ハズレスキル『発情』が最強種にだけクリティカルヒット!? 人間には効かないゴミスキルを使ったら、赤龍がドMな爆乳美女になって「種付け」を懇願してきた件 作:kokoko146666
魔王城パンデモニウム。
その最上階へと続く長い回廊は、肌にまとわりつくような濃密な魔力で満たされていた。
ただ歩いているだけで、重圧がかかっているような錯覚に陥る。並の人間なら、この廊下に足を踏み入れただけで肺が潰れ、発狂してしまうだろう。
「……ふん。趣味の悪い城ですこと。黒と紫ばかりで、目が腐りそうですわ」
俺の右腕に絡みつくヴァミが、不愉快そうに鼻を鳴らす。
深紅のドレスをはだけさせ、豊満な胸を俺に押し付けながら歩く彼女の足取りは軽い。最強種の龍王にとって、魔王の威圧など威嚇にもならないらしい。
「……ん。でも、この奥。……すごく強い気配がする」
左隣のシルヴィアは、銀色の狼耳をピクリと震わせ、警戒心を露わにしている。彼女の言う通りだ。この廊下の先にいる存在は、今まで戦ってきた四天王たちとは次元が違う。
そして――俺たちの足元には、二匹の「ペット」がついてきていた。
「はぁ……はぁ……っ。あ、あの方に……こんな、雌犬のような姿を……見られたら……っ」
「こ、怖い……。ご主人様の背中がないと……魔王様のプレッシャーだけで、失禁してしまいそうだ……っ」
元四天王のマルファスとベルゼだ。
二人は全裸に首輪だけをつけ、俺の注いだ種でパンパンに膨らんだ腹を重そうに揺らしながら、懸命についてきている。
かつての主君に会う恐怖と、今の主人(俺)への忠誠心。その板挟みで震える姿が、酷く嗜虐心を煽る。
「安心しろ。お前らは俺のモノだ。魔王だろうが何だろうが、俺の許可なく指一本触れさせねぇよ」
俺は二人のリードを軽く引いてやりながら、回廊の突き当たりにある、一際巨大な扉を見据えた。
重厚な黒鉄の扉。
その向こうに、この魔界を統べる王がいる。
「開けるぞ」
俺は魔力を込めた掌で、数トンはあろうかという扉を軽々と押し開いた。
ギギギギギギ……ッ!!
錆びついた蝶番が悲鳴を上げ、視界が開ける。
そこは、闇と静寂が支配する広大な玉座の間だった。
部屋の最奥。
高く設えられた黒曜石の玉座に、一人の女性が足を組んで座っていた。
――美しい。
それが、敵であるはずの彼女を見た瞬間の、偽らざる感想だった。
夜空を溶かしたような漆黒の長髪。
全てを見透かすような、冷徹で理知的な金色の瞳。
頭部には、王冠のように禍々しく、それでいて芸術的な二本の黒い角が生えている。
纏っているのは、露出度の高い黒と金のドレスアーマーだ。
大胆にスリットが入ったスカートからは、白磁のように滑らかな太ももが覗き、コルセットで締め上げられたくびれは、豊満な胸と絶妙な黄金比を描いている。
ヴァミのような暴力的な肉感とも、シルヴィアのような繊細な美しさとも違う。
そこにあるのは、圧倒的な「支配者」としての風格と、大人の色気だった。
魔王ルシフェラ。
『宵闇の女帝』と呼ばれる、魔界最強の存在。
「……ようこそ、人間。……いや、最強種を飼い慣らす『規格外』と言うべきか」
ルシフェラが、組んでいた足をゆっくりと組み替える。
ただそれだけの動作なのに、空間そのものが揺らいだような重圧が走った。
「も、申し訳ありません、魔王様ぁッ……! わ、私たちは……もう、ご主人様のおちんぽ無しでは生きられない身体に……ッ!」
「お許しを……ッ! 処刑でも何でも受け入れます……ッ! でも、心と子宮は、もうご主人様のものなんですぅッ……!」
マルファスとベルゼが、床に額を擦り付けて謝罪する。
かつての部下の無様な姿。普通なら激昂して消し炭にしてもおかしくない場面だ。
だが、ルシフェラは眉一つ動かさず、ただ冷ややかに彼女たちを見下ろした。
「……よい。無様だが、それは生物としての生存本能だ。私よりも強い雄に従った。……ただ、それだけのことだろう?」
彼女の視線が、俺を射抜く。
「つまり、そこの男は……それほどまでに『危険』ということだ」
「……ッ、生意気な女ですわね。誰に向かって口を利いていますの?」
ヴァミが不機嫌そうに一歩前に出る。彼女の身体から、灼熱のオーラが噴き出した。
「旦那様を値踏みするような目……不愉快です。その玉座から引きずり下ろして、地面に這わせて差し上げましょうか?」
「……ん。賛成。魔王、偉そう。……凍らせる」
シルヴィアも氷の爪を展開し、臨戦態勢に入る。
最強種二体の殺気。城ごと吹き飛ばしかねないエネルギーが、ルシフェラへと向けられる。
だが、魔王は動じなかった。
彼女は退屈そうに、細い指先をすっと持ち上げただけだった。
「……静かにしろ。話が聞こえん」
ズンッッッ!!!!!
瞬間、玉座の間の重力が数千倍に跳ね上がった。
「ぐっ……!?」
「……んッ!?」
ヴァミとシルヴィアの動きが止まる。
彼女たちの膝が震え、床の石材がメシミシと音を立てて陥没していく。
魔法の発動すら許さない、圧倒的な空間支配。
(……マジかよ。ヴァミたちの動きを、指一本で止めやがった)
俺は冷や汗を流しながら、歯を食いしばって立っていた。
『金剛不壊』のスキルがなければ、俺も今頃床にシミを作っていただろう。
レベル300の俺から見ても、底が知れない。
こいつは、格上だ。おそらくレベル350……いや、それ以上か。
「……挨拶代わりの威圧にしちゃ、キツすぎるんじゃないか?」
俺が重力に抗って声を絞り出すと、ルシフェラはわずかに目を見開いた。
「ほう。この重圧の中で、口が利けるか。……やはり、ただの人間ではないな」
彼女が指を下ろすと、ふっと部屋の空気が軽くなった。
ヴァミとシルヴィアが「ハァッ、ハァッ……」と荒い息をつき、俺の両脇で睨みをきかせる。
「勘違いするな。私は貴様らと殺し合いをするために待っていたわけではない」
ルシフェラは玉座から立ち上がり、カツン、カツンとヒールの音を響かせながら、階段を降りてきた。
「単刀直入に言おう。……我々の目的は一致しているはずだ」
「一致だと?」
「そうだ。貴様が追っている『聖教国』と『教皇』……それこそが、私の真の敵だ」
ルシフェラは俺の目の前、数メートルの距離で立ち止まった。
近くで見ると、その美貌はさらに際立つ。陶器のような肌、濡れたような唇。そして、魔王としての圧倒的なカリスマ性。
「奴らは邪神カオスを復活させようとしている。それが目覚めれば、魔界も、貴様らの住む人間界も、等しく無に帰すだろう」
彼女の言葉は、セレスから聞いた情報と完全に一致していた。
「私が軍を人間界へ進めたのは、侵略のためではない。邪神への魔力供給源となっている聖地を制圧し、儀式を妨害するためだ。……言わば、世界を守るためだ」
「なるほどな。話は分かる。俺もあの教皇って野郎は気に食わねぇし、嫁たちとの平穏な暮らしを邪魔する奴はぶっ潰すつもりだ」
俺が頷くと、ルシフェラの表情がわずかに緩んだように見えた。
彼女は俺を真っ直ぐに見つめ、手を差し伸べてきた。
「ならば、話は早い。ユウ。……貴様の実力は認める。どうだ、私と手を組まないか?」
「手を組む?」
「ああ。共に教皇を殺し、邪神を封印する。そうすれば……」
ルシフェラは、そこで一瞬言葉を切り、意を決したように告げた。
「約束しよう。もし、私と共に世界を救うなら――この世界の半分を、貴様にやろう」
彼女の声が、玉座の間に朗々と響き渡った。
「魔界の全権と、人間界の管理権限……。富も、名声も、女も貴様の望むままになる。男なら、悪い話ではなかろう?」
世界の半分。
それは、RPGゲームに出てくるような、あまりにも古典的で、そして破格の提案だった。
ルシフェラの金色の瞳が、期待と、わずかな緊張を孕んで俺を見つめている。
彼女なりに、これが精一杯の譲歩であり、俺を繋ぎ止めるための最大の「餌」なのだろう。
俺は彼女の差し出された手を見つめ、そして――。
「……ぷっ」
思わず、吹き出してしまった。
「……世界の半分? いらねぇよ、そんな面倒くさいもん」
俺は鼻で笑い、即答した。
「なっ……!?」
ルシフェラの鉄仮面のような冷静さが、初めて崩れた。 金色の瞳が大きく見開かれ、信じられないものを見るように俺を凝視する。
「き、貴様……正気か? 世界だぞ? 権力も、財宝も、女も……この世のすべてが意のままになるのだぞ!?」
彼女は玉座の肘掛けを握りしめ、身を乗り出した。 無理もない。彼女にとって、これは最大限の譲歩であり、断られるはずがない提案だったのだから。
「権力だの領土だの、管理するだけで日が暮れちまうだろ。俺が欲しいのは『地図上の線引き』じゃねぇ」
俺は一歩、ルシフェラに向かって足を踏み出した。
「俺の欲望は、そんなちっぽけなもんじゃ満たされないんだよ」
「ちっぽけ、だと……? 私の提案を、侮辱するか!」
ドォォンッ!!
ルシフェラの感情の揺らぎに呼応して、重力魔法が暴走した。
大気が鉛のように重くなり、空間が歪む。ヴァミとシルヴィアが「ぐぅっ」と呻き声を上げて膝を折りかけるほどのプレッシャー。
だが、俺は止まらなかった。
レベル300の肉体と、ベヒーモスから奪ったスキル『金剛不壊(バジュラ)』。
あらゆる物理干渉を無効化する絶対防御が、魔王の重圧を弾き返す。
一歩。また一歩。 床の大理石を粉砕しながら、俺は彼女との距離を詰めていく。
「くっ、来るな! 交渉は決裂だ! それ以上近づけば、貴様を圧殺するぞ!」
ルシフェラが右手をかざす。 黒い稲妻のような重力波が俺を襲う。
だが、俺はその黒い波動を、手で払うように霧散させた。
「――ッ!?」
「無駄だ。今の俺は、お前が思ってるより頑丈だぞ」
俺はヴァミとシルヴィアに「手出し無用だ」とハンドサインを送り、ルシフェラの懐へと飛び込んだ。
玉座の前。
逃げ場を失った魔王の目の前で、俺は立ち止まった。
「な、何だ貴様は……! 私の魔法を、こうも易々と……!」
ルシフェラが後ずさり、背中が玉座の背もたれに当たる。
圧倒的な強者であるはずの彼女が、今は怯えた小動物のように瞳を揺らしていた。
「教えてやるよ、ルシフェラ。俺が本当に欲しいものを」
俺は、彼女の顔の横、玉座の背もたれに手を叩きつけた。
いわゆる、壁ドンだ。
至近距離。 互いの吐息がかかるほどの距離で、俺は彼女の金色の瞳を覗き込んだ。
「俺が欲しいのは、世界なんかじゃない。……アンタだ、ルシフェラ」
「……は?」
ルシフェラの思考が停止したのが分かった。
口が半開きになり、呆然とした顔で俺を見上げている。
「世界なんてどうでもいい。俺は、その玉座で独りぼっちで強がってる、アンタという女が欲しいんだ」
「お、おん……な……?」
数秒の沈黙の後。 ボンッ! と音がしそうなほど、ルシフェラの顔が真っ赤に染まった。
「き、きき、貴様……っ! 魔王に向かって、何を……ッ! ふ、不敬であろう! 私は宵闇の女帝だぞ!? 恐れ多くも、女扱いなど……ッ!」
彼女はパニックになり、視線を泳がせる。 その反応は、数千年の時を生きた魔王とは思えないほど、ウブで可愛らしいものだった。
やはりか。 こいつ、恋愛経験ゼロだな。
「世界の半分なんてケチなこと言うなよ。……俺の嫁になれば、俺の持ってる『最強種たち』も、この俺自身も、全部アンタの戦力だ」
俺はニヤリと笑い、彼女の顎を指ですくい上げた。
「そっちの方が、よっぽどお得な取引だと思わないか?」
「よ、嫁……!?!?」
ルシフェラは目を白黒させ、口をパクパクさせている。
頭の中で損得勘定をしているようだが、計算が追いついていない。
「ぐ……ろ、論理的には……そう、かも知れんが……。しかし、そのような……前例が……」
「前例がないなら作ればいい。……それに」
俺は顔を寄せ、彼女の敏感そうな耳元で囁いた。
「アンタ、男を知らないだろ? 魔王の仮面の下で震えてるその身体……俺がたっぷりと愛してやるよ」
「ひゃぅっ!?」
耳に息を吹きかけられただけで、ルシフェラの身体がビクリと跳ねた。
強大な魔力障壁も、物理防御も、「口説き」には無力だ。
彼女の目から、威厳という名の光が消え、代わりに潤んだ雌の光が宿り始める。
「……ば、馬鹿な……。私は……誰にも心を許さぬと……孤独こそが王の証だと……」
「もう一人で強がる必要はねぇよ。今日からは、俺がアンタの『王』になってやる」
俺の手が、彼女のドレスアーマーの胸元に伸びる。
本来なら、触れようとしただけで消し炭にされるはずの聖域。 だが、ルシフェラは抵抗しなかった。
彼女は震える手で俺のシャツを掴み、抗うように、けれどすがりつくように俺を見上げた。
「……口だけなら、何とでも言える……」
彼女の声は震えていた。
「証明してみせろ、人間……。その言葉が、ハッタリではないことを……。私の、この身を以て……ッ」
それは、魔王からの降伏宣言であり、女からの誘いだった。
「ああ。分からせてやるよ。……魔王様が、ただの可愛い女だってことをな」
俺はルシフェラを玉座に押し倒した。 黒と金のドレスの隙間から、誰も触れたことのない、魔界の至宝とも呼ぶべき柔肌が露わになる。
俺は、世界最強の女帝の唇を塞ぎ、「交渉(セックス)」を開始した。