俺の鑑定スキルがなんかおかしい ~女性のエロステータスが丸見えなんだが~ 作:フレキシブルコーギー
1 夕方。
俺は部屋で少し休んでから一階の食堂へ降りていった。
すると──食堂には誰もいなかった。
昨日は何人かの客がいたはずだが、今日はテーブルが全て空いている。
「あ、レンさん。お待たせしました」
ミレーヌさんが厨房から出てきた。
「今日は……他にお客さんいないんですね」
「ええ、今日は貸切状態ですね。たまにこういう日もあるんですよ」
彼女は少し照れたように微笑んだ。
「それで、あの……よかったら私も一緒にお食事してもよろしいですか? 一人で食べるより、誰かと食べた方が美味しいですし……」
「もちろんです。ぜひ」
「ありがとうございます! では、お料理持ってきますね」
ミレーヌさんが嬉しそうに厨房へ戻っていった。
……二人きりの夕食か。
ちょっとドキドキするな。
しばらくするとミレーヌさんが両手に皿を抱えて戻ってきた。
「お待たせしました。今日は特別メニューですよ」
テーブルに並べられたのは、豪華な料理の数々だった。
ローストチキン。野菜のグリル。濃厚なシチュー。焼きたてのパン。
そして、赤ワインのボトル。
「すごい……これ、全部俺のためですか?」
「ふふ、冒険者デビューのお祝いですもの。腕によりをかけました」
ミレーヌさんが俺の向かいに座った。
彼女は普段のエプロン姿ではなく、少しだけおしゃれをしているようだった。
シンプルだが上品なワンピース。胸元が少しだけ開いている。
Gカップの谷間が、ちらりと見えた。
……落ち着け。
「では、いただきます」
「召し上がれ」
俺たちは食事を始めた。
料理は言葉にできないほど美味しかった。
チキンはジューシーでシチューは濃厚。パンは香ばしく、ワインは芳醇。
「美味しいです、本当に」
「良かった……。旦那が亡くなってからこうして誰かと食事をする機会もなくて……」
ミレーヌさんが少し寂しそうに微笑んだ。
「お客様には料理をお出ししますけど、一緒に食べることは滅多にないんです」
「そうなんですか」
「ええ。一人で食べても、なんだか味気なくて……」
彼女はワインを一口飲み、ふぅ、と息を吐いた。
「レンさんが来てから、なんだか毎日が楽しくなりました」
「そうですか?」
「はい。朝はレンさんを見送れるし、夜はレンさんの帰りを待てる。なんだか、昔に戻ったみたいで」
(あの人がいた頃みたい……)
(毎日、こうして一緒にご飯を食べてたっけ……)
(レンさんがいると、寂しくない……)
心の声が聞こえる。
彼女は俺の存在に亡き夫の面影を重ねている。
寂しさを埋める存在として、俺を見ているのだろうか。
「ミレーヌさん、ワインもう少しどうですか?」
「あら、ありがとうございます」
俺が注ぎ足すと、ミレーヌさんはまたグラスを傾けた。
少し酔ってきたのか、頬がほんのり赤い。
目も潤んでいて、どこか艶っぽい。
その時──俺の視界に、鑑定結果が流れ込んできた。
いつもの自動発動だ。
【鑑定結果】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【基本情報】
名前:ミレーヌ・ハートフィールド
年齢:38歳
種族:人間
職業:宿屋『月明かり亭』女将
身長:165cm
体重:54kg
スリーサイズ:B92/W62/H94
処女:No
経験人数:1人(亡き夫のみ)
最後のセックスからの経過日数:2年6ヶ月
【バスト情報】
カップサイズ:Gカップ
乳房の形状:やや垂れ気味だが、熟女らしいボリューム
乳首の形状:大きめ、突起型
乳首の色:茶色がかったピンク
乳輪:直径3.5cm
乳首感度:A(敏感)
【発情・ホルモン状態】
現在の発情度:微発情→発情中(アルコールにより上昇)
性欲レベル:78/100(高い、溜まっている)
オナニー頻度:週3~4回
最後のオナニーからの経過時間:昨夜
【昨夜のオナニー詳細】━━━━━━━━━━━━━━
時刻:深夜1時頃
場所:自室のベッド
きっかけ:レンのことを考えていたら身体が火照ってきた
使用道具:指のみ
【行為の内容】
・最初はただ身体を撫でていただけだったが、レンの顔が浮かんで止まらなくなった
・乳首を摘みながらレンに触られることを想像した
・下着を脱ぎ自分の秘部に手を伸ばした
・クリトリスを弄りながら「レンくん……レンくん……♡」と小声で呟いた
・興奮が高まり、膣内に指を2本挿入
・レンに犯されることを想像しながら激しくおまんこの中を掻き回した
・「レンくんのおちんちん欲しい……♡」と口走りながら絶頂
・絶頂後、自分のしたことに気づき激しい自己嫌悪に陥った
【絶頂回数】2回
【絶頂タイプ】クリイキ+膣イキ
【絶頂後の感情】罪悪感、自己嫌悪、でも満足感もあり
【心の声(昨夜)】
(若い子をおかずにして……私、最低だわ……)
(でも、止められなかった……レンくんのこと考えると身体が熱くて……)
(あなた、ごめんなさい……我慢できなくて……)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【現在の心の声】
(レンくん今日もかっこいい……装備つけて、一気に男らしくなった……)
(昨日の夜のこと、思い出しちゃう……いけない、顔に出ちゃう……)
(こうして二人きりで食事してると……なんだかドキドキする……)
(でも、年齢差があるし……私なんかじゃダメよね……)
【性的嗜好・弱点】
性癖:甘やかしたい願望、母性本能強め
隠している性癖:若い男に甘えられたい、征服されたい願望
性感帯ランキング:
1位:首筋(感度SS)←最大の弱点
2位:乳首(感度A)
3位:内もも(感度A)
弱点部位:首筋にキスされると理性崩壊
【特殊ステータス】
孕みやすさ:普通(最近体調良好)
中出し願望:あり(子供が欲しかった未練)
調教適性:高
堕ち属性:母性堕ち、甘え堕ち
好感度:73/100(上昇中)
【攻略アドバイス】━━━━━━━━━━━━━━━━
※まだ攻略に踏み込むには時期尚早です。
・好感度は順調に上昇しているが油断は禁物。
・彼女は亡き夫への想いと、新しい感情との間で揺れている状態。
・焦って攻めると、罪悪感から拒絶される可能性がある。
・もう数日、信頼関係を築いてからアプローチすることを推奨。
・「優しく甘えてくれる存在」として認識されれば母性を刺激出来て、攻略成功率大幅UP。
【推奨行動】
・今夜は紳士的に振る舞う
・彼女の話を聞き、共感を示す
・身体には触れず、心の距離を縮める
※攻略を急がないこと。焦りは禁物です。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
…………。
…………………………?
俺は目の前の料理に集中するふりをしながら、必死に動揺を隠した。
な、なんだこれは。
昨夜のオナニーの詳細……?
いらんことまで鑑定してやがる。
しかも「レンくん……レンくん……♡」って呟きながら……!?
「レンくんのおちんちん欲しい」……。
俺のことおかずにしてたのかよこの人。
いやいやいや、落ち着け。
顔に出すな。バレたらまずい。
俺は震える手でワインを口に運んだ。
「レンさん、大丈夫ですか? 顔、赤いですよ?」
「あ、いえ、ワインが効いてきただけです。は、はは」
「ふふ、お酒弱いんですか?」
「そ、そうなんですよ。あはは……」
なんとか誤魔化した。
だが、脳裏には「レンくん……レンくん……♡」という幻聴が響き続けている。
くそ、集中できない。
しかも【攻略アドバイス】って何だよ。
誰が書いてんだよこれ。女神か?
いや……でも女神は何も気付いてなかったような気がする。
故意に渡した感じじゃなかったし。
それより……。
「焦って攻めると拒絶される可能性がある」「今夜は紳士的に振る舞う」って。
助かるアドバイスだけど……なんか納得いかねぇ……!
つーか「推奨行動」とか「攻略を急がないこと」とか、完全にギャルゲーの攻略サイトじゃねぇか。
誰のアドバイスなんだよこれは……!
俺は心の中で盛大にツッコミを入れながらも、表面上は平静を装い続けた。
「レンさん、チキンもう一切れいかがですか?」
「あ、はい。いただきます」
ミレーヌさんが俺の皿にチキンを取り分けてくれる。
その仕草が妙に色っぽく見えてしまうのは、さっきの鑑定結果のせいだ。
目の前にいるこの女性が、昨夜、俺のことを想いながら……。
──やめろ。考えるな。
「どうぞ、召し上がれ」
「あ、ありがとうございます」
俺は必死にチキンを頬張った。
美味い。美味いんだけど、味が半分くらいしか分からない。
(レンさん、やっぱり食べっぷりがいいわね……)
(若い男の子は食欲も旺盛で……なんだか見てて嬉しくなっちゃう……)
(……いけない。また変なこと考えそうになっちゃった……)
心の声が聞こえる。
「変なこと」って、昨夜のアレか?
やめてくれ、俺の頭の中に再生されるからやめてくれ!
「ミレーヌさんの料理、本当に美味しいですね。食べられて幸せです」
「まあ、そんな……嬉しいこと言ってくれて……」
ミレーヌさんが頬を染めた。
(嬉しい……レンさんに褒められると、すごく嬉しい……)
(毎日食べたいって……それって、ずっとここにいるってこと……?)
(だめ、期待しちゃダメ……でも……)
好感度少し上がったな。別に意識してるわけじゃないんだけど……。
俺はその後も、普通に会話を続けた。
この街のことを聞いたり、ミレーヌさんの趣味を聞いたり。
彼女も楽しそうに話してくれた。
やがて、ワインのボトルも空になり、時計は夜の9時を回っていた。
「あら、もうこんな時間。レンさん、明日も早いんでしょう?」
「そうですね。明日も森に行く予定なので」
「そうですか。じゃあ、そろそろお休みになった方がいいですね」
ミレーヌさんが名残惜しそうに立ち上がった。
「今日は、一緒にお食事できて嬉しかったです」
「俺もです。また、機会があれば」
「はい……ぜひ」
ミレーヌさんがにっこりと微笑んだ。
その笑顔は2年半の孤独を経て、ようやく誰かと過ごす幸せを思い出したような……そんな温かい表情だった。
「おやすみなさい、レンさん」
「おやすみなさい、ミレーヌさん」
俺は部屋へと戻った。
────────────────────────────────────────
ベッドに倒れ込み、天井を見つめる。
「……はぁ」
大きく息を吐いた。
今日一日で色々ありすぎだ。
ベルと再会して、大量に稼いで、装備を整えて──
そして、ミレーヌさんとの二人きりの夕食。
あの鑑定結果は……衝撃的だった。
まさか、俺のことをおかずにオナニーしてたなんて。
「レンくん……レンくん……♡」
脳内で勝手に再生される幻聴。
くそ、眠れるのかこれ。
いや、眠る。
今日は紳士的に振る舞ったんだ。鑑定の【攻略アドバイス】に従って。
誰のアドバイスかは知らねぇけど、たぶん正しいんだろう。
焦りは禁物。じっくりと攻める。
数日後には、きっと──
「……よし、寝よう」
俺は目を閉じた。
明日もベルが待っている。
そして、エマさんも、ミレーヌさんも。
俺の異世界ハーレム計画は、着実に進んでいる。
「いや、異世界ハーレム計画ってなんだよ……」
自分の口から出てきたアホらしい言葉に自分で突っ込んでしまった。
これも全ては【鑑定】が悪い。
エロい【鑑定】が……。