魔法少女(格闘タイプ)が平和を守ったその陰で、ひっそりと失業した元幹部さんの新しいお仕事 作:米ビーバー
『【闇】に呑まれた人間というのは、とても
何時だったか、キャリアウーマンの方ではない、糸目の上司が言っていたことがある。
『己の【闇】を曝け出し、それに呑まれた人間は、基本的に欲望に忠実に動きます。それも極めて短絡的に』
『そんなものを“一時的なパワーアップのために”とはいえ、体内に取り込むのだから、そりゃあ歪むに決まってるでしょう?』
会社のデスクの上に雑に広げられた書類を一瞥して、ギィと椅子をきしませて鼻を鳴らし、少しだけ面倒くさそうに糸目をもっと細く絞って遠くを見つめる様に見た上司は、目元を手で隠したOSRポーズを取った。
『……あなたも、十分に気を付けなさい。【闇】を呑み込み過ぎて己の本当の欲望を見失えば……
―――《彼女》のようになりますよ?』
ひょっとしたらあの時の言葉は糸目の上司が最低限、俺の生命を心配していた貴重なワンシーンだったのかもしれない。
そんなことを、ふと思い出していた。
じゅぶぶぶぶ……「んふぅー……」ぐぶぼぉぼぼ……
じゅぶぶぶう―――「んふぉ……」じゅるるぶぶぶ……
艶めかしい、とは口が裂けても言えないような吸啜音を響かせながら、俺はソファに座った状態で、俺の股座に顔を埋めて口で奉仕中の有馬さんを眺めていた。
とんでもない吸引力で吸い上げ、喉の一番奥まで呑み込んで、何故かそこで一息深呼吸の様に鼻から息を抜き、吸い上げながらゆっくりと引きずり出すように動いていく。わかりやすいバキュームフェラによる奉仕なのだが……
―――俺の両手は『有馬さんの頭の上に固定されたまま拘束』されていたりする。
怪人有馬さんの頭の部分。アイラインと口元の部分だけ開いたハーフマスクの様な、のっぺりとした真っ黒い【闇】に包まれた有馬さんの頭の上に添えられた手。
それが【闇】に半分くらい埋まっていて、そこに固定されているのだ。
この状況でバキュームフェラによる奉仕を受け入れている理由は逃げられないからというのもあるが……彼女の【欲望の発散】に付き合うしかないからだったりする。
―――俺が立てた“仮説”。それの確認のため、俺はまず股間に顔を埋めたまま深呼吸したり口でどうにかしてチャックを外せないか苦心している有馬さんの耳元に顔を寄せて、ズボンのベルトを外してジッパーを下ろした。
ズボンの下のパンツをずらして、さっきまでの深呼吸だのやわらかい感触だので大分ガチガチに反応してたらしい俺の愚息がぶるんと勢いよく飛び出したのを見て一瞬息をのんだ有馬さんの耳元に口を寄せて
「―――“コレが欲しかったんだろ?”」
俺の立てた“仮説”が正しかったのかどうか、その答えは―――
嬉しそうに愚息にむしゃぶりついている有馬さんの様子で推して知るべし、と言ったところだろうか……?
おそらく有馬さん、【経験が全くと言って良いほど、無い】と断言していい。
というかろくすっぽ付き合ったこともないだろう。
まぁそれよりなにより恐ろしいことはこのバキュームフェラご奉仕……
どうも有馬さんの脳内では【頑張ってご奉仕したけれど経験がない私では気持ちよくなれないみたいで強制イラマで喉奥まで使われている】というシチュエーションに脳内変換されているっぽい。
さっきから頭の上に取り込まれて外せない両手は【頭をがっしりと押さえつけて強制的に前後にピストンさせられている】という状況の再現のためだろうし、喉奥まで呑み込んだ状態で謎に一息「んふー」とくぐもった声を上げているのは【喉の奥まで突かれて苦しいのに、嗚咽の声すらも彼を喜ばせる振動にしかなっていない】というシチュのための行動なのだろう。
―――真実を類推した今、逆にドン引きしすぎてどうしようもないんだが。
いや正直に言おう、「この人面倒臭ぇな!!」と。
おそらくは有馬さんの内側で燻ってた欲望は『処女を捨てたい』なのだろう。
そして基本的に『経験のない有馬さんの知識では土台無理』ということ。なので彼女の【欲望】は、その『足りない知識』を『別の場所』から手に入れることにしたのだろう。
『別の場所』―――つまりはまぁ……『エロ本』から。
普通女性の性知識ってなるとレディースコミックのアダルトな感じのアレやソレが先に立ちそうなものなのだが……初手尺八からの強制イラマとか女性用ではありえないだろう(願望)から、多分“男性向け”……それも多分大分エグい感じのそれ。何だろうか……仕事人間特有のストレスからなのか、元々ムッツリだったとかなのか……?
色々と考えを巡らせている間も時間は流れているようで、不意にぐっと上半身を押し込まれ、態勢を90度横にずらされてソファに寝転がる格好になっていた。有馬さんはスッと自然な移動で俺の上に馬乗りになって、騎乗位のポジションで股間の上にぺたんと腰を下ろした。こちらを熱を帯びた潤んだ瞳で見下ろしている有馬さんは――――自分の唇を舌でぺろりと舐めあげる淫靡そうに見える表情を見せて……なんか泣いていた。
わんわん泣き叫ぶような感じのそれではなくて、声を上げるのではなく瞳から涙を流しているだけなのだが、なんというかこう……催眠状態でエロいことをさせられてる人が心で流している涙が目元から流れ出してる みたいなそんな感じの光景に、えもいわれない謎の罪悪感めいたものを感じていたんだが……
ずりゅっ……ずりゅっ……
たどたどしく腰を動かして、騎乗位状態で腰の動きだけで挿入しようとでもしていたのかはわからないが、盛大に愛液で滑った肉棒は穴に沿って滑って外れ、太腿に挟まれて前にズレたり、尻肉で挟まれたままぐりぐりと愛撫されたりしていた。
それはそれで気持ちいいのか、「んっ」とか「ぁっ」とか小さなため息交じりの声が上がっているのだが、こっちとしては生殺し状態が続いている状態の上、下手すると【違う方の穴】に挿入しかねない。
ひょっとしたら、と考える。
有馬さんの今流している涙は、自分の思い通りにならないフラストレーションから流れてる悔し涙みたいなのじゃないのかな? と。
つまりこれ、焦らしプレイで素股や尻コキしてるんじゃなくて、「
なお、実はこのままだと大分マズい話だったりする。
さっきも説明したが【心の闇】は「フラストレーション」みたいなものである。有馬さんが暴走状態から元に戻る為にはその「フラストレーション」を解放して発散する必要がある。なので逆にフラストレーションが積み重なっていくと永遠に戻れないどころか、再び【心の闇】が膨れ上がって滲み溢れ出し、追加で纏わりついてガチ異形の怪人になった上、【暴走】の度合いも酷くなる。
今有馬さんがこの程度で済んでいるのは大部分を【匣】に封印してるからにすぎない。それが無かったらそれこそ【闇】は全身を覆い尽くし、怪獣か何かの様な異形の存在になっていただろう。
このままでは埒が明かない。そう考えた俺はぐっと両手を伸ばして有馬さんの腰を掴んだ。
ビクン!と、 有馬さんの身体が強張って痙攣した。じんわりとやにわに股間の辺りが温かくなってるのは愛液だと思いたい。
掴んだ手に力を入れてグッと軽く押し上げる。腰が浮いて出来上がった隙間に合わせて自分の腰を軽く引くと、ガチガチに充血した肉竿は屹立してそそり立った。
そのまま腕の力を緩めると“ぐちゅり”と湿った水音を立てて膣口に竿の先端が埋まって行き、
「――――ッ ッ ッ! ♡♡♡ 」
先端が軽く埋まっただけで有馬さんは身をのけ反らせて絶頂していた。
や、早くね……?と思ったが、よくよく考えるなら、有馬さんはずーっとずーっと、見当違いの方法で焦らしプレイ状態を続けてきたわけで……逆に考えると、『有馬さん自身もずっと焦らされ続けてきた』と考えられる。
つまるところ――――
腰を一息で突き上げる。 “ぱぢゅんっ”というぬめった水音に混じった肉と肉のぶつかり合う拍子音と、“ぶつんっ”と膣内の閉じた部分を貫き引き裂いた音と、“ごつん”と先端が何かに激突した感触。
「…♡♡ッ…♡…゛ッッ…♡♡」
一挙手一投足に対し、その都度ビクンと身体を一際跳ねさせて、ぎしりと歯を軋ませながら再度がくんと前に跳ね起きるようにくの字になるような勢いで前に傾がせ、さらにそこから再び背をのけ反らせる。声にならない声の様なナニカを叫びながら連続絶頂し続けている有馬さん。がくんがくんと身体がロックフラワーのように不規則に跳ねまくり、半分隠れているマスクの表情は多分対魔忍もかくやのアヘアヘ顔になってることだろう。前に後ろに跳ねるたびに大きく形の良いバストがばいんばいん揺れ回り、微妙にクーパー靱帯が心配になっても来る。
だがそれよりなにより、絶頂の度にぎゅぅぎゅぅと膣内が収縮・痙攣して中の肉棒を握りしめるように扱き上げてるのだが―――射精ができないのだ。
どうも【闇】を取り込んだ怪人状態の有馬さんの膣内は膣内そのものが【闇】の影響を受けているようで……ぶっちゃけ『当人の意志無しで射精もできない』状態のようだった。
―――いや、何でだよ!? と思わず叫びそうになった。
有馬さんの
脳裏に思い浮かぶのは、戦時中に在ったと言われる拷問の話。
“尿道にね、線香を差し込んで圧し折るんですよ。そんで、射精感を煽りまくる。そしたら射精しようとするんだけど、尿道が塞がってるから射精しないで空撃ちになるんです。
それが続くとどうなると思います?”
“……イくたびに生成され続けた精液が全部キンタマに溜まって、最終的に睾丸が破裂するんです”
全力全開でお断りしたい未来図に震え上がるも、膣内が秒速でぐにんぐにんと微細に動きまくり「ほ~ら♡だ~せっ♡ざぁ~こ☆ミざぁ~こ☆ミ」と幻聴が聞こえそうな勢いで快感が押し寄せてきている。
結論;どげんかせんといかん(迫真)
現状をよく認識したうえで、何か突破口をと考えて……とても“らしい”と思われる結論にたどり着いた。
よくよく冷静に考えるとシャレにならないくらいクサくて恥ずかしい行動ではあるのだが……今のこの【金玉がライブでピンチ】の状況で背に腹を変えることなどできなかったし、もう幾何の余裕もないと焦っていた。
なおもビクンビクンと痙攣しまくっている有馬さんの肩をぐっと掴んで引き込み、ぎゅっと強めに抱きしめながら、その耳元に囁きかける。
「―――ごめん。気持ち良すぎてもう
失神しそうな表情をしていた有馬さんがビクリと身をすくませて
「―――ぅん……
呂律の回っていない舌で、小さく懇願し――――
びゅくん
まるでそれまでが無かったかのように俺は射精していた。
びゅく
びゅる びゅ びゅるっ
びゅく びゅ びゅるる びゅくん
それまで溜まっていた分が蜂の巣をつついた時のような勢いで膣内ではじけ飛んだような暴発大祭の肉棒は全てを打ち尽くすまで止まらなくて
「ん♡ん…っお゛おぉぉ…お♡っ!おぉ♡ぉ゛…♡…♡…♡…っ……♡!」
どこから出しているのかも分からない、悲鳴か何かの様な喘ぎ声をあげながら、目を白黒させて全てを受け止める有馬さんは、それで満足したのかソファの上に横たわって気を失った。もうその身体に【闇】は無く、霧散して果てたようだった。
―――なお体力も気力も限界だったので有馬さんの上に折り重なるように俺も倒れて死んだように眠っていた。
《本編に全く関係ないおまけ 『癒しの魔法少女セラフィア』怪人図鑑 》
暴飲暴食獣【クィーダオレル】
食事制限によるダイエットと運動を強要されていた恰幅の良いオッサンが変身した【怪人】
「美味しいものを食べたい」「我慢し続けるのが辛い」という思いが暴走し、目に映るすべての食材・食物を吸い込み呑み込むピンク色の肉塊の様な形状の獣になった。
弾力性の高い脂肪に包まれた肉体に、打撃メインだったセラフィアが初めて苦戦の様相を呈するも、『連続攻撃で脂肪を外にはじき出し、胴体部分に拳が届く余地を作る』という脳筋発想により、「ひーりん・グー!」が届き、無事浄化に成功する。
浄化されたオッサンは体内の脂肪がいい感じに抜け落ち、やや細身のイケオジに変貌を遂げていたという―――。
※ なお本作品には全く関係ない情報である。
次回:「有馬朱満乃 エピローグ」