俺の鑑定スキルがなんかおかしい ~女性のエロステータスが丸見えなんだが~ 作:フレキシブルコーギー
翌朝。
「いってきます」
「レンさん、気をつけてくださいね」
俺はいつものようにミレーヌさんの朝食を食べ、宿を出た。
5キロの肉を担ぎ、ギルドへ向かう。
「おはようございます、レンさん!」
エマさんが今日も元気に迎えてくれた。
(レンさんだ!)
(今日も会えた……嬉しい……)
心の声がウキウキしている。
「おはようございます。今日は薬草採取の依頼を受けたいんですけど」
「はい! お待ちくださいね」
エマさんが手続きをしてくれる。
「レンさん、今日もその大きな袋……何が入ってるんですか?」
「あ、これは……友達へのお土産です」
「お友達? レンさん、優しいですね」
エマさんがニコニコと笑った。
(レンさん、お友達思いなんだ……)
(優しい人……)
心の声が漏れ聞こえる。
俺は依頼を受け取り、ギルドを出た。
さあ、ベルのところへ行こう。
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森の入り口に着くと、案の定、ベルが待っていた。
「レン!」
ベルが嬉しそうに駆け寄ってくる。
地面が揺れる。いつもの光景だ。
「おはよう、ベル」
「オハヨウ! レン、今日モ来テクレタ!」
「ああ。約束しただろ」
俺はベルの前で袋を下ろした。
「これ、お前にお土産だ」
「オミヤゲ……?」
ベルが首を傾げる。
俺は袋を開けて、中身を見せた。
5キロの肉の塊。
ボアピッグのモモ肉だ。
「肉、だ」
ベルの目が大きく見開かれた。
「ニク……!? レン、ベルニ、ニク、クレルノ……!?」
「ああ。昨日、お前がちゃんと食べてないって言ってたから。これ食べて、元気出せ」
「……っ!」
ベルの目がウルウルと潤んだ。
(レン……ベルノコト、考エテクレテタ……)
(ニク……クレタ……嬉シイ……スゴク嬉シイ……!)
(ベル、泣キソウ……)
心の声が感動で震えている。
「レン……ベル……幸セ……」
ベルが肉を抱きしめた。
そして──
ガブッ!
いきなり生で齧り始めた。
「おい!? 生で食うのか!?」
「ウマイ! ウマイ! レン、アリガトウ!」
ベルが夢中で肉を頬張っている。
幸せそうな顔だ。
まあ……オークだし、生でも平気なのか。
人間の常識は通用しないな。
5キロの肉は、ものの数分で消えてしまった。
「フゥ……オナカイッパイ……」
ベルが満足げにお腹を撫でた。
「美味しかったか?」
「ウン! 最高! レン、ダイスキ!」
ベルが俺に抱きついてきた。
巨体に押しつぶされそうになる。
「お、おい、重い重い!」
「ゴメン!」
ベルが慌てて離れた。
だが、その顔は幸せいっぱいだった。
「レン……ベル、モット頑張ル。レンノ為ニ、何デモスル」
「ありがとう、ベル。頼りにしてるよ」
「ウン!」
ベルが嬉しそうに尻尾を振った。
よし、今日も一緒に仕事だ。
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その後、俺たちは薬草採取の依頼をこなした。
ベルの嗅覚のおかげで、今日も大量のヒーリングハーブと、ついでにマナハーブも採れた。
作業が一段落したところで、俺は木陰で休憩していた。
ベルが隣に座っている。
「レン、今日モ、タクサン取レタ」
「ああ。お前のおかげだよ」
「ベル、役ニ立テタ」
ベルが嬉しそうに笑う。
明日は何を持ってきてやろうか、と考えて休憩していた時だった。
「レン」
ベルが急に立ち上がった。
「どうした?」
「……匂イ。変ナ匂イ、スル」
ベルが鼻をフゴフゴと動かしている。
警戒しているような、興味を持っているような、複雑な表情だ。
「敵か?」
「分カラナイ。デモ……気ニナル」
ベルが森の奥を見つめている。
俺には何も感じないが、ベルの嗅覚は本物だ。
何かがあるのは間違いない。
「行ってみるか?」
「ウン。レン、一緒ニ来テ」
「ああ、もちろん」
俺たちは薬草を袋にしまい、森の奥へと進んでいった。
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しばらく歩くと、景色が変わってきた。
木々が減り、代わりに岩肌が増えていく。
どうやら、小さな山の麓に来たようだ。
「ココ……」
ベルが足を止めた。
目の前には、大きな岩壁があった。
そして、その岩壁の中腹に──
「……洞窟?」
ぽっかりと開いた穴があった。
人が一人通れるくらいの大きさ。
中は暗くて、奥がどうなっているか分からない。
「コノ匂イ……ココカラ」
ベルが洞窟の入り口を指差した。
「何の匂いだ?」
「……女。ソレト……血ノ匂イ」
女と、血?
嫌な予感がする。
「中に誰かいるのか?」
「タブン。弱ッテル匂イ」
弱っている女性が中にいる……?
まさか、誰かが襲われて逃げ込んだとか?
あるいは、魔物に捕まっているとか?
俺は少し考えた。
正直、危険そうだ。
見知らぬ洞窟に入るなんて、冒険者としては無謀だろう。
だが──
中に助けを求めている人がいるなら、放っておけない。
「ベル、中に入れるか?」
「ベル、入レナイ。穴、小サイ」
ベルが残念そうに言った。
確かに、ベルの巨体では洞窟の入り口を通れない。
俺一人で入るしかないか……。
「じゃあ、俺が入る。ベルは外で待っててくれ」
「デモ、危ナイ」
「大丈夫。何かあったらすぐに戻る」
ベルが心配そうな顔をしている。
「レン、気ヲツケテ」
「ああ。ありがとう」
俺は短剣を抜き、洞窟の中へと足を踏み入れた。
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洞窟の中は思ったより広かった。
入り口は狭かったが、少し進むと天井が高くなり通路も広がっている。
壁には苔が生えていて微かに光っている。
おかげで真っ暗というわけではない。
俺は慎重に進んでいった。
「……っ」
血の匂いがする。
ベルが言っていた通りだ。
そして──
「……誰か……いるの……?」
か細い女性の声が聞こえた。
奥からだ。
「大丈夫ですか!?」
俺は声のする方へ走った。
通路を曲がると、少し広い空間に出た。
そこに──彼女はいた。
岩壁に背をもたれ、座り込んでいる女性。
銀色の髪。
尖った耳。
……エルフか。
彼女の身体は傷だらけだった。
服は破れ、腕や足に血が滲んでいる。
明らかに戦闘の後だ。
俺がその女性を見た瞬間──
鑑定結果が流れ込んできた。
【鑑定結果】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【基本情報】
名前:リーシャ・シルヴァーウィンド
年齢:127歳(エルフなので見た目は20代前半)
種族:ハイエルフ
職業:Aランク冒険者
身長:168cm
体重:49kg
スリーサイズ:B86/W56/H84
処女:Yes
経験人数:0人
【バスト情報】
カップサイズ:Aカップ(ぺちゃぱいと言われると激怒)
乳房の形状:形が良い、弾力あり
乳首の形状:小さめ、薄ピンク
乳首感度:S(超敏感、未開発)
乳首開発度:未開発
【外性器情報】
陰毛:薄い、銀色
クリトリス:小さめ、感度SS(触れられたことがない)
処女膜:あり(完全な状態)
【膣情報】
膣深度:15cm(
Gスポット:入口から6cm(未開発)
ポルチオ:あり(感度不明、未経験)
締め付け力:9/10(処女なので非常にきつい)
現在の濡れ具合:乾燥
【現在の状態】
HP:危険域(重傷)
精神状態:疲労困憊、警戒心MAX、プライドが高い
最後の食事:2日前
最後の睡眠:1日前
【心の声】
(誰……? 人間……?)
(助けが来た……? でも、こんな弱っている姿を見られたくない……)
(私がこんな……屈辱だわ……)
(認めたくないけど……助けが必要なのは事実……くっ……)
【性的嗜好・弱点】
性癖:不明(経験なし)
隠している性癖:支配されたい願望(本人無自覚)
性感帯ランキング:
1位:耳(感度SS)←エルフの最大弱点
2位:クリトリス(感度SS)
3位:乳首(感度S)
弱点部位:耳を舐められると完全に力が抜ける
イキやすさ:未経験だが素質は超高い
【経験・履歴】
初体験:なし(127年間処女を守り続けている)
恋愛経験:片想いが1回(100年前に失恋、相手に振られてトラウマ)
トラウマ:男性に対して強い警戒心と不信感がある
性格:プライドが高く、素直になれない。典型的ツンデレ
【現在の状況】
・ソロでダンジョン探索中に魔物の群れに襲われた
・辛うじて逃げ延びたが、重傷を負っている
・この洞窟に隠れて3日間
・助けが来なければ死んでいた
・Aランクとしてのプライドがあり、助けを求めることに抵抗がある
【特殊ステータス】
好感度:15/100(低い、警戒中)
信頼度:5/100(ほぼ皆無)
恋愛対象として意識:No(まだ敵か味方かも分からない)
【攻略ヒント】
・Aランク冒険者としてのプライドが非常に高い
・助けられることを「屈辱」と感じるタイプ
・男性不信があるので、信頼を得るには時間がかかる
・最初はツンツンだが、根気よく接すれば少しずつデレる
・恩を押し付けず、対等に接することが重要
・焦って攻めると逆効果。長期戦を覚悟すること
・でもデレた後は一途に甘えてくる
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127歳で処女!?
いや、驚くべきはそこじゃなかったか。俺も鑑定に毒されてるな……。
まずは助けないと。。こんな状態の人を放っておけない。
……しかし、好感度15って。
めちゃくちゃ低いな。警戒されてるのか。
「大丈夫ですか? 俺は冒険者です」
「……冒険者?」
リーシャさんが俺を睨むように見上げた。
弱っているはずなのに、目つきだけは鋭い。
明らかに警戒している。
「……ふん。私を助けて何か企んでるんじゃないでしょうね」
「はぁ? こんな状態で何言ってんですか。早く外に出ましょう」
「待ちなさい! 勝手に決めないで……っ」
リーシャさんが立ち上がろうとして、すぐに崩れ落ちた。
「無理よ……足が……」
見ると、彼女の右足に大きな傷があった。
歩ける状態ではない。
「分かりました。失礼しますね」
俺はリーシャさんを抱き上げた。
お姫様抱っこだ。
「きゃっ……!」
リーシャさんが小さく声を上げた。
(男に……抱かれるなんて……!屈辱だわ!)
(でも……温かい……)
心の声が聞こえる。
127年間、男に触れられたことがないのか。
確かに鑑定結果にも経験なしとあった。
「しっかり掴まっててください。外に連れ出しますから」
「……分かった」
リーシャさんが俺の首に手を回した。
軽い。
俺は彼女を抱えたまま、来た道を戻った。
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「レン!」
洞窟を出ると、ベルが心配そうに待っていた。
「彼女は中で倒れてた人だ。怪我してるから、街に連れて行かないと」
「分カッタ。ベル、手伝ウ」
ベルが俺たちに近づこうとした、その時だった。
「っ……!?」
腕の中のリーシャさんが、ビクッと身体を震わせた。
「オーク!?」
微かに開いたその目には、明らかな嫌悪と恐怖が浮かんでいた。
「は、離して……! なんでオークがいるの……!?」
「落ち着いてください。ベルは俺の仲間で──」
「仲間……? 人間がオークと……? 正気なの……!?」
リーシャさんが俺の腕の中でもがこうとする。
だが、身体に力が入らないようで、すぐに動きが止まった。
「こいつを近づけないで……! お願い……!」
声が震えている。
本気で怖がっている。
「リーシャさん……」
「エルフの里は何度もオークに襲撃された……! あいつらは野蛮で残忍な存在よ……!」
俺は言葉に詰まった。
確かに一般的にオークは魔物だ。
でも……。
ベルは違う。
俺の大切な仲間だ。
でもリーシャさんにはそれが分からない。
彼女のオークに対するイメージは固定されている。
「……分かりました。……ごめんよ、ベル。手伝わなくて大丈夫だ」
「?」
ベルが首を傾げた。
「すまない。彼女、オークが苦手みたいなんだ」
「ソウカ」
ベルは特に傷ついた様子もなく、素直に数歩後ろへ下がった。
「ベル、すまない。お前は何も悪くない」
「ベル、ワカッテル。 種族ガチガウ。 アタリマエ」
ベルが健気にそう言って、さらに距離を取った。
「……っ」
リーシャさんがベルを睨みつけながら、俺の胸に顔を押し付けた。
(まだ見える……汚らしいオークが!)
(でも……こいつの胸、温かい……)
(……べ、別に、こいつに助けられたから動揺してるわけじゃないんだから……)
心の声が複雑だ。
怯えと少しの安心と、そして──ツンデレ特有の照れ隠し。
でも……。
……やはり、種族の垣根は大きいのか。
俺は内心でがっかりした。
ベルは何も悪くないのに。
俺の大切な仲間なのに。
でも、それは俺の主観だ。
エルフにとって……いや、人間にとってもオークは敵でしかない。
いつか、リーシャさんにもベルの良さを分かってもらえるだろうか。
「リーシャさん、街まで運びますから。もう少し頑張ってください」
「……分かったわ。でも、あのオークをこっちに来させないで」
「約束します」
「あなた、変な人間ね。オークなんかと行動を共にするなんて」
リーシャさんがツンとした口調で言った。
だが、その頬はほんのり赤い。
お姫様抱っこが恥ずかしいのだろう。
(こ、こんなに近くで男の人に抱かれるなんて……っ)
(心臓の音、聞こえてないわよね……?)
(……べ、別に、ドキドキなんてしてないんだから……!)
心の声が完全にツンデレだ。
「あなたの名前は……」
「レンです。黒崎蓮」
「レン……覚えたわ。……別に感謝してるわけじゃないけど。命を助けてもらったから、仕方なく覚えてあげるだけよ」
そう言いながら、リーシャさんは俺の首にしがみついている。
だが……やがて眠そうに瞼を降ろす。
「……私は……本当は……一人でも……へいき……」
そして、そのまま意識を失った。
体力の限界だったのだろう。
「ベル、行こう。ゆっくりでいいから、ついてきてくれ」
「ウン」
ベルが静かに頷いた。
俺たちは街へと歩き始めた。
ベルは言われた通り、少し距離を取って後ろからついてくる。
……すまないな、ベル。
いつか色んな人にも分かってもらえるように、俺が頑張るから。