Locus cordis errantis. 作:リンクは切らせてほしい侍
これ5000字あるんですよ
足早にお風呂場に向かう碧の背中を見送り、自室にこもってカギをかかる。
布団に倒れこんで、バスタオルに顔をうずめながら、既に濡れている大事なところを指でかき混ぜる。
「ふーっ...ふーっ...んっ...」
碧に見られた。全部見られた。
一瞬だけだけど、全部見せちゃった。
「ん、んっ、あっ」
見られた、見られた。
指、止まらない。
泡立つ水音が一際大きく聞こえる。
「あぅ、あ、イ、くっ」
頭がぱちぱちして、体からゆっくり力が抜けていく。
荒い息を整えながら、さっきまでかき回してた指をぼんやり見つめる。
「~~っ」
一瞬だけ、碧の指と重なって軽くイキかけた。
「碧、断らないかな」
不安だ。
自分の押しのせいで付き合わざるを得なかっただろう碧のことを考えると、これから碧に行う行為はすごく残虐かもしれない。
もしかしたら、一生口をきいてもらえずに自然崩壊なんてこともあり得る。
同じ家に住むだけの他人、なんてことだって十分あり得るし、練習にも支障をきたすかもしれない。
いやだ。それだけは絶対に。
嫌わないでほしい。
「碧...ごめん...」
服を着て、のろのろとした足取りで碧の部屋に向かう。
これ以上自分の部屋で欲を発散しても虚無になりそうだから。
あと、ギター弾いてもらう約束してるから。
「まだいない、よね?」
シャワーに行ってまだ10分とかだったはずだし、まだ時間はある。
碧の部屋は物が少なくて、ギターと机が置いてあるぐらいの部屋。
でも、私があげたぬいぐるみとか、アクセサリー類はちゃんと飾ってある。
愛かな、それとも義務感かな、そんなことを思いながら、ベッドに倒れこみ、掛布団に包まる。
「ふーっ...あぅ」
いつからこんなに匂いに弱くなったんだろう。
碧の匂いで安心して、勝手に体がびくびくするのだけは避けたいのに。
「んっ、んっ」
布団の匂いを嗅ぎながら、ぐちゅぐちゅと搔き回す。
匂いのせいで、一層碧にいじめられてるみたいで。
「イ、っあ、く...イっ」
このイき方はまずい、イってるうちに次の絶頂が重なって戻ってこれない。
でも止まらない。
碧に包まれながらいじめるの、好き...♡
「イっ――」
布団の中で体をびくびく震わせながら、快感に浸っている。
碧だけが出かけるとき、いつからか私はこうやって自分を慰め始めた。
碧が出かけるたび、ずっと。
おかげで碧の匂いを嗅ぐたびに甘イキしててちょっと怖い。
いい加減やめないと変な癖つきそう。
でも。やめられない。
ある意味では、これは碧を守るための行為とも呼べる。
もし今後、営みをするとして、拒絶されてしまったら?
そうなったら、もう碧の部屋には入れない。
だから、残り香で発散する。
碧は優しいから、きっとこの関係も自責で受け入れてくれてるだけのはず。
だから、私はこれ以上、碧を傷つけちゃいけない。
でも、一回ぐらい。
碧のこと、気持ちよくさせてあげたい。
でも、碧があまりにも自分ばっかり責めるから。
「碧が悪い」
なんて言い訳して、碧の唇を奪った。
初めてかもしれないのに、ごめんね。
「っ...睦」
「碧、私は碧のこと、大好きだよ。碧は?」
「俺も...んむっ」
言わせない、言わせたくない。
私の我儘で、碧のことをずっと縛ってる。
ごめんなさい。
「碧。嫌だったら...突き飛ばしてくれていい」
「そんなこと」
「碧のこと守るため、だから。ごめんね」
碧のことを押し倒して、服を脱がす。
もともと寝間着だったから、そんなに手間じゃない。
碧、肌着のまま寝たり起きたりするから、寝起きの脳にはよくない。
「碧は、ここ、感じる?」
胸の先端を軽くはじいてあげると、碧はちょっとだけ反応してくれる。
息もちょっと漏れてる、気持ちいいんだ、うれしいな。
爪でカリカリしてあげれば、碧は声を嚙み殺してる。
男の人でも気持ちよくなるんだ。
「碧って、いじめられるの、好き?」
「なん、で」
「だって、抵抗しないから。好き勝手されちゃってるのに、気持ちいいの?」
「そう、だよ...」
本心のようにも聞こえるし、諦めのようにも聞こえる。
「ねぇ、教えて。碧の気持ちいいところ、全部」
「...わかん、ないんだよ」
「...じゃあ、私が教えてあげる」
ごめん、碧。
碧のこと、私好みにしちゃってる。
私の手だけで、声だけで感じればいいって思ってる。
ごめん。
「私が触るところ、全部、碧が気持ちいいところ」
「っ...ふ、ぅ」
「我慢しないで。大丈夫、怖くないから」
私、悪い子。
碧が優しいからって、何してもいいわけじゃないのに。
ごめん、ごめんなさい。
不意に碧の指が、私の頬を撫でた。
「な、くなよ」
「...え?」
「むつみ、ずっと泣いてる。なんで?」
やだ、やだやだ。
バレたくなかった、私だけ悪者でよかったのに。
「なんでも、ない」
「そんなわけ、ないだろ」
碧はいつもみたいに頭をなでてくれる。
その優しさがだめになるの、もう駄目なんだよ。
撫でられるの振り払って、私は言った。
「碧が嫌だって言わないの分かっててこんなことしてる私、嫌い...っ」
でも、次の瞬間には抱きしめられてた。
なんで?どうして?
「なんで、なんで優しくするの...」
「...睦は、勘違いしてる。俺はちゃんと、睦が好き」
「違う、だって」
「違くないよ。釣り合わないって思ってるのはほんとだけど」
頭をポンポンされて、涙が止まらなくなる。
もう優しくされたくないのに。
「睦は優しいから、きっと俺に気を遣ったんだよな。俺が拒まないのに、こんなことしていいのかなって」
「なん、で...それ」
「わかるよ、俺も同じ。急に距離を詰められても怖いじゃん?だからちょっとずつって思ってたんだ。睦がその気だったら、俺も別に遠慮はしないんだけどさ」
触れ合ってる場所から、碧の鼓動が聞こえる。
ちょっと早い。
ちゃんとドキドキしてくれてるんだ、私に。
「だからさ、その。睦の好きなように、していいよ。睦が気持ちよくなってくれるなら、俺はそれで」
「それはいや。碧も一緒」
「...わかった」
再び押し倒す構図。
でも、今は碧が進んで押し倒されてくれた。
もう、止まらないし、止められない。
「全部、碧のせい」
「そうだよ、全部、俺のせい」
ごめんなさい。
全部言い訳して、全部碧が悪いって、そう言って。
ずっと、ずっと言いなりにさせて、ごめんなさい。
「碧、乳首だけでこんなにしちゃったの?」
「...悪いか」
「うん。だからおしおき」
私に興奮しておっきくしたおちんちんを扱きながら、先っぽも舐めてあげる。
舐めるたびにびくびくして、気持ちよくなってるのがわかる。
手の動きはそのまま、先っぽを咥えたら、碧の手が頭に乗った。
頭を動かされちゃうのかな、その前に射精させちゃうけど。
口の中でおちんちんの先っぽいじめて、いっぱい扱いて射精しろって煽って。
「っ...ぐ、イ...ぁ」
「
言った瞬間に、口の中に液体が迸る。
何度も、何度もいっぱい出て、口の中を孕まされるみたいに。
口の中が精液でいっぱいになるまで出されちゃった。
「ん、んぐ...っ」
「睦、吐き出していいから」
「ん、んっ...はぁ...おいしかった」
「そんなわけないだろ...」
碧は目を合わせてくれない。
多分恥ずかしがってるのだろうけど、それだけじゃなくて。
負い目みたいなのが、あるんだと思う。
「碧。全部、私のせいにしていいよ」
「なに、いきな――っ」
まだ先っぽで溜まってた精液を舐め取り、奥にある出し切ってないのも全部吸い取る。
全部、私のせいにすればいい。
私と付き合ったこと、私とこういうことしたこと。
将来的に、私と結婚すること。
全部全部、私が押し切ったことにすればいい。
全部、全部。
だって、碧は悪くない。
「ごめ、むつみ、また」
聞こえたと同時に、さっきより控えめな勢いで口の中で液体が満たされていく。
これで射精しちゃうのも、私のせい。
私のお口が気持ちよかっただけ、碧は悪くない。
「碧、気持ちよかった?」
「...うん」
「よかった。上手にできたみたいで」
「...睦、うますぎ。どこで覚えたの」
相変わらず顔を背けながら聞いてくる。
少しだけ、意地悪したくなった。
「...碧は、私がおっきい家の子供なの、知ってるよね」
「...うん」
いま、「おっきい」って言葉にピクッって反応したの、気のせいかな。
「だからね、
「...いつ、から」
「みなみちゃんが売れ始めて、少し経ったぐらい。私は...小学生?中学生?」
「そんなの...許されるわけが」
ようやく目を見開いた碧と目が合った。
だから、今度は私が目を逸らす。
やりすぎちゃったかな、でも、顔合わせてくれなかった碧がいけないんだよ?
「だから、いっぱいした。でも、碧が一番優しかった。乱暴にしなかったし、撫でてくれたから」
「...ごめん」
「どうして?」
「そんなつらい事させて、ごめん」
「――っ」
違う。そんな顔をしてほしくて話したわけじゃない。
ただ、そんなわけないだろって言ってほしかっただけなのに。
また、間違えて...謝らなきゃ。
「ごめん碧、全部」
「ごめん睦。ちゃんと、睦のこと、気持ちよくするから」
言い終わる前に抱きしめられた。
「...え?」
「ほかのやつのことなんか、思い出せないぐらい、頑張るから」
よく聞いたら、声は少し潤んでて、碧は信じちゃったみたい。
私のせいで、こんな風になっちゃう碧が、可哀想で、かわいい。
だから、もっと意地悪しちゃうんだ。
ごめんね、碧。
「碧、襲って」
「...初めてなんだから、大目に見てよ」
「...わかった。でも、避妊具はつけて」
忘れてた、みたいな顔して準備してる。
でも、そんなこと忘れるぐらい余裕がないんだ。
碧はきっと、私の記憶の中から、私を寝取ろうとしてる。
そういうおじさんたちに好き勝手される私を想像して、そこから救おうとしてくれてる。
実際はそんなことないし、きっと入れられちゃったら初めてってこともばれちゃうけど、そう思っててもらったほうが、きっと碧は私のせいにしてくれる。
「...睦、入れていい?」
「うん。碧の、ちょうだい」
気のせいかな、さっきよりおっきくなってるかも。
こんなの入れられたら、普通はきっとイきすぎちゃうんだと思う。
でも、今は「経験豊富」な私だから、いくら碧の...大好きな人のおちんちんでも、揺らがない。
「っ...は...」
「ゆっくり、ゆっくりだよ」
気持ちいいのなんかわかってるんだし、どうせいっぱいイかされちゃうんだから、今のうちに余裕ぶっておきたい。
「ふ、ぅ...っ」
「ゆーっくり...そう、上手」
半分ぐらいかな、多分一般的に処女膜って言われてるところは通り過ぎたんだと思う。
ずっと分泌液が出てるせいで、特に痛みとかもなかった。
「はー...はー...」
「あとちょっと、一気にきて」
「っ...ぐ...っ」
碧の手が腰を掴んで、逃げられなくされた。
ダメかも、余裕ぶりたかったけど、そんな逃げられなくされたら。
「っ...むつ、み...ぜんぶ、はいった、よ」
ダメだ、今の碧、あまりにも可愛いが過ぎる。
そんなの。
「...ぁ、や、イ、く」
「睦?」
「だめ、だめ、イくっ...」
帰ってこれなくなる、こんなのだめだ。
碧のやさしさに甘え切って、逃げられなくされるなんて思ってなかった。
碧のおっきい手で掴まれただけでイっちゃった。
「...大丈夫?」
「...碧の、せい」
「...じゃあ、もっとかわいい所見せて」
「え、えぁっ、だめだめ」
そうだ、碧はまだ動いてなかった。
私の中でおっきいおちんちんが暴れてる。
でも、碧はずっと私に気を遣って、優しくしようとしてるのがわかる。
負担をかけないように、優しく。
だから。
「碧のかっこいいところ、見せて」
耳元で煽ってあげた。
「...初めてって言っただろうが」
打ち付けられるスピードが上がって、乱暴にされてる。
優しい碧に乱暴にされて、気持ちよくなってる。
前に初音がギャップ萌えがどうこうって言ってた気がする。
今なら、それがわかる。
「っ...睦」
「なぁ、に...あぅ」
「出していい?」
「...うん、全部、ちょうだい」
またスピードが上がった。
「あお、あお...イ、ぁ」
「...睦...っ」
ひときわ奥を突かれて、そのまま2回、3回と碧が震える。
私の中で、碧のおちんちんが震えてるのがわかる。
「ごめ、ん。睦、大丈夫?」
「初めて、だったのに、上手、だね」
「...睦が受けに徹してくれたからだよ」
碧に責めさせたかっただけ。私はただ、必死な顔の碧を見たかっただけ。
「...じゃあ、抜くぞ」
「うん」
碧の熱が離れていく。
さっきより少しだけ元気のなくなったおちんちんと、それについてる避妊具の先にぶら下がってる精液。
全部、私の中に入るはずだったもの。
「...碧、出しすぎ。お口に2回も出したのに、足りなかった?」
「そ、ういうわけじゃ、ないけど」
「けど?」
「その...睦のことを気持ちよくさせようと思ってたら、つい」
どうして碧はそんなことを恥ずかしげもなく言えるんだろう。
こっちが恥ずかしくなるなんて思いながら、避妊具を外してあげる。
このまま結んで捨ててもいい...けど。
「あ...む」
「睦!?」
「んむ...んふふ」
碧が私のために出してくれたなら、ちゃんと全部取り込んであげなきゃ失礼だから。
「ん...あー」
「...見せなくていいよ」
「んふ...ん...は、飲んじゃった」
「最初から飲む気だっただろ...」
あきれて頭を掻きながら顔を背ける碧と、反対にまだ元気そうな碧のおちんちん。
軽く握ってあげれば、ぴくっと返事をして、さっき出し損ねてた精液が先っぽに溜まる。
「まだ、できそうだね」
夜は長い。
筆乗りすぎ問題
久々にこんな書いた
碧君卑屈すぎね?もうちょっと自信持たない?