Locus cordis errantis. 作:リンクは切らせてほしい侍
碧が風呂に行って、少しした。
碧の部屋で、自分用に敷いてもらった布団ではなく、碧がいつも使っているベッドに身を沈めた。
柔らかい。心なしか温かい気もする。
知らないうちにこんないいベッドを買っていたなんてずるい、今度教えてもらおう。
そう思いながら布団を引き寄せる。
「...っ」
碧の匂いがする。
近くにいるだけで安心する匂いが、ベッドからする。
まるで、碧に包まれてるようで、頭まで布団をかぶる。
「っあ...?」
唐突に頭の奥が痺れた。
バチバチとした衝撃は、全身を駆け回って、やがて快楽へ変化した。
「っ...ふ、碧...」
愛する兄の名前を呟きながら、布団に顔を埋めて香りを吸い込むと、体が跳ねる。
匂いごときで興奮して、こんなになってしまう自分が情けなく思うが、碧のせいだということにして続ける。
「...碧...っ」
布団にくるまり、その中で猫の伸びの姿勢のようになり、腰を軽く揺らす。
「っ!?あっ、まって、これ...」
思わず布団に顔を押し付けてしまい、匂いでさらに快楽が増されていく。
まるで碧に後ろから犯されているようだと考えてしまったがために、快感は留まることを知らない。
「あっ、あっ、碧....っ」
体が痙攣し、力が抜けて横になる。
匂いと想像だけで達してしまった。
「碧が...悪いんですのよ...?」
言い訳のように、今この場にいない人間を名前を呟いて。
寝間着を脱いで、下半身を露出させる。
いまだ匂いに包まれながら、他人のベッドで半裸になっているという状況で、すでに体は出来上がっていた。
「...っ、碧...」
すでに秘部は濡れていた。
1度絶頂しこの状況で、濡れてないというほうが珍しい。
手をやれば、少し重ための水音が響く。布団の中なのに、妙に響いて体が震える。
「あっ、はっ...」
あまり声を出しては、風呂に入っている碧にバレるかもしれない。
まぁバレたところで別に問題はないが。
「碧っ、碧っ...」
名前を呼びながら秘部をかき回す。
淫らな水音が大きくなる。
「碧っ...!」
指を奥まで入れた瞬間に、頭に電撃が走り、碧の枕に顔が埋まる形でぐったりした。
少し時間をおいて、ふとそろそろ碧が出てくる時間だと考え、一旦下を履いた。
風呂に入って下着を変えたばかりなのに、もうぐちゃぐちゃなのはこの際気にしない。後で碧の洗濯物と一緒にしれっと入れておけばいい。
もう少し匂いを堪能しようと、布団に包まった時。
「祥子」
最悪のタイミングだ。
どうしてくれよう、こっそり出ていく機を逃した。
かくなる上は。
頭だけを出し、小さく。
「お兄様に、包まれたくて...」
と言い訳してみた。
碧は、こちらの状況を見てから、微妙な顔をして。
「...そういうの、本人がいないときにやんな?」
...大好きな兄は、どこまでも自分への行為に鈍感らしい。
殴ってふて寝してやった。
殴った手は、あんまり痛くなかった。
お前も初音に好き好きされてるだろ!!
って、書きながら思いましたけど
公式が家族愛って言ってるんで
これも家族愛です(大枠)