ハズレスキル『発情』が最強種にだけクリティカルヒット!? 人間には効かないゴミスキルを使ったら、赤龍がドMな爆乳美女になって「種付け」を懇願してきた件 作:kokoko146666
霊峰の頂上で迎えた、世界が生まれ変わった朝。
俺の膝の上では、昨日の破壊神としての威厳など微塵もない、甘えん坊な少女と化したカオスが、俺の服に顔を擦り付けていた。
「ゆうくぅん……。おちんぽ……ちゅっちゅ……」
「こら、今は食事中だぞ。……ほら、シルヴィがあげた干し肉、ちゃんと噛めよ」
「んー……。肉より、ゆうくんのミルクがいいのぉ……」
カオスは不満げに頬を膨らませながらも、俺の手から水を受け取って飲み干した。
褐色の肌、豊満すぎる肢体は変わらないが、その中身は完全に「バブみ」全開の幼児退行……いや、これが本来の無垢な姿なのかもしれない。
そんな賑やかな朝食の場に、下界から数つの影が飛来した。
「ユウ様ぁぁぁーーーッ!!♡」
先頭を切って飛び込んできたのは、元聖女セレスだ。
彼女は俺の姿を見つけるなり、感極まった表情で地面に滑り込み、俺の足にすがりついた。
「ああ、ご無事で……! 空が光り輝き、邪悪な気配が消え去ったのを見て、確信しておりましたわ! ユウ様が、神をも快楽で屈服させたのだと!」
「人聞きが悪いな。……世界を救ったと言え」
「ええ、ええ! 貴方こそが真の救世主! そして新しい世界の種馬神ですわ!」
「その肩書き……めちゃくちゃ嫌だな……」
セレスの後ろには、カスティアとエレリアも続いている。
カスティアは顔を赤らめながら敬礼し、エレリアは妖艶な微笑みで手を振った。
「報告します。教皇グレゴリウスの消滅により、洗脳されていた信徒たちの精神呪縛は解けました。街は一時混乱しましたが、私たちが『新しい神』の降臨を告げたことで、今は歓喜に包まれています」
カスティアが真面目な顔で報告する。
「新しい神って……まさか」
「はい。聖教国エリュシオンは今日より、教義を一新いたします」
セレスが立ち上がり、高らかに宣言した。
「禁欲を捨て、本能を解放し、愛し合うことこそが正義! そして、その頂点に立つユウ様を崇め、ユウ様の子種を授かることこそが至上の誉れであると!」
「……おい、なんて国にするつもりだ」
俺がツッコミを入れると、エルフの長であるエレリアがくすくすと笑った。
「いいではありませんか。堅苦しい教えよりも、よほど生物として健全ですわ。エルフの里も、これからはもっと開放的になりますしね」
どうやら、俺の与えた「快楽の種」は、この世界そのものの価値観を大きく変えてしまったらしい。
まあ、陰湿な教皇が支配するよりは、欲望に忠実な世界の方が、俺たちにとっても居心地がいいか。
「……ふっ。とんだエロ国家の誕生だな」
ルシフェラが呆れつつも、満足げにコーヒーを啜る。
「だが、悪くない。魔界との国交も、これならスムーズにいくだろう。『夜の交流会』などを主催すれば、争いなど起きる暇もなくなる」
「そうですね! 美味しいお肉とお酒、そして素敵な殿方がいれば、戦争なんて馬鹿らしくてやってられません!」
ヴァミが大きく頷く。
平和への道筋は、意外と単純なところにあったのかもしれない。
「よし。じゃあ、ここの後始末はセレスたちに任せる。俺たちは……少し早めのバカンスといくか」
俺は立ち上がり、全員を見渡した。
「行こうぜ。俺たちの、新しい楽園へ」
◆
数ヶ月後。
蒼海公国ヴェネーラの沖合。
かつては何もなかった海域に、巨大な新しい島が浮かんでいた。
レヴィアタン姉弟が海底の土砂を隆起させ、邪神カオスの創造の力で緑を芽吹かせ、ヴァミとシルヴィアが気候を調整した、人工のリゾートアイランド。
白い砂浜、透き通る青い海。
そして、浜辺には世界中から集められた美女たちが、水着姿で寛いでいた。
「ほらほら、ジャンジャン焼きますよぉ! アイゼン仕込みのバーベキューだ、食ってくれ!」
浜辺の一角で、ガーネットが鉄板を操り、豪快に肉を焼いている。
その横では、人間形態のベヒーモス――ベヒーが、山盛りの肉を幸せそうに頬張っていた。
「んむぐ……おいひぃ……♡ お肉食べて、お兄ちゃんに愛されて……私、最強の幸せ者なのぉ……」
「こら、つまみ食いはダメですわよ! ちゃんと皆様に行き渡るように配膳なさい!」
給仕をしているのは、魔界から呼び寄せたマルファスとベルゼだ。
二人は露出度の高いメイド風の水着を着て、忙しくも楽しそうに走り回っている。
「きゃははっ! お兄ちゃん、こっちこっち!」
空中を飛び回っているのは、妖精のティアラだ。彼女は俺の専属ガイドとしての地位を確立し、島中の「穴場スポット(意味深)」を熟知している。
「あらあら、元気ですわねぇ。……ユウ様、冷たいお飲み物はいかが?」
パラソルの下では、ネレイドとセレス、エレリアたちが優雅にトロピカルジュースを楽しんでいた。各国のトップたちが水着で女子会をしている光景は、壮観の一言だ。
そして、波打ち際。
「お兄ちゃーん! 一緒に泳ごうよぉ! ボクの水着、見て見て!」
レヴィアタン弟――レヴィが、際どいビキニパンツ一丁で手を振っている。
可愛い顔をしているが、その股間には相変わらず凶悪なマグナムが鎮座しており、俺の貞操を虎視眈々と狙っているのが分かる。
「あら、レヴィ。抜け駆けはダメよ。ユウ様は私と一緒に、オイルマッサージをする約束なんだから」
レヴィアタン姉が、豊満なボディを揺らして俺の腕に絡みつく。
まさに、酒池肉林。
世界中の「最高」を集めた、俺だけの王国。
「……ふふ。退屈しませんわね、旦那様といると」
俺の隣に座ったヴァミが、焼き立ての肉をあーんしてくる。
「……ん。幸せ。……ずっと、この時間が続けばいい」
反対側では、シルヴィアが俺の肩に頭を預け、穏やかな波音に耳を傾けている。
「続くさ。……いや、俺たちが続けさせるんだ」
俺は二人の肩を抱き寄せた。
そこへ、統治の仕事を終えたルシフェラと、遊び疲れたカオスも戻ってくる。
「まったく。世界の半分どころか、世界そのものを手に入れてしまったな、貴様は」
ルシフェラが呆れたように、しかし愛おしげに笑う。
「ユウくんの種のおかげだねぇ~♡ 世界中、みーんなハッピー!」
カオスが俺の膝の上に飛び乗り、無邪気に笑う。
俺は空を見上げた。
どこまでも青く、広い空。
固有スキル『発情』。
かつては「ゴミ」だと言われ、追放された理由となったハズレスキル。
だが、この力があったからこそ、俺は最強種たちと出会い、絆を結び、世界を救うことができた。
性欲。
それは卑しいものではなく、生命の根源であり、世界を回す最強のエネルギーだ。
俺は胸を張ってそう言える。
「……さて」
日が傾き始め、空が茜色に染まる頃。
宴の雰囲気が、少しずつ熱を帯びたものへと変わっていく。
ヴァミが、シルヴィアが、ルシフェラが、カオスが。
そして、この場にいる全てのヒロインたちが、一斉に俺を見た。
その瞳に宿るのは、信頼と愛情。そして――隠しきれない、濃密な情欲。
「そろそろ、夜の部のお時間ですわね?」
ヴァミが妖艶に唇を舐める。
「……ん。今日のメインディッシュは、ご主人様」
シルヴィアが俺の手を引き、立ち上がらせる。
「逃がさんぞ、ユウ。……今日は全員で、朝まで付き合ってもらうからな」
ルシフェラが宣言すると、全員から歓声が上がった。
「勘弁してくれ……なんて言うと思ったか?」
俺はニヤリと笑い、最強種たちを抱き寄せた。
レベル380の体力と、『無限の体液』。
俺の戦いは、まだまだ終わらない。
「望むところだ! 全員まとめてかかってこい! 第2ラウンド、スタートだッ!!」
俺たちの笑い声が、南の空に響き渡る。
最強の嫁たちに囲まれた、ハズレスキル使いの英雄譚。
その物語は、これからも永遠に、熱く、激しく、幸せに続いていくのだった。