ハズレスキル『発情』が最強種にだけクリティカルヒット!? 人間には効かないゴミスキルを使ったら、赤龍がドMな爆乳美女になって「種付け」を懇願してきた件 作:kokoko146666
ガタゴト、ガタゴト……。 車輪が石畳を噛む音が、規則的なリズムで響いている。
自由都市クオーレを出発して数時間。 俺たちは、南の大国『蒼海公国ヴェネーラ』へ向かう大型の乗り合い馬車の中にいた。
乗り合い馬車というのは、基本的に狭い。 商人の荷物が積み上げられ、定員ギリギリまで旅人が詰め込まれるのが常だ。 この馬車も例外ではない。向かいには太った商人と、若い駆け出しの冒険者パーティが座り、窮屈そうに肩をすぼめている。
だが。 この空間で最も窮屈で、最も居心地が悪く、そして――最も天国に近い場所にいるのは、間違いなく俺だった。
「……んぅ……。ご主人様、いい匂い……♡」
「……旦那様。もっと私の方に寄りかかってください。あちらの犬臭さが移りますよ」
俺の座席スペースは、物理的に消滅していた。 なぜなら、俺の身体は二人の美女によって完全に埋め尽くされているからだ。
右側には、フードを目深に被った赤髪の美女――ヴァミ。 彼女は俺の右腕を抱き込むようにして密着している。豊満すぎる爆乳が俺の二の腕を押し潰し、形を変えてムニュムニュと蠢いている。 その体温は高く、まるで湯たんぽ……いや、溶鉱炉の隣にいるような熱気が伝わってくる。
そして左側――というか、俺の膝の上。 そこには、銀髪の美女――シルヴィアが鎮座していた。 彼女は当然のように俺の太ももに跨り、俺の胸に背中を預けている。 スレンダーだが引き締まった臀部の感触と、ひんやりとした体温。そして、フードの下でパタパタと動く尻尾が、俺の腹をくすぐっていた。
「……おい、二人とも。頼むから少し離れてくれ」
俺は極力、口を動かさずに小声で囁いた。
「他の人の迷惑になるだろ。特にシルヴィ、膝の上はマズいって。子供じゃないんだから」
「……やだ」
シルヴィアは即答し、さらに深く俺の懐に潜り込んだ。
「馬車、狭いもん。座るところない。……それに、ご主人様のお膝、落ち着く……♡」
彼女は俺の首筋に鼻を寄せ、スンスンと匂いを嗅いだ。 濡れた鼻先と、熱い吐息が首筋にかかる。
「ん……♡ ご主人様の匂い……。昨日の夜、いっぱい私の中に注いでくれた時の匂いがする……♡」
「っ! 変なことを言うな!」
「あら、なら私の胸で窒息させてあげましょうか? そうすれば周りの目なんて気になりませんよ?」
ヴァミが対抗意識を燃やし、俺の顔を自身の谷間に引き寄せようとする。 柔らかい。甘い。そしてデカい。 視界が肌色と暴力的な膨らみで埋め尽くされる。
――視線が、痛い。
向かいに座っている中年の商人が、眉をひそめてこちらを見ている。「最近の若者は破廉恥な……」という呆れと、「羨ましすぎて死ね」という嫉妬が入り混じった目だ。 その隣の若い冒険者は、ヴァミとシルヴィアのフードの隙間から見える美貌と肢体に釘付けになり、顔を真っ赤にして狼狽えている。
(勘弁してくれ……。これなら徒歩の方がマシだったかもしれない……)
俺は天井を仰いだ。 だが、最強種二人にロックされた身体は、指一本動かせそうになかった。
◇
ガタンッ! 馬車が大きな石に乗り上げ、激しく揺れた。
「んひゃっ……!?♡」
俺の膝の上で、シルヴィアが変な声を上げた。
「……どうした?」
「……んぅ……。振動が……。お尻に……響くの……♡」
シルヴィアが顔を赤らめ、もじもじと腰を揺らした。 彼女の座っている位置は、俺の太ももの付け根。つまり、俺のイチモツの真上だ。 馬車が揺れるたびに、彼女の尾てい骨と割れ目が、俺のモノを服の上から擦り上げる。
「昨日……ご主人様に、いっぱいイジメられたから……。そこ、敏感になってる……♡ 揺れるたびに……ご主人様の硬いのが……当たって……キュンキュンする……♡」
「お、おい、動くな」
「……ううん、もっと。……もっと揺れて……♡」
彼女は無意識か、あるいは確信犯か。 馬車の揺れに合わせて、わざと俺の股間に自身の秘部を押し付けるように、グリグリと腰を回し始めた。
ズリュ……ズリュ……。
服越しなのに、生々しい感触が伝わってくる。 彼女の体温は低いはずなのに、接地面だけが異常に熱い。湿り気を帯びた熱気が、ズボンを通して俺の肌に伝播してくる。
「……んくぅ……♡ 硬い……。ご主人様、ここ、おっきくなってる……♡ 私のこと、食べてる時みたいに……脈打ってる……♡」
シルヴィアが耳元で甘い声で実況する。 狼の聴覚と感覚は鋭敏すぎる。俺の勃起など、隠しようがない。
「……浮気ですか、旦那様」
右側から、絶対零度の声が聞こえた。
「公衆の面前で、犬と発情ごっこですか? 隣に妻がいるというのに、随分と余裕ですね?」
「ち、違う! これは不可抗力で……!」
「お仕置きです」
ヴァミの手が、俺の脇腹から服の下へと侵入してきた。 熱い指先が、直接肌を這う。
「ひゃっ!?」
「声を出さないでくださいね? 周りにバレますよ?」
彼女は悪戯な笑みを浮かべ、指先を這わせていく。 脇腹、胸、そして――乳首。
コリッ。
「ッ……!!」
俺は悲鳴を噛み殺した。 ヴァミの指先が、俺の乳首を執拗に弄る。爪先でカリカリと引っ掻き、指の腹で押し潰す。
「旦那様はここが弱いんでしたね……♡ 昨日の夜、私が吸ってあげたら、可愛く喘いでましたから……♡」
「や、やめ……ここ、馬車……!」
「いいじゃないですか。ほら、向かいの商人は居眠りしてますよ? ……バレないように、こっそりイくのも興奮しますよ……?」
右からは乳首責め。 膝の上からは寸止め騎乗位のような腰振り。 逃げ場のない密室での、最強種による羞恥プレイ。 俺の理性ゲージは、ヴェネーラに到着する前にゼロになりそうだった。
気を紛らわせよう。 このままでは、乗客全員の前で暴発してしまう。 俺は必死に意識を逸らすため、虚空を見つめて『ステータス・オープン』と念じた。
自分にしか見えない半透明のウィンドウが展開される。 最後に確認したのは、ヴァミとの初夜の翌朝。あの時はレベル89だった。 昨晩、新たに神狼シルヴィアと結ばれ、彼女から膨大な魔力供給(回復ループ)を受けた。 一体、どれくらい上がっているのか。
【名前】キサラギ・ユウ
【種族】人間(竜と狼の伴侶)
【職業】龍の愛人 兼 神狼の飼い主
【レベル】145(限界突破)
「…………」
俺は目を疑った。 145? この世界の人間の限界レベルは100前後と言われている。 それを軽く突破している。 いや、数値だけじゃない。スキル欄がさらにカオスなことになっていた。
【固有スキル】
強制発情(ラスト・トリガー):Lv.MAX(覚醒)
【スキル】
神狼の脚(ゴッドスピード): 敏捷性S+。音速機動および空中歩行が可能。
氷結無効: 氷属性攻撃および環境ダメージを無効化。
野生の勘: 敵意、殺気を察知する第六感。
龍脈連結: パートナーからの魔力供給により、体力・精力を瞬時に全回復する。
龍鱗の加護: 物理攻撃無効(中級以下)、火炎完全無効、異常状態無効。
竜言語魔法(初級): 「吼える」ことで大気中のマナを支配する。
「(……バケモノかよ)」
俺は内心でツッコミを入れた。 『火炎無効』に加えて『氷結無効』。これで熱さも寒さも関係ない。 さらに『神狼の脚』。昨日のフェンリルのような高速移動ができるようになったらしい。 最強種と交わるたびに、彼女たちの強大な魔力を吸い取り、俺の肉体がそれに適応して進化しているのだ。
(これ……抱けば抱くほど強くなるってことか? RPGのレベル上げより効率がいいじゃないか……)
最強の矛(ヴァミの火力)と、最強の速さ(シルヴィアの機動力)。 その両方を取り込んだ俺は、もはや人間という枠組みを超えつつあった。 ふと、膝の上のシルヴィアが顔を上げた。
「……ん? ご主人様、なんか強くなった?」
「……分かるのか?」
「匂いが変わった。……もっと、濃くなった。美味しそうな匂い……♡」
彼女はジュルリと舌なめずりをした。 『野生の勘』を持つ彼女には、俺のステータス変化が本能的に分かるらしい。
「強くなったのなら、もっと激しくしても大丈夫ですね? 今夜は壊れるまで愛して差し上げます♡」
ヴァミも嬉しそうに俺の腕を締め上げた。 ステータスが上がっても、結局この二人には「愛玩対象(種馬)」として扱われる運命は変わらないらしい。
◇
「おい、見えてきたぞ!」
数時間の地獄(天国)のような移動の末、乗客の誰かが声を上げた。 馬車が峠を越え、視界が一気に開ける。
そこには、息を呑むような絶景が広がっていた。
空の青をそのまま映し取ったような、広大な海。 水平線まで続くコバルトブルーの水面が、太陽の光を受けてキラキラと輝いている。 そして、その海の上に浮かぶように建設された、白亜の巨大都市。
蒼海公国ヴェネーラ。
大小様々な島々を橋と運河で繋ぎ、白い石造りの建物が迷路のように並ぶ、世界一美しいと言われる水の都。 無数の船が行き交い、港は活気に満ちている。
「うわぁ……」
俺は思わず感嘆の声を漏らした。 山育ち(というか山での遭難生活)が長かった俺にとって、この潮風と開放感は劇薬だ。
「……ほう。あれが海ですか」
ヴァミが窓から外を覗き込む。
「思ったより大きいですね。私のブレスで蒸発させるのにも苦労しそうです」
「蒸発させるな。基準が物騒なんだよ」
「……ん。魚の匂いがする」
シルヴィアは鼻をピクピクさせている。
「すごい数……。あの中、全部魚? 全部、食べられる?」
「全部は無理だが、まあ一生分はあるな」
「じゅるり……♡ 狩り放題……♡」
二人の目が、風景の美しさなどそっちのけで「食料の宝庫」として輝いている。 まあ、目的は金策と食料確保だ。間違ってはいない。
馬車が坂を下り、街の入り口に到着した。 俺たちが下車すると、同乗していた乗客たちが「ふぅぅぅ……」と一斉に安堵の溜息をついた。 どうやら、俺たちの放つピンク色の空気と、美女二人のプレッシャーに当てられて、生きた心地がしなかったらしい。すまない。
地面に足をつけた俺は、大きく伸びをした。
「着いたな、ヴェネーラ!」
潮風が心地よい。 街の中は、自由都市クオーレ以上に賑わっていた。 様々な人種、亜人、そして異国の商人が行き交い、市場には見たこともない魚介類や珍しい果物が並んでいる。
「ご主人様! あれ! あの巨大なハサミがついたの! 食べたいです!」
「……あのヌルヌルしたの、美味しそう。踊り食いしたい……」
二人が左右に引っ張る。
「待て待て、まずは宿だ。それに、換金所を探さないと」
俺は苦笑しながら二人をなだめた。 懐には、あの『海神の涙』がある。 これを正規のルートで売れば、間違いなく足がつく。この街を裏から牛耳っているような、強力なコネクションを持つ相手を探さなければならない。
「(まあ、これだけでかい街だ。裏社会の一つや二つ、あるだろう)」
俺たちは観光気分で、白亜の街並みを歩き始めた。
だが、俺たちは知らなかった。 入国した瞬間から、すでに「網」にかかっていたことを。
路地裏の影。 建物の屋上。 行き交う人々の中に紛れた、鋭い視線。
「……報告通りだ。とんでもない魔力を持った『化け物』たちが街に入った」
一般人には溶け込んでいるつもりでも、プロの目は誤魔化せない。 フードの下に隠したヴァミとシルヴィアの強大なオーラ。そして、それを従える俺の異質感。
「ただの冒険者じゃない。……ネレイド様に報告せねば」
「ああ。特にあの男……懐に『とんでもない匂い』のするブツを持っているぞ」
影たちは音もなく姿を消した。
そんなこととは露知らず。 俺たちは「まずは海鮮丼だ!」「いや寿司だ!」と騒ぎながら、欲望の街ヴェネーラへと足を踏み入れていった。