※この作品はR-18です。

ハズレスキル『発情』が最強種にだけクリティカルヒット!? 人間には効かないゴミスキルを使ったら、赤龍がドMな爆乳美女になって「種付け」を懇願してきた件   作:kokoko146666

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第11話:最強種との密着移動

 ガタゴト、ガタゴト……。  車輪が石畳を噛む音が、規則的なリズムで響いている。

 

 自由都市クオーレを出発して数時間。  俺たちは、南の大国『蒼海公国ヴェネーラ』へ向かう大型の乗り合い馬車の中にいた。

 

 乗り合い馬車というのは、基本的に狭い。  商人の荷物が積み上げられ、定員ギリギリまで旅人が詰め込まれるのが常だ。  この馬車も例外ではない。向かいには太った商人と、若い駆け出しの冒険者パーティが座り、窮屈そうに肩をすぼめている。

 

 だが。  この空間で最も窮屈で、最も居心地が悪く、そして――最も天国に近い場所にいるのは、間違いなく俺だった。

 

「……んぅ……。ご主人様、いい匂い……♡」

 

「……旦那様。もっと私の方に寄りかかってください。あちらの犬臭さが移りますよ」

 

 俺の座席スペースは、物理的に消滅していた。  なぜなら、俺の身体は二人の美女によって完全に埋め尽くされているからだ。

 

 右側には、フードを目深に被った赤髪の美女――ヴァミ。  彼女は俺の右腕を抱き込むようにして密着している。豊満すぎる爆乳が俺の二の腕を押し潰し、形を変えてムニュムニュと蠢いている。  その体温は高く、まるで湯たんぽ……いや、溶鉱炉の隣にいるような熱気が伝わってくる。

 

 そして左側――というか、俺の膝の上。  そこには、銀髪の美女――シルヴィアが鎮座していた。  彼女は当然のように俺の太ももに跨り、俺の胸に背中を預けている。  スレンダーだが引き締まった臀部の感触と、ひんやりとした体温。そして、フードの下でパタパタと動く尻尾が、俺の腹をくすぐっていた。

 

「……おい、二人とも。頼むから少し離れてくれ」

 

 俺は極力、口を動かさずに小声で囁いた。

 

「他の人の迷惑になるだろ。特にシルヴィ、膝の上はマズいって。子供じゃないんだから」

 

「……やだ」

 

 シルヴィアは即答し、さらに深く俺の懐に潜り込んだ。

 

「馬車、狭いもん。座るところない。……それに、ご主人様のお膝、落ち着く……♡」

 

 彼女は俺の首筋に鼻を寄せ、スンスンと匂いを嗅いだ。  濡れた鼻先と、熱い吐息が首筋にかかる。

 

「ん……♡ ご主人様の匂い……。昨日の夜、いっぱい私の中に注いでくれた時の匂いがする……♡」

 

「っ! 変なことを言うな!」

 

「あら、なら私の胸で窒息させてあげましょうか? そうすれば周りの目なんて気になりませんよ?」

 

 ヴァミが対抗意識を燃やし、俺の顔を自身の谷間に引き寄せようとする。  柔らかい。甘い。そしてデカい。  視界が肌色と暴力的な膨らみで埋め尽くされる。

 

 ――視線が、痛い。

 

 向かいに座っている中年の商人が、眉をひそめてこちらを見ている。「最近の若者は破廉恥な……」という呆れと、「羨ましすぎて死ね」という嫉妬が入り混じった目だ。  その隣の若い冒険者は、ヴァミとシルヴィアのフードの隙間から見える美貌と肢体に釘付けになり、顔を真っ赤にして狼狽えている。

 

(勘弁してくれ……。これなら徒歩の方がマシだったかもしれない……)

 

 俺は天井を仰いだ。  だが、最強種二人にロックされた身体は、指一本動かせそうになかった。

 

 ◇

 

 ガタンッ!  馬車が大きな石に乗り上げ、激しく揺れた。

 

「んひゃっ……!?♡」

 

 俺の膝の上で、シルヴィアが変な声を上げた。

 

「……どうした?」

 

「……んぅ……。振動が……。お尻に……響くの……♡」

 

 シルヴィアが顔を赤らめ、もじもじと腰を揺らした。  彼女の座っている位置は、俺の太ももの付け根。つまり、俺のイチモツの真上だ。  馬車が揺れるたびに、彼女の尾てい骨と割れ目が、俺のモノを服の上から擦り上げる。

 

「昨日……ご主人様に、いっぱいイジメられたから……。そこ、敏感になってる……♡ 揺れるたびに……ご主人様の硬いのが……当たって……キュンキュンする……♡」

 

「お、おい、動くな」

 

「……ううん、もっと。……もっと揺れて……♡」

 

 彼女は無意識か、あるいは確信犯か。  馬車の揺れに合わせて、わざと俺の股間に自身の秘部を押し付けるように、グリグリと腰を回し始めた。

 

 ズリュ……ズリュ……。

 

 服越しなのに、生々しい感触が伝わってくる。  彼女の体温は低いはずなのに、接地面だけが異常に熱い。湿り気を帯びた熱気が、ズボンを通して俺の肌に伝播してくる。

 

「……んくぅ……♡ 硬い……。ご主人様、ここ、おっきくなってる……♡ 私のこと、食べてる時みたいに……脈打ってる……♡」

 

 シルヴィアが耳元で甘い声で実況する。  狼の聴覚と感覚は鋭敏すぎる。俺の勃起など、隠しようがない。

 

「……浮気ですか、旦那様」

 

 右側から、絶対零度の声が聞こえた。

 

「公衆の面前で、犬と発情ごっこですか? 隣に妻がいるというのに、随分と余裕ですね?」

 

「ち、違う! これは不可抗力で……!」

 

「お仕置きです」

 

 ヴァミの手が、俺の脇腹から服の下へと侵入してきた。  熱い指先が、直接肌を這う。

 

「ひゃっ!?」

 

「声を出さないでくださいね? 周りにバレますよ?」

 

 彼女は悪戯な笑みを浮かべ、指先を這わせていく。  脇腹、胸、そして――乳首。

 

 コリッ。

 

「ッ……!!」

 

 俺は悲鳴を噛み殺した。  ヴァミの指先が、俺の乳首を執拗に弄る。爪先でカリカリと引っ掻き、指の腹で押し潰す。

 

「旦那様はここが弱いんでしたね……♡ 昨日の夜、私が吸ってあげたら、可愛く喘いでましたから……♡」

 

「や、やめ……ここ、馬車……!」

 

「いいじゃないですか。ほら、向かいの商人は居眠りしてますよ? ……バレないように、こっそりイくのも興奮しますよ……?」

 

 右からは乳首責め。  膝の上からは寸止め騎乗位のような腰振り。  逃げ場のない密室での、最強種による羞恥プレイ。  俺の理性ゲージは、ヴェネーラに到着する前にゼロになりそうだった。

 

 気を紛らわせよう。  このままでは、乗客全員の前で暴発してしまう。  俺は必死に意識を逸らすため、虚空を見つめて『ステータス・オープン』と念じた。

 

 自分にしか見えない半透明のウィンドウが展開される。  最後に確認したのは、ヴァミとの初夜の翌朝。あの時はレベル89だった。  昨晩、新たに神狼シルヴィアと結ばれ、彼女から膨大な魔力供給(回復ループ)を受けた。  一体、どれくらい上がっているのか。

 

【名前】キサラギ・ユウ

【種族】人間(竜と狼の伴侶)

【職業】龍の愛人 兼 神狼の飼い主

【レベル】145(限界突破)

 

「…………」

 

 俺は目を疑った。  145?  この世界の人間の限界レベルは100前後と言われている。 それを軽く突破している。  いや、数値だけじゃない。スキル欄がさらにカオスなことになっていた。

 

【固有スキル】

強制発情(ラスト・トリガー):Lv.MAX(覚醒)

 

【スキル】

神狼の脚(ゴッドスピード): 敏捷性S+。音速機動および空中歩行が可能。

氷結無効: 氷属性攻撃および環境ダメージを無効化。

野生の勘: 敵意、殺気を察知する第六感。

龍脈連結: パートナーからの魔力供給により、体力・精力を瞬時に全回復する。

龍鱗の加護: 物理攻撃無効(中級以下)、火炎完全無効、異常状態無効。

竜言語魔法(初級): 「吼える」ことで大気中のマナを支配する。

 

「(……バケモノかよ)」

 

 俺は内心でツッコミを入れた。  『火炎無効』に加えて『氷結無効』。これで熱さも寒さも関係ない。  さらに『神狼の脚』。昨日のフェンリルのような高速移動ができるようになったらしい。 最強種と交わるたびに、彼女たちの強大な魔力を吸い取り、俺の肉体がそれに適応して進化しているのだ。

 

(これ……抱けば抱くほど強くなるってことか? RPGのレベル上げより効率がいいじゃないか……)

 

 最強の矛(ヴァミの火力)と、最強の速さ(シルヴィアの機動力)。  その両方を取り込んだ俺は、もはや人間という枠組みを超えつつあった。    ふと、膝の上のシルヴィアが顔を上げた。

 

「……ん? ご主人様、なんか強くなった?」

 

「……分かるのか?」

 

「匂いが変わった。……もっと、濃くなった。美味しそうな匂い……♡」

 

 彼女はジュルリと舌なめずりをした。  『野生の勘』を持つ彼女には、俺のステータス変化が本能的に分かるらしい。

 

「強くなったのなら、もっと激しくしても大丈夫ですね? 今夜は壊れるまで愛して差し上げます♡」

 

 ヴァミも嬉しそうに俺の腕を締め上げた。  ステータスが上がっても、結局この二人には「愛玩対象(種馬)」として扱われる運命は変わらないらしい。

 

 ◇

 

「おい、見えてきたぞ!」

 

 数時間の地獄(天国)のような移動の末、乗客の誰かが声を上げた。  馬車が峠を越え、視界が一気に開ける。

 

 そこには、息を呑むような絶景が広がっていた。

 

 空の青をそのまま映し取ったような、広大な海。  水平線まで続くコバルトブルーの水面が、太陽の光を受けてキラキラと輝いている。  そして、その海の上に浮かぶように建設された、白亜の巨大都市。

 

 蒼海公国ヴェネーラ。

 

 大小様々な島々を橋と運河で繋ぎ、白い石造りの建物が迷路のように並ぶ、世界一美しいと言われる水の都。  無数の船が行き交い、港は活気に満ちている。

 

「うわぁ……」

 

 俺は思わず感嘆の声を漏らした。  山育ち(というか山での遭難生活)が長かった俺にとって、この潮風と開放感は劇薬だ。

 

「……ほう。あれが海ですか」

 

 ヴァミが窓から外を覗き込む。

 

「思ったより大きいですね。私のブレスで蒸発させるのにも苦労しそうです」

 

「蒸発させるな。基準が物騒なんだよ」

 

「……ん。魚の匂いがする」

 

 シルヴィアは鼻をピクピクさせている。

 

「すごい数……。あの中、全部魚? 全部、食べられる?」

 

「全部は無理だが、まあ一生分はあるな」

 

「じゅるり……♡ 狩り放題……♡」

 

 二人の目が、風景の美しさなどそっちのけで「食料の宝庫」として輝いている。  まあ、目的は金策と食料確保だ。間違ってはいない。

 

 馬車が坂を下り、街の入り口に到着した。  俺たちが下車すると、同乗していた乗客たちが「ふぅぅぅ……」と一斉に安堵の溜息をついた。  どうやら、俺たちの放つピンク色の空気と、美女二人のプレッシャーに当てられて、生きた心地がしなかったらしい。すまない。

 

 地面に足をつけた俺は、大きく伸びをした。

 

「着いたな、ヴェネーラ!」

 

 潮風が心地よい。  街の中は、自由都市クオーレ以上に賑わっていた。  様々な人種、亜人、そして異国の商人が行き交い、市場には見たこともない魚介類や珍しい果物が並んでいる。

 

「ご主人様! あれ! あの巨大なハサミがついたの! 食べたいです!」

「……あのヌルヌルしたの、美味しそう。踊り食いしたい……」

 

 二人が左右に引っ張る。

 

「待て待て、まずは宿だ。それに、換金所を探さないと」

 

 俺は苦笑しながら二人をなだめた。  懐には、あの『海神の涙』がある。  これを正規のルートで売れば、間違いなく足がつく。この街を裏から牛耳っているような、強力なコネクションを持つ相手を探さなければならない。

 

「(まあ、これだけでかい街だ。裏社会の一つや二つ、あるだろう)」

 

 俺たちは観光気分で、白亜の街並みを歩き始めた。

 

 だが、俺たちは知らなかった。  入国した瞬間から、すでに「網」にかかっていたことを。

 

 路地裏の影。  建物の屋上。  行き交う人々の中に紛れた、鋭い視線。

 

「……報告通りだ。とんでもない魔力を持った『化け物』たちが街に入った」

 

 一般人には溶け込んでいるつもりでも、プロの目は誤魔化せない。  フードの下に隠したヴァミとシルヴィアの強大なオーラ。そして、それを従える俺の異質感。

 

「ただの冒険者じゃない。……ネレイド様に報告せねば」

「ああ。特にあの男……懐に『とんでもない匂い』のするブツを持っているぞ」

 

 影たちは音もなく姿を消した。

 

 そんなこととは露知らず。  俺たちは「まずは海鮮丼だ!」「いや寿司だ!」と騒ぎながら、欲望の街ヴェネーラへと足を踏み入れていった。

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