※この作品はR-18です。

美容スキルでクラスの女の子を可愛くしたい【4/1第1巻発売】   作:pelca

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第22話 戦えない俺のギフトは『美容』だけど、美少女には最強バフ効果のSランクらしい ※

 三月中旬。

 春が近づき、気温も高くなりはじめた頃。

 

 学校の教室では、既に弘世とひびきが交際していることがクラスメイトに知れ渡っており、クラス公認のカップル。

 

 羨ましい目を弘世に向ける男子が多い中、そんなことは強すぎる美少女三人がいつも近くにいるので、なかなか言えない。言えるとすれば体育の授業で男女分かれた時くらいだろう。

 

 高校へ入学した当初と比べ、弘世の周囲は一変した。

 ひびきや陽鞠、海莉以外の女子からも話しかけられるようにもなったし、まだ少し恥ずかしい部分もあるが、居心地は良いと感じていた。

 

 それも全てひびきのお陰だ。

 

 冒険者を目指して、自分のギフトは何なのかと期待を寄せて向かった冒険者ギルド。しかし、その結果は冒険者の素養なしと言われる非戦闘系ギフトの『美容』。

 

 その時はがっくりと肩を落とすほど落ち込んだが、ひびきが弘世を見つけてくれたことで、今は自分のギフトに自信を持っている。

 

 色々振り回されて、なしくずし的に童貞も卒業し、ひびきの友人の繋がりから、人の悩みを解決しはじめ、小春や霧乃とも出会った。

 

 まさかスキルの反動が肌を火照らせたり、敏感にさせたりするものだと思わず、そのことにも振り回されてきた。逆に言えばこの反動がなければ、深い仲になることもなかったのかもしれない。

 

 半年間、色々あったが弘世は今の生活に満足していた。

 

 ただ、そんな弘世にも悩みがあった。

 

 ひびきと二人きりで下校し、歩道を歩いている時のこと。

 

「――俺さ、ひびき以外の人に"好き"って言葉、使って良いのかな?」

 

 クラス公認のカップルにはなったが、小春と霧乃とも仲良くしている。

 その二人とは交際していないが、ただならぬ関係ではある。

 

 しかも、行為中はそれをせがまれるのだ――『好きって言って』と。

 最初はそんなこと、小春も霧乃も言わなかった。しかし、体を重ねるうちに求めるようになってきたのだ。

 

 好きだと言い返す弘世を見て、ひびきはどんなふうに思っているのだろうか。

 

 確かにひびきと他の二人とは好きのレベルは違うが、色々なことを経験し、一緒に乗り越えてきた小春や霧乃のことは好きなことには変わりなかった。ただの体の関係――とは、とてもじゃないが思えなかった。

 

「弘世はさ、小春と霧乃のことが好きって前提でそれを聞いてるんだよね?」

「うん……最初はさ、流れで仲良くなっちゃったけど、今はもうしばらく一緒に過ごしてきたせいか、情だって生まれてる。もちろんひびきは一番だけどね」

「いいよいいよ。だって私が最初にこの関係に誘ったようなもんだもん」

 

 ひびきは怒らないし、失望もしなかった。

 普通の人なら、怒っても良い話なのに。

 

「――ふっふっふ。弘世くん、実は簡単な解決方法があるのだよ」

「え?」

 

 突然、変な言葉遣いになったひびき。

 弘世はこの質問をした時、もっと暗い反応をされるか、悩むものだと思っていた。しかし、ひびきは既に答えを用意していたかのようにすぐに返事をしたのだ。

 

「――私にだけは"愛してる"って言うの!」

 

 高校一年生には、早すぎる愛の言葉だった。

 

 好きの気持ちはわかるが、弘世には愛という意味も気持ちもよくわからなかった。

 身近に感じる愛があるとするなら家族……ただ、家族と好きな異性とは向ける感情が全く違うと思える。

 

「あい、してる……か」

 

 アイ・ラブ・ユー。弘世には馴染みのない言葉だ。

 

 するとひびきが少し前に出て振り返り、弘世の前に立ち止まる。

 

「看板が弘世に向かって落ちそうになった時のこと、覚えてる?」

「もちろん。霧乃がいなかったら、俺は――」

 

 二人共、脳裏に深く刻まれている記憶。

 一ヶ月前の出来事だが、忘れることはできない。

 

「――あの時、弘世が死んじゃうって思ったんだ。……それでね、その後自分の中で何かが変わったの。もっと大切にしたい……いや、大切にしようって。ただの好きじゃ、収まらないって思ったの」

「だから、愛してる?」

「うんっ! ……ま、私も愛なんてよくわかってないんだけどね! でも、弘世が私を一番に想ってくれてて、小春と霧乃とも区別してくれるなら、これが一番良いかなって」

 

 確かにひびきの言う通りなら、区別はできる。

 愛と好きなら、愛の方がずっと重くて強い好きの気持ちだと。

 

「小春は私もよくわからないけど、もしかしたら、霧乃は私に近い気持ちを持っているような気がする……でも、弘世には私にだけ愛してるって言ってほしい」

 

 あの日を境に、霧乃のギフトが明らかになった。

 そして、弘世を守ると、そう自分に言い聞かせるように言葉にした。

 その言葉は今までの霧乃にはなかった強い意志が宿った言葉だと、ひびきも感じていた。

 

「弘世もさ、私のこと考えてみてよ。もし、あの看板が落ちた先に私がいたらって――」

 

 そんなこと、考えたくも——

 

「いやだ……」

「ふふ、ありがと」

 

 弘世の答えにひびきは、はにかんだ笑顔を見せる。

 一方の弘世は想像してしまったからか、少し表情が暗くなる。

 

「ひびきを失いたくないし、ずっと一緒にいたい。それが好き以上の愛なのかはわからない。でも、ひびきが言ってほしいなら、言っていくうちに本当にそう思うようになるかもしれない……だから——」

 

 言うに決まってる。

 

「——ひびき、愛してる」

 

「〜〜〜〜〜〜っ!?」

 

 ひびきの頭からボッと湯気が出たように見えた。その証拠に顔が赤く染まっていた。

 言ってとお願いしたのはひびきの方だったのに、いざ言われると、恥ずかしいようだた。

 

「……ひびきは言ってくれないの?」

 

 恥ずかしくて顔を抑えるのが精一杯だったひびきに弘世が言う。

 

「っ! 弘世愛してるーっ!! きゃはっ」

 

 するとひびきは弘世に飛び込むようにして愛してるを叫び抱きついた。

 

 

 ◇ ◇ ◇

 

 

「——弘世……スキル、使って?」

 

 今や共通のおねだりの言葉として当たり前になってしまったこの言葉。

 もっと気持ちよくして? という意味だ。

 

 より気持ちよくなるために、情事に耽る時には毎回使うのだが、本来の使い方ではない。

 

 最近わかってきたことだが、『肌質改善』にも限界や特徴があるようで、何度もひびきたちに使っても、それ以上綺麗にはならないのだ。そもそも今の肌の綺麗レベルがMAXのように見えるので、これ以上綺麗になりようはないのだが、ともかく限界があるとわかった。

 

 そして、肌の中でも消えないものがあったのだ。それがほくろだった。

 火傷や痣、傷などとは別扱いのようで、肌質を改善するなら消えても良いはずなのに、なぜかそれだけは消えなかった。現に今のひびきの顔にも小さなほくろは存在している。これを考えるとそばかすなども消えないのかもしれない。

 

 ともかく、限界まで『肌質改善』を使っても問題はなく、使用には反動だけが残っているという状態だ。それをえっちなことに使うのはよくないと思いつつも、今や習慣になっていた。

 

 弘世はスキルを発動すると、ベッドの上に座るひびきの後ろから前に手を回し、乳房に両手を添える。

 

「んっ……やばい……♡」

 

 少し前に『愛してる』をお互いに言ったあとやってきたひびきの家の自室。今日は二人きり……誰も邪魔が入らない。

 

 スキルを発動しながらさするだけで、普通ではない快感を感じる。

 この反動に相手が慣れることはなく、実際ひびきは何度経験しても同じような反応になっていた。

 

「あっ……あっ……もう、弘世以外じゃ、楽しめない……♡」

 

 ひびきは弘世以外の人とは経験はないが、そう言ってしまうほどの気持ちよさなのだ。漫画などで言えば、一種の催淫効果に近いものがあった。

 

 声を荒げ、息遣いがよく聞こえる。ひびきの肩が上下し、気持ちよさに体をくねらせる。

 

 さする度に弘世の指がひびきの硬くなった突起に引っかかり声を上げてしまうが、もう、この気持ちよさは癖なのだ。

 

「いいっ……気持ちいいっ……こんな……あぁんっ♡ 弘世……弘世……っ♡」

 

 すると、そろそろやばくなってきたひびきが弘世の手を抑え、動きを止める。振り返って、まだ着ていた弘世の制服のシャツを脱がしはじめた。

 

「はぁ……はぁ……っ……弘世の体……♡」

 

 弘世は元々痩せた体型だ。

 ただ、もう半年もマッサージのような施術を続けてきている。ムキムキではないが、良い感じに筋肉もついてきていた。

 

「んっ……ちゅっ……じゅるっ……」

 

 ひびきは弘世の体を倒し、上半身に唇を這わせると、艶めかしい水音が聞こえてくる。ひびきの大きな乳房が弘世のお腹に当たり、徐々に上へと移動していった。

 

「弘世……っ♡」

「んっ……んぅ……っ」

 

 ひびきから弘世に口づけすると、もう何度も重ねてきた唾液の交換が行われる。

 吸っては舐め、舐めては吸って。濃厚で柔らかなキスが繰り返される。

 

「……愛してるって言われたからか、今日は特別な日にしたいな」

「いいよ。好きなことして」

「じゃあ……今までしなかったこと……んっ」

 

 するとひびきは弘世の首元に唇を当て、思い切り吸った。

 痛いほど皮膚が引っ張られ、長い吸血が行われると、そこには赤い印ができていた。

 

「これ……位置的に大丈夫? クラスの人にバレない?」

「いいじゃん。見せつけなよ」

「バカ……見えないところならいくらでも良いのに」

「じゃあ、今日は見えないところにたくさんしちゃお――」

 

 するとひびきは胸元、腕、お腹……次々とキスマークをつけていき、弘世の体は赤のドット柄の服を着ているようになってしまった。

 

「ひびき、わかってるよね? 俺だってたくさんつけるから」

「うん……つけて。弘世ならいくらでもつけてほしい。こいつは俺の物だって、刻みつけてよ」

 

 うるうると瞳を震わせたひびきは弘世の唇を肌に受け入れる。

 ひびきの甘美な声が部屋に響き渡り、弘世と同じような印が刻まれていった。

 

 

「あんっ♡ あんっ♡ もっと突いてっ♡ もっともっと♡」

 

 口や指を使った愛撫が終わると、今度はひびきの中で深く愛し合う。

 ずぷずぷと繰り返し出し挿れされる弘世の息子。その動きに合わせてひびきは艶めかしい声を上げる。

 

 その形を変えるように豊満な胸を揉みしだき、吸ったりしながら腰を動かし続ける。

 長い息子はひびきの膣奥まで届き、トントンと奥をノックしていく。

 

「そこっ、そこいいのっ♡ 強くっ♡ もっと強くしていいからっ♡」

 

 そう言われ、今度はひびきの肩を掴みながら思い切り腰をぶつける。

 ぱちゅんぱちゅんと高い音が鳴りはじめ、その勢いが増す。

 

 そのまま体を倒しひびきの口を塞ぐと、彼女の柔らかな唇と舌が弘世の舌と絡み合う。

 

 弘世のスキルの反動により、普通ではない快感が送り込まれているひびき。

 そろそろ限界が近づき、弘世の背中をがっと掴み、さらに足で挟み込む。

 

「やばっ……もうイキそ……っ! 弘世っ……お願いっ……このままっ……♡」

「俺も……もうすぐ……! だから……少しだけ我慢して……っ」

 

 腰の動きをさらに加速させ、膣内を犯していく。

 大量の愛液に絡め取られた息子が肉壁をすべらせ、艶めかしい音が鳴る。

 

 次第に先端に集まっていく精の源。

 限界を迎えた弘世が、最後に息子を押し付けるとひびきの膣内でそれを解放する。

 

「〜〜〜〜〜〜っ♡」

 

 一気に注ぎ込まれた熱い体液が腟内を満たしていく。

 それが嬉しくて体全部で弘世を離さず抱きしめる。

 

 しばらくするとびくびくしながらも脱力したひびき。弘世はそれを見てゆっくりと息子を抜くとこぽりと白濁液が膣口からこぼれた。

 

「お゙っ……♡ お゙ぉっ……♡」

 

 汗と体液に塗れたひびきは、天を向いて息を乱し続けている。

 

「ひびき……お疲れ様」

「ひろ、せ…………♡」

 

 弘世はひびきの頭を撫でて、隣に寝転んだ。

 

 

 ◇ ◇ ◇

 

 

 「やばい……今日はやり過ぎた……」

 

 

 二時間後、裸の状態のまま毛布にくるまっていた二人。

 ひびきは手首を額に当て、はぁはぁと息を整えていた。

 

「休み無しでずっとしてたもんね」

「これ明日、絶対筋肉痛……生まれたての子鹿みたいになっちゃう」

「ははっ」

 

 そう言いながらも、ひびきの体と感情は十分に満足していた。

 

 互いに下半身はぐしょぐしょで、全身汗塗れ。

 誰かが部屋に入れば一発で何をしたのかわかるような匂いが立ち込めている。

 

 すると、天井を見上げていたひびきは、ふとこんなことを言い出す。

 

「そういえば、なんだっけ。……前にゲームで言ってた仲間の攻撃力とか守備力アップする言葉」

「ん…………バフのこと?」

「あ、それそれ。冒険者たちの間でも使われる言葉なんでしょ?」

「そうだね。サポーター系の冒険者はそういうバフ効果のあるギフトを持ってて、パーティーメンバーにかけてあげるんだ」

 

 体を横向きにして、ひびきは綺麗な桃色の髪を揺らす。

 

「でも、弘世もさ……使えるよね」

「ん……?」

「冒険者じゃないけど、私みたいな女の子にとってはすっごくバフがかかるギフトだから」

 

 似たようなことを、『鑑定』してもらった冬月にも言われていた。

 彼女からの励ましの言葉に対する恩をいつか返したいと思いつつ、まだできていない。

 

 そして、これまでの生活で弘世も自分のギフトが女の子にとってどれだけ求められているものなのかを十分に理解していた。

 

「だってさ、女の子はほんの少し自分が綺麗になっただけでも大喜びするのに、弘世のギフトなら、人生ハッピー最高! みたいになるもん。小春もそうだし、霧乃だってそう思ってるはず」

「……だね。それは実際に見てきた俺もそう思うよ」

「だからさ、これから先、どんなことが起きるのかわからないけど……自分のギフトには自信を持ち続けてね?」

「…………うん」

 

 いつもそうだ。

 ふとした時に、優しい声をかけてくれるのがひびき。自分を肯定し、ポジティブにしてくれる。

 

 元々は近寄りがたい陽キャだったひびき。でも、実際に話してみると、純粋なところもあったり、優しかったり、振り回されてばかりだけど……好感しかなかった。

 

 だから今、いつも一緒にいてくれているひびきにはもう一度、この言葉を伝えようと思ったのだ。

 

「ひびき……」

「ん?」

 

「――愛してる」

「もう…………私も、愛してるよ」

 

 弘世は歩道で言った時よりもスムーズに言えていた。

 

 すると、自然と互いの体を抱き寄せてぎゅっとする。

 もうヘトヘトで動けないはずなのに、もう一回だけしようと、唇を重ねて――。

 

 

 冒険者になれなかった高梨弘世。

 平凡で特徴がない弘世は、もし冒険者になれるギフトを授かっていたとしても、自分の思い通りに活躍できたのかはわからない。

 

 授かるギフトはどこか深層心理で自分に通ずるところがあるらしい――全員ではないが、その傾向があるのだと、ギフトを研究する研究者が言っていたそうだ。

 

 故に弘世が『美容』などというギフトを授かったのは、少なからず自分自身に関係している可能性がある、ということになる。

 

 ただ、そのことで自分を見つめ直し、前向きになったとしても、弘世は結局、一人では何もできなかっただろう。

 

 だから、何度でも想うのだ。

 それを忘れないために、心の中でいつも……。

 

 

 ――ひびき、俺を見つけてくれてありがとう。

 

 

 戦うことはできない。けれど、それ以外のことなら、どんなことでも力になりたい。

 

 美少女をさらに美しく輝かせることでも、誰にも打ち明けられない悩みを抱える人を助けることでも――これからも今の自分にできることを全力で尽くそう。そう、心に決めた。

 

 

 

 これは、冒険者になれなかった平凡な男子高校生が、『美容』というギフトを授かったことで、美少女たちの悩みを解決し――幸せにしていくちょっとえっちな物語。

 

 

 ――戦えない俺のギフトは『美容』だけど、美少女には最強バフ効果のSランクらしい。

 

 

 

 

 




これにて第一章が終わりです!
第二章へと続いていきます。

※戦えない俺のギフトは『美容』だけど、美少女には最強バフ効果のSランクらしい。
 は旧タイトルです。書籍版では改稿されております。

次回はヒロイン三人のエピローグになります。



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