※この作品はR-18です。

俺の鑑定スキルがなんかおかしい ~女性のエロステータスが丸見えなんだが~   作:フレキシブルコーギー

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49.新人が随分と羽振りが良くなったじゃねぇか

 金貨50枚。

 

 俺は絶叫した後、ぽかんと口を開けたまま老婆を見つめた。

 

「……もう一度、聞いていいですか」

 

「何度聞いても同じだよ」

 

 老婆が杖で床をコツン、と突いた。

 皺だらけの顔に感情は見えない。

 

「金貨50枚。それがこのポーションの値段だ」

 

「この前は金貨1枚でしたよね……?」

 

 ポーションとしては金貨1枚でも高い。

 それを金貨50枚だって?

 

「そうだよ」

 

「なんで50倍に……?」

 

 俺は思わず声が裏返った。

 

 老婆はフードの下で、わずかに口元を動かした。

 

「前回は、お試し価格だったのさ」

 

「お試し価格……」

 

「効くかどうか分からないものに大金を出す気になるかい? だから最初は安くしてやったんだよ」

 

 ……なるほど。

 

 確かに理屈は通っている。

 だが、それでも50倍は暴利にも程がある。

 

「でも……金貨50枚というのは」

 

「高いと思うなら、よそを探しな」

 

 老婆がバッサリと言い切った。

 

「ただし、この街でこのレベルのポーションを作れるのは私以外にはいないけどね」

 

「……っ」

 

 俺は言葉に詰まった。

 

 それは分かっている。

 

 だから来ているんだ、こっちは。

 

「どうしてこんなに高く?」

 

「私の気分だよ」

 

 老婆が平然と答えた。

 

「……気分なのかよ」

 

 俺は脱力して呟いた。

 

 気分。

 

 気分で金貨50倍か。

 

 この老婆、なかなかに商売がえぐい。

 

 俺は頭を抱えた。

 

 ホーンラビットのツノを売って手に入れた金貨80枚。

 

 死闘で得た報酬だ。ベルが命がけで戦い、俺は枝を振るうのすら怖かったあの戦いで。

 

 それが、ポーション一本で大部分が消える。

 

 ……だが。

 

 俺は顔を上げた。

 

 ソフィア嬢を救うためだ。

 あの娘は今も病に苦しんでいる。

 イザベラに毒を盛られ続けたせいで、身体がボロボロになっている。

 

 俺が助けると決めた。

 それは変わらない。

 

 金なんて惜しくない。

 全然、惜しくない。

 

 俺は革袋に手を伸ばした。

 

「……買います。ポーションを」

 

 俺はそう言った。

 老婆は動かなかった。

 

「……」

 

 ただ、じっと俺を見つめていた。

 目が今までとは少し違う気がした。

 俺を値踏みするように……何かを確かめるように、じっと向けられている。

 

 老婆は一言も発しなかった。

 俺も黙って革袋から金貨を数え始めた。

 

 一枚、二枚、三枚……。

 

 カウンターの上に、金貨が積み上がっていく。

 

 十枚、二十枚……。

 

 重い沈黙が店内を満たしていた。

 

 薬草の匂い。埃の匂い。

 棚に並んだ得体の知れない瓶が、ぼんやりとした灯りに照らされている。

 

 五十枚。

 

 俺はカウンターに金貨を並べ終えた。

 

 さっきまで革袋にずっしりと詰まっていた金貨の大部分が消えた。

 

 沈黙が続く。

 老婆が何かを考えているように見えた。

 

 考えて……考えて。

 

 そして──

 

「はん」

 

 老婆が息を漏らした。

 

 笑い声だろうか。

 

 口元がかすかに緩んだように見えた。

 

「お人好しだねぇ、お前さんは」

 

「え?」

 

 俺は思わず顔を上げた。

 

「なんでもないさ」

 

 老婆はそれだけ言って、カウンターの金貨を枯れ木のような手でゆっくりと掻き込んだ。

 そして棚の奥から小さな瓶を取り出した。

 前回と同じ、透き通るような液体。

 

 だが、よく見ると……前回のものより瓶の中の液体がわずかに輝きを帯びているような気がした。

 

「さぁ、持っておいき」

 

 老婆がカウンターの上にポーションを置いた。

 俺は手を伸ばし、丁寧に受け取った。

 瓶は冷たく、そして不思議と手のひらに馴染む重さがあった。

 

「ありがとう」

 

 俺は礼を言った。

 そして、思い出したように続けた。

 

「……また、買いに来るからポーションを用意しておいてほしい。頼みます」

 

 老婆の細い眉が、わずかに動いた。

 

「ふぅん」

 

 やがて老婆が低く呟いた。

 

「いいよ、用意してやるよ」

 

「……本当ですか。助かります」

 

 俺は頭を下げた。

 

「じゃあ、また来ます」

 

 俺は踵を返して、店の扉に手をかけた。

 ギギィ……と蝶番が錆びた音を立てる。

 

 外の空気が流れ込んでくる。

 

 俺が扉をくぐろうとした、その時。

 

「……」

 

 背中に視線を感じた。

 

 振り返らなかった。

 でも、老婆がずっとこちらを見ていることは分かった。

 

 何を考えているのかは、分からない。

 

 鑑定も効かない。

 心の声も聞こえない。

 この老婆だけは、俺には何も見えない。

 

 ……それが、少しだけ気になった。

 

 

────────────────────────────────────────

 

 

 ポーション屋を出た。

 

 金貨50枚飛んでいった。

 あっという間に。

 

 ……まあ、いい。

 

 最初に街に来た時のことを思えば、まだ十分な額だ。

 あの頃は宿代も心許なかったんだから。

 

 ……まぁ、今お金がなくてもミレーヌさんのところにはタダで泊めてもらえそうだけど。

 出来れば彼女にもお金を払いたい。

 

「……そういえば」

 

 装備、そろそろ新調してもいいんじゃないか。

 

 今の装備はバルト武具店で買った革の胸当てと短剣。

 

 Fランク向けの入門用セットだ。

 

 今の俺はEランク。

 

 しかも特殊個体のホーンラビットを……まあ、結果的に討伐したことになっている。

 

 こんな装備であの森に入り続けるのは、正直心もとない。

 

 ベルがいるから今まで何とかなっていたが、それに甘えてばかりもいられない。

 

 ……よし。

 

 俺はバルト武具店の方向へと足を向けた。

 

 

────────────────────────────────────────

 

 

 バルト武具店。

 

 看板に描かれた剣と盾のマークは、前回と変わらない。

 

 俺は扉を押し開けた。

 

「いらっしゃい」

 

 ガラガラ声が響いた。

 そして、間があった。

 

「……ん?」

 

 カウンターの奥の髭面の大男──バルトさんが俺を見て目を細めた。

 

「お前……確か、前に来た新人か」

「はい。お世話になりました」

「ずいぶん、顔つきが変わったじゃねぇか」

 

 バルトさんが腕を組んだ。

 丸太のような腕が胸の前で重なる。

 俺を値踏みするような目で、じっくりと眺めてくる。

 

「前来た時は、顔が緩かったが……今日は違う顔してるぜ」

「そうですか?」

「ああ。どっかで死にかけたか?」

 

 バルトさんが直球で言ってきた。

 言い表し方が的確すぎる。

 

「……まあ、そんなとこです」

「はは、だろうな」

 

 バルトさんが鼻を鳴らした。

 

 俺は店内をゆっくりと見回した。

 前回来た時より、じっくり見られる余裕がある。

 壁には剣や槍が並び、棚には革製から金属製まで様々な防具が陳列されている。

 

 前回は銀貨で精一杯だったが──

 

 今日は、もう少し選べる。

 

 その時だった。

 

 店の奥から声が聞こえた。

 

「お父さん、これどこに置くー?」

 

 棚の整理をしていた女の子が、重そうな箱を抱えて奥から出てきた。

 

 バルトさんに似た丸い目をしているが、顔立ちは柔らかい。

 

 茶色い髪をひとつ結びにして、作業用のエプロンをつけている。

 

 娘さんか。

 

 鑑定スキルが静かに反応した。

 

【鑑定結果】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

【基本情報】

名前:ルナ・バルト

年齢:18歳

種族:人間

職業:武具店手伝い(父の店)

身長:158cm

体重:49kg

スリーサイズ:B83/W57/H85

処女:Yes

経験人数:0人

最後のセックスからの経過時間:該当なし

 

【外見特徴】

・茶色のやや癖のある髪。

・父親譲りの丸い茶色の瞳。

・全体的に素朴で飾り気のない印象。

・胸元がエプロンの下でも主張している。

 

【バスト情報】

カップサイズ:Eカップ

乳房の形状:若々しくハリのある半球型。重力に逆らうように上向き

乳首の形状:小ぶりで可愛らしい突起型

乳首の色:薄い桜色

乳輪:直径2.3cm

乳首感度:A

乳首開発度:完全未開発

授乳経験:なし

 

【外性器情報】

陰毛:薄い茶色の柔らかい細毛。自然に生えたまま手入れなし

大陰唇:ふっくらとして瑞々しい。未使用のため形が整っている

小陰唇:淡いピンク色。小ぶりで左右対称

クリトリス:小ぶり、包皮にほぼ隠れている

クリトリス感度:A(未開発)

 

【膣情報】

膣深度:13cm

Gスポット:入口から4cm(開発度:未開発)

ポルチオ:あり(感度:未開発)

締め付け力:9/10(未使用のため極めてキツい)

現在の濡れ具合:ほんのりしっとり(レンを意識したため)

愛液粘度:サラサラ

愛液の匂い:ほのかに甘い

 

【発情・ホルモン状態】

現在の発情度:微発情(自覚なし)

性欲レベル:28/100

オナニー頻度:月に1〜2回程度(罪悪感を感じながら)

最後のオナニーからの経過時間:9日

興奮時の身体反応:耳が赤くなる、そわそわして手元が狂う、視線が泳ぐ

 

【心の声】

(お客さん……なんか、いい匂い……)

(冒険者さんにしては顔つきが優しいな……)

(っていうかこっち見ないで……なんか恥ずかしい……)

(仕事! 仕事に集中しないと……! お父さんに怒られる……!)

 

【性的嗜好・弱点】

性癖:自覚なし。本来はかなり感じやすい体質

隠している性癖:誰かに守られたい、甘えたいという願望(完全に無自覚)

性感帯ランキング:

 1位:うなじ(感度S)← 髪を上げることが多いため無防備

 2位:脇腹(感度A)← くすぐったさと快感が混ざる

 3位:手首の内側(感度A)← 触れられたことがなく未開発

弱点部位:うなじに息を吹きかけられると全身が硬直する

イキやすさ:開発次第で非常にイきやすい素質あり

 

【経験・履歴】

初体験の年齢:該当なし

歴代パートナー:なし

経験プレイ:なし

未経験プレイ:全て

(幼い頃から父の武具店を手伝っており、男性との接触はほぼ父と常連客のみ。同年代の男性と話す機会が極めて少ない。初恋もまだ経験していない)

 

【特殊ステータス】

孕みやすさ:高(若く健康的な身体)

中出し願望:無自覚(意識したことがない)

調教適性:極高(素直で従順な性格、感じやすい体質、父親への反発心が潜在的にある)

堕ち属性:愛情堕ち、保護欲堕ち

 

【攻略ヒント】

父親の存在が最大の障壁。店内では攻略難易度が跳ね上がる。

父親のいない場面で、さりげなく褒めることが有効。

特に「仕事を認める言葉」に弱い。父にはあまり褒められないため。

急いてはいけない。少しずつ距離を縮め、「この人は安全だ」という信頼を積み上げてから。

うなじへの不意打ちは最終局面まで取っておくこと。一度使えば理性が飛ぶ。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 ……うん。

 

 別に彼女を攻略しようとも思ってないけど、勝手に表示されるのはいつものことだ。

 すまない、ルナさんとやら。君の秘密を色々と知ってしまった。

 

 文句は鑑定に言ってくれ。

 

「そこ適当に積んどけ」

 

「は~い!」

 

 ルナさんが箱を棚の横に置き、俺にチラリと視線を向けて、すぐに視線を外した。

 

(やば……ちょっとかっこよかった……)

(な、なんでもない! 仕事!)

 

 ……なんか初々しくて可愛いな。

 俺は心の中だけでそう思って、バルトさんに向き直った。

 

「装備を新調したくて来ました」

 

「ほう。前のじゃ物足りなくなったか」

 

 バルトさんがカウンターから出てきた。

 

 体格がすごい。

 俺の隣に来るだけで、圧迫感がある。

 

「で、予算は?」

 

「金貨10枚前後で考えてます」

 

 バルトさんの動きが、一瞬止まった。

 

「金貨10枚」

 

「はい」

 

「新人が随分と羽振りが良くなったじゃねぇか」

 

 バルトさんが、ゆっくりと俺を見た。

 

 目が前回と少し違う。

 

 品定めするような値踏みするような──それでいて、どこか興味深そうな目。

 

「一つだけ言っておく。金が入ったからって、いい装備を買ったからって……強くなったと勘違いするなよ」

 

「……はい」

 

「装備は道具だ。使う奴が強くなければ意味はない。だが使う奴がどれだけ強くても、装備がクソなら死ぬ」

 

 バルトさんが淡々と続けた。

 

「分かってるなら、いい買い物をしていけ。成金みたいな買い方はするなよ」

 

「……肝に銘じます」

 

「よし」

 

 バルトさんが棚の方へ歩き出した。

 

「付いてこい」

 

────────────────────────────────────────

 

 バルトさんに連れられて俺は店の奥へと進んだ。

 

 前回は入らなかったエリアだ。

 

 奥に進むにつれて陳列されている品物が変わってくる。

 

 革製から金属製へ。

 単純な作りから精緻な作りへ。

 そして素材も変わってくる。

 

「これが今のお前へのおすすめだ」

 

 バルトさんが棚から一着の鎧を取り出した。

 

 深い緑がかった黒色の胸当てと篭手のセット。

 

 表面がなめらかで、光の当たり方によって鈍い光沢を放っている。

 

「ダークウルフの皮を鞣して魔力を含む樹液で加工したものだ。ダークウルフってのはCランクの魔物でな、皮が魔法耐性を持ってる」

 

「魔法耐性……」

 

「そう。斬撃や刺突にも強いが、特に魔法系の攻撃に対して通常の革より格段に強い。採取メインなら、迷子になって魔物に遭遇した時に命拾いできる」

 

 俺は胸当てを手に取った。

 

 ずっしりとした重さ。

 

 でも思ったより軽い。

 

 前の革装備と比べると、明らかに作りが違う。

 

「金貨4枚だ」

 

「……これを」

 

「ちょっと待て」

 

 バルトさんが俺の腰に差した短剣を見た。

 

「その短剣、まだ使ってたか」

 

「はい」

 

「悪くはないが、Fランク向けだ。採取メインとはいえ、魔物との接触が増えるなら、もう少しマシなのを持つべきだ」

 

 バルトさんが剣の棚に移動した。

 

 ズラリと並んだ刃物の中から、一本を引き抜いた。

 

 長さは50センチほど。

 

 幅は細すぎず太すぎず。

 

 刀身は銀色に輝き、柄には革が丁寧に巻いてある。

 

「これはハンターズソード。狩人用に設計された片手剣だ。重心が手元に近いから扱いやすい。魔物の皮や骨を断つ専用の刃紋が入ってある」

 

「魔物専用の刃紋……ですか」

 

「あぁ。ちゃんと研いで手入れをすれば長く使える。素材はミスリル合金を少量混ぜてある。完全なミスリルじゃないが、他の武器よりは遥かに切れ味が持続する」

 

 バルトさんが鞘に収め、俺に渡した。

 

 柄を握った瞬間、しっくりと手に馴染んだ。

 

 重さのバランスが絶妙だ。

 

「すごく、持ちやすいですね」

 

「そうだろう。金貨5枚だ」

 

「……買います」

 

 俺は革袋から金貨を取り出した。

 

 カウンターに並べる。

 

 バルトさんがそれを見て、ふっと低く笑った。

 

「新人にしちゃもったいねぇ装備だが……せいぜい道具に使われないようにしな」

 

 俺は鎧と剣を受け取り、店の隅で着替えさせてもらった。

 

 ダークウルフの皮の胸当てをつける。

 ハンターズソードを差す。

 

 鏡を見た。

 

「おぉ……」

 

 なんかちゃんと冒険者っぽくなった気がする。

 

 以前の装備と比べると、明らかに見た目の圧が違う。

 

「おうおう」

 

 バルトさんが俺を見て頷いた。

 

「様になってきたじゃねぇか。だいぶマシだ」

 

「ありがとうございます」

 

「勘違いすんなよ。装備がマシになっただけで、お前が強くなったわけじゃない」

 

「分かってます」

 

「ならいいさ。また来い。次はもっと揃えてやるぜ」

 

「ありがとうございます。また来ます」

 

 俺はバルト武具店を出た。

 

 新しい装備の重みが、身体にしっかりと伝わってくる。

 

 これが今の俺の地に足のついた装備だ。

 

 見栄じゃない。

 

 生き残るための道具だ。

 

 夕暮れの街を俺は歩き出した。

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