※この作品はR-18です。

異世界迷宮でTS転生した俺に男の娘奴隷ハーレムを!!   作:毛のないおじさん

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17話 鍛冶師

コボルトの体は狙い通りに吹き飛び、後ろにいたコボルトに衝突することになった。

 

「良くやった!」

 

オレはリリーに喝采を送り、コボルトに止めを差した。これでリリーは鍛冶師にジョブ変更ができる。

 

「そろそろ昼だし、ちょうどいいな。今日は切り上げて家に戻る」

「わかりました」

「はい」

 

 

テーブルに屋台で買った昼食を並べながら、オレは改めてリリーに賛辞を送った。

 

「今日からリリーは鍛冶師だな。おめでとう」

「そうなのですか? おめでとう、リリー」

「え?」

 

すぐに理解したローズと違い、リリーは戸惑っていた。そう言えばリリーは日頃からジョブ変更をしていることを知らなかったか。

 

「ユウ様。鍛冶師になるためには、鍛冶師ギルドでジョブを変更する必要があります」

「ああ知ってるぞ。だがオレは自分と仲間は条件を満たせば自由にジョブの変更ができるんだ」

「……。なるほど、またユウ様の常識外れが出ましたか……」

 

悟った目のリリー。

失礼だぞ。

……いやまあ、確かに常識外れをしているのは事実だしなぁ。

 

「ですがユウ様。やはり鍛冶師ギルドで正規のジョブ変更をすべきと申し上げます」

「ん? なんでだ、リリー?」

「ギルドでジョブを変更しないと、ギルドに所属出来ないからです」

 

リリーはギルドに所属するメリットとデメリットをあげてくれた。

まず金銭面のデメリット。ジョブ変更のためにギルド神殿の使用料が千ナール、また鍛冶師ギルドに所属する年会費が一万ナール。決して安くはない。

 

だが鍛冶師ギルドに所属すれば、鍛冶師に関しての情報が手に入る。当然ながら、それはギルド外に公開していない情報もだ。つまり、図書館で誰でも見られる情報より質も量も上となる。 

また、依頼を出したり受けたり出来る。武器に足りない素材を集める依頼を出したり、あるいはこちらが納品して代金を受けることもある。それはもちろん探索者ギルドでの売買よりも得になる。

さらに探索者からモンスターカード融合の依頼が持ち込まれた時、ギルド員は順番でそれを行う義務があるが、当然これも代金が支払われる。

 

こういった事があるので、リリーとしてはギルドでジョブを変更した方が良いと考えたらしい。

 

なるほど。

考えてみれば、鍛冶師なら知っていて当然の知識などもあるかも知れない。

例えば原作主人公が入会した帝国解放会。あれは会員なら通じるボディサインがあった。

鍛冶師ギルドにも同じ様に知っていて当然の符丁があった場合には、符丁を知らない鍛冶師として怪しまれたり、排除される可能性が出てくる。

原作ではそういう事はなかったが、この世界は原作と完全に一致しているわけではない。多少の金を惜しんで、結果が損をしてはたまらない。

ここはリリーの勧めに従うべきだろう。

 

「ありがとう、リリー。確かにその通りだな。今からリリーのジョブを探索者にするから、改めて鍛冶師ギルドでジョブの変更をしよう」

「恐れ入ります」

 

頭を下げたリリーは、だがふと複雑そうな表情になった。

 

「まだ何かありそうか?」

「いえ、その。本当に僕は鍛冶師になれるのでしょうか?」

「ああ、鍛冶師になれたのはさっき確認したぞ。もう探索者に戻したが」

「そう、ですか……。すいません、なんだか現実とは思えなくて。ドワーフにとって鍛冶師になるというのは一種のステイタスなんです」

「ステイタス?」

「はい。鍛冶師になれたドワーフはそれだけで将来を約束されます。その鍛冶師に僕が就けたなんて……」

 

リリーはじっと自分の手を見つめていた。

 

鍛冶師は希少だ、ステイタスだ……ってこと?

そういえば原作のドワーフヒロインも鍛冶師が第一志望で、巫女が第二志望だった。誰もが憧れる稼げるジョブということなのだろうか。

……そうなんだろうな。武器防具の需要は高い。それにこの世界で鍛冶師というジョブに就く条件も検証されていないみたいだし、需要は高そうだ。

 

リリーは深く頭を下げてきた。

 

「すべてユウ様のおかげです。ありがとうございます」

「なに、気にするな。それより、これでリリーが周りを見返す一歩になりそうだな」

 

リリーは弾けるような笑顔を浮かべた。

 

「はい!」

 

 

ギルドでの転職はつつがなく終わった。リリーも嬉しそうだ。鼻歌なんて歌っちゃってる。

なお符丁のようなものはないらしい。帝国解放会と違って秘密組織ではないからね。当然か。

 

オレはパーティージョブ設定を開いて改めて確認する。

 

鍛冶師 Lv1

効果 腕力中上昇 体力小上昇 器用小上昇

スキル 武器製造 防具製造 モンスターカード融合 アイテムボックス操作

 

何気に腕力以外に器用度も上がる。

これで、攻撃が魔物に当たらないということはなくなるだろう。良かった良かった。当たらないのはストレスだからね。

パーティーにかかる効果だから、これからパーティーメンバーが増えても攻撃が当たらないということもないだろう。種族限定ジョブはどれも優秀だな。

 

七階層でしばらくレベル上げをしたら、いよいよ八階層だ。

敵の数も増えて大変になるが、まだまだ先に進まないとな。

 

オレたちの戦いはこれからだ!

 

 




打ち切りではないけれど一ヶ月お休みいただきます
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