※この作品はR-18です。

スキル《人畜 無害》で無双する!誰も敵意を向けないので、乳も尻も触り放題のハーレムを堪能します   作:kokoko146666

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第五話:街歩き

 ギルドを出て、王都アルゼノアの街をふたりで歩いた。

 

 石畳の通りには、所狭しと露店が並んでいる。焼き菓子や果物、薬草の香りが鼻をくすぐる。人々の声と笑い声が交差し、異世界らしい喧噪が広がっていた。

 

 悠「……活気あるな、ここ」

 

 エルナ「王都の中でも東区はにぎやかだからね。冒険者も多いし、装備屋も豊富」

 

 彼女に案内されるまま、装備店の並ぶ通りへ。

 

 その中の一軒、“ジェラル防具店”と看板のかかった木造の店に入ると、ずらりと並ぶ革鎧や金属製のチェストガード、膝当てが目に飛び込んできた。

 

 エルナ「まずは、防具だね。初心者なら、革製で軽めのやつがいい」

 

 悠「そうなんだ」

 

 エルナは手慣れた様子で商品棚から一着の革鎧を取り出し、俺の前に持ってきた。

 

 エルナ「これ、着てみて。サイズ、合うか確認するから」

 

 悠「えっ、いきなり?」

 

 エルナ「え、だって試着しないとわかんないでしょ。……ああ、ベルトはこの位置かな」

 

 そう言いながら、俺の腰に手を伸ばしてきた。

 

 ぴた。

 

 革のベルトに指が触れる。

 

 悠「っ……」

 

 少し背筋が震えた。反射的に身体が強張る。

 

 けれど──

 

 エルナ「うん、やっぱりちょっと大きいな。これ、Sサイズに替えてくる」

 

 何事もなかったように、彼女はくるりと背を向けた。

 

 悠(……そうだった。俺のこと、“警戒すらされない”んだった)

 

 どれだけ近づいても、どれだけ触れても。

 彼女にとって、俺は“危険”ではない。

 

 だからこそ、距離も詰められる。

 

 それは安心でもあり、どこか寂しさにも似ていた。

 

 やがて、Sサイズの革鎧を受け取り、再度の試着。

 

 エルナ「うん、今度はちょうどいいかも。肩のラインもちゃんと合ってるし、腰の可動も悪くない」

 

 悠「……ありがと」

 

 エルナ「ふふ、こういうの慣れてるからね」

 

 そう言って、彼女はふと俺の肩をポン、と叩いた。

 

 その無防備な手のひらの感触が、妙に記憶に残った。

 

 悠(……異性として意識されてない。完全に)

 

 そんな事実に、ちくりと胸の奥が刺された。

 

 買い物を終えたあと、ふたりは街路を歩いていた。

 

 アルゼノアの午後はまだ賑やかで、屋台の掛け声や楽器の音が通りを彩っている。

 

 悠「……ふぅ。革鎧、思ったより重かったな」

 

 エルナ「でも、慣れると安心感あるよ。最初はちょっと筋肉痛になるけど」

 

 彼女の軽い笑いにつられて、俺も少しだけ笑った。

 

 その瞬間だった。

 

 フィノ「ユウ、前──見ないと危ないよ?」

 

 悠「え?」

 

 言いかけたときにはもう遅かった。

 

 がっ。

 

 視界の隅に誰かの袖が揺れたと思った瞬間、俺の身体が女性の胸元に、真正面から──

 

 ずぼっ、と顔ごと突っ込んだ。

 

 柔らかい感触。温もり。香水と少し汗の混じった匂い。

 

 悠「……っ!?」

 

 慌てて身体を引いた。

 

 そこには、年上の女性冒険者がこちらを振り向いていた。

 

 ボリュームのある胸元を包む厚手の布と、金の髪飾り。

 彼女は数瞬、俺の顔を見つめた。

 

 ……そして、

 

 女性冒険者「あれ、なんかぶつかった? ごめんね、こっちもよそ見してたかも」

 

 にっこりと笑って、そのまま通り過ぎていった。

 

 悠「……えっ」

 

 エルナ「……今の、大丈夫なの?」

 

 悠「いや……俺のほうがぶつかって……その……顔が、ちょっと……」

 

 エルナは一瞬目を瞬かせたが、それ以上何も言わなかった。

 

 エルナ「……そっか。じゃあ、お互い様、かな」

 

 それだけ言って、また前を向いた。

 

 悠(……こんなにがっつりいったのに……誰も怒らないのか)

 

 物理的な接触。羞恥の極み。それなのに、誰ひとりとして眉をひそめない。

 

 これが《無害》……。

 

 フィノ(くすくす笑いながら)「ほらね、完全に“怒る理由が生まれない”って、こういうこと。すごいよね~。君が相手なら、痴漢も事故扱い♪」

 

 悠「それフォローになってない……」

 

 けれど。

 

 ふと見ると、エルナが少しだけ黙り込んでいた。

 

 彼女の横顔には怒りも拒絶もなかった。

 ──ただ、微かに目線が揺れていた。

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