※この作品はR-18です。

スキル《人畜 無害》で無双する!誰も敵意を向けないので、乳も尻も触り放題のハーレムを堪能します   作:kokoko146666

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第四話:再会

 ──掲示板の前に、彼女はいた。

 

 ポニーテールを軽くまとめ、細剣を背に下げた冒険者姿の少女。

 ミントグリーンの瞳が、依頼書のひとつひとつを真剣に読み込んでいる。

 

 エルナだ。

 

 昨日、一緒に焚き火を囲み、命を懸けた戦いを共にした――あの夜の面影が、ほんのりと残る横顔。

 

 悠「……」

 

 俺は迷った。

 

 声をかけてもいいのか。

 ただ一夜をともにしただけで、彼女にとって自分は“助けてくれた誰か”でしかないんじゃないか。

 

 でも、そのまま通り過ぎることもできなかった。

 

 あの夜、間違いなく、俺は彼女を――そして、自分を変えたのだから。

 

 悠「……エルナ」

 

 静かに名前を呼ぶ。

 

 その瞬間、彼女の肩がふっと揺れ、すぐにこちらを振り返った。

 

 エルナ「……ユウ?」

 

 ミントグリーンの瞳が、俺を捉える。

 その表情に、驚きと……ほんのわずかな、安心の色がにじんだ。

 

 エルナ「わ……ほんとに会えた」

 

 悠「うん、こっちもびっくりした」

 

 お互いに少し笑って、それからどちらともなく目を逸らす。

 

 悠「……無事でよかった」

 

 エルナ「うん。ユウこそ。あの後、ちゃんと街に来れたんだね」

 

 悠「うん。会えてよかったよ。朝起きたら、もう出発してたみたいだったから」

 

 エルナ「そうだったんだ。……うん、ごめん。ちゃんと、挨拶すればよかったよね」

 

 悠「いや、そんな……俺のほうこそ」

 

 ぎこちないけど、居心地は悪くなかった。

 

 どこか、互いに“昨日の続きを踏みにじりたくない”ような、そんな空気が漂っていた。

 

 エルナ「実は、昨日のこと……まだちゃんと、お礼言ってなかったなって思ってて」

 

 悠「え……」

 

 エルナ「本当に、ありがとう。助けてくれて」

 

 その声は、まっすぐだった。

 照れ隠しも、よそよそしさもない。ただ、感謝を込めた真剣な眼差し。

 

 悠「……そんな、大したことしてないよ。俺、何もできなかったし」

 

 エルナ「でも、助けてくれた。私、あのままじゃ……」

 

 彼女は言葉を飲み込んだ。

 そして小さく笑って、続けた。

 

 エルナ「……だから、またどこかで会えたらいいなって。思ってたんだ」

 

 悠「俺も」

 

 それは、言葉よりもずっと静かに――でも確かに、互いの心を近づける一言だった。

 

 

 

 言葉が途切れた後も、ふたりの間に妙な間があった。

 

 けれど、居心地は悪くなかった。

 

 悠「……あのさ。もしよかったら、一緒に依頼、やってくれない?」

 

 エルナ「え……?」

 

 俺の言葉に、彼女はわずかに目を見開いた。

 

 悠「いきなりじゃなくていいんだけど、ほら、初心者向けの雑用とかもあるみたいだし。俺、ギルド登録したばかりで勝手が分からなくて……一緒に行けたら、心強いなって」

 

 少しの沈黙。

 

 エルナは視線を掲示板に戻して、何かを探すふりをしながら、そっと口を開いた。

 

 エルナ「……いいよ」

 

 悠「え?」

 

 エルナ「一緒に行こ。初心者向けなら……軽い依頼もいくつかあるし、ちょうど誰かと組もうかなって思ってたから」

 

 そう言った彼女の目は、昨日より少しだけ柔らかかった。

 

 エルナ「それに……」

 

 言いかけて、やめた。

 

 そして代わりに、小さく笑った。

 

 エルナ「こっちも、君がそばにいてくれると、安心できそうだから」

 

 その言葉に、胸が熱くなった。

 

 《無害》のスキルがあるから、近づいても警戒されない。

 でもこれは──たぶん、スキルじゃなくて、俺自身に向けられた“ありがとう”の続きだった。

 

 悠「……うん。よろしく」

 

 そう言った俺の顔が、少しだけ緩んでいたのを、自分でも感じた。

 

 少し離れた通路の隅で──

 

 フィノ「ふふっ、距離縮まってる縮まってる。エルナちゃん、意識しはじめてるね〜」

 

 悠「うるさい、声でかいって」

 

 反射的に返した瞬間、隣を歩いていた若い冒険者が、ちらりとこちらを見た。

 

 冒険者「……なんだ、独り言?」

 

 仲間らしき人物が笑いながら肩をすくめた。

 

 冒険者仲間「いいじゃん。独り言多いやつもいるよ。変な奴だけど、危ない奴ではないだろ」

 

 悠「……」

 

 内心でゾッとした。

 

 今、完全に“フィノに返事してる俺”を見られてた。

 

 なのに、疑われない。怪しまれない。

 

 ……いや、そうか。

 

 悠「……おい、フィノ。もしかして……お前って」

 

 フィノ「気づいた?」

 

 悠「……俺にしか、見えてないのか?」

 

 フィノ「正解っ☆ 精霊だからね。この世界のルール上、“縁を結んだ人間以外には可視化されない”って仕様なのだ〜」

 

 悠「お前、なんでそれ先に言わなかった……!」

 

 フィノ「言うタイミングなかったし〜? まぁ《無害》のおかげで誰も気にしてないし、結果オーライってことで♪」

 

 悠「……」

 

 そうして、俺はまたひとつ──

 この世界と、このスキルの異常さを、実感することになった。

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