:訓練場
「では、ご存分に……」
呆れを含んだ溜息を一つ。いささか投げやりにペリカが声を漏らすと、管理人の顔が輝いた。両手に抱えた工業爆弾を、チェンに向かって投げつける。下から上へと掬い上げるように。まるで、子供のキャッチボールだ。緩やかな放物線を描いたそれが、爆弾でなければ。
そうくると思った。
今更爆弾の一つで驚きはしない。演習という名目で始まった催し。実際は、管理人のストレス発散が主だった。
だからって、手は抜かないけどね。
5投目……。ううん、3投目には踏み込める。ペリカには悪いけど、ただの標的をやってやるつもりはなかった。管理人と本気で打ち合える機会を逃す手はない。
放物線の内側へ。剣を構え直したチェンは、姿勢を低くして突貫した。
けれど、様子がおかしい。
急にスカートの端を摘んで見せた管理人。
視線誘導のつもり? ペリカじゃあるまいし、そんなのに引っ掛かるわけ……。
とはいえ、あまりに奇妙な行動を追ってしまう。下心は抜きにしても、その意図から目が離せない。
ボト……ボトボトボトボト。
一つ、加えて二つ、重ねて四つ。スカートの裏から転がり出た爆弾の山に、チェンは目を丸くした。「げっ!」思い切りに踏み込んだ足は、急に止まらない。
たたらを踏みながらも、なんとか軌道を捻じ曲げる。
「これなら、どうかな?」
ニヤリ……管理人の口元が持ち上がった。一斉に生えた源石柱。挑発するように指先が宙を掻く。瞬間、巻き上げられた爆弾が一斉に降り注いだ。
絨毯爆撃。まさに雨霰。降り注ぐ爆弾の隙間を縫うようで、チクチクと体力が削られていく。
「しぬしぬしぬしぬってっ!! ちょっとたんまっ。待てってのっ、このバカっ!! ペリカぁぁぁっ、管理人とめてぇぇぇっ!!」
爆風に髪を揺らされながらも、ペリカは涼しい顔を崩さない。
タブレットに視線を落としたまま、どこ吹く風と、書類の山を捌いていた。
「安心して、チェン。ちょっと痛いだけだから。死ぬほどではないわ」
その時、初めてペリカを疑ったかもしれない。
精々が強めの閃光弾。本当に? 本当にそうか? 髪を焦がす炎も、背中に叩きつけられる衝撃も真に迫りすぎている。そりゃ、ちょっとした爆竹程度じゃ管理人は満足しないだろうけど。
「あははははっ♪ 流石だね、チェン。まだまだ余裕がありそうだ」
時間との戦いだった。
逃げる? それもいい。けど、こっちも勝ちにきてるんだ。
次の爆弾が投射されるまでの僅かな一瞬。そこに踏み込めなければ、このまま削り取られる。やられっぱなしじゃ終われない。愉快そうに手なんて叩いてさ。あの爆弾ペンギン。せめて一撃は叩き込まないと、気が済まなくなった。
ホント……最悪。
運が良かっただけ。たまたまだ。足元に転がってくる爆弾を見つけてしまった。
周囲の派手な爆発に紛れて、ただ一つ。たったの一個。転がるボールのようにコロコロと。これが本命だ。数百発の爆弾を囮にした一投が、確実にあたしを取りにくる。
「だからってぇぇぇ!!」
咄嗟に剣を投げつけた。爆発をくぐり抜けて、一気に突っ込む。
これ以上はダメだ。今度は常に足元の警戒まで強いられる。半ば直感。今動かなければ、完全に攻め手を欠いてしまう。
さらにもう一本。管理人に剣を投げつけた。
当たるなんて思わない。そのくらいの信頼はある。一拍で良かった。管理人の動きを止めるだけ。半身を引いて躱される。逆手で柄を掴んで剣を構え直された。
器用が過ぎる。
だけど、その遊び心が付け入る隙だ。
飛び上がって、直上から。脳天めがけて尻尾を叩きつけた。
賭けには勝った。管理人の手から弾かれた剣を……取らない。このまま手刀を伸ばして、まずは一つ!
雷が落ちた。
「そこまでですよ、チェン」
「ぁぃったぁぁ!? ちょっ、ペリカっ。横槍はズルいんじゃないっ!!」
「熱くなりすぎです……まったく」
「へ? あ、あぁぁぁぁっ!? ごめん管理人っ!?」
嘆息するペリカ。その視線の先には「きゅぅぅっ……」と目を回して倒れている管理人の姿があった。
*******
:医務室
「お大事に……」
ペリカが医務室を後にすると、残されたチェンは管理人と二人きり。
少しだけ違和感だ。その言葉が向かう先。やりすぎたあたしにだったのか、はしゃぎすぎた管理人にだったのか。呆れたような視線だけが引っ掛かる。
「ごめんね、管理人……」
眠ったままの彼女の頭を撫でた。
これじゃあ二人きりと言うより、一人ぼっちだ。
ただの過労だって聞いて、少しは安心した。でも、疲れてるならそう言ってほしかったな。ペリカにも心配掛けちゃった。ほんとなら、一番そばにいたいだろうに……。お仕事、変わってあげられるならそうしたい。けど、あたしにペリカの変わりは務まらない。出来るのは精々、管理人の寝顔を眺めるだけ……。
「結構……可愛い顔してるよね」
柔らかそうなほっぺた。薄く引かれた唇。マスクの上からでも、その輪郭は愛らしい。こうして寝てる分には、ただの女の子だ。皆が期待を寄せる管理人なんて、本当は何処にもいないんじゃないかな……。
「笑えって言うなら……そうするけどさ」
胸が重い。
たった一人から向けられる期待でもこうなんだ。管理人の立場を想像するだけで足が竦んでしまう。無作為な期待に息が詰まりそうだ。
開口一番に口説かれた。思えばそれも、絶対に過去の自分と重ならない虚像を演じてみたんだろう。そのズレの大きさは、ペリカの顔に描いてあった。あんな苦々しい顔見たの初めてだったかも。
「ありがとうね、管理人」
管理人が目覚めてから、ペリカの表情が増えた。思い出の中のあなたとは重ならないんだろうけど、年相応の顔が見られるようになって、あたしも嬉しい。
管理人とペリカ。
ペリカと管理人。
「やだなぁ、あたし。すっごくイヤ……」
大好きな二人が仲良くしてるだけなのに、それがイヤだなんて考えてしまう。
ううん。イヤじゃないんだ。なんかモヤモヤするだけで。管理人の隣で、子供のように眠っていたペリカ。裸ん坊で違うも何も……。好きなら好きで、それで良いじゃないか。誤魔化される方が悲しくなる。「こんな時に……」とは言うけれど「こんな時だから……」って、あたしは思う。
「浮気者め。結婚しようって、言ってくれたじゃんかさぁ……」
まぁ、ペリカにも言ってたんだけど。
指で突いた管理人のほっぺたは、龍泡泡みたいにモチモチしてた。
ペリカを押しのけてまでとは言わない。でも、ペリカを取られたみたいな感じも何処かにあって。あたしも慰めてって言ったら、管理人は受け入れてくれるだろうか? 甘えさせてって言ったらペリカは困るかな?
ペタリ……。
自分の胸に触れてみた。容姿に不満があるわけじゃない。管理人だって可愛いって言ってくれる。いや、誰にでも言ってるなコイツは。誰かと比べるものでもないけど、でもやっぱり。女の子って言葉の意味を伝えるなら、あたしよりペリカの方が断然良いわけで……。
澄んだ水を湛えた青い瞳。
白波を思わせる長い髪。
綿草みたいに白い肌。
芽針のように細い手足にも。
ふと、目を奪われる時はある。あたしにもせめて、コータスみたいな長い耳があったらな、とか。流石に卑下し過ぎか。頭を振って邪念を追い払ったつもりで、ペリカの寝顔が頭から離れない。
任務で一緒になる時だって、あたしより後に寝て、早くに起きて。まるで自分が寝坊助になったみたいだ。あんな幸せそうな顔するんだ。それは管理人と一緒だったから? 置いていかないでほしい。見ていられなかったのは、気遣いからじゃない。咄嗟に目を逸らしたのは疎外感からだった。
ぎゅっと、自分の尻尾を抱きしめる。
なんのかんので管理人はペリカの希望を叶えようとはするし、ペリカにしたってそれはそう。絶対に自分を裏切らない。よくケンカしているのだって、そういう遊びなんだ、アレは。二人の仲を取り持っていたようで、あたしがいなくたって関係は成立しちゃってる。それに気づいた時の恥ずかしさと言ったらない。
何、考えてんだろう……。
嫉妬だったら、どれ程分かりやすかったか。
感情の出どころが分からなかった。管理人に甘えたいわけでも、ペリカに束縛されたいのでもない。ふいに思い浮かんだのは、二人の間に挟まる自分の姿。
尻尾の先に口付けて、舌で舐めた。ゾクゾクとした高揚が付け根にまで伝わって、背筋を昇ってくる。引き寄せた太ももが擦れ合う。気の抜けるようなさざ波に溜息が漏れた。
「あむっ……」
歯を立ててみると、やっぱり痛い。あんなに噛み跡残ってて、管理人は痛くはなかったんだろうか? 腕まで縛られててさ。なんでちょっと嬉しそうだったんだろう……。
あたしは……やだなぁ。
噛むのも、噛まれるのも、もうちょっと普通に……ふつう、に?
気づけば、友人たちを良くない目で見てしまっていた。止めよう。これ以上は流石に気まずくなる。
トレーニングでもしてこよう。
この手に限る。モヤモヤした時は体を動かすのが一番だ。
席から立ち上がろうとして、気づいてしまった。ベッドの縁から零れ落ちる管理人の小さな手。「管理人……?」声を掛けても、静かなまま。寝返り一つ打つ気配はなかった。
冷たいな。
それに、小さい。
触れた管理人の手は、あんまりに頼りない。ペリカと比べても、まだ子供みたいだ。布団の中へ戻そうとして、つい心配になってしまうほど。
生きてる……よね?
胸に耳を押し当てた。
とくん……。伝わる微かな鼓動。
生きてはいる。でも、それだけみたい。このまま起きなかったらどうしよう? 外の空気に晒された指先は、氷のような冷たさだった。ちょっとだけ。管理人を温めたくて、布団の中へと潜り込む。
よかった……。
しばらくすると、抱きしめた管理人の体に体温が戻ってくる。
冷え性っていうには、ちょっと冷え過ぎな気もするけど。弱々しかった鼓動の音も落ち着いて、静かな寝息が耳にくすぐったい。
ペリカにも言われたっけ?
「チェンの指は温かいですね」なんてさ。ひんやりとした指先は、作り物めいていて。その時は、少しだけペリカを羨ましく思ったものだけど。まぁ、いいか……。湯たんぽでも何でも、しばらくこうしていよう。
ぽんっ、ぽんっ、ぽんっ……
子守唄を歌うように、尻尾の先が揺れ動く。
なんだかムズムズして落ち着かない。舌の置き場所に困るような、あの感覚。いつもは、どうしてたっけ? 気になれば、気になるだけ気にかかる。
ここは……足首かな?
あたしのじゃない。尻尾が勝手に動いてしまう。
巻き付けた尻尾で、きゅっと締め付けた。筋肉の影もない。柔いだけのふくらはぎ。
「っぁ……」
薄い唇から漏れた吐息に、鼓動が跳ねた。
ドキッとした。ドキドキする。ウロコに巻き込まれたタイツの繊維が引っ張られて、ビリっと嫌な感じ。どれほどの音も聞こえない。布団の隙間から僅かに空気が逃げただけ。
一瞬でも想像してしまった。
管理人の素肌に残る尻尾の跡。
噛みつきたいわけじゃない。傷つけたいわけではもっとない。
でも、新品の道具に、自分の名前を刻むような高揚感は確かにあって……。
ちがう ちがう ちがう ちがうっ……
首を振っても邪念は纏わりついたまま。
だから違うんだって。これは、だって、ペリカが……急にあんなの見たせいで、気持ちがちょっと流されてるだけ。だから……
破れたタイツの穴に尻尾の先が潜り込んでいく。
何をやってるんだろう?
考えると、余計止められなくなった。
どうしても、意識してしまう。素肌と、タイツに挟まれる自分の尻尾。ふくらはぎから、太ももへ。タイツの締め付けは強くなる。ビリっと、奥に進むほど裂け目は広がっていった。
これ、ペリカどうしてたの?
ペリカだったら、どうするんだろう?
ウロコ越しにも柔らかい、管理人の肌。
傷つけたくない。そう思う反面、もっと自分を押し付けたくもある。
とっとっとっとっ……
穏やかだった管理人の鼓動が、少し小走りに変わっていた。
吐息は深くなり、艶を増す。もうすぐにも起きてしまいそうなのに、止めれられない。彼女を求めて、その奥へ。下着の上から撫でただけ。くすぐるよりも、おっかなびっくりだった。
湿気を含んだ毛先が重たくなる。汗じゃない。もっと唾液にも近かった。その正体は多分、あたしと同じ。今、自分を落ち着かせなくしているもの。
もう少しだけ……。
良くない気持ちに背中を預ける。最後の一枚なんてあってないようなものだ。尻尾を折り曲げ、僅かな手応えを頼りに下着をずらす。溢れ出す熱気と湿気。さっきより近くなった管理人の気配に、生唾を飲み込んだ。
ぺちゃ、ぴちゃ……
粘り気をます水音。重くなった毛先が糸を引き、ひと撫でごとに管理人の肌がざわついた。呼吸は乱れて、肌が汗ばむ。それを見ていると、胸がモヤモヤして堪らない。ザワつくようなイラ立ちと、焼き付くような衝動に目頭が熱くなる。
「かんり……にん……っ」
何を我慢出来ないかも分からないまま、彼女のマスクに手を伸ばす。唇を奪うつもりだった……。欲望の後ろを、遅れて理性が追いかける。
だけど、そこから先に進めなかった。
腰が引けたんじゃない。
目が合ってしまったんだ。
涙を湛え、唇を戦慄かせる。今にも泣きそうな管理人を前に、頭が真っ白になった。なぁんにも思いつかない。ヤバいとか、まずいとか、どうしようとか、それすらも。
たった一言だ。
「チェンのえっち……」
耳まで真っ赤。唇を尖らせた管理人は、そう呟くだけだった。
******
:帝江号
どうしよう?
後悔と、罪悪感で、チェンの頭は一杯だった。
自分のことだけならまだいい。管理人の寝込みを襲ってしまった。
それ以上に、生真面目な友人の顔がチラついて離れない。
言わなきゃ……バレないかな?
耳元で悪魔が囁いた。言った所でペリカを困らせるだけ。そこに天使も乗っかってきた。管理人だって、デート中に別の女の子の話はしないだろうし。
イヤな信頼だ。
あたしはいい。管理人のイメージなんて、開口一番から変わってない。彼女なりの強がり。道化を演じている横顔が、たまに無理をしているようで困るくらい。
でも、ペリカはどうだろう?
「ごめん」と、素直に言うしか無いのは分かる。また気に病んでしまわないだろうか? この間はそれで爆発したばかりなのに。華奢な後ろ姿を盗み見た。タブレットを覗き込んだペリカは、相変わらず忙しそうだ。これ以上荷物を背負わせたら折れてしまいそう。
「チェン? さっきからなんですか、チラチラと……。言いたいことがあるなら」
「いや、べつに……」
言えない。急に声を掛けられて、抱えていた気持ちを背中に隠してしまった。
あんまり嘘は得意じゃない。問い詰められれば、すぐにバレてしまう。胸がドキドキしてた。聞きたくない。聞かないで。俯いて、顔を逸らす。次の瞬間、ペリカに何を言われるのか……。
「はぁ……。御覧なさい、チェン。アレがあなたの悩みの種よ?」
溜息を一つ。こめかみを押さえたペリカが、ペン先で指し示した先。そこには管理人と、アイビーエナの姿があった。
「へーい、アイビー♪」
「はぁい、管理人♥」
「ひっさしぶり~♪ ちょっと背伸びた?」
「本当? そうだと嬉しいのだけど♥」
「見違えたさ。一秒前のキミが霞んで見えるほどにね?」
「いいの、そんな事を言って? 明日にはアナタを置いていってるかもしれないわ?」
「追いつくさ。キミを一人にはしないよ、アイビー……」
「管理人……」
ちゅー♥
流れるようだった。
腰を抱き、肩に手を回す。鼻先を突いたかと思えば、頬を撫でる。
重なる瞳に落ちていく。夢を見るように瞼を閉じた。どちらから、というわけじゃない。形式張った演舞(ダンス)のよう。一手ずつ、二人で組み上げていく空気はキラキラと輝きを増していく。
それが、あまりにも自然すぎた。
通りがかったオペレーターは、まったく気にも止めないか、一瞥をくれるかの二択。一瞬は驚くものの、なんだいつもの事かと、呆れて仕事に戻っていく。
いつもか? いつもこんな事してんのか? こいつら……。
「腹立つぅ……」
「でしょう?」
チェンの奥底から、何かがふつふつと湧き上がってくる。
悩んでいた自分がバカバカしい。ていうか、昨日の今日でよくナンパできるな、あの女。ペリカもペリカだ。呆れてないで、一言言ってやればいいのに。
「いいのっ、ペリカはっ。あの、アレっ、あんなのさっ!」
「見せつけているんでしょ? いちいち反応なんてしてやるもんですか」
言ったきり。またタブレットに視線を戻してしまう。
でも、だからって……。それでも納得できずにいると、不意に見えてしまった。
いや、見せてくれたのか。傾いたタブレットの画面。そこに映っていたのは、帝江号の簡単なマップと、ピカピカ光る光点が一つ。その軌跡は、ちょうど管理人に重なっているようだ。
「構いませんよ。見える所で遊んでいる内は……ね?」
「あ、うん」
首輪が付けられていた。
管理人は気づいているのだろうか? その上で放ったらかしにしているペリカもなんなんだ。一緒にいるだけが愛情とは思わない。だけど、流石にちょっと歪んじゃないだろうか?
「それよりもチェン?」
「え、なに?」
「医務室にはね、監視カメラが付いてるんですよ? 次から気をつけてくださいね」
医務室、監視カメラ、次ってなんだ?
グルグルと、チェンの頭の中で単語が舞っていた。
綿あめを作る機械みたい。言葉の一つ一つが、溶け出し、ぶつかって、絡まり合う。とっくにバレていた。ようやく形になった結論の甘さに赤くなったチェンは……。
「違うの……」
そう、呟くのが精一杯だった。
*******
おまけ
:その後
ペリカ「何も違ってはなかったでしょう?」
チェン「だから違うんだってっ」
ペリカ「別に、怒っているわけでは」
チェン「聞いてよっ。あれは、だって……。二人が仲良くしてたのが
羨ましかったていうか、なんか良いなって……あたしもさ?」
ペリカ「ああ、随分可愛らしい顔していましたよね」
チェン「見たのっ!?」
ペリカ「さぁ? どうでしょう?」
***
:ぴろーとーく
チェン「管理人……いつから?」
管理人「ペリカが……お大事にって、だから私……」
チェン「最初からじゃんっ!? 言ってよ……もぅ、ほんと」
管理人「そんなのっ、急におっぱじめたのはチェンじゃないかっ!?」
チェン「おっぱじめるとか言わないでっ!」
***
:初対面
管理人「結婚しようチェンっ」
チェン「しないしないしないっ!? 初対面、あたし達。
お友だちからでしょ。順番飛ばしすぎだってっ」
管理人「それはそう。じゃあ、デートに誘っても? ちょっと お茶にしない?」
チェン「いや、まぁ……それくらいなら」
ペリカ「いいわけがないでしょう。何をやってるんですか、アナタは……
目を離せばフラフラと」
管理人「どうしたんだい、ペリカ? そんな怖い顔をして。結婚する?」
ペリカ「しませんよ。良いからこっちに来て下さい……
食堂の場所もわからないで、お茶も何も無いでしょうが」
管理人「あははっ。ごめんね、チェン。ペリカが妬いてるみたいだからさ
お茶はまた後にしよう。その時は、ペリカも一緒でいいかな?」
ペリカ「黙って、歩いて。あと、妬いてもいませんから。
チェンもっ、いいですね? こんな人について行ったら、ダメなんだから。
まったく、ほんとに、ほんとにもうっ。
聞いてますか管理人? あぁっ、もう、また……」
チェン「お、おぅ……」
夜はお仕置きプレイ
御覧いただきありがとうございました。
よろしければ、いいね、高評価等、宜しくお願いします。