女の子にひどいことする短編集 作:純愛滑りするレイプものを忌み嫌うゴブリン
照りつける太陽が、コンクリートの照り返しとともに神崎恵奈の白い肌を焙り出す。彼女は自慢の最新スマートフォンを掲げ、治安の悪さで知られるメキシコ旧市街の入り口で自撮りに興じていた。
高級ブランドのクロップド丈のトップスから覗くくびれた腰、ジムで丹念に作り上げられた上向きの尻を包むタイトなショートパンツ。美しく煌びやかなその少女は、腐った空気の漂うこの地において、非常に異質だった。
「きゃはっ、マジすごい♪ ガチスラムじゃん、おもしろ! ──ひひっ、拡散されてるぅ♪ そーだよね、私みたいな美人の自撮りなんだから、即拡散して後世に残すべきだし?」
恵奈は中学生の時から読者モデルを務め始め、17歳になった今でも第一線を張る若者のカリスマだ。SNSのフォロワーも十万では足りない数抱えており、アイドルよりもアイドルらしいインフルエンサーと言える。
だが──彼女は天狗になっていた。思春期の時期に人気絶頂を体験したのが良くなかった。彼女の承認欲求はとどまるところを知らず、こうして『たった一人の異国』という、平和な国で暮らしてきた少女が犯してはいけない領域まで踏み込んでしまった。
「これ、絶対バズる……日本のフォロワーたち、ビビるだろうな。ネットでイキってるオタクと違って、私こういう『本物』の場所でも余裕だし」
危機感の足りないへらへらとした笑い声をこぼす。震えるスマホの通知には、『今すぐ帰ってこい』『死ぬぞ』という警告が滝のように溢れていた。
街角にたむろする浅黒い肌の男たちが、品定めするように自分を見ていることに、恵奈は気づいていながら無視を決め込んだ。むしろ、その視線さえも自分の美貌に対する「いいね」の代わりだと、傲慢に解釈していたのだ。
「ちょっと奥の方まで行ってみようかな。もっとリアルなスラムっぽい写真、撮りたいし」
慣れない石畳をヒールで鳴らし、彼女は吸い込まれるように路地裏へと足を踏み入れた。入り口を曲がった瞬間、喧騒が遠のき、代わりに腐った生ゴミと安タバコの混じった重苦しい臭いが鼻を突く。
「……あ、電波ちょっと悪いかも。アメリカの隣のくせに田舎だなー……」
スマホの画面を凝視していた彼女の背後に、音もなく長い影が伸びた。
「お嬢さん、いいカメラを持ってるな」
「え……きゃあっ」
振り返る暇もなかった。太い腕が恵奈の細い首に回され、そのまま壁へと叩きつけられる。鈍い衝撃とともに、自慢のスマホが石畳に落ち、画面に無惨なひびが入った。
「……う、嘘。なにするの、やめてっ。お金ならあげるからっ」
必死の叫びも、この路地裏では乾いた風に消されるだけだ。現れたのは、脂ぎった顔に卑卑しい笑みを浮かべた三人の男たち。リーダー格の男が、恵奈の美しい顔を無造作に掴み、その頬をナイフの腹でなぞる。
「金? ああ、それももらうが、もっといいもんがあるだろ」
「ひっ……いや、いやだ、助けてっ」
(誰……誰!? どうして……私、神崎恵奈だよ!? こんなところで、こんな奴らに……)
絶望の始まりは唐突だった。男の一人が、彼女の高級なトップスを容赦なく引き裂く。薄い布地がびりびりと音を立てて弾け、手入れの行き届いた、雪のように白い乳房が露わになった。灼熱の太陽の下、衆目に晒される屈辱と恐怖。
「やめっ、こないで! お願いっ!」
「いい声で鳴くな。もっと泣かせてやるよ」
男の大きな手が、柔らかい双丘を無慈悲に掴み、指を食い込ませる。ぎりりと肉が軋む痛みに、恵奈の瞳から大粒の涙が溢れた。男たちは彼女の抵抗をあざ笑うように、細い手首を縛り上げ、無残に地面に這いつくばらせる。
ぱん、と乾いた音が路地に響く。男の掌が、恵奈の豊かな肉付きの尻を強く叩いた。
「痛っ! や、やめろっ!」
「うるせぇ」
尻を叩かれてギリッと睨みつけた恵奈の顔面を、男が力強く叩く。口内が切れ、血の味と恐怖が頭の中に張り付いた。
激しい暴力に、恵奈は膝を震わせて壁に背をつく。怯えた目を向けられ、男は愉しそうに嗤った。
「ひぁ……ご、ごめんなさい、やめてください……」
「ここからが本番だ。異国の礼儀を教えてやるよ」
ショートパンツが強引に引きずり下ろされ、彼女の聖域が無防備に晒される。男が、自身の猛々しく昂ぶった剛肉を露わにした。それは、恵奈がこれまでの華やかな交友関係で見てきたどの「男」よりも野蛮で、暴力的な色を帯びていた。
「……だめ、そんなの……入らない、やめてえっ」
「がたがたうるせえんだよ」
男の荒々しい手によって、彼女の柔肉が左右に割られる。そこには、恐怖で硬く閉ざされた、まだ愛らしい蕾があった。しかし、男は潤滑も前戯も一切無視し、力任せにその先端をねじ込んだ。
メリッ、という音が骨盤に響いた気がした。恵奈の未開拓の地には明らかに不釣り合いなサイズの物体が、文字通り肉体を引き裂くように侵入してきたのだ。
「ひぎぃッ──―!! だめっ、抜いてぇええッ!!」
みりみりと肉が裂けるような激痛が恵奈を貫く。ずぶり、と重い音を立てて、汚らわしい男の塊が、彼女の奥深くへと侵入していく。
甲高い絶叫が路地裏にこだまする。少女の体内からは鮮血が流れ出し、冷たいアスファルトに滴り落ちていく。純潔を奪われた証であり、同時に魂への侵害の始まりだった。
「うぐ……ッ! うああァァ……痛い……痛い……もうやめてェェッ!!」
だが男は止まらない。むしろ苦しむ声こそが愉悦であるかのように、さらに深く腰を打ち付けた。ズチュッ──と湿った肉同士が擦れる音が聞こえる度に、恵奈の意識は真っ赤に染まっていく。
周りを取り囲む他の男たちがニヤニヤと歯を見せた。
「日本のお姫さまにはちっと刺激が強いかな?」
「あああああぁぁぁっ!痛い、痛いぃっ!裂ける、やめてえっ!」
両目の涙腺は完全に決壊し、頬を伝う水滴が地面の砂埃を溶かす。暴れる指先が泥を引っ掻き、必死に身をよじらせる。しかし涙に濡れた美貌は、また別の欲望を煽り立てるだけだった。
男が恵奈の形のいい骨盤に指をギリッと沈み込ませ、血を潤滑液に激しく前後する。
ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ……
身体が揺れる度に白い乳房が上下に跳ねる光景は非情だった。
「最高だぜ……」
耳元で吐き出される荒い息遣い。獣のような唸り声。
「ああ……イクイク……出すからな……」
「やぁっ……だっ、やめて……っ、やだぁっ!」
呟かれた言葉が意味する未来に恵奈は震え上がるしかなかった。最後の力を振り絞り、足をバタバタと暴れさせて男を蹴る。不機嫌そうに舌打ちした男の拳が、恵奈の顔面に叩き込まれた。鼻から嫌な音が鳴り、とめどなく赤い液体が顔から流れる。
「チッ、ビッチが! 大人しく使われてろ! ムカつくぜ!」
「ぁ……だ、だず……けて……」
血まみれの顔で懇願する少女に、男はむしろ力強く腰を叩きつける。
ぱん! ぱん! ぱん! と打ち鳴らされる絶望のリズム。胎の中で、熱いものがビクビクと震え始めた。恵奈は本能的にそれを感じ取り、声にならない叫びを上げる。
その刹那──。
「うっ、イク!孕めビッチ!」
「……か、あ……」
男の呻き声と共に、胎の中で大量の熱い液体が勢いよく放出された。彼女の狭い膣内を容赦なく満たしていく不浄な感触に、魂すら抜け落ちそうなほどの虚脱感に襲われる。
(嘘、嘘だ……こんなの、私が望んだスリルじゃない……)
しかし、地獄は始まったばかりだった。残りの二人が、にやにやと笑いながらベルトを外す音が聞こえてくる。
「……まだ、終わらないの……? もう、いや、殺して……お願いだから……」
「殺す? 冗談じゃねえ。お前はいい値がつく『商品』なんだ。死ぬまで使い倒してやるよ」
恵奈の絶望を嘲笑うように、次の男が、泥にまみれた彼女の肢体に覆い被さった。
「……ひっ、あ、あぐっ……いや……もう、ゆるして……」
路地裏の湿ったコンクリートに這いつくばる恵奈の細い身体は、止まらない震えに支配されていた。自慢のさらさらとした栗色の髪は、男たちの脂ぎった手と泥にまみれ、見る影もなく乱れている。
二人目の男が、恵奈の無防備に晒された秘部へと、容赦なくその剛肉を叩きつけていた。
ぱん、ぱん、ぱん。
乾いた肉のぶつかり合う音が、静かな路地に響き渡る。恵奈の愛らしい蕾は、先ほどの暴行ですでに赤く腫れ上がり、無理やり抉り広げられるたびに鋭い痛みが脳髄を白く染めた。
「おい、この女、最高だな。日本のモデルだろ? 締まりが素人じゃねえ」
「がたがた騒ぐんじゃねえよ。ほら、もっと腰を振れ。折っちまうぞ」
ぐちゅり、と卑猥な音が漏れるたび、恵奈は自身の尊厳が削り取られていく感覚に、ただ声を殺して泣くことしかできない。
かつてファッション誌の表紙を飾り、何十万人ものファンが憧れたその肢体は、今や異国の男たちの欲望を吐き出すための、単なる「便利な穴」に成り下がっていた。
(嘘……こんなの、嘘……誰か、助けて。誰でもいい、お金なら、パパがいくらでも払うから……)
混濁する意識の中で、恵奈は縋るように周囲を見渡したが、見えるのはひび割れた壁と、自分を汚し続ける男たちの醜悪な笑みだけだ。
やがて、三人目の男も果て、恵奈の身体のあちこちに白濁した汚液が、嫌悪感を催す熱さで撒き散らされた。
「……う、あ……」
乾いた血と精液に塗れ、ぐったりと横たわる恵奈の髪を、一人の男が容赦なく掴み、そのまま強引に引きずり起こした。
「立て。お前の居場所はここじゃねえ。もっと『相応しい場所』へ連れてってやる」
「……どこ……? 帰して、お願い……日本に、帰して……」
「日本? ははっ、お前はもう死んだも同然だ。ここからは俺たちの所有物(モノ)なんだよ」
恵奈はボロ雑巾のようにワゴン車の荷台へと放り込まれた。暗く、ガソリンの臭いが充満する車内。
彼女の隣には、同じように拉致されたのか、虚ろな目をした現地の少女が一人、震えながら座っていた。
(帰りた……い……。あんなに、あんなに楽しかったのに……どうして……)
ガタガタと揺れる車内で、恵奈は自分のスマートフォンが落ちていた場所を思い出す。画面が砕け、二度と自分を美しく映し出すことのない、無機質な機械。
SNSの通知も、賞賛の声も、もうここには届かない。
車が止まったのは、町外れの荒野に建つ、窓のない無機質なコンクリート造りの建物だった。
引きずり出された恵奈を待っていたのは、むせ返るような汗と精液、そして血の臭いが染み付いた地下室だ。
「さあ、入れ。新しい客が待ちかねてるぞ」
「……いやっ、もう無理、動けないっ、お願い、休ませて……っ!」
恵奈の必死の懇願は、男の無慈悲な拳によって遮られた。
ごふっ、と鈍い衝撃が腹部を貫き、恵奈は胃液を吐き出しながら床に崩れ落ちる。
「客に口答えするな。お前はただ脚を開いて、啼いてりゃいいんだよ」
地下室の奥から、数人の屈強な男たちが現れた。彼らの目は、もはや恵奈を人間として見ていない。ただ、新しい「玩具」が届いたことを喜ぶ、飢えた獣のそれだった。
「……あ……ああ……」
恵奈の服はすでにズタズタで、隠すべき場所さえ露出している。一人の男が、恵奈の豊かな乳房を鷲掴みにし、引きちぎらんばかりの力で捻り上げた。
「いい肌だ。この白さが、どれだけ汚れるか楽しみだな」
「ぎ、いぃぃっ! 痛い、やめて、ちぎれる、ちぎれちゃうっ!」
男たちの無骨な指が、恵奈の敏感な乳首を無造作に弄り、爪を立てる。
じょり、と男の無精髭が、恵奈の白く柔らかな首筋を擦り、脂ぎった舌が彼女の耳を這い回る。
「……ひ、ひぐっ、うう……っ」
恐怖で全身の毛穴が収縮する。男たちは恵奈を冷たい鉄製のベッドに押し倒し、四肢を拘束した。
カチャリ、と冷たい金属の音が響き、彼女の自由は完全に奪われる。
「……お願い、もう……殺して……っ、殺してよ……っ!」
「殺さねえよ。お前はこれから、一日に何十人もの男を受け入れるんだ。死ぬ暇なんてねえぞ」
男の一人が、恵奈の割れ目に指を突き入れ、強引にかき回した。先ほどの暴行で裂けた傷口を執拗に抉られ、恵奈は背中を反らせて絶叫する。
「……あ、あああああああぁぁぁぁっ! 痛い、痛い、痛いぃぃっ!」
「いい声だ。その声が枯れるまで、たっぷり可愛がってやるからな」
「……やめて……お願い……もう許して……」
涙が頬を伝い落ち、乾きかけた血と混じって褐色の筋を描いている。彼女の懇願は、嗜虐心を掻き立てる以外の役割を持たなかった。
一番近い位置に立つ男が、指先で恵奈の頬を撫で上げた。その動作は優しさを装っているようで、実際には次に与える暴力の予告に過ぎない。
「可哀想に震えてるなぁ。でも大丈夫だ。すぐに何も考えられなくなるから」
男の掌が、突然恵奈の鳩尾へと叩き込まれた。
ごふっ!
肺の中の空気が全て押し出され、恵奈は悲鳴とも嗚咽ともつかぬ掠れた音を漏らした。痙攣する腹部を容赦なく踏みつけられながら、次の男が背後から乳房を掴み上げる。
「ひぐっ……痛いっ……やめてっ!」
鋭い爪が肉に食い込み、皮膚がぷつりと裂ける感触。紅い滴が鎖骨を伝って胸元に流れ落ちる。別の男がその血を舐め取りながら囁いた。
「綺麗な肌だ。どこまでも汚してやりたくなる」
ばちんっ! ばちんっ!
乾いた音を立てて臀部を何度も掌で叩かれ、白い肌に赤紫の跡が刻まれる。恵奈は半狂乱になって叫んだが、男たちにとっては単調なBGMにすぎない。
やがて一人の男が前へ進み出て、その剛直を恵奈の顔に突きつけた。
「咥えろ」
「やっ……やだ!」
頭を必死に振って拒絶すると、眉間に銃口を突きつけられる。
「噛んだら頭吹き飛ばす。わかったか」
「ひ……ひゃ、あ……は……は、い……」
男が自身の猛々しい塊を剥き出しにし、恵奈の顔の前に突きつけた。獣のような臭いが、彼女の鼻腔を汚していく。
彼女を待ち受けているのは、快楽など微塵もない、ただひたすら身体を壊し尽くされるだけの、果てしない蹂躙の夜だった。
「ひ……う……」
「早くしゃぶれ」
死を目前にして、恵奈は震える唇を開かざるを得なかった。汗と垢にまみれた凶器が口内に捩じ込まれる。喉奥まで貫かれる圧迫感に嘔吐感が込み上げるが、両手で首を締め上げられ呼吸もままならない。
「うぶっ……ぐっ……げほっ……」
鉄製のベッドの冷たさが、剥き出しの背中に突き刺さる。拘束された手首と足首は、暴れるたびに革ベルトが食い込み、すでに赤黒く腫れ上がっていた。恵奈の視界は、天井の裸電球が放つ不快な光で白く霞んでいる。
涙と涎で顔をぐしゃぐしゃにしながら懸命に奉仕する姿に、男は歪んだ満足感を覚えたのか哄笑した。
「いい子だ。ご褒美にもっといいことしてやろう」
唾液で濡れたその凶器が今度は下腹部へと移動する。先程までの暴行で裂けた割れ目は既に血で満たされ、侵入を拒むどころか受け入れることすら困難なほどだった。
にも関わらず男は容赦なく体重を乗せて突き進んでいく。
「があああぁぁっ! やめ、裂ける、痛い痛い痛いぃぃっ!」
裂帛の絶叫も空しく、無慈悲な肉杭が恵奈の粘膜を更に引き裂いた。焼け付くような激痛と共に、再び鮮血が流れ出る。男は構わず腰を前後させ、粘膜を擦り潰すかのようにピストン運動を開始した。
ぐちゅ……ずぶ……ぢゅぷ……
結合部から聞こえる生々しい水音と、恵奈の断末魔のような悲鳴が地下室に響き渡る。周囲の男たちは加虐を煽るような歓声を上げながらそれぞれ自分の慰みを始めた。
一人が恵奈の掌に無理矢理握らせ扱かせると、別の男は痙攣する脚を舐め回しながら内腿を噛み締める。
「いやあああ! 噛まないでえっ!」
新たな傷跡を作りながらの凌辱劇。悲鳴をあげる恵奈の激しい反応は、男たちの欲望を掻き立てる餌でしかない。
膣内を犯す男の腰が速くなる。絶頂の気配が、胎の中でビクビクと震え始める。股座から溢れた血が泡立つほどのピストンに、恵奈は絶叫をあげた。限界を迎える寸前、男が歯を食いしばる。
「……くっ」
短い呻き声と共に、どくんと脈打つ肉塊から熱い汚濁が迸った。最奥に注ぎ込まれる衝撃に恵奈の背筋が凍る。それでも男の動きは止まらず、最後の一滴まで絞り出すかのようにぐりぐりと押し付けられる。
「いやぁぁっ! 出すな……そんなの……もう……だめ……!」
だがすぐに別の男が交代し、再び楔を打ち込む準備に入る。今度は角度を変え、恵奈の最も敏感な部分を狙って抉り出す。
絶え間ない悲鳴と肉のぶつかる音。口では別の人間が雄渾を吐き出そうとしている。逃れようとする自由意志は枷と暴力によって粉々に砕かれていった。
「もう……許して……誰か助けて……」
啜り泣きが呻きに変わり、やがて虚ろな吐息となる。男たちはまだまだ足りないとばかりに剛直を勃起させているが、啜り泣き人形のように「やめて」「殺して」と呻くようになった恵奈につまらなさそうな視線を向ける。
「ぶっ壊れたか、つまらん」
「おい、あの薬持ってこい」
一人の男が指示すると、太い注射器を持った男が奥から現れる。その中身は沸騰しているようにボコボコと泡だった紫色の液体で、明らかに正常な薬ではない。こんなアングラな男たちが、女を犯すのに使う薬──恵奈の麻痺した脳が、恐怖に震えた。先ほどとは比較にならない痛みと苦しみが彼女を襲った。
「いやっ、やめて、やめて──」
「暴れるなよ。お前みたいな跳ねっ返りには、これが一番の特効薬だ」
「やだ、やめてっ。変なもの入れないで! おねがい、助けてぇっ!」
絶叫も虚しく、冷たい針が恵奈の柔らかな皮膚を突き破り、血管の中へと毒々しい熱を流し込んだ。
一瞬の静寂。その後、心臓が爆発したかのような激動が彼女を襲う。
(あつ……い……。なに、これ……。からだのなかが、どろどろに、溶けちゃう……)
薬は瞬く間に彼女の神経を侵食していった。四肢は泥のように重くなり、指一本動かす自由さえ奪われる。それなのに、皮膚の感覚だけが異常なほど鋭敏に研ぎ澄まされていく。
空気が肌に触れるだけで、まるで無数の針で撫でられているような、不快で過剰な刺激。
「……は、あ……っ。や、だ……なにか、くる……っ」
「いい顔になってきたじゃねえか。ほら、客を待たせるなよ」
男たちが下卑た笑い声を上げながら、恵奈を取り囲む。彼女の股間を無理やり割り広げると、そこには先ほどの暴行で流れた血と、薬物の影響で不自然に分泌され始めた蜜が混ざり合い、無惨な光景を晒していた。
「……あ、ぐ……っ、いやあぁっ!」
一人の男が、恵奈の蕾へと太い指を三本同時に突き入れた。
ぐちゅり、じゅぷ、と、生々しく濡れた音が静かな地下室に反響する。薬の影響で粘膜が異常に充敏している恵奈にとって、それは快楽などではなく、脳を直接殴りつけられるような激痛となって襲いかかった。
「……痛い、痛いぃぃっ! やめて、壊れちゃう、そこ、だめっ!」
「壊れるのが仕事なんだよ。ほら、もっと中に流し込んでやる」
男が自身の猛々しい塊を、恵奈の顔の前に突きつけた。それはまるで汚泥を固めたような、醜悪で暴力的な質量を持っていた。
じゅる、じゅぷ。
男は恵奈の口を強引にこじ開けると、その塊を根元までねじ込んだ。
「……ごふっ、おえっ……ん、んんーっ!」
喉の奥を突かれる苦しさに、恵奈の瞳から涙が溢れ出し、鼻筋を伝って耳へと流れる。
喉の奥までごつん、ごつんと無遠慮に捩じ込まれるぺニスに、恵奈は視界を白く染め、酸欠で顔を真っ赤にする。
「……ぷはっ……あ、は、あ、ああぁっ!」
解放された瞬間、別の男が恵奈の割れ目へと、一切の躊躇なくその巨根を突き立てた。
どぷり、ぐちゅ。
「……あがっ、あああああぁぁぁっ! いや、いやだ、裂ける、裂けちゃうっ!」
激しいピストンが、恵奈の内部を容赦なく蹂躙する。薬物のせいで感覚が麻痺し、時間感覚さえ失われていく中、彼女が感じられるのは「異物が身体を壊しながら突き進んでくる」という原初的な恐怖だけだった。
ぱん、ぱん、ぱん、ぱん。
肉と肉がぶつかり合う下劣な音が止まることはない。一人が果てては次の男が、また次の男が、恵奈の身体を貪り尽くす。
彼女の美しい肢体は、男たちの吐き出した汚液と、擦れて滲み出した鮮血で見るも無惨に汚れ果てていった。
(……わたし……もう、わたしじゃない……。ただの、あな……おとこたちの、ゴミ箱……)
思考が、溶けていく。
あんなに執着していた「いいね」の数も、最新のファッションも、今の彼女にとっては遠い前世の記憶のように霞んで見える。
あるのは、絶え間なく繰り返される突き上げと、薬物による強制的な身体反応、そして決して終わることのない絶望。
「……っ、ああ、ああぁぁ……っ」
恵奈の喉から漏れる声は、もはや言葉の体をなしていなかった。それは、魂が砕け散る寸前の、悲痛な断末魔に他ならない。
男たちの欲望を注ぎ込まれるたび、彼女の心の一部が死んでいく。
「おい、この女、もう目が飛んでるぞ。薬を少し入れすぎたか?」
「構うな。動かなくなったら、次の女を用意するだけだ」
男の一人が、恵奈の胸を強く踏みつけた。自慢だった柔らかな双丘が、土足の裏で無惨に潰される。
痛みを感じているはずなのに、薬のせいで身体が勝手にびくんと跳ね、卑猥な反応を返してしまう。そのことが、恵奈の精神をさらに深く、暗い海の底へと沈めていった。
「……あ、あ、ああ……」
光の届かない地下室で、恵奈はただ、自分が死ぬことだけを願っていた。しかし、薬物は彼女に死ぬことさえ許さず、無理やり意識をこの地獄へと繋ぎ止める。
やがて、彼女を縛っていたベルトが外されたが、彼女にはもはや逃げ出す力など残っていなかった。
「……さあ、出荷の時間だ。お前の新しい『飼い主』が待ってるぞ」
泥のように溶けた意識の中で、恵奈は自分がどこかへ運ばれていくのを感じていた。
そこがどこであれ、今以上の地獄が待っていることだけは、彼女の残された本能が確信していた。
ガタガタと震えるトラックの荷台。恵奈は、家畜を運ぶための木箱の中に、無造作に放り込まれていた。
数日前まで、彼女が身に纏っていたのは数十万円もするブランドの服だった。しかし今、彼女の肌を覆っているのは、誰のものかも分からない男たちの汚液と、乾いた泥、そして拭い去れない絶望だけだ。
「……あ、う……」
喉からは、もはや言葉にならない掠れた吐息が漏れる。薬物の過剰な投与により、彼女の美しい瞳からは光が消え、焦点はどこにも合っていない。
トラックが停車し、扉が乱暴に開かれた。差し込んできたのは、メキシコの冷酷な月光だ。
「……ひっ、いや……な、に……」
引きずり出された恵奈の前に、一人の男が立ち塞がる。その手には、炭火で真っ赤に熱せられた鉄の棒が握られていた。
「逃げられねえように、お前に『名前』をつけてやるよ。今日からお前は、このカルテルの持ち物だ」
「……だめ……それ、だめっ……お願いっ、やめてぇっ!」
恵奈の細い腰が男たちに押さえつけられる。抵抗する力さえ奪われた彼女の、白く柔らかな腰元に、真っ赤な鉄印が押し当てられた。
じゅわっ。
「……あああああああああああああぁぁぁぁぁっっっ!!!」
肉が焼ける凄まじい音と、鼻を突く嫌な臭い。絶叫は夜の荒野に吸い込まれ、誰にも届かない。
白かった彼女の肌に、無慈悲な所有者の紋章が深く、消えることのない傷跡として刻まれた。
「……は、あ……っ……あ、が……っ」
あまりの痛みに意識が飛びかけるが、男が恵奈の顎を掴み、無理やり上を向かせた。
「いい印だ。これでどこへ行っても、お前が誰の玩具か一目で分かる」
男は、恵奈の無残に荒らされた秘部へと、再び自身の猛々しい塊をねじ込んだ。
ぐちゅ、どぷり。
「……ん、んんっ……あ、は……っ」
ピストンが、焼けるような痛みが残る彼女の身体を執拗に揺らす。
もはや拒絶する意志さえ摩耗し、恵奈はただ、されるがままに揺さぶられる肉塊と化していた。
かつてのモデルとしての矜持も、フォロワーからの羨望も、すべてはこの一突きごとに消え去っていく。
翌朝。恵奈は、国境近くの荒廃した集落にある、窓のない売春宿へと引き渡された。
そこは、死ぬまで外に出ることを許されない、女たちの墓場。
「……ねえ……帰して……日本、かえり……たい……」
「日本? ああ、あのアカウントならもう『更新』しといたぜ」
男が嘲笑いながら見せたスマホの画面。そこには、恵奈がかつて投稿していた華やかな写真に、無機質な英語で「私はこの国が気に入った。もう探さないで」という、偽りのメッセージが添えられていた。
彼女が必死に築き上げた世界は、指先一つで、別の誰かに塗り替えられたのだ。
「……あ……あああ……」
恵奈の口から、魂が抜けたような声が漏れる。
彼女を待ち受けているのは、安酒に溺れた男たちが代わる代わるやってくる、光の届かない小部屋。
一日に何十回と繰り返される蹂躙。
薬物によって壊された脳は、次第に「痛み」さえも「霧の中の出来事」のようにしか捉えられなくなっていく。
数年後。
そこには、かつての「神崎恵奈」の面影はどこにもなかった。
頬はこけ、肌は病的に荒れ果て、かつて賞賛された肢体は、繰り返される暴行と出産(それさえも商品として処理される)によって無惨に崩れている。
「……つぎ、の……ひと……おねがい、します……」
無機質な声で、彼女は次の男を迎えるために、慣れた手つきで脚を開く。
その瞳には、もはや一滴の涙も宿っていない。
日本のネット上では、彼女は「海外で奔放に暮らす、少し困ったインフルエンサー」として、時折思い出されては忘れ去られていく。
メキシコの深い闇の底。
救いのない地獄の中で、名もなき「肉」となった彼女は、今日も終わりのない蹂躙を受け入れる。
彼女を照らしていた太陽は、二度とその部屋に差し込むことはなかった。