※この作品はR-18です。

スキル《人畜 無害》で無双する!誰も敵意を向けないので、乳も尻も触り放題のハーレムを堪能します   作:kokoko146666

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第六話:初依頼

 昼下がりのギルドは、朝方よりも落ち着いていた。

 

 受付カウンターには依頼者らしき老人がひとり、窓口の奥で紙に何かを書き込んでいる。

 掲示板の前では、数人の冒険者が肩を並べて依頼書を吟味していた。

 

 エルナ「初心者向けで軽めのやつなら……ここかな」

 

 彼女は指で掲示板の中ほどをなぞり、一枚の依頼をそっと引き抜いた。

 

 悠「えっと……“スライムの巣調査と、個体数の簡易討伐”?」

 

 エルナ「うん。スライムは小さな魔物だけど、巣を作って増えると厄介になるから、定期的に掃除されてる。森の浅い場所だし、危険度は低め」

 

 悠「なるほど」

 

 目を通す限り、報酬も銀貨2枚程度と地味だが、俺たちの“初仕事”としてはちょうどよさそうだった。

 

 エルナ「じゃあ、これ受けに行こ」

 

 カウンターに依頼書を提出すると、窓口の女性が軽く頷いた。

 

 受付嬢「スライム巣駆除ですね。対象はウィローの林、北端のくぼ地。規定数は3体以上の撃破と、痕跡の記録提出になります」

 

 悠「記録って……どうやって?」

 

 受付嬢「はい、こちらの記録石をお使いください。討伐した魔物の残滓を触れさせれば、討伐証明が蓄積されます。戻ったらカウンターへ」

 

 悠「わかりました」

 

 記録石──握りこぶしくらいの大きさで、うっすらと魔力がこもっている感触がある。

 小さな袋に入れて腰に吊るすと、妙に“それっぽい”雰囲気になった気がした。

 

 エルナ「初仕事、緊張してる?」

 

 悠「まあ……ちょっと」

 

 エルナ「大丈夫だよ。スライムは基本的に単体じゃ何もできないし、君、反応いいから意外と動けるタイプかも」

 

 悠「……ほんと?」

 

 エルナ「うん。昨日見てて思った。危ない場面で、すっと入ってきてくれたし」

 

 昨日──あのスラッシュビーストとの戦い。

 あの時の、彼女の目と声を思い出す。

 

 悠「……ありがとう」

 

 エルナ「ふふ。じゃあ、いこっか。森は西門のほうが近いよ」

 

 ふたり並んでギルドを出ると、日差しがほんの少し柔らかくなっていた。

 

 西門から外へ出ると、風景ががらりと変わった。

 

 石畳の通りが土に変わり、道の両脇には背の高い草と、風に揺れる葉のざわめき。

 木々の間から差し込む光が、まるで緑のカーテンのように揺れていた。

 

 エルナ「ここをまっすぐ。十分も歩けば、ウィローの林に入るよ」

 

 悠「なんか……“冒険”って感じだな」

 

 エルナ「ふふ。初めてだもんね、ちゃんとした依頼で外出るの」

 

 歩幅を合わせるようにして並んだまま、林道を歩いていく。

 

 前を歩くエルナのポニーテールが、風に揺れるたびにふわりと揺れて、彼女の肩越しにかかる光がやけに印象に残った。

 

 すると、耳元でひそひそ声が。

 

 フィノ「……なんか、いいねぇ。デートじゃん、これ」

 

 悠「……違う」

 

 思わず小声で返してしまう。

 

 フィノ「違わないよ〜。かわいい子と森デートでしょ。ふたりきり。しかもその子、君のこと全然警戒してない。やばくない?」

 

 悠「だから、それは……《無害》の効果で」

 

 エルナ「ん? なにか言った?」

 

 悠「い、いや、なんでもない!」

 

 慌ててごまかす。しまった、声が出てたか。

 

 エルナは少しだけ首をかしげて、それでも何も言わなかった。

 

 悠(……やっぱ、フィノって俺以外には見えてないんだよな)

 

 ギルドでもそうだった。誰も不審がらないのは、きっと《無害》が効いてるからだ。

 でもそれでも、“独り言を話してるやつ”に見えてるのは間違いない。

 

 フィノ「いいじゃんいいじゃん。そういうの、むしろ天然っぽくてモテるんじゃない?」

 

 悠「……今は仕事中だって」

 

 少しだけ気を引き締め直して、エルナの横に並び直す。

 

 ふたりで黙って歩く時間が、不思議と心地よかった。

 

 やがて、道の先が開ける。

 

 エルナ「……あった。あれが、スライムの巣」

 

 目の前に広がっていたのは、窪地になった草地の一角。

 

 土の色が濃く染まり、木の根元や石の裏に、粘液のような光沢が見えている。

 

 エルナ「慎重にいこう。スライムは鈍いけど、油断してると粘液で武器が滑るから」

 

 悠「了解」

 

 腰の袋にしまった記録石を確認し、そっと息を整えた。

 

 窪地のまわりをぐるりと回りながら、ふたりでスライムの巣を確認していた。

 

 巣穴と見られる地面の割れ目。粘液の痕。周囲の地形。

 エルナは慣れた手つきで確認し、俺はその横で記録石を取り出して反応を確かめる。

 

 エルナ「……この感じなら、あと1体くらい残ってるかも」

 

 悠「こっちにも痕跡ある。こっち側から出入りしてるっぽい」

 

 エルナ「じゃあ、林の奥側を見てみよっか。細いけど獣道っぽいのあるし」

 

 彼女が指さしたのは、窪地を回り込むように伸びた、半ば草に隠れた獣道だった。

 

 木の根が浮き、道幅は人がひとり通れるかどうかの狭さ。

 

 先を行くのはエルナ、俺がその後ろに続く。

 

 ──その時だった。

 

 エルナがふいに立ち止まった。

 

 エルナ「……っ!」

 

 悠「うわっ、ご、ごめ──っ!」

 

 俺の身体が、前のめりに崩れる。

 

 足場が滑った。バランスを崩した拍子に、俺の体がそのまま、エルナの背に密着する。

 

 胸が、背中に。腹が、腰に。脚が、ふとももに。

 

 全身が、ぴったりと。

 

 エルナ「っ……ん……!」

 

 息が漏れる。

 

 その声が、思ったより色を帯びていて、俺の心臓が跳ねた。

 

 急いで身体を離す。

 

 悠「ご、ごめん! 足が……」

 

 エルナ「だ、大丈夫……こっちこそ、急に止まっちゃって……」

 

 彼女は顔を背けたまま、小さく笑っていた。

 

 その笑顔に、どこかぎこちなさが混じっていたのを、俺は見逃さなかった。

 

 ──あれは。

 

 ほんの一瞬だったが、彼女の身体が、確かに震えた。

 

 拒否ではない。

 あれは、明らかに“反応”だった。

 

 エルナ「……こ、こっち。スライムの痕跡、まだ続いてる」

 

 声は普通だった。

 でも、耳が赤くなっているのが見えた。

 

 悠(……やっぱり、感じてた……?)

 

 俺はまだ、何もしていない。ただ、ぶつかっただけ。

 

 でも、エルナの身体は──

 

 フィノ(耳元で)「ふふっ、効いてる効いてる〜」

 

 悠(……違うだろ)

 

 思わず、目を伏せた。

 

 これはスキルのせい。

 自分の意志とは関係ない。

 

 でも……だからこそ、彼女の戸惑いが、胸に刺さった。

 

 獣道の先、ぬかるんだ地面の中央に、それはいた。

 

 透明な膜の中に、淡く光る核。ずるりと動く粘体──スライム。

 

 悠「いた」

 

 エルナ「うん。……距離、詰めるよ」

 

 細剣を抜きながら、彼女は低く構える。

 

 スライムはのそのそとした動きだが、跳ねたり分裂したりすれば面倒だ。正面から刺し込むのが基本らしい。

 

 エルナ「私が注意を引くから、後ろに回って核を狙って」

 

 悠「了解」

 

 エルナが一歩前に出ると、スライムの膜がぶるんと揺れた。

 

 ぴちゃ……と音を立てて、跳ねる。それは攻撃なのか、ただの反応なのか。

 

 だが俺には、飛びかかってくる気配はない。

 

 悠(……やっぱり、《無害》が効いてる)

 

 相手は俺を認識しているのに、襲おうとしない。

 

 そのまま、静かに背後へ回り込む。エルナの声が飛ぶ。

 

 エルナ「今!」

 

 悠「っ!」

 

 手にしていた小型の刃を、スライムの後方に突き立てた。

 ぶしゅっ、と粘液が弾け、核が潰れる音がした。

 

 スライムの身体が、一瞬ぷるりと震え──そのまま崩れるように沈んだ。

 

 悠「倒した……!」

 

 エルナ「うん、完璧!」

 

 ふたりの息が重なり合った。

 

 記録石を取り出し、液に触れさせる。淡く光って、討伐記録が刻まれる。

 

 これで、規定の三体目。依頼達成だ。

 

 ギルドに戻ると、受付嬢が記録石を確認し、報酬の銀貨二枚と小さな紙袋を差し出してきた。

 

 受付嬢「依頼達成、おめでとうございます。こちらが報酬と、簡単な補給品になります」

 

 悠「ありがとうございます」

 

 受け取った袋の中には、携帯用の傷薬と小さな干し肉が入っていた。

 冒険者にはありがたい配慮らしい。

 

 エルナ「ふぅ……終わったね」

 

 ギルドの外に出た瞬間、エルナが軽く伸びをした。

 

 光の中、彼女の笑顔がやけに眩しく見えた。

 

 悠「ありがとう、今日は本当に助かった」

 

 エルナ「ううん、こっちこそ。……ユウって、意外と戦いやすいかも」

 

 悠「え?」

 

 エルナ「なんだろ、背中預けても“ぜんぜん気にならない”っていうか。……変な意味じゃなくてね?」

 

 慌てて付け足す彼女の頬が、少しだけ赤くなった。

 

 エルナ「でも、すごく戦いやすかったのは本当。また、組もうね」

 

 その一言が、妙に嬉しかった。

 

 誰かと一緒に動くこと。信頼されること。

 

 そんな感覚が、ゆっくりと自分の中に染み込んでくる。

 

 悠「……うん、ぜひ」

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