※この作品はR-18です。

原作知識とトリップと(完結)   作:かりん2022

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お題感想いつもありがとうございます。

励みになります。
次回原作軸の腐ったミカンのもだもだです。
そして多分実質最終回。


ここから入れる保険

五条傑はすぐに見つかった。

呪具でかなり乱された呪力を見つけ出したのは五条の愛である。

 

とにかく、大きいお腹を庇って歩く五条傑と、それをエスコートする灰原、そしてそれを見守る硝子とミゲルがいた。

 

「あ、あれが新しいカレピッピ……太陽のようなカレピッピか!」

「しゃけ!」

「パンダくん、ストップ」

「灰原!?」

 

「あれ、マジで傑? 原型ないじゃん。つーか未来の僕だけ1人戦場なの納得いかないんだけど。なんで灰原が僕のクラスメイトハーレムしてるんだよ、意味わかんない」

 

 何はともあれ、傑を確保である。

 

「傑!」

「悟!!!」

 

 抱きついた後、夏油はお腹を抑えた。

 

「さ、悟。お腹痛い。痛い……生まれる……!!」

「よし、任せとけ! すぐ帰るぞ」

 

 硝子が頼もしい声をあげる。

 

「いや、呪専に連れていく。君ら全員纏めてね」

 

 五条は五条傑を抱き上げる。

 

「ぐっ……!」

 

 ミゲルも、五条傑が取り押さえられたらどうしようもなかった。

 そうして、ようやく情報共有が出来たのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして総監部も交えた中で、尋問タイムである。

 

「は? 傑にそんな下衆な脅し掛ける奴がいたわけ?」

「バカを言うな、そんな呪具があるなら呪霊操術を孕み袋にしておるわ」

「そうだ、そんな貴重な呪具をたった一晩の夜伽で渡すわけがなかろう」

 

 傑の尋問を終え、悟と総監部はそれぞれが信じ難そうに問うた。

 

「いや、でも実際、一晩侍らされた代わりに、助かる方法を教えるって」

「それってようは僕の嫁になれって事でしょ? その場しのぎだけだし、実際十年経って襲われてんじゃん。大体、親友に殺されない代わりに嫁になれってのもかなり悪辣だと思うけど」

「条件はまだあるんだ」

「条件?」

「悟のお嫁さんになって、5人子供を産んで、クリスマスを悟と祝う事。クリスマスケーキには宿儺の指を立てること。それまで呪具は隠すこと。子供を産んで、はっきり思い出した。記憶の一部が封印されてたみたい」

「何それ?」

「わからない。この子で5人目なんだ。そうしなきゃいけない気がして、宿儺の指も用意してある」

 

 悟は考える。

 

「……縛りかも。傑、ちょっと早いけど僕と連絡取れるかな。最悪、2人がかりならクリスマスまでの時間くらいは稼げるかも。まだ生きてるならね」

「悟……いいのかい?」

「代わりに、こっちの宿儺の問題は手伝ってもらうからね」

「僕も手伝います! 時間稼ぎくらいはして見せます」

「乙骨は恵を守ってて。こっちにも宿儺はいるんだから」

 

 男へと戻った五条傑は、移動用の呪霊を出して、子供を抱き上げる。

 

「私の可愛い子。悟に、名前をつけてもらいに行こうよ」

「あう」

 

 術式が発動する。

 

 呪霊が一時的に強化され、道は開かれた。

 

 

 

 

 

 

「傑! 僕!?」

「悟! ようやく、ようやく、私も戦える……!!」

「五条 悟が2人!?」

 

 ボロボロになっている術師達。でも、五条悟は生きていた。

 間に合ったのだ。五条傑は震えて五条悟を抱きしめた。

 

「ちょっと良いかな、クリスマスまで僕と傑にやってもらう事があって、時間を稼いで欲しいんだ。僕も手伝うよ!」

「時間を稼げれば良いんですね!?」

「後6時間だぞ、みんなもう限界だ、無理があるわ!」

「ほう、面白い。別に待ってやってもいいぞ。優を呼んでくるならな」

「良いよ。クリスマスに僕が優を呼んでくる。それまで停戦ね」

 

 即答する五条。心配する術師達。だが、五条は飄々としていた。

 そして、術師達の救助作業を手伝った。東京は酷い有様だった。

 

「傑……会えた!!! ずっと一緒だったのに、十年ぶりに会った気がする!」

「悟!!! 今までごめん、ごめん……!」

「お前が性格変わってたのが、一番辛かった。お前が術式使えなくたって、俺は……!」

 

 傷を癒して、食事をして、仮眠をとって。

 12月25日、00:01。夏油はクリスマスケーキを出した。

 宿儺の指を立てて、である。

 

「うっわ何それ」

「メリークリスマス! 悟!」

「はぁ。メリークリスマス、傑」

 

 その瞬間、夏油の記憶は蘇った。

 

「悟、君の手で私に指輪を嵌めてくれないか」

「良いけど」

 

 そして、五条は夏油の指に指輪を嵌める。

 

 夏油はその指輪を……外してスポッと宿儺の指に嵌めた。

 

「呪具発動!!!!」

「「「「「はぁっっっ!??」」」」」

「あっ やっぱり?」

 

 指から呪力が伝わり、伏黒宿儺は女になった! 術式を発動する事はできない!!

 

「バカな!?????」

「じゃ、フルボッコタイム始めるね……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「戻って良かった! 伏黒ー!」

「心配かけたな、虎杖、釘崎」

「全くよ!」

 

 虎杖、伏黒、釘崎が喜ぶ横で、戦々恐々とする大人勢。

 

「この呪具こっっっわ」

「宿儺の対処はこれで解決だね」

「こんな呪具持ってた総監部も怖いけど、その総監部をたらし込んだお前も怖いよ、傑」

 

 五条悟の言葉に、五条傑は笑って誤魔化す。

 

「完全に思い出したよ、悟。天元様の事だけど」

「うん」

「この指輪を女性に使うと、術式を十全に使えるようになる代わり、子作り能力をほとんど失って」

「うん?」

「唯一、この指輪で女の子になった男と子供が作れるんだって。5人目の子供には、赤ちゃんの時から指輪を使って最初から女の子として育てて、天元様と子供を作らせれば良いって。それで、天元様の術式と才能を継がせて、新しい子に結界を継がせなさいって。それまでは呪霊操術で先に操作権だけとって操作自体はしないようにすれば解決だって」

「初めに言えよ!!!!!!」

「ダメなんだ。宿儺の指が受肉されるまで、誰にもバレたらいけなかった。本当は、宿儺と御三家で子作りさせて戦力アップもさせたかったらしいけど……それはさすがに、ね? 後、思いの外5人孕むのに時間が掛かって、襲撃に先を越されたのは痛かったね」

「総監部こっわ……。1から100までこんなクズい策謀とかある? で、5人の意味は?」

「単なる時間カウントじゃないかな。後は私への嫌がらせ? 多分ね」

「うわー……」

 

 五条 傑は、笑った。心から。

 

「悟。これで禊は終わり。理子ちゃんを守れなかった事は残念だったけど……私達、また親友として、2人で胸を張って歩いていけるよ」

 

 2人は、無言で拳をぶつけ合った。

 

 そこに、優が走っていく。

 

「パパ! 傑!!」

「ふふ。悟、2人で羂索を殺しに行こうね。留守番は任せたよ、優」

「うん!」

 

 呪術師的ほのぼの。ほのぼのといったらほのぼの。

 

 おいおいマジかよ、みたいな表情をしている気がするけどきっと気のせいな赤子に呪具を使い、天元様に使い、そうして五条 傑は五条先生に指輪を渡した。

 

「悟。迷惑を掛けちゃったね。もう指輪は必要ないから、これは持っていっていいよ。壊すのも怖いし、あっても怖いからね。本当にありがとう。教祖の私にもお礼を言っておいてくれ」

「了解。ハッピーエンドで良かったよ。この指輪、活用させてもらうね」

 

 こうして、五条は指輪と幾ばくかの情報を持って自分の世界に帰ったのである。




マシュマロ
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