スキル《人畜 無害》で無双する!誰も敵意を向けないので、乳も尻も触り放題のハーレムを堪能します 作:kokoko146666
森の中は、ひんやりと湿った空気が流れていた。
木々が陽光を遮るため、昼でも薄暗く、葉の擦れる音がやけに大きく感じる。
悠「……ここが試験場所か」
数日前にDランクの魔物を倒した経験があるせいか、
そこまで緊張感はなかった。
悠「まあ、ゴブリンくらいなら問題ないはず……」
隣を歩くネフィリスは、というと──
ネフィ「ん〜、葉っぱの匂い〜……」
森に入った途端、手を広げてくるくる回っていた。
悠「おい、大丈夫か」
ネフィ「だいじょぶ〜。森って、落ち着く〜。魔力がふよふよしてる〜」
ふわふわの声でそう言って、彼女は木の根元にしゃがみ込んで何かを観察している。
悠「(……この子、戦えるのか?)」
思わず不安になったが──
ネフィ「……あ、ちょっとまって」
悠「え?」
ネフィ「魔力の流れ、あっち。たぶん、なにかいるよ〜」
指差す先、確かに空気がわずかに揺れているように見えた。
悠「(……おお。すげぇ、ちゃんと分かってる)」
気配に導かれるように、ふたりはゆっくりと歩を進めていく。
──カサッ。
小さな音に、俺の耳が反応した。
視線を向けると、茂みの奥、斜面下の空き地に──緑色の小柄な影が、三体。
悠「……いた。ゴブリン」
ネフィ「わぁ〜、ほんとにいたね〜」
俺たちから距離にして15メートルほど。向こうはこちらに気づいていない。
ゴブリンたちは汚れた棍棒を振り回しながら、どうやら餌を探している様子だった。
悠「どうする?」
ネフィ「ん〜……じゃあ、包んじゃお〜」
ふわ、とネフィの手元に魔力が集まった。
両手を軽く合わせるようにして、小さく囁く。
ネフィ「《幻霞の霧(ファントムミスト)》」
瞬間──
もやのような白い霧が、地面からふわふわと立ち昇る。
風もないのに、霧は生き物のように蠢き、音もなくゴブリンたちを包み込んでいった。
悠「……すご」
ネフィ「ふふ〜、視界も感覚も鈍らせるから、いまなら近づいてもバレないよ〜」
悠「よし、行く」
霧に覆われた空き地へ、俺は音も立てずに接近する。
足元の草を踏む音さえ、不思議と吸い込まれていく。
ゴブリンたちは、霧の中で目を細め、互いに距離を取りながら警戒している──つもり、なのだろう。
悠「(でも、俺のことは見えてないし、“危険”とも思ってない)」
《無害》の効果が、さらに俺の気配を薄くしている。
──これなら、一撃でいける。
俺はまず、一番手前にいたゴブリンの背後へと忍び寄る。
腰のナイフを抜き、息を殺して──
悠「……っ」
刃を、首の付け根へ深く突き立てた。
ぐちゃっ……。
苦悶の声も出さず、ゴブリンの身体が崩れ落ちる。
隣のゴブリンがそちらに視線を向けたが、俺の姿は認識できない。
「気配」も「敵意」もない。
──“そこに何かがいる”と、理解できていない。
ネフィリスの霧と、《無害》が完璧に作用している。
悠(……まるで、無双だな)
二体目の背後に回り、同じようにナイフを振る。
そして三体目──
背中を向けていたソイツの首筋に、迷いなく刃を走らせた。
ゴブリンはそのまま、霧の中へと静かに崩れ落ちた。
ネフィ「わぁ〜……終わったの?」
俺が振り返ると、霧の向こうからネフィが手を振っていた。
悠「うん、三体とも倒した」
ネフィ「すご〜い。ぜんぶ一撃だったよ〜」
彼女はぽてぽてと近づいてきて──ぽす、と俺に抱きついた。
ネフィ「やっぱ、君と一緒だとあったかい〜。ほわほわする〜」
悠「いや、ちょ、ちょっと……」
ネフィ「えへへ〜。……ありがと、ね」
その柔らかな身体が胸に密着し、思わず息が詰まりそうになる。
──そこへ、茂みの向こうから試験官の声が飛んできた。
試験官「ゴブリン3体、討伐確認! 試験、合格です!」
悠「やった……!」
ネフィ「やったぁ〜!」
ふたりの影が、森の光の中で、重なった。
森を出た頃には、陽も高くなっていた。
静かな緊張に包まれていた試験も、いまはただ心地いい疲労感と、胸の奥にじんわり広がる達成感が残っている。
悠「ふぅ……なんとか、無事に終わったな」
ネフィ「おつかれさま〜」
ふわふわとした声で、ネフィリスが俺の腕にぴとっと寄りかかる。
悠「……あのさ、あれ普通に恥ずかしいからやめてくれない?」
ネフィ「え〜、だって……」
ごろごろ猫のように甘えたあと、彼女のお腹が──
ぐぅぅぅぅ……
悠「……今の、まさか」
ネフィ「ん……お腹、すいちゃった〜」
悠「なんか、ちゃんと食べてなさそうだよな」
ネフィ「最近、お金なくて〜。魔道具の維持費が高いんだよぉ……」
彼女の言葉に、少しだけ胸が痛んだ。
試験を手伝ってもらったし──なにより、笑顔で抱きついてきた姿がどこか無邪気で。
悠「よし、じゃあ祝勝会ってことで……俺が奢るよ」
ネフィ「……えっ、いいの!? やったぁ〜!」
急に顔を輝かせて、ぴょんっと跳ねるネフィリス。
その柔らかそうなローブがふわりと揺れて──
悠「(……まあ、無害スキル的には、何を見ても怒られないんだけど)」
改めて、“ありがたくてちょっと罪深い”このスキルのヤバさを実感した。
ギルド近くの屋台通り。
少し賑やかな人混みの中、木のベンチに腰掛けて、ネフィは頬をぷくっとふくらませていた。
ネフィ「ん〜♡ このスープ、おいし〜い……っ」
悠「そりゃよかった」
小さな身体に似合わぬほど食べっぷりがいい。
次から次へと皿が空になっていく様子に、つい笑ってしまう。
悠「(ほんと、猫みたいな子だな……)」
そんな中──
エルナ「あ、いたいた。悠!」
声がして振り返ると、手を振って近づいてくるエルナの姿があった。
悠「エルナ!」
ネフィ「わ、お友達?」
エルナ「彼女は……?」
悠「今日、昇級試験でペア組んだんだ。ネフィっていう」
ネフィ「ネフィリス〜、でもネフィでいいよ〜」
ぺこりとお辞儀をするネフィに、エルナはすぐに微笑み返す。
エルナ「ふふっ、ありがと。悠、合格できてよかったね」
悠「うん。ネフィが手伝ってくれたおかげだよ」
エルナ「そっか……。ネフィちゃん、宿は?」
ネフィ「え〜っと……まだ決めてなくて〜。お金もあんまりないし……」
エルナ「だったら、うち来る?」
悠「えっ、いいの?」
エルナ「部屋ひとつだけど、寝るだけだしね。気にしないでいいよ」
ネフィ「わぁ〜、ありがとう〜!」
──こうして俺たちは、三人で宿へと向かうことになった。
■
「お三方で一部屋ですね」と微笑まれながら案内され、俺たちはそのまま二階の一室へ。
悠「……ベッド、ひとつだな」
エルナ「大丈夫。ネフィちゃん、小柄だし、余裕で寝られるでしょ?」
ネフィ「うん〜。ふかふかなら、どこでも寝られるよ〜」
気にした様子もなく、荷物をぽんっとベッドの脇に置くふたり。
俺だけが、ひとり緊張していた。
エルナ「じゃ、先にシャワー浴びてくるね〜」
そう言って、エルナはその場でストンとシャツを脱ぎ、床に放った。
悠「えっ」
下着も、当たり前のように外し、そのままタオル1枚を巻いて洗面室へ。
エルナ「あとよろしく〜」
扉が閉まる音とともに、部屋には沈黙が落ちる。
ネフィ「……すごいね〜、あの人」
悠「う、うん」
ネフィ「なんか、見てるこっちが恥ずかしくなっちゃう〜……でも、綺麗だったね」
悠「……だな」
ネフィはぼーっと窓際に腰を下ろし、ゆるゆると靴下を脱ぐ。
エルナのシャワーの音が鳴り止んだところで、ふとこちらを見て──
ネフィ「ね、悠くん。お風呂、交代で入る感じ?」
悠「うん、そうだな。俺、最後でいいよ」
ネフィ「じゃあ、先に入ろうかな〜」
そう言って、ネフィはローブのボタンをひとつ、またひとつと外していく。
悠「──え」
淡い色のブラと、ゆるくくい込んだ下着があらわになり、俺は思わず視線を逸らす。
ネフィ「ん〜、たくさん汗かいちゃった〜」
無邪気な声と共に、ふわりと髪を結い上げて、バスタオルを巻くネフィ。
悠(……この部屋、空気がおかしい)
女の子ふたりが普通に脱いでるのに、誰も警戒してない。
そのことに、俺だけが異常なほど動揺していた。
■
俺がシャワーを終えた頃、全裸のエルナと下着姿のネフィがすでにベッドに入っていた。
エルナ「ほら悠、ぼーっとしてないで。早くおいで」
布団をぱさっと持ち上げて、俺を手招きする。
悠「え、いや、俺は床で──」
エルナ「変な遠慮しないの。ほら」
腕を掴まれ、ぐいっと引っ張られる。
そして、自然な流れで──エルナが俺の胸元に密着してきた。
悠「ま、待って、ちょ……っ」
柔らかい感触と、すべすべとした肌が、全身に押し当てられる。
布団越しどころか、直接だ。
フィノ《おいおい、これほぼハーレム完成してんじゃん。初期段階でこの展開は反則〜》
俺(……いや、ほんと、どうなってんだこれ……!)
ネフィ「ふぁ〜……おやすみ〜」
そんな俺の混乱をよそに、ネフィはぽすんと俺の反対側に横になる。
俺「(まじで……右も左も柔らかい……!)」
フィノ《……で、どうすんの? 我慢できる自信、あんの?》
俺(ない……かも)
エルナの手が、そっと俺の腰に回される。
吐息が頬にかかるほどの距離。
ネフィの腕が、ふにゃりと俺の肩に乗る。
なんの警戒もなく、ただ温もりを求めて寄り添ってくる。
──この世界、どうかしてる。
俺は、ふたりの体温に挟まれながら、
ただ、理性の最後の糸がいつ切れてもおかしくない状態で、
夜の帳に沈んでいった。