※この作品はR-18です。

スキル《人畜 無害》で無双する!誰も敵意を向けないので、乳も尻も触り放題のハーレムを堪能します   作:kokoko146666

19 / 24
第十九話:一撃

 森の中は、ひんやりと湿った空気が流れていた。

 

 木々が陽光を遮るため、昼でも薄暗く、葉の擦れる音がやけに大きく感じる。

 

 悠「……ここが試験場所か」

 

 数日前にDランクの魔物を倒した経験があるせいか、

 そこまで緊張感はなかった。

 

 悠「まあ、ゴブリンくらいなら問題ないはず……」

 

 隣を歩くネフィリスは、というと──

 

 ネフィ「ん〜、葉っぱの匂い〜……」

 

 森に入った途端、手を広げてくるくる回っていた。

 

 悠「おい、大丈夫か」

 

 ネフィ「だいじょぶ〜。森って、落ち着く〜。魔力がふよふよしてる〜」

 

 ふわふわの声でそう言って、彼女は木の根元にしゃがみ込んで何かを観察している。

 

 悠「(……この子、戦えるのか?)」

 

 思わず不安になったが──

 

 ネフィ「……あ、ちょっとまって」

 

 悠「え?」

 

 ネフィ「魔力の流れ、あっち。たぶん、なにかいるよ〜」

 

 指差す先、確かに空気がわずかに揺れているように見えた。

 

 悠「(……おお。すげぇ、ちゃんと分かってる)」

 

 気配に導かれるように、ふたりはゆっくりと歩を進めていく。

 

 ──カサッ。

 

 小さな音に、俺の耳が反応した。

 

 視線を向けると、茂みの奥、斜面下の空き地に──緑色の小柄な影が、三体。

 

 悠「……いた。ゴブリン」

 

 ネフィ「わぁ〜、ほんとにいたね〜」

 

 俺たちから距離にして15メートルほど。向こうはこちらに気づいていない。

 

 ゴブリンたちは汚れた棍棒を振り回しながら、どうやら餌を探している様子だった。

 

 悠「どうする?」

 

 ネフィ「ん〜……じゃあ、包んじゃお〜」

 

 ふわ、とネフィの手元に魔力が集まった。

 

 両手を軽く合わせるようにして、小さく囁く。

 

 ネフィ「《幻霞の霧(ファントムミスト)》」

 

 瞬間──

 

 もやのような白い霧が、地面からふわふわと立ち昇る。

 風もないのに、霧は生き物のように蠢き、音もなくゴブリンたちを包み込んでいった。

 

 悠「……すご」

 

 ネフィ「ふふ〜、視界も感覚も鈍らせるから、いまなら近づいてもバレないよ〜」

 

 悠「よし、行く」

 

 霧に覆われた空き地へ、俺は音も立てずに接近する。

 

 足元の草を踏む音さえ、不思議と吸い込まれていく。

 

 ゴブリンたちは、霧の中で目を細め、互いに距離を取りながら警戒している──つもり、なのだろう。

 

 悠「(でも、俺のことは見えてないし、“危険”とも思ってない)」

 

 《無害》の効果が、さらに俺の気配を薄くしている。

 

 ──これなら、一撃でいける。

 

 俺はまず、一番手前にいたゴブリンの背後へと忍び寄る。

 

 腰のナイフを抜き、息を殺して──

 

 悠「……っ」

 

 刃を、首の付け根へ深く突き立てた。

 

 ぐちゃっ……。

 

 苦悶の声も出さず、ゴブリンの身体が崩れ落ちる。

 

 隣のゴブリンがそちらに視線を向けたが、俺の姿は認識できない。

 

 「気配」も「敵意」もない。

 

 ──“そこに何かがいる”と、理解できていない。

 

 ネフィリスの霧と、《無害》が完璧に作用している。

 

 悠(……まるで、無双だな)

 

 二体目の背後に回り、同じようにナイフを振る。

 

 そして三体目──

 

 背中を向けていたソイツの首筋に、迷いなく刃を走らせた。

 

 ゴブリンはそのまま、霧の中へと静かに崩れ落ちた。

 

 ネフィ「わぁ〜……終わったの?」

 

 俺が振り返ると、霧の向こうからネフィが手を振っていた。

 

 悠「うん、三体とも倒した」

 

 ネフィ「すご〜い。ぜんぶ一撃だったよ〜」

 

 彼女はぽてぽてと近づいてきて──ぽす、と俺に抱きついた。

 

 ネフィ「やっぱ、君と一緒だとあったかい〜。ほわほわする〜」

 

 悠「いや、ちょ、ちょっと……」

 

 ネフィ「えへへ〜。……ありがと、ね」

 

 その柔らかな身体が胸に密着し、思わず息が詰まりそうになる。

 

 ──そこへ、茂みの向こうから試験官の声が飛んできた。

 

 試験官「ゴブリン3体、討伐確認! 試験、合格です!」

 

 悠「やった……!」

 

 ネフィ「やったぁ〜!」

 

 ふたりの影が、森の光の中で、重なった。

 

 森を出た頃には、陽も高くなっていた。

 

 静かな緊張に包まれていた試験も、いまはただ心地いい疲労感と、胸の奥にじんわり広がる達成感が残っている。

 

 悠「ふぅ……なんとか、無事に終わったな」

 

 ネフィ「おつかれさま〜」

 

 ふわふわとした声で、ネフィリスが俺の腕にぴとっと寄りかかる。

 

 悠「……あのさ、あれ普通に恥ずかしいからやめてくれない?」

 

 ネフィ「え〜、だって……」

 

 ごろごろ猫のように甘えたあと、彼女のお腹が──

 

 ぐぅぅぅぅ……

 

 悠「……今の、まさか」

 

 ネフィ「ん……お腹、すいちゃった〜」

 

 悠「なんか、ちゃんと食べてなさそうだよな」

 

 ネフィ「最近、お金なくて〜。魔道具の維持費が高いんだよぉ……」

 

 彼女の言葉に、少しだけ胸が痛んだ。

 

 試験を手伝ってもらったし──なにより、笑顔で抱きついてきた姿がどこか無邪気で。

 

 悠「よし、じゃあ祝勝会ってことで……俺が奢るよ」

 

 ネフィ「……えっ、いいの!? やったぁ〜!」

 

 急に顔を輝かせて、ぴょんっと跳ねるネフィリス。

 

 その柔らかそうなローブがふわりと揺れて──

 

 悠「(……まあ、無害スキル的には、何を見ても怒られないんだけど)」

 

 改めて、“ありがたくてちょっと罪深い”このスキルのヤバさを実感した。

 

 ギルド近くの屋台通り。

 少し賑やかな人混みの中、木のベンチに腰掛けて、ネフィは頬をぷくっとふくらませていた。

 

 ネフィ「ん〜♡ このスープ、おいし〜い……っ」

 

 悠「そりゃよかった」

 

 小さな身体に似合わぬほど食べっぷりがいい。

 次から次へと皿が空になっていく様子に、つい笑ってしまう。

 

 悠「(ほんと、猫みたいな子だな……)」

 

 そんな中──

 

 エルナ「あ、いたいた。悠!」

 

 声がして振り返ると、手を振って近づいてくるエルナの姿があった。

 

 悠「エルナ!」

 

 ネフィ「わ、お友達?」

 

 エルナ「彼女は……?」

 

 悠「今日、昇級試験でペア組んだんだ。ネフィっていう」

 

 ネフィ「ネフィリス〜、でもネフィでいいよ〜」

 

 ぺこりとお辞儀をするネフィに、エルナはすぐに微笑み返す。

 

 エルナ「ふふっ、ありがと。悠、合格できてよかったね」

 

 悠「うん。ネフィが手伝ってくれたおかげだよ」

 

 エルナ「そっか……。ネフィちゃん、宿は?」

 

 ネフィ「え〜っと……まだ決めてなくて〜。お金もあんまりないし……」

 

 エルナ「だったら、うち来る?」

 

 悠「えっ、いいの?」

 

 エルナ「部屋ひとつだけど、寝るだけだしね。気にしないでいいよ」

 

 ネフィ「わぁ〜、ありがとう〜!」

 

 ──こうして俺たちは、三人で宿へと向かうことになった。

 

 

 

 

 「お三方で一部屋ですね」と微笑まれながら案内され、俺たちはそのまま二階の一室へ。

 

 悠「……ベッド、ひとつだな」

 

 エルナ「大丈夫。ネフィちゃん、小柄だし、余裕で寝られるでしょ?」

 

 ネフィ「うん〜。ふかふかなら、どこでも寝られるよ〜」

 

 気にした様子もなく、荷物をぽんっとベッドの脇に置くふたり。

 

 俺だけが、ひとり緊張していた。

 

 エルナ「じゃ、先にシャワー浴びてくるね〜」

 

 そう言って、エルナはその場でストンとシャツを脱ぎ、床に放った。

 

 悠「えっ」

 

 下着も、当たり前のように外し、そのままタオル1枚を巻いて洗面室へ。

 

 エルナ「あとよろしく〜」

 

 扉が閉まる音とともに、部屋には沈黙が落ちる。

 

 ネフィ「……すごいね〜、あの人」

 

 悠「う、うん」

 

 ネフィ「なんか、見てるこっちが恥ずかしくなっちゃう〜……でも、綺麗だったね」

 

 悠「……だな」

 

 ネフィはぼーっと窓際に腰を下ろし、ゆるゆると靴下を脱ぐ。

 

 エルナのシャワーの音が鳴り止んだところで、ふとこちらを見て──

 

 ネフィ「ね、悠くん。お風呂、交代で入る感じ?」

 

 悠「うん、そうだな。俺、最後でいいよ」

 

 ネフィ「じゃあ、先に入ろうかな〜」

 

 そう言って、ネフィはローブのボタンをひとつ、またひとつと外していく。

 

 悠「──え」

 

 淡い色のブラと、ゆるくくい込んだ下着があらわになり、俺は思わず視線を逸らす。

 

 ネフィ「ん〜、たくさん汗かいちゃった〜」

 

 無邪気な声と共に、ふわりと髪を結い上げて、バスタオルを巻くネフィ。

 

 悠(……この部屋、空気がおかしい)

 

 女の子ふたりが普通に脱いでるのに、誰も警戒してない。

 

 そのことに、俺だけが異常なほど動揺していた。

 

 

 俺がシャワーを終えた頃、全裸のエルナと下着姿のネフィがすでにベッドに入っていた。

 

 エルナ「ほら悠、ぼーっとしてないで。早くおいで」

 

 布団をぱさっと持ち上げて、俺を手招きする。

 

 悠「え、いや、俺は床で──」

 

 エルナ「変な遠慮しないの。ほら」

 

 腕を掴まれ、ぐいっと引っ張られる。

 そして、自然な流れで──エルナが俺の胸元に密着してきた。

 

 悠「ま、待って、ちょ……っ」

 

 柔らかい感触と、すべすべとした肌が、全身に押し当てられる。

 布団越しどころか、直接だ。

 

 フィノ《おいおい、これほぼハーレム完成してんじゃん。初期段階でこの展開は反則〜》

 

 俺(……いや、ほんと、どうなってんだこれ……!)

 

 ネフィ「ふぁ〜……おやすみ〜」

 

 そんな俺の混乱をよそに、ネフィはぽすんと俺の反対側に横になる。

 

 俺「(まじで……右も左も柔らかい……!)」

 

 フィノ《……で、どうすんの? 我慢できる自信、あんの?》

 

 俺(ない……かも)

 

 エルナの手が、そっと俺の腰に回される。

 吐息が頬にかかるほどの距離。

 

 ネフィの腕が、ふにゃりと俺の肩に乗る。

 なんの警戒もなく、ただ温もりを求めて寄り添ってくる。

 

 ──この世界、どうかしてる。

 

 俺は、ふたりの体温に挟まれながら、

 ただ、理性の最後の糸がいつ切れてもおかしくない状態で、

 夜の帳に沈んでいった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。