※この作品はR-18です。

俺の鑑定スキルがなんかおかしい ~女性のエロステータスが丸見えなんだが~   作:フレキシブルコーギー

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29.仲間たちと力を合わせて……困難に立ち向かっていくのですね。素敵です……

 そこは広くて清潔な部屋だった。

 

 天蓋付きの大きなベッド。

 窓からは、柔らかな光が差し込んでいる。

 

 そのベッドの上に一人の少女が体を起こしていた。

 

「お父様……?」

 

 透き通るような白銀の髪。

 宝石のような青い瞳。

 雪のように白い肌。

 

 儚げで今にも消えてしまいそうな美少女だった。

 ずっと病気で寝たきりだったせいか、体は痩せていて華奢だ。

 着ている白いネグリジェが少し大きく見える。

 

「ソフィア、紹介しよう。彼が月光蘭を見つけてくれた冒険者のレン君だ」

 

 伯爵が俺を紹介した。

 

 ソフィア嬢がゆっくりと俺に視線を向けた。

 

「貴方様が、お薬の花を見つけてくださったの……?」

 

 鈴を転がすような綺麗な声だった。

 

「は、はい。黒崎レンです」

 

 俺は慌てて頭を下げた。

 

「そう……貴方様が見つけてくれたのですね……」

 

 ソフィア嬢が弱々しく微笑んだ。

 

 笑顔があまりにも尊い……。

 

 まるで教会の天使──いや、あの教会にはドスケベシスターしかいなかったな。

 こっちこそが本物の天使だ。

 

 その時、俺の中で鑑定が自動発動した。

 

 

【鑑定結果】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

【基本情報】

名前:ソフィア・ヴァン・クロイツェル

種族:人間(貴族)

職業:伯爵家令嬢

身長:141cm

体重:38kg(かなり痩せている)

スリーサイズ:B72/W52/H75

処女:Yes(純潔)

経験人数:0人

 

【バスト情報】

カップサイズ:AAカップ(発育途中)

乳房の形状:小さく膨らみ始めた蕾のような胸

乳首の形状:未発達、薄ピンク色

乳首感度:不明(未経験のため)

 

【純潔情報】

性知識:皆無(赤ちゃんはコウノトリが運んでくると信じているレベル)

オナニー経験:なし(概念すら知らない)

異性交遊:なし(父親以外の男性と話すのもあまりない)

汚れなき精神:100%

 

【身体情報】

病状:原因不明の魔力欠乏症

生殖能力:あり(体は成長しており、妊娠可能)

子宮の状態:清浄無垢(まだ誰も触れていない聖域)

初潮:発来済み

 

【心の声】

(男の人……)

(お父様より背が高い……強そう……)

(私のために危険な薬草を探してきてくれたのかな)

(優しい人……)

 

【攻略ヒント】

・完全無垢な深窓の令嬢。

・エロいことは何も知らない。

・手を繋ぐだけでドキドキしてしまうレベル。

・時間をかけて少しずつ教えていく必要あり。

・いきなりハードなことは絶対NG。優しく、丁寧に。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 ……本物だ。

 

 本物の清純派だ。

 

 オナニー経験なし。

 性知識皆無。

 赤ちゃんはコウノトリ。

 

 セラとかいう名の変態巨乳シスターとは大違いだ!

 

 あっちは「毎日3〜5回オナニー」「乳首イキ開発済み」「処女膜自壊」というとんでもないスペックだったのに。

 同じ清純そうに見える女性でも中身は天と地ほどの差がある。

 

 ソフィア嬢こそが真の聖女に見えてきた……。

 

「レン様……?」

 

 俺が黙り込んでしまったせいか、ソフィア嬢が不思議そうに首を傾げた。

 

「あの、どうかされましたか……?」

 

「あっ、いえ! なんでもないです!」

 

 俺は慌てて首を振った。

 

 いけない、鑑定に見入ってしまった。

 俺は反省した。こんな清純な子のエロステータスを見てしまうだなんて……。

 

「レン様。本当にありがとうございます」

 

 ソフィア嬢が、改めて俺にお礼を言った。

 

「私のために危険な場所に行ってくださったと聞きました。貴方様のおかげで、もしかしたら元気になることができるかもしれません」

 

 瞳が希望に輝いている。

 

 ああ、なんて純粋な目なんだ。

 俺は心が洗われるような気分だった。

 

 ……でも危険な場所に行ったっけ?

 なんか話が盛られてるような……。

 

「いえ、俺は……本当にたまたま見つけただけなんです」

 

「それでも……です……貴方様が届けてくださらなければ私はこのまま……」

 

 ソフィア嬢が言葉を詰まらせた。

 小さく震えている。

 ずっと死の恐怖と戦ってきたのだろう。

 

 まだこんなに若いのに……。

 

「ソフィア、もう大丈夫だ」

 

 伯爵が優しく娘の肩を抱いた。

 

「ポーションは届いた。これを飲めばきっと良くなるよ」

 

「はい、お父様」

 

 ソフィア嬢が涙を浮かべて頷いた。

 そして再び俺を見た。

 

「レン様。 その……今日はお薬を届けに来てくれただけだと思ますが……また、お会いしていただけますか?」

 

 ソフィア嬢が少し頬を染めて言った。

 

「え?」

 

「私、外の世界のことを何も知りません。レン様のような冒険者の方からいろんなお話を聞いてみたいのです」

 

 その言葉に俺は少し考えた。

 

 冒険者の話……といっても俺はまだFランク。この世界に異世界転移してから日が浅い。

 大した経験も武勇伝もない。

 

 だが、この子の期待に応えたい。

 純粋な瞳を曇らせたくない。

 

「もちろん。それにその内じゃなくて……今、色々とお話しましょうか? 時間はありますし」

 

「いいのですか……!?」

 

 ソフィア嬢が身を乗り出した。

 伯爵も驚いた顔をした。

 

「レン君。君も忙しいだろう? 昨日の今日で疲れているだろうし……」

 

「いえ、大丈夫です。ソフィアお嬢様が喜んでくれるなら」

 

 俺には大した経験はない。

 だけど……俺には冒険談のネタがある。

 

 前世で読み漁った漫画やアニメの知識だ。

 この世界の話ではないし、実体験でもないけど……物語として語るには面白いはずだ。

 

「……ありがとう、レン様!」

 

 ソフィア嬢が花が咲いたような笑顔を見せた。

 俺はベッドの脇にあった椅子に座った。

 

「では……ある少年の冒険の話をしましょう」

 

「はいっ!」

 

 ソフィア嬢が目を輝かせて頷いた。

 伯爵も興味深そうに耳を傾けている。

 

 俺は語り始めた。

 

 海賊を目指す少年が仲間たちと海へ繰り出す物語。

 もちろん、細かい設定はこの世界に合わせてアレンジしながら。

 

「へぇ……体がお餅のように伸びるんですか? 魔法でしょうか?」

 

「いえ、不思議な果実を食べた影響で……」

 

「まあ! そんな果実があるのですね!」

 

 ソフィア嬢は身を乗り出して聞いてくれた。

 

 初めて聞く外の世界の物語(創作だが……)に目をキラキラさせて反応してくれる。

 その反応がいちいち可愛くて、俺もついつい熱が入ってしまった。

 

「……そして、少年は叫んだんです。『仲間に手を出す奴は容赦しねぇ!』ってね」

 

 俺が第一章の話を終えるとソフィア嬢はほう、とため息をついた。

 

「すごい……ワクワクしました……!」

 

 ソフィア嬢が胸に手を当てて言った。

 

「仲間たちと力を合わせて……困難に立ち向かっていくのですね。素敵です……」

 

「ああ……素晴らしい物語だ」

 

 いつの間にか伯爵も身を乗り出していた。

 ソフィア嬢の隣でうんうんと頷いている。

 

「友情、努力、勝利……まさに王道だが、それがいい。私も若かった頃を思い出したよ」

 

(続きが気になる……次の島では何が起こるんだ……?)

(うむむ……彼は吟遊詩人の才能があるな……冒険者にしておくには惜しい……)

 

 心の声が聞こえる。

 伯爵まで夢中になっている。

 

 ……あれ?男性の心の声も聞こえる……?

 今までは女性だけだったのに。

 どうしてだろう。

 

 ……まぁ、今は考えても分からないだろう。

 化け物の鑑定も出来るし今更か。でも、何か法則があるのかもしれないな。

 いつかこの鑑定の謎を解き明かしたいもんだ。

 

「続きが気になるでしょうが……今日はこの辺で」

 

 俺は立ち上がった。

 もう一時間以上も話してしまった。

 病人のソフィア嬢を疲れさせてはいけない。

 

「えぇ……もう終わりですか……?」

 

 ソフィア嬢が名残惜しそうに言った。

 

「また、続きを話しに来ますよ。約束します」

 

「本当ですか?」

 

「もちろんです。いつでも呼んでください」

 

「はいっ……!」

 

 ソフィア嬢の顔が再びパッと明るくなった。

 俺は思わずドキッとしてしまった。

 

 やばい。

 この子、守ってあげたいランキング急上昇だ。

 

 ベルにもこの笑顔を見せてあげたいな。

 

 今度、ベルにもこの冒険譚の話をしてみようか。

 あいつなら「ニクは出テ来ナイノカ?」とか言いそうだけど。

 

「では、そろそろおいとま……」

 

 そう思った時だった。

 

「あら……?お客様かしら?」

 

 部屋の扉が開いて一人の女性が入ってきた。

 

 年齢は40代後半くらいだろうか。

 豪華なドレスを着た派手な印象の女性だ。

 

「お母さま……」

 

 ソフィア嬢が小さく呟いた。

 声が少し怯えているように聞こえた。

 

「おぉ、イザベラ。ちょうどよかった。紹介しよう」

 

 伯爵が立ち上がって女性を紹介した。

 

「こちらはレン君。ソフィアのために月光蘭を見つけてきてくれた冒険者だ」

 

「冒険者……?」

 

 イザベラと呼ばれた女性が俺を見た。

 値踏みするような視線。

 

「それはご苦労様ですね。わざわざ運んできてくれるなんて」

 

 そして彼女は言う。

 

「それで?なんでこの部屋にいるのかしら?」

 

「いや、ソフィアがレン君の話を聞きたいと言ってな」

 

 伯爵がとりなそうとするが、イザベラは鼻で笑った。

 

「まぁ、ソフィアったら。冒険者の話なんて聞いて何が楽しいのやら」

 

 高飛車な物言いだ。

 

 正直、ムッとした。

 

 その時──

 

 俺の中で鑑定が自動発動した。

 

 その結果を見た瞬間、俺の怒りは別の感情へと変わった。

 

 驚愕。

 

 そして、戦慄に──。

 

 

 

【鑑定結果】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

【基本情報】

名前:イザベラ・ヴァン・クロイツェル

年齢:47歳

職業:伯爵夫人

身長:164cm

体重:58kg

スリーサイズ:B95/W68/H92

関係:ソフィアの継母(後妻)

 

【身体的特徴】

バスト:Eカップ(加齢による垂れありだが、まだ豊満)

感度:性欲は強いが、現在は若い愛人がいるため夫とはレス

弱点:承認欲求が異常に強い、金と権力に執着

 

【隠された真実(重要)】

・ソフィアの実母ではない(後妻として入り込んだ)

・財産目当てで伯爵と結婚

・現在、若い愛人(商人)にお金を貢いでいる

 

【現在進行中の悪事】

・ソフィアへの毒殺未遂

 →「原因不明の病」の正体は、イザベラが長年食事に混ぜ続けている遅効性の毒「ウィークウィード」

・伯爵殺害計画

 →ソフィアが死んだ後、伯爵も毒殺してクロイツェル家の全財産を乗っ取る計画

 

【心の声(邪悪)】

(ちっ……余計なことをしたわね、この冒険者風情が)

(まあいいわ……どうせ月光蘭のポーションなんて効きはしないでしょうし)

(あれは病気じゃないもの。私が毎日食事に混ぜている「毒」が原因なんだから)

(もう数か月もすれば、確実に死ぬわ。放っておけばいい)

(ソフィアが死んで、後は伯爵を殺せば財産は全部わたしのもの……)

(若い男と遊ぶ金のためにも、早く死んでくれないかしら)

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

……!?

 

 

 

 

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