※この作品はR-18です。

ハズレスキル『発情』が最強種にだけクリティカルヒット!? 人間には効かないゴミスキルを使ったら、赤龍がドMな爆乳美女になって「種付け」を懇願してきた件   作:kokoko146666

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第3話:一晩でステータスが最強になっていた件

 マグマの熱気と熱い体温が、俺の肌に張り付いていた。  目を開けると、視界いっぱいに黄金のきらめきが飛び込んでくる。そこは火口の奥底にある龍の巣。俺の背中には硬貨と宝石の山があり、胸の上には――世界最強の生物が、安らかな寝息を立てていた。

 

「ん……すぅ……ご主人様ぁ……♡」

 

 昨夜、狂ったように俺の精を貪り尽くした赤龍王。  今は人間形態のまま、俺の首に腕を回し、太ももを俺の腰に絡めて眠っている。豊満すぎる双丘が俺の胸板に押し付けられ、形を変えてむぎゅりと潰れていた。

 

「……とんでもない夜だったな」

 

 俺は重たい体を起こそうとして――自分の体が、羽根のように軽いことに気づいた。  全身の倦怠感がない。それどころか、指の先まで力がみなぎっている。昨晩あれだけ射精を繰り返したのに、腰の痛み一つないのだ。

 

(これが……龍の回復力(バイタル)ってやつか?)

 

 俺が身じろぎすると、胸元の美女が長いまつ毛を震わせ、ゆっくりと瞼を開けた。  鮮血のような赤い瞳が、俺を捉える。昨日のような捕食者の目でも、発情した獣の目でもない。そこにあるのは、とろけるような親愛と、崇拝に近い感情だった。

 

「……おはようございます、ご主人様♡」

 

 彼女は蕩けるような笑顔で、俺の頬にキスをした。

 

「昨夜は……凄かったです。私、あんなに啼いたのは生まれて初めてで……♡ お腹、まだ貴方の種でぽかぽかしてます……♡」

 

 彼女は自身の少し膨らんだ下腹部を愛おしそうに撫でた。その仕草があまりに艶かしく、朝から俺の理性を揺さぶってくる。

 

「お前が搾り取りすぎたんだろ。……あー、そういえば」

 

 俺はふと気になっていたことを尋ねた。

 

「これからずっと一緒にいるなら、名前が必要だな。『赤龍王』じゃ呼びにくい」

 

「名前……ですか?」

 

 彼女は小首をかしげた。

 

「我ら龍族に個体名はありません。強き者はただ『王』と呼ばれますから。……でも、貴方が名付けてくれるなら、それが私の真名になります」

 

 彼女は期待に満ちた目で俺を見つめ、少し緊張したように尻尾を揺らした。  俺は彼女の燃えるような赤い髪を指先で梳く。

 

「『ヴァーミリオン』はどうだ。その綺麗な髪の色だ」

 

「ヴァーミリオン……」

 

 彼女は何度か口の中でその音を転がした。

 

「ヴァーミリオン……ヴァーミリオン……素敵……♡」

 

「長いから、普段は『ヴァミ』って呼ぶよ」

 

「ッ!!」

 

 その瞬間、彼女の背中からバッと真紅の翼が広がり、尻尾が千切れんばかりに左右に振られた。

 

「ヴァミ……! ヴァミですっ! 私は今日から、ご主人様専用のメス龍、ヴァミですぅッ!♡」

 

 ヴァミは俺に抱き着き、顔中を舐め回してきた。  龍にとって「名付け」とは、魂の契約にも等しい行為らしい。彼女の好感度――いや、忠誠度がまた一段階上がった気がする。

 

「よしよし、わかったから。……とりあえず、今の状況を確認させてくれ」

 

 俺はヴァミをなんとかなだめて膝の上に乗せたまま、空中に指を走らせた。  冒険者なら誰でも使える基本魔法『ステータス・オープン』。

 

 昨夜の「無限種付けプレス」が、俺の体にどんな変化をもたらしたのか。  表示された半透明のウィンドウを見て、俺は言葉を失った。

 

【名前】キサラギ・ユウ

【種族】人間

【年齢】18

【職業】竜の伴侶(ドラゴ・ラヴァー)

【レベル】1 → 89

 

【体力】S+ 【魔力】S 【筋力】A+ 【敏捷】A

 

【固有スキル】

強制発情:Lv.MAX

進化:対象の「理性の壁」を強制突破可能。範囲指定、感覚共有、絶頂管理が可能になりました。

 

【獲得スキル】

龍脈連結: パートナーからの魔力供給により、体力・精力を瞬時に全回復する。

龍鱗の加護: 物理攻撃無効(中級以下)、火炎完全無効、異常状態無効。

竜言語魔法(初級): 「吼える」ことで大気中のマナを支配する。

 

「…………は?」

 

 俺は目をこすった。  レベル89? Sランク冒険者どころか、一国の英雄でも到達できない領域だ。  それに、なんだこのふざけたスキル群は。

 

「あら、凄いですご主人様♡ 私の魔力を『ごちそうさま』したおかげで、人間離れしちゃいましたね♡」

 

 ヴァミが後ろからウィンドウを覗き込み、ケラケラと笑う。

 

「笑い事じゃないぞ。これじゃ人間やめてるだろ」

 

「いいじゃないですか。私とつり合いが取れて。それに……『強制発情』のレベルがマックス……♡ これなら、私以外のどんな女も、一瞬でメス堕ちさせられちゃいますね……?」

 

 ヴァミの目が、すぅっと細められた。嫉妬と独占欲が混じった、ヤンデレ特有の光。

 

「……でも、浮気したら、私がその女を丸焼きにして食べちゃいますからね?♡」

 

「善処するよ……」

 

 俺は冷や汗を拭った。  とにかく、俺は一晩で最強クラスの力を手に入れてしまったらしい。勇者パーティの連中を見返すどころか、デコピンで吹き飛ばせるレベルだ。

 

 ぐぅぅぅぅぅ……。

 

 その時、俺の腹から間の抜けた音が響いた。  レベルが上がっても、腹は減るらしい。昨夜の激しい運動で、カロリーを消費しすぎた。

 

「お腹、空いたんですか?」

 

「ああ。ここになにか食い物はあるか?」

 

「ありますよ! ご主人様のために、とっておきを用意しておきました!」

 

 ヴァミは嬉々として立ち上がり、巣の奥へと走っていった。  最強種が用意する「とっておき」。期待していいのか、不安になるべきなのか。  数分後、戻ってきた彼女の手には、巨大な岩のような塊が握られていた。

 

 ドサッ!

 

 目の前に置かれたのは、黒焦げの肉塊。いや、炭だ。原型を留めていないが、微かに獣の形をしている。

 

「……ヴァミ、これは?」

 

「マンティコアの丸焼きです♡ 今朝、散歩ついでにブレスで焼いてきました! 外はカリカリ(炭)、中はジューシー(生焼け)ですよ!」

 

「……」

 

「あと、デザートにこれも」

 

 彼女が差し出したのは、赤く輝く鉱石だった。

 

「最高級の火炎石です。噛み砕くと、口の中でパチパチして美味しいんですよ?」

 

「……俺は人間だぞ。炭と石は食えない」

 

「えぇっ!? 人間って不便ですね……こんなに栄養満点なのに」

 

 ヴァミは心底不思議そうに首を傾げ、マンティコアの炭化肉をバリバリと齧り始めた。  ダメだ。文化が違いすぎる。  このままここにいたら、俺は栄養失調で死ぬか、顎が砕けるかの二択だ。

 

「ヴァミ。街へ降りよう」

 

「街? 人間たちの巣ですか?」

 

「ああ。俺には人間の食事が要る。それに、柔らかいベッドと風呂もな。金貨の上じゃ背中が痛い」

 

「むぅ……二人きりの愛の巣がよかったのに……」

 

 ヴァミは不満げに頬を膨らませたが、すぐに表情を切り替えた。

 

「でも、ご主人様が望むなら、世界の果てまでお供します♡ で、どこの国を滅ぼしに行きますか?」

 

「滅ぼさないよ!? ただのご飯と宿の確保だ!」

 

 俺たちは旅支度を始めることにした。  まずは軍資金だ。

 

「この辺の財宝、少し貰っていいか?」

 

「全部どうぞ。私にとって一番の宝物は、ご主人様のお腹の中にある種ですから♡ そんな石ころ、いくらでも持って行ってください」

 

 ヴァミは無造作に、国宝級のダイヤのネックレスを放り投げてきた。  俺は苦笑しながら、手頃な金貨と宝石を数点、腰袋に詰め込んだ。これだけで小さな城が買える額だが、換金する時は慎重にならないといけないな。

 

 次に、ヴァミの変装だ。  このままの姿――角が生え、尻尾があり、全裸に鱗のドレスを纏った爆乳美女――で街に行けば、衛兵が飛んできて大パニックになる。

 

「その角と尻尾、隠せるか?」

 

「認識阻害の魔法をかければ、普通の人間には見えなくなります。でも、触られればバレますよ?」

 

「触らせなきゃいい。服はどうするかな……」

 

 俺は宝の山から、人間サイズの衣服を探した。  幸い、かつてこの巣に挑んで散っていった冒険者の遺品だろうか、状態の良いローブと革鎧が見つかった。

 

「これを着てくれ。設定は『冒険者の二人組』だ」

 

「冒険者ごっこですか? 楽しそう♡」

 

 ヴァミは大きめのローブを羽織り、深くフードを被った。  それでも隠しきれない胸のボリュームがローブを押し上げているが、角と尻尾が見えなければ、ただの「スタイルの良い魔法使い」に見えなくもない。

 

「俺たちは相棒(パーティ)ってことにして、街に入る。俺の名前はユウ。お前はヴァミ。いいな?」

 

「はいっ! あ、でも相棒じゃなくて『夫婦』がいいです!」

 

「……公の場では相棒だ。宿に入ったら好きにしていい」

 

「やったぁ♡ 宿に入ったら種付けし放題ですね!」

 

 前言撤回。宿に入っても油断できない。

 

 準備を整えた俺たちは、火口を出た。  外は快晴。眼下には、緑豊かな森と、その先に広がる平原が見える。  遥か遠く、豆粒のように小さな城壁に囲まれた街が確認できた。あれは中立の自由都市『クオーレ』だろうか。

 

「飛んでいきますか? 龍の姿に戻れば、数分で着きますよ」

 

「目立ちすぎる。撃ち落とされるぞ」

 

「誰が私を落とせるんですか? ブレスで国ごと消し炭に……」

 

「ストップ。徒歩だ。自分の足で歩くんだ」

 

 俺はヴァミの手を引いて、ゴツゴツした岩場を歩き出した。  レベルが上がったおかげか、険しい山道も平地のように歩ける。ヴァミは最強種なので言うまでもない。軽やかに岩を飛び越えていく。

 

「ふふっ、人間として歩くのも、案外悪くないですね」

 

 ヴァミが俺の腕に抱き着き、体を密着させてくる。柔らかい感触と、甘い匂い。  かつては絶望の象徴だったこの火山が、今はデートコースのように感じられる。

 

「なあヴァミ。お前、人間をどう思ってる?」

 

 道中、気になっていたことを聞いた。

 

「どうって……。弱くて、脆くて、すぐに死ぬ生き物? あと、味が不味い」

 

「……手厳しいな」

 

「でも、ご主人様は別です。強くて、熱くて、美味しくて……大好き♡」

 

「それはどうも。……街に行ったら、たくさんの人間がいる。理不尽な奴も、嫌な奴もいるかもしれない。でも、いきなりブレスで焼くのは禁止だぞ」

 

「むぅ。ご主人様がそう言うなら我慢します。……でも、ご主人様に害をなす虫がいたら、プチッてしちゃいますからね?」

 

 その目は笑っていなかった。  どうやら、俺の制御(手綱さばき)がかなり重要になりそうだ。世界を滅ぼしかねない核弾頭を連れて歩くようなものなのだから。

 

 山を下り、森を抜け、数時間後。  俺たちは自由都市クオーレの巨大な門の前に立っていた。  多くの冒険者や商人が行き交い、活気に満ちている。香辛料と焼き肉のいい匂いが漂ってきて、俺の腹が再び大きく鳴った。

 

「いい匂いですね……! これが人間の食事ですか?」

 

 ヴァミも鼻をひくつかせ、目を輝かせている。

 

「ああ、串焼きの屋台だ。まずはあそこで腹ごしらえをして、冒険者ギルドで登録を済ませよう。」

 

「ふふっ、楽しみです。ご主人様との初めてのデート♡」

 

 ヴァミはフードの下で、妖艶な笑みを浮かべた。

 

「邪魔する奴は、全部蹴散らして進みましょう。貴方と私、最強の二人なら、この世界なんて庭みたいなものですから」

 

 頼もしいというか、恐ろしいというか。  けれど、俺の手を握る彼女の掌は温かい。

 

 ゴミスキルだと罵られ、捨てられた俺。  けれど今、隣には世界最強の竜がいる。

 

「ああ、行こうか。俺たちの伝説(デート)の始まりだ」

 

 俺たちは一歩、街の中へと足を踏み入れた。  ここから、ハズレスキル使いと最強種の、世界を巻き込む大冒険が始まるのだ。  ……まずは、あの美味しそうな串焼きを100本くらい注文してからだが。

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