天真爛漫なハーフエルフ姫との入れ替わり 作:おくらいりーOh9lawinー
「おいで」
姫君は今日もご機嫌な様子で、自分の太ももを叩いた。僕はさすがにあけすけな性欲のたぎりを見せつけられて、ちょっと引いている。
なんせ、彼女ーー肉体的には彼というのが正確なのだがーーは裸で、女子の体と違って角ばっている太ももと太ももの間からは、にゅっと男性器が顔を出しているからだ。僕も一応裸にはなっているものの、いつもいつも彼女に押し切られる形になっている。
「あの……せめて護衛さんだけでも」
「あ、うん、そうだね」
ぱんぱん、と彼女が僕の体で、手を叩く。体的には僕のほうが由緒ある妖精国の王室の一員なのだが、所詮は入れ替わった身である。僕に忠誠を向ける理由もないわけで、彼女の命令しか聞かない。
「あなたたち、部屋の外で待機していてくれる?」
「はい。……部屋の外で、待機しておきますので。何かあったらすぐお呼びください」
「よろしくね」
おいおい、姫君にはプライベートというものが存在しないのか、とつい言いたくなる。彼女ら護衛たちは、僕の喘ぎ声やらハーフエルフの姫君、エレンのうめき声やらをどんな気持ちで聞いているのだろう。
「じゃ、改めて……おいで?」
「えと……これもいわゆる、世継ぎのためですか?」
「私がしたいの!」
「もっと露骨でしたか」
まあ姫君が淫乱、というよりは、外様が性に奔放な方が、まだまし、なのかもしれない。少なくとも体的には、だが。
「そうは言ってもね、キミの身体が悪いんだよ?いくらしても、したりないんだから」
「それで欲望をぶっつける相手がハーフエルフの姫君なんて、贅沢にもほどがありますよ」
「むー、また誤解してる」
エレン曰く、魂が入れ替わるというのは、よほど精神と肉体、この両者が、二者の関係でよほど相性がよくないと起こり得ないらしい。
精霊魔法の中では、お互いに理想の相手を見つけ出すために入れ替わりを研究していたとかいう話もあるのだとか。眉唾である。
「ほーら」
語尾を伸ばして、ぺしぺしと自分の太ももを叩く。僕は観念して、彼女の体をぎこちなく跨いだ。固く閉じている秘所の膣口を少し指で押し広げながら、ゆっくりと体を沈める。一方でエレンは嬉々として、ペニスの根元を掴んで、秘裂に這わせてグリグリ押し付けてくる。まるでスマタをしているかのようだ。
しかしすぐに、つい先日貪った女の体だ、と男根が気づいたかのように、見事に入口を探り当てる。エレンもそれがわかったらしく、こちらの腰をつかんで、ぐいと引っ張る。
「あっ……ああっ」
僕は喘ぎ声を早速漏らしながら、変なことを口走る。
「ふ、ふとい……」
まるでエロマンガの言い回しである。最近僕の部屋にも遊びに来ているエレンがにやにやしながら、
「キミの締め付けもいい感じ。さすがはロイヤルオマンコだね!」
ととんでもないことをいいやがる。
「ちょ、それ、自分の体でしょ」
「キミだって、自分の体じゃない」
「じゃあなんですか、僕らはお互いの体で、元自分の体が具合がいいとか言ってるんですか」
「そうだよ?私のオチンチンが、私のオマンコを犯してて、君のオマンコは君のチンチンにアンアン言ってるの」
「あの、お願いですから、そういう言い回しは二人きりの時だけにしてくださいね?」
「ふふー、二人きりの秘密だね?」
「全然違いますっ」
見下ろす肌は、雪のように白い。手足は細く、華奢である。
種族も性別も違う二人の種族が絡み合う。牡は貪欲に牝を孕ませようとしているし、牝はそんな牡の子種を搾り取ろうとしている。本能というのはつくづく、エロによって成立しているのだと思わされる。
エレンのゴツゴツとした手が、くるぶしにふくらはぎと来て、太ももを撫で回す。最近さんざん触られるようになっておなか周りが気になってきたのに、平気で触ってくるのだからこの姫様はドSである。本人はと言えば最近筋トレに目覚めたらしく、一方的に人の体を改良し始めた。
僕も何かしたほうがいいのだろうか、と思うまもなく、カプッと胸に吸い付かれていた。ほほう、と声を上げながらエレンがつぶやく。
「ちょっと物足りないかな」
「……だったら、おっぱいの大きい子とすれはいいじゃない」
「ふふー、拗ねないの。そういうところもかわいいけどね」
そう言ってこちらの襟足をそっと手で掬いながら、しっかり腰を突き上げるのも忘れていない。
「すっごいいやらしい腰つき……どこで覚えたの?」
「知らないよっ、君に調教されたんだからっ……」
「ふふふー、そうかそうかあ」
エレンの体は敏感だ。早くもぷしゅ、ぷしゅ、と潮を吹き始めている。エレンが舌なめずりして、こちらの唇を奪う。クチュクチュ、と互いの唾液が混ざり、盃を交わすようにお互いにコクリコクリと飲み干していく。相手に自分を送り込み、自分に相手を送り込まれているような錯覚を覚える。
「よっこら、しょ」
エレンが突然、繋がったまま動いた。こちらの背に回り込んで、胸を揉みしだく。急にエレンの、僕の顔が消えて、代わりに視界には唾液の糸を光らせながら喘いでいるエレンの、あられもない姿が、姿見に映っていた。その痴態にまだ興奮できることに安堵しつつ、でもその姿が自分の姿だとわかってしまうのがなんだか悔しい。繋がった股間と股間が丸出しになっている。エレンの割れ目に、勃起した肉棒がひっきりなしに出入りしている。
「公務、公務、孕ませ公務」
なんて卑猥な言葉に節を付けて、エレンが上機嫌に歌う。じゅぽ、じゅぽ、と結合部が泡立って、互いの肌が触れている場所から熱くなる。ムワッと広がる牝のニオイに、頭がくらくらする。鏡の中で、金髪を振り乱すハーフエルフの少女が見える。にやりと笑いながらもその実余裕のなさそうな牡の顔も見え隠れしている。
「んっ、あっ、やああんっ」
「ふーっ、ふーっ……イキそう」
用を足すような格好で抱き上げられて、羞恥で顔が赤くなる。男に抱きしめられているのが、なんだかホッとする。エレンがまた僕の唇を奪った。
んーっ、と彼女の口の中で悲鳴をあげながら、僕とエレンは二人して同時に達した。お互いにとても、元男と元女とは言えないような有様だった。
「次は後ろからしてみたいなぁ」
愛液で濡れて、てらてら光っているこちらの太ももに頭を乗せながら、エレンは満足そうに笑った。