カルデアではウマ姦がブームになっていた。
美女たちと馬獣の交わり見つめるのは、
ジャック・ザ・リッパーです。
ウマからの誘いを受けた彼女は、
小さなお腹に新たな生命を宿して……?

Skebにてご依頼を受け、執筆した作品です。
お楽しみいただければ幸いです!

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わたしたちが、ウマのおかあさんになるからね!

 人理継続保障機関カルデア。人類史の焼却を回避するためのそこは軍隊並みの規律が敷かれている。

 といっても、娯楽がないわけではない。

 

「はぁっ、あぁっ、はぁぁっ!」

 肉を打つ音と艶めかしい声が響く。性交の旋律は地下から発せられていた。

 しかしそこにはベッドルームなどない。あるのは厩舎だ。

 金糸や銀糸を思わせる髪に、雄を虜にする豊かな肢体。サーヴァントたちは皆、見目麗しい。そんな美女たちは今……ウマと交わっている。

 

 ウマの体躯は半トンに迫り、巨根は一メートルにも達する。常人であるなら、牡性器の挿入に耐えることさえ難しい。

 しかし彼女らはヒトならぬ英霊の器だ。大型畜獣からの性動を正面から受けとめることができる。

 

 獣との交尾らしく、後背位で交わっている者が多い。ピストン運動を受けるごとに、下に向けた巨乳とつややかな髪が激しく揺れた。

 中にはわざわざ台を用意して、正常位でつながる者もいる。

 

「はっ、はっ……! あぁんっ! あはっ!」

 獣姦という禁忌を犯しているが……彼女たちからそのような後ろめたさは感じられない。

ただただ純粋に、性悦を愉しむ。そんな爽やかさすらある。

 そんな人と獣の交わりを覗く、小さな影があった。

 

「わぁ……」

 銀髪と翠瞳が印象的な少女だった。膨らみやくびれは極めて乏しく、身長も低い。成人男性と並ぶと、彼女の頭頂は胸元に来るか来ないかくらいだ。幼子と呼んでもよいだろう。

 

 その貌はあどけなく、とてもかわいらしい。しかしその幼気とは裏腹に、彼女の衣装は大胆だ。

 肋から太腿にかけての布地は極端に少ない。ショーツは腰紐もクロッチも細く、ほっそりとした脚のラインが露わとなっている。

 彼女はジャック・ザ・リッパー。カルデアに在籍するサーヴァントひとりである。

 

「今日もすごいなぁ……」

 ジャックは幼子ではあるが他の面々と同様に、性的なことに興味津々であった。美女とウマの交尾を今日も観察している。

 

(うわっ。オチンチン、舐めたりもするんだ……)

 英雄色を好む。それは女も同じなのかもしれない。膣口から溢れるほどの大量射精を受けても、彼女らは馬姦をやめようとはしなかった。

 美貌を歪ませるほど大きく桃唇を開き、ウマのペニスを口に含む。そして首を前後に動かし、淫らな水音を響かせる。

 

「ん……」

 気づけばジャックは、小ぶりな尻をもじもじと動かしていた。

 猛り狂う気性と、とても大きな体躯。そんなウマをおなかに入れるのは、どんな具合なのだろうか。

 それを想像しながら、彼女は今日も激しい交尾を眺める。

 

 ◇

 

 次の日。ジャックはまた厩舎を訪れていた。今回の目的は獣姦の観察ではない。

 

「わーい! きゃはは!」

 彼女は乗馬を楽しんでいた。英霊の器に仕えるウマといえど、幼子のお願いを無下にするほど狭量ではない。

 動物と戯れるジャックの表情は楽し気で、無邪気そのものだ。

 

 しかし視線を下にずらすと、また違う景色が見える。

 鞍に乗せた尻は小さく、安定に欠ける。ウマの歩みに合わせて細い腰が左右に揺れた。

 幼子は意識などしていないだろう。だからこそ妖しい艶めかしさが宿っていた。ここに小児趣味のものがいれば、情欲を滾らせるに違いない。

 

「ありがとう、楽しかったよ!」

 乗馬を堪能したジャックはウマに礼を述べる。それから厩舎を辞そうとした。その進路を塞ぐものが現れた。

 幼子を楽しませていたのとは、別のウマである。

 

「? どうしたの?」

「ブヒヒヒッ……」

 彼奴は鼻息を荒く噴きだす。サーヴァントが駆るウマだけあって、体躯はとても立派だ。小学三年生ほどの身長しかないジャックは、完全に見下ろされている。

 

「あ……」

 幼子の鼻が蠢く。肉のにおいが濃くなったことを感じとったのだ。その源もわかった。ジャックは身体を屈めると、ウマの胴下を覗きこむ。

 

「わっ」

 予想と違わず、そこには露出した牡性器があった。まるで五本目の脚のように、後足の間からだらりと垂れさがっている。

 

(うーん……。おうまさんって、おとなが好きなんじゃないの……?)

 ジャックはこれまでのことを振りかえる。

 胸は大きく脚はすらりと長く、尻肉もハート型に張りだしている。ウマと交わる女性サーヴァントたちは、豊満で長身なものが多かった。

 四足の彼らもヒトと好みを同じくしていると、幼子は考えていたが……。そういうわけでもなさそうだ。

 

「ねぇ、きみ。わたしたちと……えっちしたいの?」

「ブヒヒン!」

 ジャックの問いかけに対し、ウマは元気よく応じた。蹄は床を掻き、口唇からは唾液がぼたぼたと垂れる。興奮と期待がありありと表れていた。

 

「いいよ。やろう、やろう!」

 彼女自身にも未知の体験への好奇心があった。幼子はにっこりと笑うと、交尾のお誘いを了承する。

 ジャックはすぐさま準備を始めた。

 

「よっと」

 床に手のひらと膝をついた。四つん這いになると、ウマの胴下に潜りこむ。彼我の体躯差は非常に大きい。彼女にはなんの苦労もなかった。

 

「おぉー」

 長く、太く、先端の傘肉は棍棒のように張りだしている。初めて間近に見るペニスに、ジャックは感嘆の声をあげた。

 ウマは海綿体に血を巡らすことで生殖器を勃起させる。そこに宿る硬さと熱さは、触れずとも伝わってきた。

 

 円く柔らかくて、暖かい。ジャックが求めてやまないおなかとは真逆のものだ。しかし今の彼女はこれに惹かれてしまう。

 

(確か、こうやって……)

 昨日も覗き見をしていた。ジャックはさっそく、習いたてのフェラチオを試してみる。小さな口をめいっぱいに開くが……。

 

「あ、あがっ」

 巨根の先端しか咥えこめない。ペニスを口腔内に招きいれることができず、唇の裏に亀頭が接するばかりだった。

 触れているところはごく小さい。それでも火傷しそうな熱が粘膜を灼く。

 

(それなら……)

 ジャックはすぐさま戦法を変える。要はこれに摩擦を加えれば良いのだ。

 小さな手を肉竿に添えた。ペニスは太すぎて、指で円を作ることができない。掌と指腹を用いて、根元から先端まで優しく撫であげてやる。

 

「んむ……んちゅぅ……」

 桜色の口唇は巨根の先端を捕らえつづけていた。舌を伸ばし、尿道をほじくってやる。

 ジャックに性愛の知識はない。しかし体孔を責めるのが効果的であると、観察と計算から把握していた。

 

「ブヒヒ! ヒヒィィンッ!」

 不慣れな手コキと不完全なフェラチオである。しかしロリコンの彼奴にとっては、それこそが最高の技なのかもしれなかった。

 ゆえに限界はあっさりと訪れる。

 

 どくっ! どくっ! どくんっ!

「むぅぅうっ!? あ、あぅっ……!」

 炸裂するような勢いで、ウマの種汁が発射された。

 小さな口腔はあっという間に白濁で満たされる。精液の苦さと熱さを感じる前に、ジャックは口を離してしまった。

 

 どくっ、どくっ、どくっ……!

「わ、わぁ……すごいすごい!」

 それでも欲望の迸りは止まない。胴下にいるジャックに、シャワーのごとく降りそそいでいく。

 濁液はぴったりした黒衣を濡らし、幼躯のラインをさらに明らかにした。薄い膨らみの上の乳首も、その形を微かに示しだす。

 ジャックは文字どおり、獣欲を頭から被った。しかし彼女に怯む様子はない。

 

「よいしょ、っと」

 それどころか、自ら新たな展開へ飛びこんでいく。

 細いショーツにも精液が飛びちっていた。ジャックは汚れた三角布をずらす。秘しておくべき幼子の性器が外界に現れる。

 

 ぐぐぐっ……!

「わっ。また、おっきくなっちゃった」

 メスの匂いを嗅ぎとったのか。射精したばかりの逸物に再び血が通う。勃起のサイズは小柄な体躯と未成熟な膣口では、とても受けいれられないように見えた。

 しかしジャックは自ら進んで四つん這いになる。そして淫孔を捧げるように、尻を掲げた。

 

「わたしたち、しってるんだ」

 サーヴァントたちはウマと性交をする。それは愉悦のためではあるが、それ以外の理由もある。彼女はそれをすでに知っていた。

 

「ねぇねぇ。わたしたちを、おかあさんにしてね」

 ジャックの言葉に、ウマはすぐさま返答した。

 

「ブヒヒヒ! ヒヒィン!」

 いななきには激しい興奮がありありとあった。幼子を妊娠させて良いと知り、彼奴はやる気満々だ。しかし次の段階にはなかなか進めない。

 交尾を前にして巨根はさらに強く勃起していた。腹にくっつくほどである。加えて長い脚が邪魔になり、幼い淫門に接することができない。

 

「んー……こうかな?」

 ジャックはウマの困難を察した。床から膝を離して脚を伸ばす。挿入を手助けするよう、臀部の位置を調整しだした。

 ウマの胴下でしばし、巨根と小尻がさまよっていたが……。

 

「あ゛ッ!」

 牡棒と牝孔。相反するふたつのものがついに重なりあった。腹をへこませ腰を曲げ、爪先がピンと立ったときのことだった。

 手のひらと足裏が近づいた、不安定で苦しい態勢だ。しかしもう、交尾を止めることはできない。

 

「ブルルゥ……」

 念願の幼穴にありついたというのに。ウマは早急な挿入をすることはなかった。慎重に腰を進ませてくる。

 それは優しさゆえなのか、初物をじっくりと味わうためなのか。ジャックには判別がつかなかった。

 

 ぐぐっ。

「あ……はぁっ」

 亀頭が押しこまれた。牡性器の先端は肉傘が大きく広げられている。一本スジを描く幼い陰唇が裂けんばかりに開かれた。粘膜が引き攣れる痛みに、翠瞳が勝手に滲みだす。

 

 ず、ず、ずず……。

「?! あ゛……! あ、あぁぁあ……!」

 ウマは巨躯と膂力を使って挿入を進める。己の細指すら挿れたことのない膣腔に、馬獣の凶悪な逸物が納められていく。

 彼女の花貌には脂汗が浮きはじめる。

 

(さけちゃう……わたしたちが……)

 ジャックの感想も無理がないものだった。

 戦いで傷つくのとは全く違う。なにか不可逆な損壊を負ってしまうのではないか。デリケートな粘膜がみちみちと音を立てるのは、そんな不吉な予感に通じていた。

 しかし彼女は逃げだそうとはしない。

 

「ふぅ……、ふっ、ふぅっ……、ふ、ぅう……!」

 突きいれに合わせて息を吐き、可能な限り脱力する。誰から教わることもなく、ジャックは巨根交尾の最適解を導きだした。

 

「はぁっ、はっ!」

 その成果は確実に現れる。内腑から伝わる重さは徐々に増し、熱さは胎中に広がりだす。

 ウマの牡性器が、四つん這いの己に埋められていく。ジャックの翠瞳はその光景をはっきりと幻視することができた。

 

 ぐっ!

「っ!?」

 内腔からわずかな抵抗があった。しかし巨畜の進行の前に、それはあまりに脆弱だった。幼子の膣にあった純潔の証……処女膜はいとも簡単に引きのばされ、呆気なく破られてしまう。

 

 ぶぢィッ!

「いっ……、い、いたッ……!」

 淫血が盛んに巡る馬根より、なお熱いものが内から噴きだした。破瓜の血だ。ジャックは己のヴァージンを、ヒトならぬ馬獣に捧げることとなった。

 

「はぁっ……、はぁぁ……!」

 新たな、そして決定的な痛みは四肢から力を奪う。ジャックはそのままぺたりと倒れこみそうになった。

 彼女は震えながらも、幼貌に笑みを浮かべる。そして背後のウマに語りかけた。

 

「まだまだ……だよね……?」

 バックから貫かれる体位である。目視はできないが、ジャックにはわかる。ウマのペニスはまだ半分も、己のナカに挿入ってはいない。

 本当の交尾を体験するため、幼子は再びおねだりを口にした。

 

「ブヒッ! ヒヒヒィッ!」

 幼躯が欲棒を受けとめてくれると知り、ロリコンのウマは盛りだす。さらに腰を押しだした。興奮を極めた獣にはもはや、手加減する余裕もないようだ。

 

 ずずず!

「ああ゛ッ!」

 陰唇を巻きこむほどの勢いで、ウマのペニスが侵入してくる。

 中ほどを過ぎた馬根は太さを一段と増していた。粘膜どころか骨盤にも影響する。身体中がみしみしと軋みだした。

 

「は、はぁ! あ゛!」

 膣奥に仕舞いこまれた子宮口と、精液を射出する尿道口。それらがしかと接触した。重い性感が下腹を駆けぬけ、ジャックは細首を大きく反らす。

 しかしウマはまだまだ止まらない。全ては彼女の要望のためだ。肉槍の全てを幼胎へ突きいれるため、進みつづける。

 

 ずずず……。

「う、うぶっ……! うお、おぉ……!」

 剛直に押され、小さな子宮がたわみだした。中空の臓器を介して内腑が圧迫されていく。

 胎が潰され腸を侵される様は、外部からも窺いしれるほどだった。ほっそりとしていた腹には巨根の形がはっきりと浮きあがりだす。

 

(いき、できない……)

 挿入は横隔膜にまで到達していた。肺の膨張が阻害されて、酸素を取りこむことができない。

 加えて、ひしゃげた胃は吐き気を訴えてくる。ジャックの顔色はみるみる間に青ざめていく。

 

 ずんっ……!

「ぐ……! が、あぁあ゛……!」

 高く掲げた尻の上に熱いものが乗った。ウマの腹だった。ジャックはついに、馬獣のペニスを根元まで受けいれることができた。

 酸欠と圧迫の苦しさも忘れ、幼子は胸を高鳴らせる。

 

(はいった……はいっちゃった……!)

 熱血が巡る牡性器はどくんどくんと脈動している。まるで下腹部にもうひとつ、心臓ができたかのようだ。

 幼躯で果たすには途方もない難行だった。ゆえにジャックは忘れてしまっていた。性交はこれで終わりではない。始まったばかりだ。

 

 ずずずずずず……!

「はぁッ!? あ、あ、あぁぁぁあ゛ぁぁ……ッ!」

 あれほど苦労して突挿したのに。ウマは次に腰を引く。膣腔から牡性器を抜きだした。

 ジャックは今日、初めて間近でペニスを見た。その造形を思い出し、同時に思い知る。牡性器の先端はメイスのように張りだしていたが……それは女の膣肉を掻きまわすためだったのだ。

 

「あっ、あッ! あぁっ、あぁぁッ!」

 内側を大きく強く捲りあげられる。胎中を擦られる感覚はいつまでも続いた。身体を裏返しにされるのではないか。そのような奇妙な想像さえ、幼子は抱く。

 

 ずずずっ……!

「あ゛ッ!? あぁっ、はぁっ、はぁっ!」

 尻に乗った重さが消えたことにジャックは気がついた。ウマは己のペニスを、先端まで引きぬききっていた。

 薄い腹はべこりとへこみ、狭い膣はじんじんと痺れだす。張りだしたカリ首がヒダを奥から順に弾いていった結果だ。

 

「ふぅっ、うぅっ、うぅぅっ……!」

 ヘソから下ががくがくと震えだす。爪先を立てた不安定な四つん這いを維持できるのは、もはや幸運でしかなかった。

 しかし、まさに今から。馬獣によるピストンが始まろうとしていた。

 

 ずぶぶぶ……。

「は、あぁぁぁ……っ、っ、あッ! あぁぁぁああ!」

 膣口から腹腔まで、ジャックの体内はすでに耕されている。再度の挿入ではスムーズに、馬根の全て受けいれることができた。

 

 ずずずず……!

「ぅぐっ……、あぁぁぁあ゛あ゛!」 

 横隔膜にタッチしてから、巨大な牡性器が引きぬかれる。ゆっくりとした擦過だった。それは膣腔を丁寧に掻きまわされることと同意だ。ジャックの悦楽が引きだされてゆく。

 身体もしっかり反応しだす。膣ヒダは湧き、その隙間からは濃い愛蜜が溢れだした。

 

「フッ、フゥッ……フゥッ!」

 幼子の身体を気遣ってか、ウマの性動は穏やかだった。しかし巨獣の鼻息は徐々に荒くなっていく。そして強腰が繰りだすピストンは、だんだんと強度を増していった。

 

 ずぶっ、ずず……、ずぶんっ! ずぶぶっ! ずぢゅんっ!

「はぁっ、はぁっ、あっはぁぁっ!」

 小さくてかわいいジャックが己の下で善がり声をあげ、膣肉を沸かせている。この状況で興奮に駆りたてられぬわけはない。いつしか彼は全力疾走に達していた。

 

 どぢゅっ! どむっ! どぢゅっ! どぢゅんっ!

「あ、ああ゛……! がっ、あ゛っ、あ゛……!」

 容赦のない腰遣いがジャックに叩きつけられる。

 突きいれに合わせ、肺腑から声帯へ空気が送りだされる。幼子の唇からあがるのはもはや嬌声ではない。断末魔じみた吐息だった。

 しかし。

 

(き……きもち、いい……!)

 ジャックはサーヴァントだ。可憐な幼子と屈強な馬獣。両者の体重差は二十倍に迫る。人間なら内臓の破裂や粘膜の裂傷は不可避だろうが……。幼子はこんな状況でも、性愛の愉しみをしっかりと享受できた。

 

「ブヒッ、ヒヒヒ~~ンッ!!」

 悦を感じるのは当然、ジャックだけではない。念願の幼膣にありついたばかりでなく、己の巨根を何度も抜き挿しした。牡馬の方がより強い興奮に中てられている。

 

 どちゅっ! どちゅっ! どむンッ!

(あ……これ、これは……!)

 嵐のような性動の中で、ジャックは気がついた。己を掘削する獣根がひくついている。

 彼女にとってこれが初めての性交である。しかし度重なる観察と鋭い洞察により、幼子はその意をはっきりと悟る。

 

「ねぇ……、ねぇ!」

 ピストンは激しく、尻肉を打ちつける音は高く響く。粘った水音も厩舎を満たしだしていた。ジャックはウマの耳へ届けられるよう、腹を絞って声を張りあげる。

 

「わたしたちのおなかに……。いっぱい、いっぱい出していいよ……!」

「!!」

 彼女の言葉は無事に伝わった。種付けを乞うメスの媚態はしかと受けとられ、オスの獣はさらに猛りだす。

 

 バチィンッ!

「ひぅうッ!」

 肉付きの薄い臀部が、ウマの腹に容赦なく叩かれた。同時に体内では亀頭が子宮を押しつぶす。

 幼子の最奥に達した時、馬獣もまた限界に至った。

 

 どくっ! どくっ! どくんっ! どくっ!

「はぅうっ?! あ、はぁ……! あ、あぁぁあ!」

 ついに膣内射精が始まった。胎はしっかりと抑えつけられ、熱胤を避けることなどできない。

 種付けに逸るのはもちろん、肉棒だけではなかった。

 

「!? つぶれる! つぶれちゃうよぉ!」

 無我夢中なのか。ウマは幼躯に体重を掛けつづける。体勢はただでさえ不安定だった。ジャックは己の身体を支えきれなくなる。内腿と腹がフロアにぺたりと着いた。

 馬獣は本能を剥きだしにし、ジャックを追いかける。幼子は猛る巨体と硬い床面に挟まれることとなった。

 

「あ、あぁぁぁ……!」

 腕にも脚にももう力が入らない。ウマの性動に抵抗などできなかった。馬体は燃えるような温度で、ジャックの背と尻を焼いた。

 しかし幼子のナカに注ぎこまれる精液は、それよりもなお熱い。そしてまだ終わる気配はない。

 

(く、くるしい……)

 膣内射精を受け、ジャックの子宮はみるみる間に膨らんでいく。腹は床にぴったりとくっつき、真上からはウマの巨体に覆いかぶさられている。

 幼躯は内からも外からも剛圧を加えられていた。腹腔を破られてしまう。そんな未来が生々しく迫ってくる。

 それでもジャックは笑った。

 

「き……きもちいいぃ……」

 内壁を灼かれながら、子宮を満たされていく。その感覚は紛れもなく悦に通じていた。ジャックの花貌は朱に染まり、口元はだらしなく開く。翠瞳からは喜涙が溢れだした。蕩けだした表情のまま、幼子は胤汁を受けいれつづける。

 

 どくんっ、どくっ……どくんっ。

 睾丸の中身を全て子宮へ移してやる。そんな執念すら感じる射精が、ついに終わった。ウマは脚を伸ばして立ちあがると、ペニスを引きぬいていく。

 

 ずるるるる……。

「あ、あっ、あ゛!」

 放液により肉棒は縮みはじめていた。しかしジャックの内腔と比すれば、まだまだ過大ともいえるサイズだ。膣肉を捲りあげられるごとに、地面に接した桜唇から嬌声が漏れる。

 

 ごぽんっ!

「お゛……っ」

 粘着質な水音とともにウマの巨根が引きぬかれた。肉杭は幼子の背骨より太くて長い。身体の支えとなっていたものを失い、ジャックの小尻が痙攣のように震えだす。

 

 ぶびゅっ、びゅっ……びゅるっ。

 ぷにぷにの大陰唇に覆われていたはずの幼膣口。そこは今、開きっぱなしになっていた。幼子の胎に収まりきらなかった精液が逆流していく。

 胤汁は身体の震えに合わせて噴きだし、股間と内腿に囲まれたスペースに白濁の溜まりをつくった。

 

「ヒヒン……」

 欲液を発射しつくしたことで落ち着きを取りもどしたのか。幼子を貪っていたウマは心配そうな鳴き声をあげた。それから、床に伏したジャックの顔をぺろぺろと舐めあげる。

 

「えへへ……だいじょうぶだよ……」

 労わりを受けた幼子は笑顔を返した。腕も脚も痺れきっている。牡棒と灼精を受けた腹は融けてしまったようで、当分の間は動ける気がしない。

 厩舎の床にべったりと身体をつけたまま、腹に意識を集中する。今なお熱いそこからは、馬胤の疾走が感じとれるようだ。

 

(あ……これって……!)

 予感というには、あまりにはっきりした直感を抱いた。胎中に満ちる白濁の種汁。そこに含まれる精虫の一匹に、大事なものを射抜かれてしまった。

 ジャックは確信する。

 

「えへへ……あかちゃん、できちゃったよ?」

 しかしウマは幼子の言葉には応じない。汗まみれの花貌を慰撫するよう、ひたすらに舌を動かしつづけていた。

 

 ◇

 

 ジャックが抱いた感覚はやはり正しかった。処女を捧げた馬姦交尾で、幼子はウマの仔を妊娠していた。

 

(おかあさんがなんかしたんだっけ……?)

 ジャックの言うおかあさんとは、人類最後のマスターである。かの者は厩舎に通いつめる女性サーヴァントたちから、なにかを頼まれていた。それはジャックも知っている。

 

(まぁ、別にいいや)

 しかしその具体的な内容までは知らない。そして知る必要もないと考えていた。

 重要なのはジャックも彼女らも、ウマとの間に仔を成せるようになったということだ。それだけ理解していれば何の問題もない。

 

 妊娠の証がはっきりと浮きだす頃。ジャックは健康診断を受けるように命じられた。彼女は今、レッグレスト付きの検診台に乗っている。

 

「ん……」

 幼裂には銀色のクスコが挿しこまれていた。冷たい器具で膣内を押しひろげられ、胎中を覗かれる。

 堕胎する時もきっと、同じことをするのだろう。ジャックは本能的な嫌悪を抱く。しかし赤ちゃんのために我慢した。

 

 彼女の顔貌も肉付きも当然、未熟なままだ。それなのに獣を孕んだ腹は、不自然なほど大きく膨らんでいる。

 幼子の妊娠という、相反する属性がジャックの身には宿っている。この世ならぬ姿形は危うい魅力を描きだしていた。

 

「発育にも母体にも問題はない。経過は極めて順調だ」

 しかし担当はアスクレピオスである。彼は幽世の美にも惑わされず、落ち着いた声音で結果を告げた。

 いかに幼い外見とはいえ、彼女はサーヴァントだ。母仔ともに健康はしっかりと保たれているようだった。

 

「ほんと? あかちゃんに会えるの、楽しみだなぁ」

 レッグレストが完全に閉じてから脚を下ろす。出っ張った腹に邪魔され、ジャックの動きにいつもの軽やかさはなかった。

 それは我が仔がしっかり育っている証拠だ。幼貌の笑みはなお深くなる。対するアスクレピオスはやはり淡々と続けた。

 

「ただ、胎児の成長も考慮すると、これから身体にかかる負担は無視しがたいな」

 言葉の機微を感じとったのか。ジャックは一転、顔をしかめた。

 

「それ、あかちゃんを殺せって言ってる?」

 翠瞳を鋭い刃に変えて睨みつける。そんな視線にも医神はもちろん動じない。

 

「サーヴァントの妊娠……しかも胎児は獣だ。しかしそれは僕が診療を放棄する理由にならない」

 彼も堕胎など望んでいないし、する気もない。それが確かに伝わった。ジャックの眉が再び開かれる。

 

「次の健診も忘れずに受けるように」

「はぁい」

 ゆえにアスクレピオスの言葉に対し、素直に返事をした。幼子は衣服をまとうと、医務室を後にする。

 衣服をまとうといっても、ジャックはだぼだぼしたマタニティウェアなど身に着けない。

 

「~~♪」

 太腿とヘソを大胆に晒した、いつもの装いである。腹が大きく膨んだ結果、ボトムスはウェストの位置に留め置けなくなった。今は尻肉の割れ目に食いこませて、細い三角布を固定している。

 

「あっ」

 通路を歩くジャックは胸にぴりりとした刺激を覚えた。目を下ろすと黒衣にシミが出来ている。その正体は母乳だ。

 よく見れば、ぴっちりとしたシャツの下から、乳首が浮きあがりだしていた。

 

 胸尖からミルクが溢れ、肥厚して存在を主張するようになる。その変化の理由はもちろん、赤ちゃんのためのものだ。

 新たないのちを迎えいれる準備がまたひとつ整った。それを知ったジャックは頬を緩ませる。そのまま上機嫌な様子で廊下を進みだした。

 

(はやく、あかちゃんにおっぱいあげてみたいな!)

 不似合いなぼて腹と未熟な尻を丸出しにし、甘いミルクの匂いさえ撒きちらしている。幼子の姿としてはあまりにも背徳的だ。

 しかしこのカルデアは、性に解放的な場所であった。

 

「あっ、ジャック。おめでとう!」

「赤ちゃんのためにも、たくさんごはん食べてね!」

 ジャックの妊娠も姿形も、皆は好意的に受けとめていた。カルデアの面々は彼女を見るたびに、祝福の言葉をかけてくれる。

 

「えへへへ……」

 それが幼子はまた嬉しくさせる。

 ウマを宿した彼女の腹は、まだまだ大きくなっていった。

 

 ◇

 

 ジャックは無事に臨月を迎えた。幼子はこれから出産に挑むことになる。

 

「そろそろ移動しましょうか」

「うん」

 ナーサリー・ライムの手を取り、ジャックは立ちあがった。

 分娩にあたって幼子は要望を出した。自分を孕ませてくれた、ウマたちの前で産みたいというのだ。

 その願いはもちろん聞きいれられた。分娩台は厩舎に設置してくれるという。

 

「お馬さんたちの前でお母さんになるだなんて、素敵!」

「だよね! わたしたちもたのしみ!」

 ナーサリーだけでなく、他の仲間も付き添ってくれた。誘導に従ってジャックは地下へ向かう。

 

「よいしょ、よいしょ……」

 手を引かれる幼子は、小さな歩幅で慎重に歩く。

 月が満ちたジャックの腹は今、破裂せんばかりに膨らんでいた。ただでさえ小柄なのに、その身に宿るのは馬獣の仔なのだ。足元の視界は覆われて当然だった。

 仲間たちのおかげで道行は順調だった。後は厩舎の入口を潜るだけだ。しかし、次の瞬間。

 

「う、うぅっ!?」

「!!」

 ジャックは鋭く呻いた。多量の液体が膣口から溢れでる。小さなショーツでは抑えきれないほどの量だった。

 

「こ、これって……!」

 乳白色をした、甘酸っぱい匂いの液体。破水だった。産場の到着と同時に、陣痛もジャックに訪れていた。幼子の花貌ははみるみる間に赤らみ、脂汗が浮いていく。

 

「も、もうちょっとだから、頑張って!」

 細く小さな身体は両側から抱えあげられた。そのまま厩舎の奥へ進む。

 ジャックの希望どおり、柵の前にはすでに分娩台が設置されていた。ウマの仔は出生してすぐ立ちあがろうとする習性を持つ。そのため、台座を撤去して床と同じ高さにした改造品である。

 

「あっ、来たみたいですね」

「……なにか、様子が……?」

 これを運んだ先遣隊はウマ姦を特に愉しんでいる、いわば厩舎の常連たちである。といっても、これからジャックの出産が控えているのだ。盛りだすことなど当然していない。

 

「!? こっちです!」

 そして緊急事態にもすぐに対応できた。慌ててジャックたちを迎えいれる。それから、幼い妊婦を手際よく天板の上に乗せた。

 一刻を争う場面ではあるが……。分娩台を真正面から画角に入れたビデオカメラは、しっかり録画を開始していた。

 

「はぁっ、はぁっ!」

 ぐっしょりと濡れたショーツはすぐに脱がされる。続いてレッグレストに両脚を乗せられた。細い内腿の先にある、幼い性器が露わとなる。

 普段は一本スジを描く割れ目だが……。今、ジャックは母になろうとしている。淫血が巡る小陰唇に押されて、膣穴が覗きはじめていた。

 

「ふぅぅ……! う、あぁっ!」

 ジャックの喘ぎに呼応するよう、小孔もひくひくと蠢いた。乳白色の羊水が滴りおちる。

 幼子の息は荒く、顔は赤い。しかし知覚にあるのは痛苦だけではない。快楽も確かに含まれている。

 その証拠に陰核は勃起し、包皮を脱ぎすてていた。

 

「あっ、はぁっ! あぁぁっ!」

 胎動に合わせて、紅真珠色のクリトリスは根元から震えだす。快楽の肉芽はその根を体内にも伸ばしている。痺れを伴う性感は下腹部全体を温めてくれた。

 幼子はしばし、揺蕩うような心地に酔っていたが……。

 

 ぐぐ……っ。

「うぅ!? あ、あぁぁあ!」

 一転、腹底からの悲鳴があがった。ずんと重い感覚がジャックの体奥を揺らしたのだ。仔ウマはいよいよ、居心地の良い胎から這いだそうとしている。

 それには高い関門があった。

 

 ぐ、ぐぐっ!

「はぁっ、あぁっ、うぁぁあっ!」

 それは母体の未成熟さだ。幼い子宮口は狭く小さい上に、きつく窄まっている。それが胎児の脱出を阻んでいた。

 しかしそれくらいで、産まれようとする意志が挫けるはずもない。

 

 ぐぐ……ぐぐぐ! ぐっ……! ぐぐぅっ!

「あがぁっ! あ、あ、あ゛……!」

 押しこみは何度も行われた。そしてついにポルチオが緩みだした。仔ウマはここぞとばかりに力を込める。

 

「はぁっ、はぁっ……!? あ、あぁぁあ゛!」

 ジャックは胎奥を、成馬の巨根で突かれたことがある。あれも凄まじい快楽だったが……。今ここで味わう産悦は、その比ではなかった。

 

(すごい……すごいすごい!)

 ポルチオは体内最大の性感帯である。それを内側から押しこまれ、広げられ、穿られる。巨獣姦にすらなかった格別の快楽が、ジャックの小さな身体にもたらされた。

 

 ぐ、ぐぐぐ、ぐっ……!

「ふぅぅ……! うぅっ、ふぅうっ……!」

 仔ウマは巨大だった。子宮口をひと息では潜りぬけられない。窄輪をこじ開けられ、擦られる感触はいつまでも長く続く。

 やがて胎児は膣道に降りた。この世に産まれおちるため、強く締まった狭路を進みだす。

 

「!!? がぁッ! あぁぁあ゛!」

 次の瞬間、ジャックの知覚の天秤は片側へと大きく傾いた。すなわち……苦痛の方だ。幼子は首を反らし、絶叫を厩舎に響かせた。さらけだした内腿には筋が浮きあがる。

 

(さける、さけちゃう! わたしたちが……っ)

 ジャックはその幼膣で、ウマの巨根をも受けいれた。しかし胎児は極太のペニスよりもなお大きく分厚い。易々と通るわけはなかった。

 母の身と心に構わず、胎内の我が仔は前進を続ける。

 

「はぁっ、はぁっ、はぁっ!」

 痛みが身体に緊張を走らせる。膣腔も硬く締まり、分娩を妨げる原因となった。幼子は余計に痛苦を味わう羽目に陥る。

 

「ジャック! 力を抜いて!」

「深呼吸、深呼吸だよ!」

 励ましや助言も、今の彼女の耳には遠すぎる。産みの苦しみを一人で耐えるしかなかった。

 

「うぅっ、んぅうッ!」

 頬は赤く染まり、額には脂汗が浮く。銀髪がぴたりと張りつくも、それを払う余裕などない。

 それは突然のことだった。どういうわけかジャックの身に、突然の安楽が訪れた。

 

「あ……あぁ……?」

 身体が壊れたのではないか。そんな不安がふと頭をよぎる。しかしすぐに、どうでもよくなってしまった。

 脳からは色水のような快楽物質が噴きあがっている。あまりに強い作用のそれは、この瞬間の感覚と思考を永遠にジャックの内に刻みこむ。

 すなわち……獣の赤仔を産むのは死ぬほど気持ちがいい、と。

 

「頭が出てきました!」

「もう少しです! どうか頑張って……!」

 仲間たちの声が微かに聞こえだした。それに励まされ、ジャックは最後の力を振りしぼる。精いっぱいに薄い腹筋をいきませた。赤仔の背を押して、道行を助けてやる。

 突如、膣口にすさまじい圧力がかかった。痛苦も衝撃も覚える間はなかった。

 

 ずぢゅんッ!

「あ゛」

 膣口だけでなく、クリトリスも肛門も。下腹部のすべてが縦に引き裂かれてしまった。それを確信するほどの痛みと熱さが幼子の全身を貫く。

 しかしその一瞬後に彼女を待っていたのは、かつてない快楽だった。

 

「はぁっ、あぁっ、あぁぁあ……ッ!」

 巨重を通した解放感と、圧迫され続けた性粘膜から生じる悦痺。それらが果てなき天上の世界へジャックを招待する。

 膣口からは愛蜜が、尿孔からも潮汁が噴きだす。幼子の体液はまるで産湯のように、羊水まみれの嬰児に振りかかった。

 

「はぁっ、はぁっ……!」

 ジャックは母となったばかりだ。産悦以外の全ての知覚が遠い。加えて彼女の翠瞳は喜涙で滲んでいる。

 しかしどういう理由だろうか。誕生したばかりの我が仔の姿だけは、はっきりと見ることができた。

 

「あ……」

 胴は太く、脚は長く、自分と同じ銀毛は羊水に濡れてつやつやとしている。とても立派な体躯をしていた。未熟な子宮で育ったものとは思えない。

 彼女の目はいつの間にか、我が仔のある箇所に向けられた。腹だった。そこからは細い管が伸びていた。視線で辿ると、それは自分の膣口にまで続いている。

 

 一人と一頭を今もつないでいる肉管。それはヘソの緒だ。母仔の間にしか流れない、血絆の証だった。

 産後の疲れと昂奮に浮かされるジャックは、ぼんやりと呟く。

 

「このこが……わたしたちの……あかちゃん?」

 その言葉にギャラリーたちは湧きたちそうになった。しかし。

 

「しっ! 静かに……」

 それを押しとどめる声がすぐさま上がった。ジャックの仔が動きはじめたからだ。

 ウマは産まれてすぐに立ちあがろうとする。この仔も例外ではない。自ら進んで、最初の試練に臨みはじめた。

 

「…………」

 震える四脚は思うように動かず、嬰児は何度も倒れてしまう。しかし何人も手を貸すことは許されない。サーヴァントもウマも呼吸さえ止め、その様をじっと見守った。

 やがて仔ウマは床をしっかりと踏みしめた。そして母の方にゆっくりと歩きだす。

 

「あぅッ!」

 その拍子にヘソの緒が引きちぎられた。ジャックは短い悲鳴をあげる。しかし強張った幼貌はすぐに緩みだす。

 仔ウマは目指した場所。それは母の胸の上だった。

 

「あ……」

 出産の快楽は未熟な膨らみにも表れていた。乳首はぷっくりと起きあがり、内からはミルクが染みだしている。

 狭く苦しい膣道を通りぬけ、細い四脚に力を込めて立ちあがり。彼は腹を空かせて、当然だった。

 

 ちゅっ、ちゅうっ、ちゅう……っ。

「ん……ふふふ……」

 嬰児は勢いよくジャックの乳首を吸いたてる。喉を鳴らしていかにも美味そうに、白滋養を飲みはじめた。

 あかちゃんにおっぱいをあげたい。ジャックの願いは、またひとつ叶えられた。

 幼子の手は自然に、我が仔の頭を優しく撫でていた。

 

「わぁぁあッ!」

 新たに誕生した母と仔の姿に、ついに歓声があがった。誰からともなく湧きたったそれは瞬く間に伝播し、厩舎は熱狂に包まれる。

 

「きゃあっ!?」

 短い悲鳴と、どさりという音が聞こえた。ウマの鼻面に背を押され、誰かが四つん這いに倒されたようだ。

 

 ずぶぅっ!

「ふぅッ!? あ、あぁぁあッ!」

 続くのは粘った水音だった。その原因はもはや言うまでもない。ウマの巨大なペニスが、美女の膣腔を貫いたのだ。

 突如として始まった馬姦。それが皮きりとなった。

 

「あっ……! あ、あぁぁッ!」

 サーヴァントもウマも羊水の匂いと祝福の熱気に中てられている。ゆえに逸るものは同じだった。言うまでもない。繁殖である。

 厩舎は一転、乱交の現場となった。

 

「はぁっ、はっ、あぁっ!」

 清廉な衣装はウマの膂力で破かれた。美女たちは肢体を晒されるが、気にした様子は全くない。それどころか貴金のごとき髪を煌めかせ、自ら性動に没頭しだす。

 感動的で、愛情に溢れていて……なにより気持ちがいい。ジャックが演じてた産悦を自分も味わうべく、彼女らはウマの仔種を望む。

 

 巨獣姦の狂乱に包まれてはいるが、母と仔を巻きこまぬ配慮はあった。喧騒の中心に置かれたジャックたちは、馬姦乱交を遠巻きに見守る。

 

「このままだと……。みんな、おかあさんになっちゃうね」

 ジャックは微笑んだ。我が仔を見ると、その目は閉じかかっている。腹を満たした彼はそのまま眠りに落ちてしまった。

 周りの騒ぎにもかかわらず、彼の寝息はとても落ち着いている。母が……つまり自分が近くにいるからだと、ジャックにもわかった。

 それがなんとも嬉しく、彼女の胸を暖める。

 

(みんなも、こんな気持ちになってくれたらいいな!)

 小さな母は仔馬をきゅっと抱きしめた。それから仲間たちがあかちゃんを産むところを想像する。すると幼貌に浮かぶ笑みは、また深くなるのだった。


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