※この作品はR-18です。

原作知識とトリップと(完結)   作:かりん2022

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どうしてそれで行けると思った

「なんかそれっぽい依頼受けてたわ、ご先祖様」

「まじかー」

「禪院家にフィジカルギフテッドいた。甚爾っていうらしい」

「強そう?」

「強そう。宿儺とか、術師へのスカウトもマジ」

 

それから3人の視線が突き刺さる。

 

「なんとかなんねーの。総監部のお孫様」

「ごめん、今回の依頼、僕は家から妨害命令入るかもだから協力出来ない。じーちゃんは凄くても僕は術式のない木っ端なんだよ」

「あるじゃん術式」

 

 五条くんは、術式をない事にしててって言ったのに、ぺろっとチクった。

 

「実は自爆術式ってのは嘘で、悪用方法しかない術式なんだ。内容は言えない。家にバレたらヤバい。何人不幸になるかわからない。戦闘には使えない。ほんっと嬲るためだけの術式」

「うえぇ。ちなみに何?」

「君達の口は軽いようだから、言えるわけないだろ。五条家は天元様関連で監視されてるから、既に何か勘づかれている事だってありうる。僕と夏油くんがかなりやばいって気づいて?」

「告白かと思ってたんだよ……」

 

 夏油くんはすまなそうに言う。

 

「一応、箝口令は出してる。んー! 天元様狙ってる奴、直接叩けねーの?」

「それが出来るなら五条家のご先祖様がとっくに潰してるよね。加茂家と繋がってそうだとは思ってるけど、確証はない。呪霊にしろ組織にしろ術師にしろ、天元様と同格の黒幕様をそう簡単に倒せると思っちゃダメだよ」

「じゃあいっそ天元様を消しちゃダメ?」

「五条くん、それはありだ」

「「「!??」」」

 

 流石に3人は驚愕する。うーん、九十九になった気分。

 

「というのも、天元様の結界って結界補助で凄く便利で、これがないと全てが崩壊する代わり、呪力が宇宙に拡散されずに結界内で留まってる問題があってね。要は、濃厚凝縮されちゃって日本だけ呪霊が出まくる問題があるんだよね。部屋の掃除してて、閉め切った部屋でゴミ箱のゴミばら撒いても意味ないでしょ? ゴミ捨てしなきゃ」

「えっ そういう事なのか?」

 

 夏油くんはかなりショックなご様子。

 

「流石に言い過ぎだったけど、日本の呪力が濃縮されつつあるのはほんと。呪霊を祓っても、結局呪力は残穢として残る。それこそ反転術式を日本全体に掛けるぐらいしないとね。ついでに言うと、呪霊操術は呪霊取り込んでも消えないし使役してるだけだから、本人死んだら出てきた呪霊がめっちゃ暴れる、不慮の死が許されない術式です」

「嘘、私の術式、デメリット多すぎ……?」

「呪術は基本的に引き算なんだ。代償があればあるほど強力になる。逆に言えば、強力な術式はそれなりにデメリットがあるってこと。呪霊を取り込む際に、精神と魂を蝕まれるのはわかるでしょ? 味として感じてるはず」

「えっ 呪霊玉があんなにまずいのって魂を蝕んできてるからなのかい?」

「負のエネルギーなんだから当然だろ」

 

 夏油を気遣うクラスメイト2人。はわわわっとなる同級生。とってもちいかわ。

 

「例えば、天元様の結界が無くなったら?」

「日本の強力な呪霊が世界にばら撒かれて、結界術の難易度がクソ上がって、しかも全部0から再構築になって、呪霊を隠す事ができなくなって、混乱した事態に人々の恐怖が高まって呪霊がポコポコでます」

「ダメじゃないか……」

「でも、時間を掛けて拡散されて、術師や呪霊のレベルは下がっていくと思う。今野の日本は蠱毒なんだよ」

「やっぱり天元様の結界なくて良くね?」

「天元様殺したら120%一族ごと秘匿死刑だけどね。結界消えた混乱期を人類が乗り切れるかって問題もあるし」

 

 そこで家入が手を挙げた。

 

「はい! 禪院甚爾を説得する!」

「家入さん、それもありだ。ただし、説得できるならね」

「できないのかい?」

「黒幕様を舐めんな。禪院 甚爾は奥さん亡くしてかなり自暴自棄になってる。死因は不明。人質になりうる幼児を抱えてもいる。あと、ギャンブル中毒でギャンブルに弱い。恵まれてる五条くんや夏油くんを憎んでる。難しいと思うけど、試したければ試してみれば」

「えっ 奥さん殺されてるって事?」

「不明なのが怖いんだってば。ちなみに天内 理子の親も何故か死んでる」

 

 うーんうーん。必死に夏油は考える。

 

「大人に相談して警備を厳重にしてもらう」

「夏油くん、それはありだ。でも」

 

 夏油くんはガッカリする。

 

「甚爾は一騎当千、五条くんや夏油くんでようやく闘いになるレベル。被害が増えるだけだし、証拠がない以上腰も重くなる。それでも警備はちょっとは厳重になるかもしれないけど、その代わり失敗したら即ゲームオーバーになるよ」

 

「んー。傑。五条家の情報網使うわ。ちょっと呪霊狩りしよ。今日から」

「悟。ありがとう」

「要は勝てば問題ないんだろ」

「そうだね。同化させたら勝ちだ」

「じゃあ、頭下げてでも同化してもらう。俺ら最強だから、なんとかなるでしょ。呪霊の情報提供ぐらいだったら何とかなる? 未来」

「はぁ。文献にある特級呪霊の情報で良い? 居場所はわからないけど」

「十分」

 

 それから、しばらくして。

 2人は護衛依頼を請け負う事となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 天元様の護衛依頼。千年生きる術師の肝入りである。不利な防衛側で、成功するわけがないよね⭐︎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やべーよやべーよ。一応、傑の死は偽装した」

「夏油、とりあえず逃亡用の荷物持ってきた。達者でな」

「一生逃亡者かぁ。悟、硝子。元気でね」

「思い切り良いな皆!」

 

 そう言いつつも、僕も用意した荷物を渡す。

 

「何これ。女物の服?」

 

 甚爾から呪霊をパクれなかったのが惜しい。パクれてたら荷物厳選しなくてよかったのに。説得失敗するし取り逃すし散々である。

 

「とりあえず、僕が術式使うから、記憶喪失のフリをして国から保護を受けるといいよ」

「術式? 悪用しかできない術式?」

「大丈夫なのかよ」

「性・別・反・転!」

 

 ててーん!

 

 夏油くんは女の子になった!

 

「!?」

「!?」

「!?」

「お、可愛い可愛い。これで呪力を探られなければわからない。もちろん、知ってる術師に会うのも術式を人前で使うのも御法度だからね」

 

「そんな……私が女の子に……?」

 

 胸を持ち上げて、えっちなポーズで夏油くん。

 そうだね男子高生だね。

 

「私にも使って。私にも使って!」

 

 静かに興奮する家入さん。

 

「あとでねあとでね」

「傑の筋肉消えてんだけど。もちろん戻せるんだよな?」

 

 はわわわわ、と胸を揉む五条くん。

 

「性別だけじゃなくて、体型も変えたかったんだよ。もちろん。戦力ダウンは否めないけど、術式が呪霊操術ならなんとかなるでしょ。それとこれ、プリペイド携帯」

「何から何までありがとう。私、君が生きている間は逃げ切ってみせるよ」

「期待してる。五条くんは、ちゃんとショック受けたふりしてね。そして尚且つ周りには気を配らないとダメ。相手は六眼を偏執的に潰そうとするし、周囲に等級詐欺依頼を仕掛けるなんて簡単な事なんだから。君が周囲に目を掛けて守護しないとダメだよ」

「わかった。サンキュ、未来」

 

 そうして、涙の別れを経て、一年後。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「夜蛾せんせー。俺、卒業したら結婚するんだ」

「そう、か」

 

 夜蛾は目を見開いた。僕はムスッとして押し黙ったまま。

 家入は僕の事を気にして、ちらちらと見ている。

 

「術式はないし一般人だけど、この人しかないって人だよ」

「悟が少しでも立ち直ってくれるならばいい。式には呼んでくれ」

「もちろん」

「未来、何が気に入らないのかわからないが、五条の幸せを祈ってやれ」

「だって先生! 絶対うまく行かないって! やべーって!!」

「俺、絶対守るから大丈夫!」

「私も大丈夫だと思うな」

「無理があるだろ! 嘘吐き嘘吐き嘘吐き」

「なんだ、もしかして、もう会ったことあるのか? どんな人だ」

「すげー美人! 結婚式楽しみにしてて」

 

 

 

 

 そして結婚式の日。

 なんと衝撃の赤ちゃん抱っこの花嫁が入場である。

 しかもお腹がわかるほどに大きい。

 

「連れ子か? 実子か?」

「まだ卒業したばかりだろ?」

「流石に腹の子は五条の子だろうが……」

「どちらでもいかんだろう……」

「当主ともあろう者が嘆かわしい……」

「あれ。硝子来てないの? 五条の結婚式なのに……はっ まさか五条が好きだったってこと!? そんな!」

 

 花嫁が胸に抱く子供がむずかって目を開ける。きゅるるん。

 

「六眼だと!???」

「実子か! 二代続けて!? バカな!!!!」

 

「すぐる」

「悟」

 

 花嫁が顔を上げる。夏油そっくり。呪力もそっくり。

 

仲人の未来はヤケクソでスピーチする。

 

「えー。記憶喪失な上に呪霊に襲われて困っていたすぐるを五条悟が救ってから始まった交際は身を結び、一時期は親友を重ねているだけなのではなどと花嫁から相談されたりもしましたが、五条はしっかりすぐるを見てくれる男だと励まし、背中をおしまして」

 

 本人じゃん。

 本人じゃん。

 記憶喪失なん?

 本人じゃん。

 あれ、六眼の子か。

 なんで女? 実は女だった?

 ないないないない。

 

 ざわざわざわざわざわざわ。

 

「それでは、永遠の愛を誓いますか?」

「「誓います」」

 

 ざわざわざわざわざわざわ。

 

「悟ー! どういう事だ!!」

 

 まじでどういうことだ。そらそうなる。

 

「ピャッ」

「ダメだって夜蛾セン! こいつすぐると呪霊共有してんだよ」

 

 赤ちゃんが泣くと同時に呪霊出現。

 

「ほら、私はここだよ。良い子だから泣き止みな」

 

「ぎゃああああああああん!!!」

 

 傑は必死に呪霊達を宥める。

 

「やはり夏油ではないか!」

「どうやったんや泥棒猫!」

「泥棒猫!?」

 

わあわあわあわあわあ。

 

「あー。五条家として、羂索に取引を申し出たい!! 八十年大人しくしてくれるなら、千年前には想像もしなかっただろうスッゲー面白い物を見せてやんよ! その後は好きにしろ。俺らの時代が平和なら良し!!」

 

「なんなのだ!」

「どういうことだ!!」

「歌姫先輩! 私実は男だったんです! お願い結婚して!」

「はぁー!? どういう事!?」

 

式はしっちゃかめっちゃかで終わるし、五条家には特級呪霊が襲撃かけた。

あーもう。だからダメだろって言ったのに!!

 

避難! 夏油くんは避難させます!!!




マシュマロ
https://marshmallow-qa.com/lucaluca
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https://odaibako.net/u/karin2022v
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