旅行での秘密の共有から繋がった、この極上のキスの快感。

 それら全てがない交ぜになった結果、彼女の純朴な脳髄は、俺の提示した歪な三段論法を、あっさりと「真実」として受け入れてしまった。

 

「……さよう、でござるな。圧倒的な力を持つ、新たなる主……。ネギ、殿……いや。我が主(あるじ)よ……」

 

 楓はふらつく足取りのまま、その場に片膝をつき、恭しく頭を垂れた。

 

(……チョロい。あまりにもチョロすぎる)

 俺は内心で腹を抱えて嗤いながら、表面上は威厳ある主として鷹揚に頷いてみせた。

 

「よく理解してくれましたね、楓。では早速、主からの最初の命令です。あなたの中に眠る魔法の武具……アーティファクトを呼び出しなさい。呪文は『アデアット』です」

「はっ。……アデアット!!」

 

 楓が力強く言霊を放つと、彼女の身体を再び強烈な光が包み込んだ。

 光が収まった後、そこに立っていたのは、いつもの地味なジャージ姿でも、露出度の低い和装でもない。俺のチート魔力と、彼女の深層心理にある淫靡な資質が具現化した、極めて破廉恥な戦闘装束だった。

 

「なっ……!? こ、これは……っ!!? 我が主、拙者の衣服が……っ!?」

 

 自身の姿を見下ろした楓は、顔から火が出るほどの勢いで両腕を交差させ、自身の身体を隠そうとした。

 無理もない。彼女が今身に纏っているのは、『淫乱の忍装束』。

 上半身は、肩と背中が大きく露出し、胸元が胸の谷間の最深部までV字に深く切り込まれたノースリーブの和風装束。当然、サラシなどの下着類は一切排除されており、彼女の豊満なEカップの胸の谷間と、柔らかなサイドバストが完全に無防備に晒されている。

 さらに下半身は、腰骨から太ももの側面にかけての布地が完全に切り取られた、極限の『サイドオープン』仕様の忍者袴。パンティを穿くことすらシステム的に禁じられており、一八一センチの長身から伸びる白魚のような長い脚の付け根が、動くたびに丸見えになるという狂気のデザインだ。

 

「ひぅっ……! そ、そよそよと、股間を風が抜けて……っ。こ、こんな破廉恥な格好で戦うなど……っ」

「落ち着きなさい、楓。それがあなたのアーティファクト……『淫虐の忍法帳と淫乱の忍装束』です」

 

 俺は楓の傍らに歩み寄り、彼女の手に握られた禍々しい巻物(忍法帳)を指差した。

 

「いいですか、楓。このアーティファクトは、クウネルを倒すほどの超高火力の忍術……『NARUTO』に出てくるようなド派手な大魔術を行使するためのもの。しかし、その強大な力を引き出すためには、膨大なエネルギーの『チャージ』が必要です」

「チャージ……でござるか? 練気のようなものでござるか?」

「ええ、それに近い。ですが、このアーティファクトが要求する代償(コスト)は、気ではなく……主である僕から与えられる『激しい苦痛と凌辱の快楽』です」

「……りょう、じょく……? く、苦痛……!?」

 

 楓が息を呑み、怯えたように俺を見上げる。

 俺は邪悪な笑みを隠そうともせず、言葉を紡いだ。

 

「そうです。僕があなたを責め立て、あなたが快楽と苦痛に泣き叫ぶことで、強大な忍術のエネルギーがストックされる。……例えば、僕があなたを太い縄で宙吊りにし、激しく緊縛すればするほど、敵の動きを完全に封じる『封印術』や『結界術』が使えるようになります。熱く溶けた蝋をその肌に垂らせば『火遁』が、そして……あなたのお尻の穴に、大量の液体を注ぎ込む『浣腸』の責め苦を与えれば、水風船のように膨らんだ腹部の苦痛を代償に、最強の『水遁』が発動できるという仕組みです」

「そ、そんな……っ! そんな悍ましい代償が……っ!?」

 

 楓はわなわなと震え、自身のEカップの胸を隠すように抱きしめた。

 

「……嫌ですか? クウネルの分身を倒すのを、諦めますか?」

 

 わざと冷たく言い放つと、楓はハッとして顔を上げ、強く唇を噛み締めた。

 武闘家としての敗北への恐怖。そして、忍者として主に背くことへの絶対的な忌避感。それらが、彼女の羞恥心を凌駕していく。

 

「……い、いえ。主の命令とあらば。……それに、クウネル殿を打倒するためならば、拙者……どのような責め苦にも、耐え抜いてみせるでござる……っ!」

 

 涙目で、しかし決意を秘めた瞳で俺を睨み返してくる楓。

 本当に、どこまでもお膳立てされた、扱いやすい極上の玩具だ。

 

「……素晴らしい覚悟です。では、早速その身に『力』を刻み込みましょうか」

 

 俺は楓の豊満な腰を抱き寄せると、床に広がる影へと魔力を流し込んだ。

 

「『影の転移』」

 

 視界が暗転し、次の瞬間、俺たちが立っていたのはダイオラマ魔法球の広場ではなく、地下牢のように薄暗く、冷たい石造りの部屋――俺が密かに設えていた『調教部屋』だった。

 壁には鈍く光る鉄の鎖や拘束具が掛けられ、天井からは頑丈なフックが吊るされている。

 

「ひっ……! こ、ここは……っ」

 

 異様な空気に震える楓を余所に、俺は部屋の片隅に置かれていた、極太の麻縄を手に取った。

 

「さあ、まずはクウネルの機動力を削ぐための『封印術』を極めるための修練から始めましょうか。……あなたが強くなるための、神聖な儀式ですよ、楓」

 

 俺のドス黒い笑みに、楓はもはや逃げ出すこともできず、ただ淫乱な忍装束の胸元を震わせながら、これから始まる凌辱の地獄へとその身を委ねるのだった。

 

 

****

 

 

 薄暗く冷たい石造りの調教部屋に、軋むような麻縄の音が重々しく響き渡る。

 天井の強固なフックから吊るされ、中空に浮かび上がっているのは、一八一センチという長身と抜群のプロポーションを誇る武術の達人、長瀬楓だった。

 彼女の肢体は今、あまりにも無防備で、そして残酷なまでに淫靡な形で拘束されていた。

 完全に宙に浮いた状態のまま、仰向けにされた楓の両脚は、左右に大きく開かれた『M字開脚』の姿勢で太いロープによって固定されている。アーティファクトである『淫乱の忍装束』の下半身は、腰から太ももにかけて布地が存在しない極限のサイドオープン仕様であり、しかも下着の着用が禁じられている。そのため、M字に開かれた彼女の股間――これまで誰の目にも触れることのなかった純潔の秘部は、冷たい空気の中に完全に剥き出しとなっていた。

 上半身への戒めも苛烈を極めている。彼女の豊かなEカップの乳房は、麻縄によって上下から容赦なく締め付けられ、はち切れんばかりに前方へと押し出されていた。そして、両腕は背後に回されてキツく縛り上げられている。

 特筆すべきは、彼女を宙吊りにしているメインのロープの不可解にして変態的な軌道だ。

 楓の首元を縛った一本の極太のロープは、そのまま背中の背骨に沿って這い下り、後ろ手に縛られた両手首の結び目を通過する。そこからさらに下へと伸びたロープは、M字に開かれた彼女の両脚の間――剥き出しになった秘部の柔らかな谷間を深く食い込むように縦に通り抜け、そこから天井の滑車へと真っ直ぐに引き上げられているのだ。

 

(……我ながら、完璧な仕上がりですね)

 俺は楓の芸術的な拘束具合いを見上げ、満足げに微笑んだ。

 『写輪眼』という最強の瞳術。本来ならば伝説の忍術や体術をコピーするための至高の能力を、高度な『緊縛術』の構造を瞬時に把握し、寸分の狂いもなく再現するためだけに悪用する変態など、この世界広しといえど僕くらいのものでしょうね。

 

「あ、ぁ……っ。はぁ、はぁ……っ、我が主殿……っ」

 

 荒い息を吐きながら、中空で身を捩る楓。

 首から背中、両腕の自由を奪い、己の一番デリケートな部分を擦り上げながら宙吊りにされるという屈辱的な状況。しかし、俺を見下ろす(物理的には見上げられているが)彼女の潤んだ瞳には、怒りや恐怖よりも、むしろ熱を帯びた切なさがあった。

 

「……んんっ、主、殿ぉ……っ」

 

 甘く、そしてもっと責めてくれと懇願するような媚態を含んだ声。

 これほど過激な拘束を受けながら、彼女が強い抵抗を示さない理由は明白だった。

 

(なるほど……これが、忍の訓練の『副作用』というやつですか)

 彼女は、幼い頃から山奥の忍の里で『主に絶対服従すること』を魂の根底にまで叩き込まれてきた。自我を殺し、主命のために己の肉体を道具として捧げることこそが、彼女たち忍びの至上の喜びであり、存在意義なのだ。

 今、先程の圧倒的な蹂躙と深い口づけを経て、彼女の脳内で俺は絶対的な『主(あるじ)』として君臨している。主である俺から責め苦を受けることは、楓にとって単なる暴力や不快な拷問ではなく、「主に必要とされ、扱われている」という強烈なマゾヒズムの充足感へとすり替わっているのだろう。

 

(いやはや……こんなにも従順で極上の玩具を育て上げてくれた忍の里には、心から感謝の念を捧げないといけませんね)

 俺は内心で邪悪な笑みを深めながら、彼女のM字に開かれた股間を下からじっくりと鑑賞した。

 

「さて、楓。……あなたの次の対戦相手であるクウネルの分身を倒すには、生半可な攻撃では再生されてしまいます。一撃で、跡形もなく消し飛ばす圧倒的な火力が必要不可欠です」

「は、はい……っ。我が主殿の、仰る通り、かと……っ」

「ええ。やはりここは、全てを灰燼に帰す最強の『火遁』の術を引き出すべきでしょう。……火遁のチャージに必要なのは、これです」

 

 俺が懐から取り出したのは、極太の真っ赤な和蝋燭だった。

 

「ろ、蝋燭……!?」

「熱く溶けた蝋の激痛と、それに伴う極限の快楽。そのエネルギーこそが、あなたの中に眠る火遁の爆発力を極限まで高めるのです」

 

 指先で小さな火種を作り、蝋燭の芯に火を灯す。チロチロと燃える炎が、薄暗い調教部屋に楓の艶めかしい拘束姿を浮かび上がらせた。

 

「では……いきますよ、楓」

「ひっ……! あ、あぁっ……!」

 

 俺は中空に浮かぶ楓の胸元へと蝋燭を近づけ、傾けた。

 ポタッ……!

 溶け出したドロドロの高熱の赤い蝋が、縄で上下から締め付けられ、はち切れんばかりに膨らんだEカップの白い乳房に容赦なく滴り落ちた。

 

「あッ!? 痛ッ、あつ、熱いいぃぃっ!!」

 

 凄まじい熱さに、楓の長身がビクンッと大きく跳ねた。

 だが、この拘束の真の恐ろしさはここからだ。彼女が熱さと痛みに耐えかねて身体を大きく身悶えさせた瞬間、天井へと伸びるメインのロープがギチィッ!と激しく牽引される。

 

「ひぐうぅぅッ!? あ、あぁあああっ!?」

 

 背中から後ろ手を通り、彼女の秘部の谷間を縦に貫通して天井へと伸びている極太の麻縄。楓が上半身を捩って暴れれば暴れるほど、その麻縄は容赦なく引き上げられ、彼女の最も敏感なクリトリスと柔らかな粘膜のヒダを、ザラザラとした繊維でギチギチと乱暴に擦り上げるのだ。

 

「痛っ、熱い……っ、あ、あああっ! 股間の、縄が……っ! 擦れ、て……ぇっ!!」

「素晴らしい反応です、楓。蝋の熱さと、股間をノコギリのように擦り上げる縄の感触。その二つの苦痛を、しっかりと味わいなさい」

 

 俺は冷酷な笑みを浮かべながら、容赦なく赤い蝋を垂らし続けた。

 ポタッ、ポタポタッ!

 無防備な右の乳房、左の乳房。そしてピンと立ち上がった桜色の乳首へと、直接熱い蝋が降り注ぐ。その度に楓は悲鳴を上げ、空中で大きくのけぞり、結果として自らの股間のロープをさらに深く、激しく食い込ませてしまう。

 

「いや、あぁっ、あぁああっ! 主殿、主殿ぉぉっ! 乳首、焼ける、焼けて……あ、あひぃぃッ!! 股が、股が擦れちぎれるでござるぅっ!!」

 

 痛覚と快感が脳内でスパークし、楓の口からだらしない涎が滴り落ちる。

 俺はさらに蝋燭を動かし、引き締まった彼女の腹部や、汗ばんだおへその周囲にも赤い斑点を刻み込んでいく。そしてついに、天井へと伸びるロープの根本――ぱっくりと開かれた秘部のすぐ近く、柔らかな太ももの内側へと狙いを定めた。

 ポタッ! ジュッ……!

 

「ひいぃぃぃっ!? そ、そこは、ダメっ、熱い、あついぃぃっ!!」

 

 最も敏感な粘膜のすぐ側を焼く熱の恐怖。楓は狂ったように腰を振り、逃げようとする。だが、腰を振れば振るほど、秘部を貫通する極太の麻縄がクリトリスを的確に捉え、ゴリゴリと暴力的に擦り潰していくのだ。

「ガクガクッ」と空中で痙攣するように震えながら、楓の瞳から大粒の涙が溢れ出す。

 だが、俺は彼女の耳元で、甘く、そして絶対的な命令を囁いた。

 

「……逃げては駄目ですよ、楓。この熱さも、縄の痛みも、そしてそこから生まれる狂おしいほどの『快感』も。……全て残らず『感じること』。それが、主である僕からの絶対の命令です」

「あ……っ。あ、るじ、殿の……命……っ」

 

 その言葉が、忍びである楓の脳髄に強烈に作用した。

 責められ、苦痛を与えられ、そして女としての快感を引きずり出されること。それが、我が主の望みであり、主命なのだ。

 

「……は、はい……っ! 拙者、感じます……っ! 主殿が下さる、熱さも……縄の、擦れも……っ! 全部、ぜんぶ受け入れます……っ!」

 

 楓の瞳に、狂信的なまでの服従の色が宿る。

 彼女は、自ら目を閉じ、全神経を己の肉体を苛む熱い蝋と、秘部を締め付ける麻縄へと集中させた。

 ポタッ、ポタポタッ!

 幾重にも重なる赤い蝋が、彼女の白い肌を淫靡に彩っていく。

 

「あ、ぁぁっ……熱い……でも、主殿が、私を……っ! んあぁっ、あぁああっ!」

 

 逃げるための身悶えではない。彼女は今、自ら進んで快感を貪るために腰を振り始めた。腰を大きく前後に揺らすことで、秘部に食い込んだ麻縄を自らクリトリスに擦りつけ、強烈な摩擦の快感を生み出していく。

 

「そうです、楓。その調子です。火遁のエネルギーが、あなたの子宮にガンガン溜まっていきますよ!」

「あ、あぁあああっ! 主殿、主殿ぉぉっ! もっと、もっと熱くして、もっと強く縛ってくだされぇっ!!」

 

 蝋の熱さと、麻縄の暴力的な摩擦。二つの強烈な刺激が完全に融合し、楓の限界はすでに目前に迫っていた。彼女の秘部からは、ロープを伝ってボタボタと滝のような愛液が滴り落ち、石の床を濡らしている。

 

「は、激しい……っ、炎が、私の中で……燃え盛るでござるっ! 主殿、主殿ぉっ! あ、あぁ、あぁああああッ!!」

 

 全身を真っ赤に染め上げ、極限の快感に到達した瞬間。

 楓の長身が、空中で弓なりに大きく反り返った。

 

「いくっ、燃える、燃えてしまうでござるっ!! あ、あぁああああぁぁぁぁっ!!! ご主人様ぁぁぁっ!!!!」

 

 絶頂の叫び声と共に、彼女の秘部から勢いよく白濁した潮が吹きこぼれ、空気を切り裂くように飛び散った。

 ビクンッ、ビクビクンッ! と、宙吊りのまま激しい痙攣を繰り返す楓。彼女の体表面には、強大な『火遁』のエネルギーがチャージされた証として、揺らめく陽炎のような赤い魔力が立ち昇り始めていた。

 

 

****

 

 

 薄暗い調教部屋の空気を切り裂き、鋭利な風切り音が鳴り響いた。

 ヒュンッ……! ピシャァァァンッ!!

 俺が何気なく振り抜いた漆黒の鞭が、石の床を叩き据えて鼓膜を劈くような破裂音を響かせる。その暴力的な音に、中空でM字開脚に吊るされたままの楓が、ビクンッと大きな肩を震わせた。

 

「我が主殿……そ、その鞭は……っ」

 

 処女喪失の激痛と極限の快楽、そして大量の中出しによって精も根も尽き果てかけているはずの彼女だが、俺の手にある黒光りする凶器を見つめるその潤んだ瞳には、確かな『期待』と『欲情』が渦巻いていた。

 

「素晴らしい反応ですね、楓。……空気を鋭く切り裂き、あなたの肌に直接的な苦痛を刻み込むこの鞭の痛みは、あなたの中に眠る風の刃……『風遁』のエネルギーを極限までチャージするための触媒となります」

「風遁、の……ための……っ」

「ええ。見てください、楓。あなたのその豊満で美しい白磁の肌には、先程の火遁の儀式で垂らした真っ赤な蝋燭の跡が、ひどく淫靡にこびりついている」

 

 俺は鞭の柄で、彼女の汗ばんだ腹部や、はち切れんばかりのEカップの乳房にへばりついている赤い蝋の塊をコンコンと突いた。

 

「今から、あなたの全身にこびりついたこの不吉な赤い蝋を……僕の鞭で、全て叩き剥がしてあげますよ」

「あっ……! 全て、叩き剥がす……っ!?」

 

 楓の口から、恐怖と、それを上回る圧倒的なマゾヒズムの歓喜が漏れ出た。

 忍びとして、主に命じられるまま肉体を痛めつけられる悦び。俺は一切の容赦なく、右腕を大きく振り上げた。

 

「さあ、風遁の力をその身に刻み込みなさい!!」

 

 ヒュルルッ……バチィィィンッ!!

 

「あひぎぃぃぃぃぃッッ!!?」

 

 第一撃。容赦のない鞭の先端が、楓の引き締まった腹部を鋭く薙ぎ払った。

 肌にこびりついていた赤い蝋が、鞭の衝撃でパキッと無惨に砕け散る。同時に、蝋の下にあった白い肌がミミズ腫れとなって赤く盛り上がり、焼け付くような鋭い痛みが彼女の脳髄を貫いた。

 

「痛っ、あ、あぁぁっ! 我が主殿、主殿ぉぉっ!」

「まだまだ序の口ですよ! 次はそこだッ!」

 

 ピシャンッ! バチィィンッ!!

 

「あ、あぁぁぁああっ!!」

 

 続けて放たれた乱撃が、縄で上下から締め付けられ、前方に突き出された無防備な双丘を打ち据える。Eカップの巨大な質量が、鞭の衝撃を受けてブルンブルンと空中で暴れるように揺れ動いた。

 乳房にこびりついていた蝋が次々と砕け散り、床へと落ちていく。その痛みが即座に『我が主から与えられる至高の快楽』へと変換され、楓の下腹部をドクンッドクンッと熱く疼かせた。

 

「いい声です、楓! だが、最も分厚い蝋がこびりついている場所が残っていますよ!」

 

 俺が狙いを定めたのは、先程意図的に蝋を集中して垂らし続けた場所――ピンと勃起し、赤い蝋に完全に覆われてしまった彼女の敏感な『乳首』だった。

 

「ひっ……!? 主殿、そこ、そこは……っ!」

「剥がしてあげますよ。思い切りね」

 

 ビシィッッッッ!!!

 

「ッッッ!!? ~~~~~~ッッ!!!」

 

 神速の鞭使い。黒い革の先端が、音速を超えて楓の右乳首の蝋を弾き飛ばした。

 最も神経が集中する突起。そこを直接鞭で打ち抜かれた衝撃と、張り付いていた蝋が強引に引き剥がされた激痛。常人ならば気絶してもおかしくないその暴力は、契約によってドロドロに溶けきった楓の脳内で、宇宙的規模の快楽へと大爆発を引き起こした。

 

「あ、あひぃぃぃぃぃッ!! ご主人様ぁぁぁっ!! ご、ご主人様ぁぁぁっ!!」

 

 バチンッ! と中空で跳ね上がった楓は、白目を剥いて激しく絶頂した。先程俺がたっぷりと注ぎ込んだばかりの精液が、彼女の秘部からビュルビュルと勢いよく噴き出し、雨のように床を濡らす。

 

「最高ですよ! 左もいきます!」

 

 バチィィィンッ!!

 

「ああぁぁぁぁああああっ!!! ご主人様ぁぁっ! ご、主人様ぁぁああっ!!」

 

 左の乳首の蝋も叩き割られ、再びの連続絶頂。彼女の長身が痙攣し、口からはだらしない涎がとめどなく溢れ続ける。

 

「さあ、胸と腹は綺麗になりました。……最後は、一番汚れているその『股間』ですね」

「あ……っ、ひ、ひぃぃ……っ!」

 

 M字開脚で完全に剥き出しにされた秘部。そこには赤い蝋こそついていないが、破れた処女の血と、愛液と、俺の精液が混ざり合い、淫靡な輝きを放っている。

 

「その汚れた秘部も、僕の鞭で綺麗に浄化してあげましょう!!」

 

 ヒュンッ……ピシャァァァァァァンッ!!!

 

「あぎ、ぎぃぃぃぃぃぃぃッッ!!!?」

 

 俺の放った一撃は、赤く腫れ上がった彼女の秘部のヒダを、そして最も敏感な核であるクリトリスを的確に、そして無慈悲に打ち据えた。

 粘膜を直接鞭で叩かれるという、言語を絶する強烈な痛み。

 それが、彼女の子宮の奥底に眠る魔力を完全に狂わせた。

 

「あ、あああぁぁぁあああっ! いくっ、いくぅぅぅっ! ご主人様ぁっ! ご主人様ぁぁぁっ!!」

 

 ガクガクガクッ! と、宙吊りの身体が壊れた機械のように狂った痙攣を繰り返す。

 ピシャンッ! バチィンッ!! シュガァンッ!!

 

「どうですか! この痛み、この風の刃は!」

「あひぃぃっ! 最高、最高でござるぅぅっ! 主殿の、ご主人様の鞭っ! 私の、あこに、もっとぉぉっ!」

 

 俺は手首のスナップを利かせ、彼女の秘部やクリトリスを執拗に、幾度も幾度も連続で打ち据えた。鞭が肉を打つたびに、楓は「ご主人様ぁっ!」と泣き叫んで潮を吹き、絶頂の波が途切れることなく彼女を蹂躙し続ける。

 

「あ、あぁ……っ、ああぁぁぁっ……ご主人、様ぁっ……」

 

 ――やがて。

 数え切れないほどの絶頂を強制され、全身の蝋を全て叩き剥がされた楓は、文字通り『精も魂も尽き果てた』状態となって、中空で力なくぐったりと首を垂れた。

 彼女の全身には無数の赤いミミズ腫れが浮かび上がり、股間からは大量の液体がポタポタと滴り落ち続けている。その肉体からは、圧倒的な『火遁』と『風遁』の魔力が陽炎のように立ち昇り、空間そのものを歪めるほどのエネルギーを放っていた。

 だが、俺は鞭を下ろし、冷徹な目でその魔力を値踏みした。

 

(……素晴らしい力だ。しかし、これでもまだ足りない)

 相手はあのサウザンド・マスターと共に世界を救った英雄の片割れ、クウネル・サンダースだ。たとえ分身であろうとも、規格外のバケモノであることに変わりはない。楓を絶対的な『達人殺し』の兵器として完成させるには、まだ水遁も、封印術のチャージも必要不可欠だった。

 常識で考えれば、人間の肉体と精神がこれ以上の修練に耐えられるはずがない。試合までの残り時間も限られている。

 だが、俺の唇には、自然と邪悪で絶対的な笑みが浮かんでいた。

 

(ええ……通常の手段ならば、ここで終わりでしょう)

 俺は懐から、銀色の懐中時計型アーティファクトを取り出した。超鈴音から巻き上げた、世界に対する究極のチートアイテム。

 そしてこの空間は、外界から完全に隔離された『ダイオラマ魔法球』の内部。

 

(『カシオペア』と、この空間がある限り……僕たちには、無限の『時間』という名の武器がある)

 楓の肉体が回復するまで時間を進め、あるいは巻き戻し、再び無限の絶頂と凌辱の地獄へと叩き落とす。彼女が完全なる最強の忍びとして覚醒するまで、この濃密で狂った永遠の調教は、決して終わることはないのだ。

 

 

****

 

 

 ダイオラマ魔法球での、永遠とも思える長く過酷な『特訓』という名の調教を終え、俺たちは現実の時間の流れへと帰還した。

 まほら武道会、準決勝第一試合。長瀬楓 対 クウネル・サンダース。

 リングの中央に向かい合う二人。流石の楓も、いくら俺への狂信的な忠誠心が高まっていようと、試合開始の合図もない開幕の段階から、あの極限まで露出度の高い『淫乱の忍装束』を呼び出すわけにはいかない。彼女はいつもの動きやすい服に身を包み、鋭い眼光で相対する得体の知れない魔法使いを睨みつけていた。

 

「はじめッ!!」

 

 審判の直後、動いたのはクウネルだった。

 無詠唱で放たれたのは、闘技場の石板ごと対象を押し潰す強烈な重力魔法だ。見えない圧力が楓の頭上から襲いかかる。

 だが、過酷な絶頂と凌辱の果てに極限まで感覚を研ぎ澄まされた楓は、その重圧が圧し掛かるコンマ数秒前、既にその場から掻き消えていた。

『瞬動』――。

 気によって脚力を爆発的に強化し、瞬間移動のような速度で移動する歩法。ダァンッ!という地を蹴る鋭い音と共に、クウネルの傍らへ四人の楓が同時に出現する。驚異的な速度が生み出した三体の残像分身だ。

 

(……素晴らしい)

 観客席から見下ろしながら、俺は感嘆の息を漏らした。『写輪眼』によって表面的な技術を見て覚えただけの俺の瞬動とは違い、幼い頃から血の滲むような鍛錬を重ね、完全に己の肉体と筋肉に馴染ませた本物の瞬動だ。力みも無駄もない、芸術的なまでの足運びだった。

 そこからは激戦となった。

 四方向から一斉に襲いかかる楓の体術と苦無を、クウネルは涼しい顔で、しかし確実に魔法の障壁や最小限の体捌きでいなしていく。楓の洗練された忍術の数々と、それを迎え撃つクウネルの高度な魔法技術。俺にとっては、この上ない極上の『教材』だった。写輪眼に魔力を集め、二人の一挙手一投足を脳裏に焼き付けていく。

 楓は粘りに粘った。俺の精液によって注ぎ込まれた圧倒的な魔力と、限界を超えた修練の成果が、彼女の身体能力を底上げしているのだ。

 対するクウネルは、決定打となる強力な魔法を撃つ隙を見出せずにいた。武道会の制限時間は十五分。このままでは時間切れによる引き分けに持ち込まれてしまう。

 それを嫌ったクウネルは、不意に大きく距離を取り、その動きをピタリと止めた。そして、懐から古びた羊皮紙のような『アーティファクト』を取り出した。

 

(……アーティファクト。やはりあの分身体のままでは、覚醒した楓を倒し切ることは不可能と判断しましたか)

 クウネルの足が止まった。その千載一遇の隙を、忍びである楓が見逃すはずがない。

 

「好機! アデアット!!」

 

 楓の鋭い声と共に、闘技場を眩い光が包み込む。

 光が弾けた直後、実況席から朝倉和美の悲鳴にも似た絶叫が、マイクを通して会場中に響き渡った。

 

『な、なななな、なんとォォォッ!!? 長瀬選手、ここで突然のお色気衣装チェンジだぁぁぁっ!!? 上半身は横乳丸出しのノーブラVネック! 下半身は横がパックリ開いて、パンティすら穿いていない超絶サイドオープン仕様だぁぁぁっ!! これは完全に放送事故ギリギリアウトォォォッ!!』

 会場の男子生徒たちが鼻血を噴き出して熱狂し、女子生徒たちが悲鳴を上げて顔を覆う。

 だが、俺は観客席で一人、腕を組んで冷笑していた。

 

(まあ、高音がすでに二回も全裸にひん剥かれていますからね。今更パンティを穿いていない程度の露出、何の問題もないでしょう)

 数千人の視線に股間を晒すという凄まじい羞恥心に顔を真っ赤に染めながらも、楓の眼光は一切ブレていなかった。

『瞬動』で一気にクウネルの死角へと肉薄する。魔力と呪文を必要とする西洋魔術と違い、己の『気』と手印によって組み立てる東洋の忍法は、呪文詠唱のタイムラグに引っかかることなく即座に大技を発動できるのが最大の強みだ。

 対するクウネルは、手にした紙のようなものを顔の前に掲げたまま、その場に留まり続けている。

 

「受けてみよ! 主殿より賜りし、この熱き風と炎の力を!!」

 

 楓が素早く印を結び終える。

 

「火遁風遁・火炎旋風陣(かとんふうとん・かえんせんぷうじん)!!」

 

 ドゴォォォォォォォンッ!!!

 闘技場の石板が吹き飛び、クウネルを中心に、天を焦がすほどの強烈な炎の竜巻が巻き起こった。調教部屋で浴びた熱い蝋燭の激痛と、鞭で肌を切り裂かれた風の刃の記憶。俺が彼女の胎内に刻み込んだ莫大なエネルギーが、全てこの一撃に乗って爆発したのだ。

 

『や、やり過ぎだぁぁぁっ!! 長瀬選手、相手を完全に焼き尽くす気かぁぁぁっ!?』

 和美の悲鳴が響き渡る。

 しかしその直後、アーティファクトの『代償(コスト)』が容赦なく楓を襲った。

 強大な大技を放った瞬間、彼女の脳内に、俺に処女の秘部を貫かれ、狂ったように鞭で打たれたあの極限の快楽の記憶が生々しくフラッシュバックしたのだ。

 

「あ、あひぃぃぃぃぃぃぃッッ!! ご主人様ぁぁぁっ!!」

 

 腰から砕け落ち、股間からどろりと愛液を噴き出してガクガクと激しく絶頂する楓。だが、その淫靡な嬌声と痙攣は、轟音を立てて燃え盛る炎の竜巻と和美の絶叫実況に完全にかき消され、誰の耳にも届くことはなかった。

 勝負は決した――誰もがそう思った次の瞬間。

 バヂィィィィィィィンッ!!!!

 炎の竜巻を内側から吹き飛ばすほどの、規格外で暴力的な魔力の奔流が闘技場を制圧した。

 

「なっ……!?」

 

 絶頂の余韻に喘いでいた楓が、信じられないものを見るように目を見開く。

 晴れ行く炎と煙の中から現れたのは、クウネルではなかった。輪郭や姿がノイズのようにブレており、楓の渾身の一撃によって確かなダメージは負っているようだったが――そこに立っていたのは、俺の父親であり、伝説の魔法使いである『ナギ・スプリングフィールド』の姿だった。

 

(……なるほど。クウネルのアーティファクトの能力は、『特定の人物に変身し、その能力を再現する』といったところですか)

 英雄ナギの暴力的な魔力を纏った一撃が、目にも止まらぬ速度で楓の腹部に叩き込まれた。

 

「ごふっ……!!」

 

『淫乱の忍装束』の防御力など無に等しく、楓の長身は紙屑のように吹き飛ばされ、闘技場の壁に激突して崩れ落ちた。

 

「……そこまで。拙者の、負けでござる……」

 

 凄まじいダメージと、フラッシュバックした絶頂による極度の疲労。立ち上がることすらできなくなった楓は、悔しそうに顔を伏せ、自ら敗北を宣言した。

 

「勝負あり!! 勝者、クウネル・サンダース!!」

 

 和美の宣言が響く中、変身を解いたクウネルが、静かに楓の元へと歩み寄った。

 

「素晴らしい技だったよ、長瀬さん。分身の僕とはいえ、あれを使わされてしまうとはね」

 

 彼なりに楓の健闘を称え、そして彼女の尋常ではない息の乱れを心配そうに覗き込む。

 

「大丈夫かい? 顔が真っ赤だし、ひどく息が上がっているようだけど……」

「はぁっ、はぁっ……! お、お構いなく。これはただの、術の反動ゆえ……っ」

 

 楓は、パンティを穿いていない股間からとめどなく溢れ出る淫靡な蜜を太ももで必死に挟み込みながら、身体の奥底で未だに燻り続けている絶頂の興奮を誤魔化すように顔を背けた。

 

(……よくやりましたよ、楓)

 観客席から立ち上がりながら、俺は満足げに目を細めた。

 見事、あのクウネルにアーティファクトを使わせ、その厄介な能力の一端を俺に見せつけたのだ。俺の従者として、これ以上ない働きだった。

 

(あんなにも淫乱に尽くしてくれた可愛い下僕には……後で、たっぷりと熱くて激しい『ご褒美』を注ぎ込んであげないといけませんね)

 次に彼女をダイオラマ魔法球に連れ込んだ時、どんな悲鳴を上げさせてやろうか。

 俺はドス黒い支配欲と情欲を滾らせながら、静かに闘技場を後にした。

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