五条くんはタブレットを見て顔を顰める。
「まって傑、こっちだと指名手配されてんの」
「こっちの君達も依頼失敗してるからね。まあ順当でしょ。それに夏油くんは指名手配されてるけど、すぐるちゃんは指名手配されてないから大丈夫。バレんなよ。今度こそ絶対にバレんなよ屑共。流石に次やらかしたら最強コンビ揃えて腹として出荷するからな。呪霊操術に汚染された五条家の血などいらん」
「それを決めるのは俺でーす! 絶対必要!」
「優しかった未来がクズ呼ばわりするようになって私は悲しいよ……後シンプルに怖いからそういう悪口は冗談でもやめてくれ」
「自業自得だ屑共。あと、未来はこう見えて本当にやりかねんから大人しくしとけ」
「他人事じゃないんだよなぁ」
僕は盛大にため息を吐いた。歌姫孕ませたって聞いたぞクズ。
僕が並行世界に用意したセーフハウス。
山奥の村の一軒家である。
本当は街中が良かったが、ベイビーちゃんが呪霊を暴れさせても大丈夫なようにするとなると此処しかなかった。
身重1人で山奥生活は無理なので、五条家から腕利の術師が1人世話に来ている。
「お前ら、この借りは利子つけて返してもらうからな……」
この頃になると僕の口調から遠慮が消えていた。
こいつら身内判定するとどこまでも甘えてくる。流石にこの辺で叱っとくべきだ。
僕は絶対的な味方ではないというのもこの2人には理解して貰わないといけない。
「怖い怖い」
「はぁ、まあこうなれば黒幕は間違いなく僕を尋問しにくる。交渉できる機会を得られたと思えば……。お前らに命運託すの不安すぎるし。黒幕と協定結べたら迎えに来る。僕の頭に縫い目がついてたら、逃亡生活第二弾頑張れ」
「縫い目って?」
「黒幕様が脳移植して記憶と体と術式ぶんどれるってとこまで判明してる」
「未来。危険な真似は……」
「今更! もうずっと歩いてるとこ床がロープになってるの気づいて!」
全く、覚醒もなかったし、五条くん達は僕のおかげで痛い目を見れていないのでとても楽観的だ。緊張感がきて、舐めてると言っていい。困った事だ。でもこの顔が困っていると尽くしてしまう。
この顔面国宝どもが……。
そんなわけで、五条すぐるは単身赴任を頑張る事になったのだった。
「とにかく、街には出るなよ。隠れてろよ。大人しくしてろよ。他世界に迷惑掛けるなよ。でないと出荷だからな」
「わかったよ、未来」
それから、3ヶ月後。
傑がいないと五条くんに泣き付かれて、僕は頭を抱えた。
僕はこの世界では死産してていないから、五条くんが潜入捜査しなきゃなんだけど。
出来るのか……? この悪ガキに?
東京、クレープの有名店前。
大きなお腹を抱え、子供を庇うすぐるとそれを庇う五条 涼夜はふるふると震えながら顔を上げる。めっちゃ怒ってるちょっと歳を食っている当主様がそこにいた。並行世界の五条悟である。
やばい秒で見つかるとかどういう事なの。なんか転移してなかった? そんな事出来るの? 並行世界の悟数年年齢が違う事を加味しても強くない?
「説明しろ、すぐる。凉也」
2人の頭に出荷がよぎった。
マシュマロ
https://marshmallow-qa.com/lucaluca
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