※この作品はR-18です。

美容スキルでクラスの女の子を可愛くしたい【4/1第1巻発売】   作:pelca

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第102話 指フェラ ※

 その後、どうにか意識を取り戻した晶は、ふらつきながらも立ち上がった。だが、自分の体の様子を確認した瞬間、顔を真っ赤にして叫びそうになった。

 履いていたジーパンに黒ずんだシミが広がり、とてもこのままではいられなかったのだ。

 

 服は一応ひびきに着せられていたものの、気を利かせた弘世のはからいで、シャワーを浴びさせてもらえることになった。下半身だけでなく、気がつけば全身がびっしょりと汗に濡れており、まるで練習で何本も短距離を走ったあとのような状態になっていたからだ。

 

「ボ、ボク……本当に……弘世先輩の手で……」

 

 温かい湯を浴びながら、晶は先ほどの出来事を反芻する。

 自分の胸を見下ろし、恐る恐る手を伸ばして先端に指先を触れさせた。

 

「んぅっ……!?」

 

 瞬間、ビクンと体が反応し、敏感な突端はみるみるうちに硬くなっていった。

 

「ま、まだ……反動が残ってる……っ」

 

 自覚してしまった晶は、思わず風呂椅子に腰を落とす。そしてシャワーの角度を変え、勢いを少しずつ弱めながら、恐る恐るそれを自らの乳首へと当てていった。

 

「んくぅぅぅ……っ!?」

 

 無数の水流が敏感な部分を直撃し、抑えきれない嬌声が浴室いっぱいに響く。

 

「はぁ、はぁ……ダメ……強すぎる……っ」

 

 刺激が鋭すぎて、快感を通り越し痛みに近い感覚になってしまう。慌てて水勢をさらに弱め、慎重に狙いを定める。

 

「んっ……んぅ……あっ……♡ これっ……初めて……んくっ……」

 

 しゃわしゃわと心地よい刺激が繰り返され、それを左右交互に当てていく。

 

「あ、やば……っ、これ……っ、またさっきみたいに……っ、あぁっ……んんっ……ひぁああぁぁっ!? いだっ……!」

 

 快感に夢中になったあまり、頭を反らしすぎた晶はバランスを崩し、そのまま椅子から転げ落ちる。無様に足を開いた格好で浴室の床に倒れ込んでしまった。

 

「……ボク……何してるんだろ……。こんなの、もし王子なんて呼んでくれるみんなが知ったら……変態王子って、笑われちゃうかも……はは……」

 

 苦笑しつつも体を洗い終えた晶は、洗面所でドライヤーを使って髪を整え、ひびきに借りた少し小さめのジャージを履いた。そして部屋へと戻り、ドアノブに手をかけようとした、その時だった。

 

「――実はさ、『口歯改善《こうしかいぜん》』ってスキル、覚えたみたい」

「な、なにそれ!? ……いや、名前だけで何ができるか想像つくんだけど……すごすぎるじゃん!」

 

(ボク、今入ったら会話を遮っちゃうよね……。少し待っていようかな)

 

 扉の前で足を止めた晶は、二人の会話に耳を澄ませた。

 

「前にひびきが言ってたよね。歯の矯正とかホワイトニングって、すごくお金がかかるって」

「そうそう! 矯正は百万くらいするし、ホワイトニングだって本気でやれば月に数万は飛ぶ! もう、お金持ちじゃなきゃ無理だよ!」

「わぁ……分割払いでも大変だね……」

「あ、小春も最近コーヒー飲みすぎて歯の色が気になるって言ってたし、絶対に喜ぶよ!」

「そうなんだ、確かにコーヒーは汚れやすそうだもんね」

 

(歯を綺麗にするスキルか……弘世先輩はすごいなぁ。こうやってスキルが増えていくんだ……また、ボク以外の人まで救っちゃうのかな……)

 

 晶は心の中で弘世への尊敬とわずかな不安を入り交ぜて呟いた。

 

(そういえば、先輩は他にもいろんなスキルを持ってるんだよね。……頼めば他にもやってくれたりするのかな)

 

「これ、その二つに加えて、歯の大きさや口臭も改善できるみたい。しかも欠けた歯だって生えるみたい」

「ええええええっ!? 生える!? そんなこと可能なの!?」

「うん……なんかすごいよね」

「…………ねえ、あきらが戻ってくる前に、ちょっと試してみてよ」

「んー……まぁ、いいけど。少しだけだよ?」

「うんっ! で、どうやるの?」

「えっと、相手の口に指を入れて、歯や歯茎……口の中全体をなぞる感じで……」

「……え? いや、それって……ちょっと、えっちくない? だって指フェ――」

 

 ひびきが何かを言いかけた時、弘世はそれを言わせまいと言葉を被せた。

 

「――歯医者さんだって普通に触るでしょ! 変な想像するひびきがえっちなだけだよ!」

「じゃあ……やってみてよ」

「うん……」

 

 軽口を叩きながらも、実際に試してみることに。

 

「――『口歯改善』」

 

 弘世がスキルを発動し、右手の人差し指と中指をそろえて、ひびきの口へと差し入れる。

 

「あーん」

 

 口を開けたひびきは、素直に弘世の指を受け入れた。

 じゅぷっと濡れた音と共に、指先が唾液に包まれ、ゆっくりと歯列をなぞっていく。

 

「ん……んぅ……ん……♡」

 

 何度もキスを重ねてきたひびきの歯を、一本ずつ丁寧に触れていく。

 前歯から奥歯へ、奥からまた手前へ、さらには歯の裏側まで……。

 

 もっとも、ひびきは日頃から丁寧にケアしていたのか、すでに十分白く美しかった。

 そういえば食事の後は必ず歯を磨いていたな、と弘世はふと回想する。

 

 だが、スキルの施術範囲は歯や歯茎だけにとどまらない。舌にも指先が触れると――

 

「んっ、んぐっ……♡ んぅっ……んんっ……♡」

 

 ひびきの表情が甘くとろけ、吸い付くように舌を絡めてきたのだ。

 

「ひびきっ?」

「んぅ……ひろふぇのふぉふぅい(弘世の指)……おいひい……もっほ(もっと)……もっほ(もっと)……っ♡」

 

 じゅぽじゅぽと音を立て、恍惚の表情で指をしゃぶるひびき。その姿は、まるで別のナニかを咥えているかのようだった。

 

(えっ、えっ……? なに、これ……先輩たち……えっ……)

 

 扉の外で会話を耳にしていた晶は、ひびきの声の変化に思わず身を震わせた。

 そして、どうしても気になってしまった結果――気づかれないようにドアノブへとそっと手をかけ、ほんのわずかに隙間を作って中を覗き込んだ。

 

「んっ、じゅるっ……んぅっ……♡ んっ、んっ……♡」

 

(ひ、ひびき先輩……!?)

 

 視界に映ったのは、弘世の指をまるでキャンディのように咥え込み、夢中でしゃぶっているひびきの姿。

 ドクンと心臓が大きく跳ね、晶は頬が熱くなるのを抑えられなかった。

 

 数分後、施術が終わり、ようやく指を口から離したひびき。

 抜き取られた弘世の指は、唾液にまみれて艶やかに光っていた。

 

「ひ、ひろせぇ……」

「ちょ、ひびき……?」

「さっきのあきらの声でもそうだったけど……今ので完全にダメ……ちゅーしよ……?」

 

 とろんとした瞳。火照りきった顔。

 ひびきは抑えきれずに弘世へと身を寄せ、そのまま唇を奪おうとした。

 

「ま、まだ晶ちゃんがいるんだよ、今はダメでしょっ」

「だってぇ……したいんだもん……少し、少しだけでいいから……ねぇ、お願い……弘世とキスしたくて、たまらないのぉ……♡」

 

 完全に反動のせいだった。

 今のひびきは口寂しくて仕方がなく、その欲求を埋めるために衝動のまま弘世へ――

 

「んぅっ!?」

「んっ、んっ……んちゅ……ちゅる……んっ……すきぃ……んっ、ひろせの唇……すきぃ……♡」

「あっ、んっ……ひびきっ……はげしっ……舌っ……んぅっ!?」

 

 普段よりも激しく、舌をねじ込むような深い口づけ。

 絡め取るように舐め合い、唇同士が水音を立て続ける。

 ついにはひびきが弘世を押し倒し、ぎゅっと恋人繋ぎにしてそのまま床へ――

 

(す、すごい……あれが、キス……はじめて生で見た……ひびき先輩……気持ちよさそう……キスって、そんなに気持ちいいのかな……)

 

 覗きながら、晶は自分の唇に指先を当てていた。

 そしてもう片方の手は、自然と左胸へ。

 

(んっ……ダメ……まだ乳首が敏感で……触るとすぐ……っ。ああ……でも、気持ちいい……先輩、先輩……っ)

 

 とうとう晶は自分の指を口に含み、ちゅぷちゅぷと舐めはじめた。

 舌を絡め、濡らし、出し入れする――さっき弘世がひびきにしたことを、そっくりそのまま自分に重ねていた。

 

「ひっ、ひびきっ! 晶ちゃんがいるから、今日はもうだめっ!」

「ああんっ……」

 

 なんとかひびきを押し返し、弘世は唇を離した。

 名残惜しそうに、ひびきは自分の指を代わりにしゃぶり、ちゅぷちゅぷと舐めている。

 

「いや、このスキル……危険すぎるんですけど!?」

「ほらぁ……やっぱり、えっちだったじゃん……」

「……まあ、はい……」

 

 苦笑混じりに頷く弘世。

 その直後――コンコン、と部屋の扉がノックされた。

 

「はーい!」と弘世が返事をすると、シャワーを終えた晶が入ってきた。

 

「…………ひびき先輩、顔が赤いですけど、大丈夫ですか? 熱とかないですか?」

 

 何をしていたか知っている晶。

 しかし知らぬふりをして、わざと心配そうに問いかける。

 

「あはははっ、少し具合が悪いのかもしれない。今日は低気圧らしいし……あはははっ」

 

(弘世先輩、すっごく頑張って誤魔化してる……ふふ、なんか面白い)

 

「そ、そうでしたか……ええと、それで……私は今日はこれで帰りますけど……これ、三週間続けるんですよね?」

 

 晶は話題を元に戻した。

 

「そうだね。晶ちゃんさえ問題なければ、このまま続けて胸の大きさを調整するけど……」

「はい……お願い、します……っ」

「うん。じゃあ次の予定はメッセージで決めよう。今日は本当にお疲れさま」

「は、はいっ……お疲れさまでした。ひびき先輩もありがとうございました」

「うん……あきら……またね……」

 

 ひびきはまだ上の空のまま。

 晶はぺこぺこと頭を下げて、家を後にした。

 

 ――その帰路。

 住宅街の路地を歩きながら、晶は一人で考え込む。

 

「……もしかして、二人は今頃……」

 

 脳裏に浮かぶのは、弘世とひびきが二人きりで過ごすその後の光景。

 先ほどのひびきの様子を思い返せば、どうなるかなんて火を見るより明らかだ。

 

 本来なら自分の体で精一杯のはずが――あのあられもない光景を見てしまったせいで、晶の意識は妙に冴えていた。

 そして同時に、自分の身体の変化にも確かに気づいていた。

 

 

 その証拠に――晶はこの日からチクニーにハマることになったのだった。

 

 

 

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