今回、産卵はないです。すまんな。
希望を胸に烏は舞う
──いつからだっけ。大勢に祝って貰う誕生日が、本気で楽しめなくなったの。
従者たちの祝いの言葉に愛想笑いで返しながら、ミカはそう考えていた。
幼少期から誕生日に大勢の人に祝って貰っていたが、大きくなるにつれて祝ってくれる者たちの真意を知ると初めは嬉しかったそれが途端につまらないものに感じていたのであった。
─小さい頃は自身を通して親に気に入って貰うため、そして今はパテル分派の長である自分の権威に取り入るためであり、本気で自分の誕生日を祝ってくれる人間なんてそれこそ親やナギサくらいだと感じたミカにとって、いつしか自分の誕生日は周りの上辺だけの言葉を聞かされる苦痛なものとなっていた。
もちろん、本気で誕生日を祝ってくれる者もいるには居るし、今年はセイアやコハル、先生といった人からも祝って貰えてはいる。
しかし、それでもやはりこちらの権威にあやかろうとする者の方が多く、貰ったプレゼントも確かに自分の好きなブランドの化粧品だが、こうも露骨でかつ沢山貰うと気が滅入る。これなら先生がコハルと一緒に選んでくれたアクセサリー入れの方がよほど嬉しいものである。
(ムサシちゃん…来てくれるかな…?)
一応、ムサシにも声をかけていたが、入院中に溜まっていた仕事の処理に忙しく、なるべく早く終わらせるが来れるかわからないとの事であった。
エデン条約以前から想いを寄せていたが、先の救出作戦にて本人が意図しなかったとはいえ羽ハグをされてからはその想いがより強くなり、時折彼女と『そういう行為』をする夢を見る夜も少なくない程であった。
そこまで深く想いを寄せている相手であるムサシが来れば、高校最後の誕生日は最高のものになると思っていたが、もしかしたら来れないかもとの連絡を受ければ、従者たちのおべっかもより憂鬱に捉えていた。
夕方になり、ナギサ特製のケーキを食べ終わったあとになってもムサシは現れず、ミカは一人帰路についていた。
少しの寂寥感を抱えながら歩いていると、羽ばたく音が聞こえてきて顔を上げると、ムサシが全速力でこちらに飛んでくるのが見え、やがてミカの近くに降り立ち、肩で息をしていた。
「ハァッ…ハァ…!ごめん、急にトラブルが起きてね…!待たせちゃった…」
入院するときにお願いしたフランクな口調で話すムサシに、ミカは信じられないといった様子で口を覆っていた。
「ムサシちゃん…ホントに来てくれたんだ…?」
「そりゃあ、友達の高校最後の誕生日だからね…来れたら来ると約束した以上、向かうに決まってるよ」
『友達』。その言葉にミカの胸はチクリと痛んだ。
─あぁ…こんなに好きなのに、この人は私を『友達』としか見てないんだな。
そんな想いが込み上げるが、自分の気持ちを伝えてないため向こうはそんな事知る筈もないため、ミカは自分のその理不尽な気持ちを抑え込んだ。
「ありがとうムサシちゃん。その…良かったら、私の部屋でお話ししない?」
「構わないよ。こちらもプレゼントを用意したからね」
忙しいのに関わらず来てくれたうえ、プレゼントまで用意してくれたムサシの行動に嬉しく思いつつ、ミカは自身のセーフハウスにムサシを連れて行った。
部屋に入り、全速力で飛んできて喉が渇いているであろうムサシにお茶を飲ませて軽く話をしたあと、ムサシは包装紙に包まれたプレゼントを手渡した。
「ミカ、誕生日おめでとう」
「ありがとう…!開けても良い?」
ムサシの許可を得て包装紙を開けて中身を見ると、瓶に入った化粧品らしきオイルが顔を覗かせていた。
「これ…羽根のお手入れ用のオイル?」
「そう。あまり化粧品の類には疎くて変にチョイスを間違えてもあれだし…だから私がよく使ってる物を用意したってわけ。匂いもそこまで強くないし、使い心地も悪くないよ」
─ムサシが使っている物と同じ。
それを聞いた途端、ミカの背筋をゾクゾクとした感覚がよぎり、蓋を開けると椿油がベースなのか、優しい香りが鼻腔をくすぐり、確かにあの時似たような香りを嗅いだ記憶が蘇った。
(これが…ムサシちゃんの香り…!)
「では、私はそろそろこれで…」
立ち上がって帰ろうとするムサシの袖をミカは思わず掴み、引き留めた。
既に心臓の音はやかましいくらいに高鳴っているし、頬も熱くなっているが構わずミカはムサシにもっといて欲しいとせがんでいた。
「あの…お願いムサシちゃん…。今日だけはずっとそばにいてくれる?」
「え?いや、確かに明日の予定は空いてるけど…」
遠回しに居てくれると判断したミカは気持ちを抑えきれず一歩、二歩と近寄りムサシに近寄って抱き締めると、ムサシの背中に自身の羽根を巻き付けるように包み込み、胸元に顔を埋めた。
「ちょっ、ミカ⁉︎」
「……あのね、ムサシちゃん?こうやって羽根で相手を包むのはね、本当に好きな人にしかやっちゃダメなんだよ?」
それを聞いたムサシは後輩たちにやったときの困惑と羞恥の混ざった反応の正体を知ると同時に、知っててなお実行しているミカの真意に気づき、動揺していた。
「……」
「私ね、ムサシちゃんとお話しした日からずっと意識してたの…。私の浅はかな考えを止めてくれた時からずっとね…。でも、結局私のせいであんな目に遭って死にかけて、一生モノの傷がついたのに許してくれてさ…もう私の感情ぐちゃぐちゃだよ…!」
顔を上げてこちらを見るミカの目は潤んでおり、熱っぽい視線をムサシに向けていた。
「私……ムサシちゃんが好き。大好き。だから、もう一つプレゼントとして…ムサシちゃんが、欲しいな…」
腕と羽根にさらに力を入れてきつくムサシを抱きしめて告白するミカをムサシはじっと見つめ、やがて自分の羽根をミカの背に回して抱きしめ返した。
「…私で良ければ喜んで」
「…っ!ムサシちゃん…!」
ミカは背伸びをしてムサシの唇に近づきキスを交わす。
初めは触れ合うような軽いものだが、次第に触れる時間が長くなりやがて、互いの舌を絡ませ合う深いものへと変わっていった。
「んちゅ…れろ…。ムサシ、ちゃん…好き…!」
(一生懸命舌を絡ませて、可愛らしいなぁ…)
しばらくして口を離すと、ミカの顔はすっかり蕩けており、やがて示し合わすように互いに服を脱ぎ始め、一糸纏わぬ姿になるが、ミカはムサシのある一点を見つめていた。
「……っ」
ムサシのへその左下あたりにある二つの銃創はまだ皮膚が薄いのか赤みを帯びており、それが一層凄惨さを物語っていた。
顔を曇らせるミカをムサシは頬に手を添えてこちらに向けさせる。
「そんな顔しないで。今は、私の方を見て…」
「う、うん…」
ミカは気持ちを切り替え、ムサシの身体…正確には上半身に目を向ける。
大きすぎず小さすぎない彼女の乳房は綺麗な曲線美を備えており、先端の蕾やそれを縁取る乳輪の大きさのバランスもよく、ミカは思わず見惚れていた。
触って良いからとムサシから言われ、恐る恐る触れて揉み始めると、程よく程よい弾力で押し返し、心地よい触り心地であった。
ムサシの方も、ミカの豊満な乳房に触れ、互いの皮膚の擦れあう音と甘い息遣いが部屋に響いていた。
「ふぅっ…あっ…はぁぁ…!ムサシ、ちゃん…気持ちいい?」
「んっ…気持ちいいよ…ミカはどう?」
「私も…気持ちいい…。ねぇ、ムサシちゃん…お願いがあるの…」
ミカの頼みを聞き、ムサシはミカを後ろから抱き抱え、乳房の根元を揉みながら、翼を彼女の脇に通し、そのまま翼を動かして羽根でミカの乳首を擦り始める
「ふぁぁぁ…っ‼︎コレ、すごい…‼︎」
羽毛の柔らかで繊細な刺激が乳首に伝わり、ミカは嬌声を上げて身体を跳ねさせていた。指ほど強く細かな刺激はないが、それが逆に焦らしとなり快感となっているようであった。
ミカが振り返りそのまま舌を絡ませ合いつつ、翼を使った愛撫を続けていると、無意識なのかミカの腰が浮き、そのままへこへこと前後させているのに気づくと、ムサシは右手を乳房から離しお腹、おへそ、下腹部へと指を伝っていき、秘部の入り口に指を当てると既に溢れ出たミカの愛液でぬるりと滑っていた。
「ミカ…指、入れて良いかい?」
「うん…♡ムサシちゃんの指、私のナカに入れて…!」
本人の許可を得てつぷ…と指をミカの膣内に入れると抵抗なく奥まで入っていき、寧ろ離すまいと締め付けてきた。
そのままムサシは指を動かし、ミカの一番弱いところを手探りで探していく。
「んっ…あぁっ‼︎ムサシちゃん…!もっと奥…」
「ここかい?」
「あぁぁぁっ‼︎そこ、そこがいいのぉ…!もっと、もっとちょうだい…‼︎」
子供のように快楽をねだるミカの膣内を指で押し上げつつ、左手と翼を使い乳房への刺激も加えていくとミカの喘ぎ声は大きくなり、ビクビクと身体を震わせていった。
「うぅぅぅ〜〜‼︎出ちゃう…ムサシちゃん、私、もう出ちゃうよぉ…」
「いいよ。いっぱい出して、気持ちよくなって?」
「ねぇ…ちゅー、ちゅーしたい…!ちゅーしながらイキたいのぉ…!」
キスをせがむミカの唇を塞ぎ、膣内の刺激を強めるとミカは絶頂し、勢いよく秘部から潮を噴き出してシーツを濡らしていた。
「ん"ん"ん"ん〜〜‼︎はぁぁ…ムサシちゃん…だいすき…♡」
ムサシの乳房を枕にしてぐったりとしながら微笑むミカの頭を、ムサシは優しく撫でていた。
「…ねぇ、私ばかり気持ちよくなって、ムサシちゃんはいいの?」
互いにベッドで横になりながらそうミカが聞くと、ムサシは笑みを浮かべて答えた。
「私はミカが気持ちよくなってくれれば満足だから…」
「むぅ〜。でも、ムサシちゃんにも気持ちよくなって貰いたいもん。ムサシちゃんの弱いところ、見つけるから」
「ちょ、ちょっと…⁉︎」
そう言いミカはムサシの背中をまさぐり始めた。自己の経験上、翼の付け根が弱いのではの思い触ってみると、思った反応がなく不満そうになるも、ミカは次に尾羽に狙いをつけた。
「待ってミカ、そこは…!」
「ふぅぅん?ココが弱いとこなのかな?」
途端に焦り出したムサシを無視し、ミカは尾羽の付け根に手を伸ばし、指を這わすと、何やら突起なようなものに手が触れる。その途端、ムサシの口から甲高い声が飛び出してきた。
「ひゃあぁぁぁん⁉︎」
「…っ⁉︎えっ…?今の、ムサシちゃん…?」
そう問いかけるも、返答はなく代わりに耳まで顔を赤くしたムサシが枕に顔を埋めており、それを見たミカは先ほどの責めっ気を見せてたムサシとのギャップに興奮した。そのままムサシを自慢の腕力で抑えてうつ伏せにさせると尾羽の付け根の突起に秘部を乗せて素股の要領で腰を動かした。
「んっ…あうっ…!ミカ…それ、やめ…♡」
「ムサシちゃん…さっきと違って弱々しくて、可愛い…♡」
付け根の突起と尾羽がミカの秘部をいい具合に刺激しているのもあり、互いの喘ぎ声が響いていた。
何より、この体勢だとムサシを後ろから滅茶苦茶にしてる気がするのもミカの興奮を高める一因となっていた。
「あっ、うっ…んん…ッ!ミカ、もうイク、イクからやめ…!」
「待っててムサシちゃん…!私もそろそろ…!あぁぁっ‼︎」
興奮が最高潮になったミカが絶頂し、仰け反ると共にムサシも達し、互いに噴き出た愛液が混ざり合い、シーツに染み込んでいった。
「なるほど…ムサシちゃんはナカより尾羽の付け根の方が感じやすいんだ…覚えとこ☆」
「くっ…まさか早々にバレるなんて…!」
ムサシを満足させられて上機嫌なミカと裏腹に、あっさりと自身の1番の性感帯を探り当てられたことに少しショックを受けていた。
「それはそうと…これからどうします?流石に学園のトップ同士が恋仲と知られるのは…」
「え〜⁉︎やだよ陰でコソコソ付き合うの!なによりナギちゃんに自慢したいもん!」
「いや、でも公表するとナギサの負担が…」
「だ〜め!これは決定だからね?これからよろしくね、私の王子様♡」
天真爛漫に笑うミカを見て、ムサシは困ったような、愛おしいような顔を向けるのであった。
ナギサ「NTRですわ‼︎」
セイア「寝てから言いたまえ。というか、どっちに対してだい?」
鶏の丸焼きとか見ればわかりますが、お尻のほうにポコっとしたところがありますよね?アレがムサシにもあります。そこが彼女の性感帯です。弄ると即ネコと化します。
ではまた気が向いたらお会いしましょう。