ハズレスキル『発情』が最強種にだけクリティカルヒット!? 人間には効かないゴミスキルを使ったら、赤龍がドMな爆乳美女になって「種付け」を懇願してきた件 作:kokoko146666
マグマの熱気と熱い体温が、俺の肌に張り付いていた。 目を開けると、視界いっぱいに黄金のきらめきが飛び込んでくる。そこは火口の奥底にある龍の巣。俺の背中には硬貨と宝石の山があり、胸の上には――世界最強の生物が、安らかな寝息を立てていた。
「ん……すぅ……ご主人様ぁ……♡」
昨夜、狂ったように俺の精を貪り尽くした赤龍王。 今は人間形態のまま、俺の首に腕を回し、太ももを俺の腰に絡めて眠っている。豊満すぎる双丘が俺の胸板に押し付けられ、形を変えてむぎゅりと潰れていた。
「……とんでもない夜だったな」
俺は重たい体を起こそうとして――自分の体が、羽根のように軽いことに気づいた。 全身の倦怠感がない。それどころか、指の先まで力がみなぎっている。昨晩あれだけ射精を繰り返したのに、腰の痛み一つないのだ。
(これが……龍の回復力(バイタル)ってやつか?)
俺が身じろぎすると、胸元の美女が長いまつ毛を震わせ、ゆっくりと瞼を開けた。 鮮血のような赤い瞳が、俺を捉える。昨日のような捕食者の目でも、発情した獣の目でもない。そこにあるのは、とろけるような親愛と、崇拝に近い感情だった。
「……おはようございます、ご主人様♡」
彼女は蕩けるような笑顔で、俺の頬にキスをした。
「昨夜は……凄かったです。私、あんなに啼いたのは生まれて初めてで……♡ お腹、まだ貴方の種でぽかぽかしてます……♡」
彼女は自身の少し膨らんだ下腹部を愛おしそうに撫でた。その仕草があまりに艶かしく、朝から俺の理性を揺さぶってくる。
「お前が搾り取りすぎたんだろ。……あー、そういえば」
俺はふと気になっていたことを尋ねた。
「これからずっと一緒にいるなら、名前が必要だな。『赤龍王』じゃ呼びにくい」
「名前……ですか?」
彼女は小首をかしげた。
「我ら龍族に個体名はありません。強き者はただ『王』と呼ばれますから。……でも、貴方が名付けてくれるなら、それが私の真名になります」
彼女は期待に満ちた目で俺を見つめ、少し緊張したように尻尾を揺らした。 俺は彼女の燃えるような赤い髪を指先で梳く。
「『ヴァーミリオン』はどうだ。その綺麗な髪の色だ」
「ヴァーミリオン……」
彼女は何度か口の中でその音を転がした。
「ヴァーミリオン……ヴァーミリオン……素敵……♡」
「長いから、普段は『ヴァミ』って呼ぶよ」
「ッ!!」
その瞬間、彼女の背中からバッと真紅の翼が広がり、尻尾が千切れんばかりに左右に振られた。
「ヴァミ……! ヴァミですっ! 私は今日から、ご主人様専用のメス龍、ヴァミですぅッ!♡」
ヴァミは俺に抱き着き、顔中を舐め回してきた。 龍にとって「名付け」とは、魂の契約にも等しい行為らしい。彼女の好感度――いや、忠誠度がまた一段階上がった気がする。
「よしよし、わかったから。……とりあえず、今の状況を確認させてくれ」
俺はヴァミをなんとかなだめて膝の上に乗せたまま、空中に指を走らせた。 冒険者なら誰でも使える基本魔法『ステータス・オープン』。
昨夜の「無限種付けプレス」が、俺の体にどんな変化をもたらしたのか。 表示された半透明のウィンドウを見て、俺は言葉を失った。
【名前】キサラギ・ユウ
【種族】人間
【年齢】18
【職業】竜の伴侶(ドラゴ・ラヴァー)
【レベル】1 → 89
【体力】S+ 【魔力】S 【筋力】A+ 【敏捷】A
【固有スキル】
強制発情:Lv.MAX
進化:対象の「理性の壁」を強制突破可能。範囲指定、感覚共有、絶頂管理が可能になりました。
【獲得スキル】
龍脈連結: パートナーからの魔力供給により、体力・精力を瞬時に全回復する。
龍鱗の加護: 物理攻撃無効(中級以下)、火炎完全無効、異常状態無効。
竜言語魔法(初級): 「吼える」ことで大気中のマナを支配する。
「…………は?」
俺は目をこすった。 レベル89? Sランク冒険者どころか、一国の英雄でも到達できない領域だ。 それに、なんだこのふざけたスキル群は。
「あら、凄いですご主人様♡ 私の魔力を『ごちそうさま』したおかげで、人間離れしちゃいましたね♡」
ヴァミが後ろからウィンドウを覗き込み、ケラケラと笑う。
「笑い事じゃないぞ。これじゃ人間やめてるだろ」
「いいじゃないですか。私とつり合いが取れて。それに……『強制発情』のレベルがマックス……♡ これなら、私以外のどんな女も、一瞬でメス堕ちさせられちゃいますね……?」
ヴァミの目が、すぅっと細められた。嫉妬と独占欲が混じった、ヤンデレ特有の光。
「……でも、浮気したら、私がその女を丸焼きにして食べちゃいますからね?♡」
「善処するよ……」
俺は冷や汗を拭った。 とにかく、俺は一晩で最強クラスの力を手に入れてしまったらしい。勇者パーティの連中を見返すどころか、デコピンで吹き飛ばせるレベルだ。
ぐぅぅぅぅぅ……。
その時、俺の腹から間の抜けた音が響いた。 レベルが上がっても、腹は減るらしい。昨夜の激しい運動で、カロリーを消費しすぎた。
「お腹、空いたんですか?」
「ああ。ここになにか食い物はあるか?」
「ありますよ! ご主人様のために、とっておきを用意しておきました!」
ヴァミは嬉々として立ち上がり、巣の奥へと走っていった。 最強種が用意する「とっておき」。期待していいのか、不安になるべきなのか。 数分後、戻ってきた彼女の手には、巨大な岩のような塊が握られていた。
ドサッ!
目の前に置かれたのは、黒焦げの肉塊。いや、炭だ。原型を留めていないが、微かに獣の形をしている。
「……ヴァミ、これは?」
「マンティコアの丸焼きです♡ 今朝、散歩ついでにブレスで焼いてきました! 外はカリカリ(炭)、中はジューシー(生焼け)ですよ!」
「……」
「あと、デザートにこれも」
彼女が差し出したのは、赤く輝く鉱石だった。
「最高級の火炎石です。噛み砕くと、口の中でパチパチして美味しいんですよ?」
「……俺は人間だぞ。炭と石は食えない」
「えぇっ!? 人間って不便ですね……こんなに栄養満点なのに」
ヴァミは心底不思議そうに首を傾げ、マンティコアの炭化肉をバリバリと齧り始めた。 ダメだ。文化が違いすぎる。 このままここにいたら、俺は栄養失調で死ぬか、顎が砕けるかの二択だ。
「ヴァミ。街へ降りよう」
「街? 人間たちの巣ですか?」
「ああ。俺には人間の食事が要る。それに、柔らかいベッドと風呂もな。金貨の上じゃ背中が痛い」
「むぅ……二人きりの愛の巣がよかったのに……」
ヴァミは不満げに頬を膨らませたが、すぐに表情を切り替えた。
「でも、ご主人様が望むなら、世界の果てまでお供します♡ で、どこの国を滅ぼしに行きますか?」
「滅ぼさないよ!? ただのご飯と宿の確保だ!」
俺たちは旅支度を始めることにした。 まずは軍資金だ。
「この辺の財宝、少し貰っていいか?」
「全部どうぞ。私にとって一番の宝物は、ご主人様のお腹の中にある種ですから♡ そんな石ころ、いくらでも持って行ってください」
ヴァミは無造作に、国宝級のダイヤのネックレスを放り投げてきた。 俺は苦笑しながら、手頃な金貨と宝石を数点、腰袋に詰め込んだ。これだけで小さな城が買える額だが、換金する時は慎重にならないといけないな。
次に、ヴァミの変装だ。 このままの姿――角が生え、尻尾があり、全裸に鱗のドレスを纏った爆乳美女――で街に行けば、衛兵が飛んできて大パニックになる。
「その角と尻尾、隠せるか?」
「認識阻害の魔法をかければ、普通の人間には見えなくなります。でも、触られればバレますよ?」
「触らせなきゃいい。服はどうするかな……」
俺は宝の山から、人間サイズの衣服を探した。 幸い、かつてこの巣に挑んで散っていった冒険者の遺品だろうか、状態の良いローブと革鎧が見つかった。
「これを着てくれ。設定は『冒険者の二人組』だ」
「冒険者ごっこですか? 楽しそう♡」
ヴァミは大きめのローブを羽織り、深くフードを被った。 それでも隠しきれない胸のボリュームがローブを押し上げているが、角と尻尾が見えなければ、ただの「スタイルの良い魔法使い」に見えなくもない。
「俺たちは相棒(パーティ)ってことにして、街に入る。俺の名前はユウ。お前はヴァミ。いいな?」
「はいっ! あ、でも相棒じゃなくて『夫婦』がいいです!」
「……公の場では相棒だ。宿に入ったら好きにしていい」
「やったぁ♡ 宿に入ったら種付けし放題ですね!」
前言撤回。宿に入っても油断できない。
準備を整えた俺たちは、火口を出た。 外は快晴。眼下には、緑豊かな森と、その先に広がる平原が見える。 遥か遠く、豆粒のように小さな城壁に囲まれた街が確認できた。あれは中立の自由都市『クオーレ』だろうか。
「飛んでいきますか? 龍の姿に戻れば、数分で着きますよ」
「目立ちすぎる。撃ち落とされるぞ」
「誰が私を落とせるんですか? ブレスで国ごと消し炭に……」
「ストップ。徒歩だ。自分の足で歩くんだ」
俺はヴァミの手を引いて、ゴツゴツした岩場を歩き出した。 レベルが上がったおかげか、険しい山道も平地のように歩ける。ヴァミは最強種なので言うまでもない。軽やかに岩を飛び越えていく。
「ふふっ、人間として歩くのも、案外悪くないですね」
ヴァミが俺の腕に抱き着き、体を密着させてくる。柔らかい感触と、甘い匂い。 かつては絶望の象徴だったこの火山が、今はデートコースのように感じられる。
「なあヴァミ。お前、人間をどう思ってる?」
道中、気になっていたことを聞いた。
「どうって……。弱くて、脆くて、すぐに死ぬ生き物? あと、味が不味い」
「……手厳しいな」
「でも、ご主人様は別です。強くて、熱くて、美味しくて……大好き♡」
「それはどうも。……街に行ったら、たくさんの人間がいる。理不尽な奴も、嫌な奴もいるかもしれない。でも、いきなりブレスで焼くのは禁止だぞ」
「むぅ。ご主人様がそう言うなら我慢します。……でも、ご主人様に害をなす虫がいたら、プチッてしちゃいますからね?」
その目は笑っていなかった。 どうやら、俺の制御(手綱さばき)がかなり重要になりそうだ。世界を滅ぼしかねない核弾頭を連れて歩くようなものなのだから。
山を下り、森を抜け、数時間後。 俺たちは自由都市クオーレの巨大な門の前に立っていた。 多くの冒険者や商人が行き交い、活気に満ちている。香辛料と焼き肉のいい匂いが漂ってきて、俺の腹が再び大きく鳴った。
「いい匂いですね……! これが人間の食事ですか?」
ヴァミも鼻をひくつかせ、目を輝かせている。
「ああ、串焼きの屋台だ。まずはあそこで腹ごしらえをして、冒険者ギルドで登録を済ませよう。」
「ふふっ、楽しみです。ご主人様との初めてのデート♡」
ヴァミはフードの下で、妖艶な笑みを浮かべた。
「邪魔する奴は、全部蹴散らして進みましょう。貴方と私、最強の二人なら、この世界なんて庭みたいなものですから」
頼もしいというか、恐ろしいというか。 けれど、俺の手を握る彼女の掌は温かい。
ゴミスキルだと罵られ、捨てられた俺。 けれど今、隣には世界最強の竜がいる。
「ああ、行こうか。俺たちの伝説(デート)の始まりだ」
俺たちは一歩、街の中へと足を踏み入れた。 ここから、ハズレスキル使いと最強種の、世界を巻き込む大冒険が始まるのだ。 ……まずは、あの美味しそうな串焼きを100本くらい注文してからだが。