スキル《人畜 無害》で無双する!誰も敵意を向けないので、乳も尻も触り放題のハーレムを堪能します 作:kokoko146666
ふわり、と。
髪の香りが、鼻先をくすぐった。
目を開ければ──エルナの顔が、すぐそこにあった。
まぶたを閉じたまま、静かに眠っている。
シーツの下、ふたりの肌はぴたりと触れ合っていた。
エルナの太ももが、俺の腰に絡むようにのびていて。
柔らかく膨らんだ胸が、俺の胸板に優しく押し当てられていた。
(……昨日、やっぱ最後までしてしまったんだよな)
唇に残る余熱と、シーツに残る微かなぬめり。
そのすべてが、夢なんかじゃなかった証だった。
エルナ「……んぅ……」
まつ毛が震えて、彼女の瞳がゆっくりと開く。
そして、数秒。
ぼんやりと俺を見つめ──すぐに、微笑んだ。
エルナ「おはよう、悠」
悠「ああ、おはよう……」
その声が、妙に自然だったのが、逆に戸惑った。
恥じらいも、拒絶も、なにもない。
まるで「昨晩の行為も含めて当たり前」だとでも言うような、
ぬるま湯みたいな空気だった。
エルナ「今日はね、ちょっと予定空いてるから……何かする?」
悠「……うん。そろそろ、俺の装備も考えないとって思ってて」
エルナ「お、やる気じゃん。武器屋、案内してあげよっか?」
そう言いながら、エルナはするりとシーツを外す。
布団の中から、全裸の身体が現れる。
悠「……っ」
改めて見ると、肌のきめ細かさとか、くびれの滑らかさとか、
朝日がつくる陰影まで、いちいちエロい。
だけど彼女は、まるでそれを“見られている”と意識していない。
無警戒。無防備。そして、当然のように──無害。
エルナ「先シャワー借りるね〜」
腰にタオルも巻かず、そのまま浴室へと消えていった。
俺は、その背中を見送りながら──
昨日から、何かが確かに変わり始めていることを実感していた。
(エルナ……俺を、受け入れてくれたんだよな)
だけど、好きとか、恋とか、そういう感情はまだ分からない。
ただ、あのときの快楽と、彼女の温もりが、まだ身体に残っていた。
シャワーの音が止み、やがて浴室の扉が開いた。
エルナ「ふ〜、すっきり」
タオル一枚も巻かずに、素肌のまま寝室へと戻ってくる。
水滴をまとったままの身体が、朝の光に濡れて輝いていた。
悠「……裸でいるの、ほんとに普通なんだな」
エルナ「え? だってユウって、ぜんぜん気にしないタイプでしょ? こういうの」
悠「……まあ、確かに」
言い返せない。
《無害》のせいで、警戒もされなければ、恥じらわれることもない。
エルナにとって、俺は“見られてもいい相手”──それが、当たり前になっていた。
エルナ「さ、次はユウの番。シャワー浴びてきなよ。ほら、タオル」
悠「ありがとう」
彼女からタオルを受け取った指先が、ほんの一瞬、重なる。
その温もりに、胸が微かにざわついた。
(……こんなに近いのに、恋人ってわけじゃないんだよな)
快楽と親密さの中間。
だけど、そこに拒絶はなくて──むしろ、心地よさがある。
身支度を整え、ふたりで宿を出る。
朝の街並みはにぎわい始めていて、
露店のパンの匂いや、鍛冶場の金属音が空に響いていた。
エルナ「この通りの先にね、ちょっと渋いけどいい武器屋があるの」
彼女は笑いながら、俺の袖を軽く引いた。
こうして並んで歩くのも、何だか自然になってきた気がする。
エルナ「ここだよ」
通りを一本外れた裏道、そこに立っていたのは──
年季の入った石造りの建物だった。
看板には、かろうじて「武器」の二文字が読める。
扉は半開きで、ギイ、と軋む音がした。
悠「……なんか、ちょっと……怖くない?」
エルナ「ふふ、見た目はアレだけど。掘り出し物、あるんだよ。運が良ければ、だけどね」
そう言って、彼女が先に店内へと入っていく。
中は静かだった。
鉄と油の匂い。
壁には錆びついた剣や、欠けた盾。
棚の上には布で覆われた木箱が、いくつも雑然と積まれていた。
まるで、時が止まってしまったかのような店。
悠「誰もいない……?」
???「客か」
棚の奥から、低くくぐもった声が聞こえた。
現れたのは、白い髭を長くたらした老人。
細く鋭い目と、厚い皮のエプロン。
その手には、小さな槌と砥石。
無言のまま俺たちを一瞥すると、また黙って作業に戻った。
エルナ「あれが店主のゴルツさん。ちょっと不愛想だけど、腕は確か」
悠「……話しかけづらい……」
エルナ「見たいものがあったら自分で物色していいってスタイルだよ。じゃ、見てこっか」
ふたりで並んで棚を見ていく。
剣、斧、槍──いずれも使い古された中古品。
新品の気配はどこにもない。
エルナ「まともな武器は……銀貨10枚くらいかな。予算、足りそう?」
悠「いや……たぶん5枚もない」
エルナ「じゃあ、ほんとに掘り出し物探しだね」
苦笑しながら、俺は棚の一番下、埃をかぶった木箱へと目を向けた。
何気なく開けたその中に──
一本の、異様に黒いナイフが沈んでいた。
そのナイフは、他のどれとも違っていた。
細身の刃が、漆黒に鈍く光る。
柄の部分には、まるで“歪んだ笑み”を象ったような意匠が彫り込まれていた。
悠「……これ、売り物……なのか?」
何の値札も付いていない。
ただ、木箱の底に無造作に放り込まれていた。
指先で柄に触れた瞬間──
チリッ……と、何かが走った。
悠「っ……!」
触れただけなのに、まるで電流のような、微かな刺激。
それなのに、手を放す気にはならなかった。
フィノ「おーおー。やばそうなモンに食いついたね〜」
俺の肩のあたりに、ひょいっとフィノが現れる。
フィノ「それさ、《黒哭(くろなき)のスティレット》って言うんだよ」
悠「知ってるのか?」
フィノ「まぁね。だいたいそういうのって“絶対使っちゃダメ系”の逸品だけど……君が持ってるなら、話は別かも?」
軽口っぽく言いながらも、フィノの視線は真剣だった。
ゴルツ「……触ったのか、そいつに」
気配を察したのか、ゴルツがゆっくりと歩み寄ってくる。
ゴルツ「それは“呪われた刃”だ。手にした者の精神を蝕み、いずれ自分を刺す。持ち主の影すら笑い出す、忌み物だ」
悠「……でも、今のところ何も……」
店主「馬鹿を言うな。そいつは、触れた瞬間に警告を出すはずなんだ。血の気が引いて、眩暈がして、腕が勝手に動き出す……!」
エルナ「ユウ……やっぱやめた方がいいかも……」
俺の手元を心配そうに見つめながら、彼女が声をかける。
だが、俺はナイフを握ったまま、肩をすくめた。
悠「本当に、何も起きないんだよ。チリッときただけで、それっきりだ」
ゴルツ「……馬鹿な……呪いが……沈黙した……?」
フィノ「うーん、さすが《無害》の効果ってやつ?」
俺「無害が……ナイフにまで効くのか……?」
フィノ「殺意を向けられないってことは、呪いも作用できないって話だね〜。いやぁ、これはほんとに“バグ”級の相性じゃん?」
フィノがくるりと宙を回りながら言う。
ゴルツはしばらく黙っていたが、やがてぽつりと呟いた。
ゴルツ「……もし本当に、お前がそれを扱えるなら……持っていけ。代金は銀貨三枚でいい」
エルナ「そ、それでいいの……?」
ゴルツ「こいつを処分し損ねるよりはマシだ。……ただし、覚悟はしておけ。そいつが牙を剥いたとき、お前を止められる者はいない」
そう言って、彼は背を向けた。
俺は改めて《黒哭のスティレット》を見つめた。
冷たい刃が、まるで“嬉しそうに”光っていた気がした。
フィノ「おめでとう、ユウ。君は今、“まともな人間じゃ持っちゃいけない刃”を、素で装備したことになるね〜♪」
悠「……なんだよそれ……」
それでも──
このナイフが、俺の手の中では、なぜか妙に“しっくり”きていた。