※この作品はR-18です。

美容スキルでクラスの女の子を可愛くしたい【4/1第1巻発売】   作:pelca

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第35話 スキル『育乳』 ※

「どうぞ葵ちゃん」

「お邪魔、します……!」

 

 涼川葵がやってきたのは、先輩である林道ひびきの家。

 この日は、『育乳』のスキルを使ってもらうため、一人でやってきていた。

 

 迎えたのはひびき。そして部屋に通されるとテーブルの前に座っていたのは高梨弘世――ひびきの彼氏だ。

 

「葵ちゃん。今日はよろしくね」

「はいっ! お願いしますっ!」

 

 部活っぽいハツラツとした挨拶で弘世に元気な笑顔を見せた。

 しかし葵は内心とっても緊張している。それも当たり前だろう、今から弘世に胸を三十分も揉まれるのだから。

 

 霧乃の時と同様にハーブティーなどを用意し、リラックスさせてから施術に入る。

 そしてその前に最終確認だ。

 

「――途中で止めたくなったら言ってね。俺も止めるからさ」

「はい……もうここまで来たんです。止める気はありません」

 

 小春だって霧乃だって麻未だって同じだ。

 最初から覚悟して、最後まで止めることなく続けた。葵もその三人と同じだった。

 

「それと……俺からは言いづらいんだけど、ひびき、お願い」

「うん。葵ちゃん。既にどんなふうにやるのか理解してると思うけど、Tシャツはそのまま着てて良い。でも、ブラは外してね」

「……わかってます。大丈夫です……っ」

 

 その話をしただけで葵の頬と耳がぽっと赤くなる。

 覚悟をしたと言ってもやっぱり恥ずかしいのが本音だった。

 

「それと、目隠しと耳栓もすることできるけど……俺、着けたほうが良い?」

「いえ……そこまでしなくても……はい」

 

 目隠しと耳栓もメリットデメリットがある。

 確かに相手の反応や声もわからないが、もし止めて欲しいと言った時には声が聞こえづらくてタイムラグがある。そのまま続けてしまう可能性だってあるのだ。

 

 ただ、葵は霧乃の時とは違い、なしの方向でいくことになった。

 

 そうしてその時がやってくる。

 

 一旦弘世が部屋の外に出て、その間にブラを外した葵。

 部屋に入ると、葵はベッドの上に座っていた。

 

 座って施術すればベッドにいる必要はない。

 ただ、横になりたいと言った時に対応するため、ベッドということになっている。

 

「葵ちゃん。安心して。弘世は変な男とは違うから」

「えっと……はい。ひびき先輩の彼氏さんですもん、信用してます」

 

 葵を安心させるようにひびきは声をかけた。

 すると弘世は葵の後ろに回り込んでそこに腰を下ろす。

 

「足を崩して、軽くこちらに体重をかけてもらえる?」

「はい……」

 

(わ……これが弘世先輩の体……男の人の体なんだ……それに顔が近い……っ)

 

 弘世の胸に背中を包まれた葵。恥ずかしがりながらも、安心して体重を預けた。

 

 そうして弘世は葵の脇の下に手を通し、準備が完了する。

 

「ひ、ひびき先輩……っ」

「大丈夫、恥ずかしいよね。スキルが発動したら、一旦部屋出ていくから、あとは弘世に任せて」

「はい……っ」

 

 顔が紅潮し、どうにかなりそうだった葵。

 速人に振り向いてもらうためだと決心し、弘世に合図を送った。

 

「お願い、します」

「わかった――スキル『育乳』」

 

 発動すると、他のスキル同様に白く淡い光が両手を纏う。

 確認し、着ていた葵のTシャツの裾から手を入れた。

 

「ひぅ――っ」

「葵ちゃん……続ける? 止める?」

「続け、ます……っ」

 

 胸に触れる前、お腹辺りでビクッとした葵だったが、それを我慢して続ける選択をした。

 だから弘世はそのままゆっくりと手を上に持っていき、葵の乳房へと触れた。

 

「んっ…………」

 

 目をつむって弘世の手を受け入れた葵。

 初めて異性に触れられた胸だ。速人のことを想いながら、耐えていくことになる。

 

 弘世は葵のない胸を揉み込んでいく。

 それがスキルの効果が出る条件だからだ。

 

「ひぅっ……んっ…………」

 

 ないとは言っても女の子の体。それなりに肌は柔かく、本当にないも同然だが、うっすらと膨らみは感じた。

 その皮と言っても申し分ないようなお肉を優しく優しく揉み込む。その過程で触れるのは彼女を女たらしめる先端の突起。

 

「あっ、あっ……」

 

 触れる度にビクビクっと反応し、体を震わせる葵。

 既に反動の効果は出ている。葵は気持ちよさを感じていた。

 

 それもそうだ。

 速人のことを想像し、一人でしていたこともある。自分で自分の部分くらい開発している。だから、乳房の突起こそ、葵が感じやすい部分でもあった。

 

「ひびき、先輩……っ。私……大丈夫です……我慢でき……んっ……ますっ」

「…………わかった。じゃあ弘世。あとは任せたからね。三十分後に」

 

 そうしてひびきは部屋を出ていった。

 正直葵はひびきが出ていって安心していた。

 

 自分のあられもない姿、正面から他の人に見られたくない。

 弘世はまだ後ろだから顔を見なくても良いが、ひびきの顔は見えてしまう。だから今の方が恥ずかしさを感じずにいれた。

 

 ただ、逆に言えば、ひびきがいなくなって解放されたとも言える。

 だから先ほどまでとは違い、徐々に声が大きくなっていった。

 

「あっ、あっ……んんっ……そこっ……あっ……ひぅっ……」

 

 必死に必死に感じまいと我慢する葵。

 けど、想像以上の強烈な快感に、脳が痺れはじめていた。

 

(大丈夫……私は大丈夫……速人のため……気持ちよくなっちゃだめ……気持ちよくしてもらうなら速人……弘世先輩も優しいと思うけど……やっぱり速人……っ)

 

 乳房の先端に触れる時に感じる強い快感とその気持ちよさを受け入れることを抵抗する意思。その二つがせめぎ合い、葵はなんとか精神を保っていられた。

 

 少しでも気を抜くと、一気に持っていかれる。

 今まで施術されてきた人とは違い、弘世に体を預けきっていない葵だからこそ我慢できていたことだった。

 

 ただ、それでもだ。

 必死になって好きな人――速人のことを考えていても、体というのは正直。

 ほんの少し気を抜くだけで、快感の波は大きな津波となって押し寄せるのだから――。

 

「ああぁっ……ああぁっ……だめっ……私だめっ……我慢っ……我慢して……我慢しないと……くぅっ……んっ……」

 

 必死に独り言を呟きながら、ぎゅっと目をつむり、歯を食いしばり、そして弘世の両腕を掴んで耐える。

 全身が汗ばみ、バスケでいつも流しているような汗が首筋から滴ってくる。

 

 そして、その時はやってきてしまう。

 施術が十分を過ぎた頃だ。正直良く我慢したほうだろう。

 

 一箇所三十分など、他の施術ではあり得ないことなのだから。

 

「あっ、あっ……あっ、あっ……やばいっ……くるっ……乳首だめっ、乳首だめっ……これっ……速人っ……私っ……んんん〜〜〜〜っ♡」

「わっ……」

 

 口の端から涎を垂らし、だらしない顔をしたまま頭を仰け反らせた葵。

 そのまま弘世に体重を倒し、ビクンと震えた。

 

「葵ちゃん大丈夫? 続ける……止める……?」

「お゙っ……お゙っ…………つづ……けて……このまま……やめ、ないで……っ」

 

 まだ意識が朦朧としている中、葵は続ける選択をした。

 しかし、このまま二十分も耐え続けることは、どんな相手であっても至難の業。

 

 弘世は葵の言葉通りに、そのまま彼女の胸を揉み続けた。

 

 

 

 ――二十分後。

 

 

「……はぁ、はぁ……はぁ、はぁ……耐えきった……っ」

 

 葵はそうは言ったが、全く耐えきっていなかった。

 体はそうでも、心では認めない。そう言わんばかりにまだ瞳の奥にまだ炎を宿していた。まるでくっころ騎士のようである。

 

 葵は三十分の間に合計五回、天に達していた。

 恐らく他の人であれば、もっと達していただろう。葵はかなり耐えたほうだ。

 

 

「葵ちゃん、お疲れ様……! 頑張ったね……よしよ――」

「ああんっ!?」

 

 部屋に戻ってきたひびきが葵を労おうと背中に触れた瞬間、電撃が走ったかのようにビクンと体を震わせたのだ。

 

「あ……ごめん」

「だ、だいじょうぶ、れす……っ」

 

 大丈夫そうではなかったため、ひびきも苦笑いするしかなかった。

 

 そうして少し葵をベッドで休ませてから、家に帰すことになる。

 

「今日はありがとうございましたっ! えっと……次もよろしくお願いしますっ」

 

 丁寧に頭を下げてお礼を言った葵。

 その葵の顔はまだ火照っているようで、少しだけ赤かった。

 

 

「…………葵ちゃん、大丈夫かな」

「我慢できてた方だけど……まあ……」

 

 葵を見送った二人はかなり心配していた。

 もし胸が大きくなっても、好きな人のことを想い続けられているのか。

 

 意識のなかった亜澄を除いて、ほぼ施術した人全員が弘世の虜になってしまっている。それは葵も例外ではないのかもしれないのだから。

 

 

 ◇ ◇ ◇

 

 

 その日の夜。

 帰宅し、夕食を食べてお風呂に入って、ベッドの上に横になった葵。

 

「はぁ……はぁ……はぁ……速人……速人……速人……っ」

 

 下着は半脱ぎにしており、右手は下半身。

 必死になって速人のことを考えながら、自分を慰めていた。

 

 ただ、速人のことを考えていた……そのはずなのに、どうしても浮かんでくる弘世の顔。

 

「速人……速人……弘世先輩……速人……弘世先輩……速人……弘世先輩……っ」

 

 頭の中がぐちゃぐちゃで、どっちのことを考えているのかわからなくなる。

 ただ、わかっていることは弘世には三十分もずっと胸だけをまさぐられ、体がおかしくされていたこと。

 

「速人……私……頑張る……だから……夏休みに……っ」

 

 葵はそれからしばらく、毎日のように自分の体を慰めるようになっていった。

 

 

 ◇ ◇ ◇

 

 

 ――これは後日談だ。

 

 約三回、施術を繰り返したことで、葵はAAAカップからCカップまで成長を果たした。AAAカップからAカップ間のサイズアップは小さいからかワンサイズアップと認識された。そのお陰で合計三回の施術でCカップまで成長を果たしたのだ。

 

 その時期は夏休みが終わる直前――八月下旬だった。

 

「はは……ははは……大きくなってる……っ」

 

 三週間ごとに鏡を見た葵は涙が止まらなかった。

 Aカップになり、Bカップになり、そしてCカップになったのだから。

 

 Cカップは必ずしも巨乳とは言えないサイズだろう。

 でも、葵はこれで十分だった。

 

 Cカップの女子なんてたくさんいるし、この成長速度ならちょっと早いかもしれないが周りにも変に思われないはずだと。

 

「すごい……すごいよ……ひびき先輩……弘世先輩……っ」

 

 涙を流し、そして新たなブラを買いに行き――葵は今、中学最後のバスケの大会に出場していた。

 

 

「なあ……なんか最近の涼川、可愛くなってね?」

 

 そう言ったのは以前速人に巨乳の話をしたバスケ部員だ。

 バスケットコートで動く葵の胸は、バインバインと揺れるほどではないが、明らかにその胸には膨らみができていた。

 

「そ、そうだな……成長期ってやつかな」

 

 答えたのは葵の想い人である速人。一ヶ月前とは全く違う葵の様子の姿を見て、どこか色っぽく感じるようになっていた。

 

 それは事実、胸だけではない。なぜか葵は表情や雰囲気、髪型から何まで以前より大人っぽい雰囲気を醸し出していた。その理由を速人たちは知る由もないが、葵の変化は事実だった。

 

 元々葵の顔は可愛い。男バスの中でも明るくて人当たりの良いその性格は結構人気だ。ただ、体つきだけが女の子っぽくなかった。

 しかしここにきて、葵がモテる全ての条件が整いつつあった。

 

 同じ部活で一年生の頃からずっと一緒に切磋琢磨してきた相手。

 よく喋るし、茶化し合ったりもする。だから、速人も気になっていないと言ったら嘘になる。

 

 

 そうして中学三年生のバスケの大会が全て終わり、引退することになった葵。

 

 家から近い公園、自動販売機の横に設置されているベンチ。

 葵はそこに速人を呼び出した。

 

「よう……夜なのにまだ暑いな」

「うん。そうだね」

 

 世間話から始まる、ちょっと湿っぽい雰囲気。

 

 速人も何となく感じていた。

 葵から送られる視線、笑顔……距離感。色々な面で、どこかそうではないかと。

 

「――速人ってさ、巨乳好きなんでしょ?」

「え……」

 

 突然切り込む葵。いきなりの変化球に驚く速人は、なぜそんなことを聞かれたのか理解が追いつかなかった。

 

「……少し前に、体育館の外で巨乳が好きって話してたの、聞いてたんだよ私」

「っ! いや、あれは……それはそうかも知れないけど……そうじゃなくて……!」

「ううん。男子がおっきな胸を好きだってことは知ってる。速人のは当たり前の意見。じゃないと幼児体型好きのロリコンになるし……」

「えっと……」

 

 速人は弁明しようとしたものの、それをしてしまえば、葵のことが好きだと伝えてしまうようなものだった。だからうまく言葉が出なかった。

 

「今の私……どう? 少しは女の子っぽくなったかな……?」

 

 バクバクする心臓。

 緊張が限界を超えたのか、葵は声を震わせながらそう聞いた。

 

「――っ! 葵……お前、何言ってるんだよ……」

「ぁ……」

 

 一瞬ダメだと思った。でも、続く速人の言葉は――

 

「葵は最初から女の子だろ。他のやつが言ったことは気にするな……胸のサイズで好き嫌いを決める……俺はそんな男じゃない」

「じゃ、じゃあ私の胸が少し大きくなったことは……」

「それは……葵が可愛くなったってこと、だろ……っ」

 

 恥ずかしかった。

 でも、葵がここまで言ってくれたのだ。

 速人も男。ちゃんと気持ちを返してあげたかった。

 だから、思っていたことをできるかぎり伝えた。

 

「うっうっ……うわ〜〜〜〜んっ!!」

「ちょっ、葵っ!?」

 

 速人の言葉が嬉しくて泣いてしまう。

 速人はやれやれと息を吐き、彼女の背中をさすった。

 

「は、速人……私、速人のこと……ううっ……好き、なの……っ」

「うん……」

「付き合って……それで……彼氏になって……っ」

「……………うん。俺も葵のこと、好きだったよ」

「――――っ」

 

 この瞬間、葵の努力は報われた。

 

 恐らく、貧乳のままだった葵は最後まで速人に告白することもできず、卒業していっただろう。だから胸が大きくなったことは、見た目だけではなく、葵の内面の自信に繋がっていたのだ。

 

「うわあ〜〜〜〜んっ!!」

 

 葵は泣き、速人は慰め、そして二人は恋人になった。

 こうして葵の目的は果たされ、ひびきと弘世もやったことに対しての努力が報われたのだ。

 

 

 

 ――夏休みが終わり、九月のことだ。

 

 

 葵の手は早かった。

 まだ付き合いたてだというのに、積極的に速人を求め、まんざらでもなかった彼も最後まで葵を受け入れた。

 

 大好きな速人としたことで、葵の全ては満たされていた。

 

 部活を引退し、スポーツ推薦だったため勉強はほどほど。

 休日にはデートをしたり、情事に耽ったり。仲睦まじい恋人として、二人は同級生にも認知されていった。

 

「葵……気持ち良かった?」

「うん、とっても……速人……好きっ」

「俺も……」

 

 速人の部屋のベッドで二人は裸の状態で毛布にくるまっていた。

 今日も激しく致したあと、葵はこうやって速人の腕枕の中で過ごしている。

 

「どうする? 明日は休みだし、このまま泊まっていくか?」

「ううん。ごめんね、明日はちょっと予定があるんだ」

「そっか。ならまた月曜な」

「うんっ」

 

 葵は着替え、速人の家から出て帰路に着く。

 

 そうして自宅に戻り、お風呂などを済ませてからベッドの上で天井を見上げた葵。

 右手は下半身――パンツの中だった。

 

「イケなかったイケなかったイケなかったイケなかった…………どうして……?」

 

 自分の体を慰めながら自問自答する葵。

 既に貫通し、速人とは深い所まで愛しあった仲。

 

 それなのに、どこか満足できない自分がいた。

 大好きな人と付き合えて、心も体も満たされた……そのはずなのに。

 

 どうしてか、体だけはいつも悶々とするのだ。

 

「………………弘世先輩は胸だけであんなに気持ちよかったのに……速人は、全部してもあの時以上気持ちよくはならない……」

 

 葵の中ではずっと前からわかっていたのだ。

 認めたくなかっただけで、弘世に触られていた時の方が圧倒的に気持ちよかったのだと。

 

 

「――――」

 

 

 それからのことはよく覚えていない。

 

 葵はいつの間にか弘世の自宅を訪れていて、インターホンを鳴らしていた。

 出迎えたのは弘世に加えて、その彼女であるひびき。

 

「あれ……なんで私はここに……」

「葵ちゃんが私を呼んだんだよ。もう、わかってるでしょ? 自分のことなんだから」

 

 そう言われても、直前のことがわからない。

 なぜひびきに連絡をして、弘世の家に来ているのか。

 

 今日は休日。本当なら速人と一緒に過ごしているはずなのに、なぜこの家に。

 

「ぁ……ぁ…………」

 

 葵は少しずつ思い出していく。なぜこの場所に来たのかを。

 そうして玄関の中で吐露をはじめた。

 

「私……私……速人じゃ気持ちよくなれないんですっ! どうしても弘世先輩の手が忘れられないんです! あれ以上に気持ちよくなれないんです……っ!」

 

 体を震わせながら、今の気持ちを二人に伝えた。

 ただ、弘世の方はあまり乗り気ではない。それもそうだ。葵には大切な相手がいるのだ。そのために胸を大きくして、めでたく結ばれた。

 

 でも、今の行動はその行動に反するもの。

 葵だってもちろんわかっている。わかっているが、止められなかったのだ。

 

「お願いします……私を気持ちよくしてください……! 毎日毎日悶々として……こんなの……他のことに全く集中できないです! 一度で……一度で良いですから……っ」

 

 なんとも言えない葵の顔。

 笑っているような悲しいような興奮しているような、色々な感情が混ざった表情をしている。

 

「葵ちゃん。今したら戻れなくなっちゃうかもしれないよ……それに、その速人くんのこと大切なんでしょ?」

 

 葵がここにやって来た時、速人とどんな関係になっているのか、覚えていなかった。

 この為に別れを告げたのか、それとも何も言わずに来たのか……。

 気付いた時には弘世の家に来ていたのだから。

 

「もちろん大切です! でも、大切だからこそ……っ」

 

 もう自分でも何を言ってるのか、よくわからなくなっていた。

 

 こうなるのではないか、という可能性。

 ひびきの予想は当たっていた。

 

 誰も抗えないのだ。

 弘世のスキルには、それほどまでに強力な効果があった。本来の目的とは異なる反動――それは、一度味わえば二度と戻れない麻薬のようなもの。

 そして、大きな願いを叶える代償としては、納得のいくほどのものだった。

 

 

「弘世…………」

「俺は――」

 

 速人のためにもしたくない。けど、直接会っている分、葵の味方だった。

 それはひびきも同様。ここまで懇願されてはどうしても無下にはできない。

 だから――

 

 

「――お願いします……私を……むちゃくちゃに……してください………っ」

 

 

 弘世がなにか話す前、抑えきれなかった葵がそう言うと、玄関に立っていた彼女を静かに家の中へと招き入れた。

 

 

「――あっ……あっ♡ 気持ちいいっ……全部、気持ちいいですっ♡」

 

 服を脱がして全裸にしてから、弘世とひびき二人により葵への愛撫が始まった。

 丁寧に体を舐めあげてから、交互にキスをし、Cカップになった胸をちゅぱちゅぱと吸い尽くしていく。

 

 弘世がスキルを使ったことで感度が上昇、速人と性行為をした時とは比べ物にならないくらいの快感が全身を支配した。

 

「だめだめだめだめだめっ! そこそこそこそこぉっ!?」

 

 ひびきが上半身を責めていくなか、弘世は葵の下半身に顔をうずめ、ぷっくりとして硬くなったクリトリスを執拗に舌で転がす。

 速人よりも経験が多い弘世は、気持ちの良いクンニの仕方をある程度把握していた。だから反応が良くなった舐め方を繰り返し、葵を絶頂へと導いた。

 

「イクイクイクイクイクイクっ……いぐぅぅぅぅぅ〜〜〜っ!?♡」

 

 快感が強すぎて、そのまま潮まで吹いてしまった葵。

 弘世の顔に温かい液体がぶしゃあっとかかる。

 

「お゙っ……お゙っ♡ ……ひろせ、しぇんぱい……っ♡」

 

 ほんの少し前までバスケを真剣に頑張っていた、純粋な女の子とは思えない顔をしていた。

 

「弘世、ほら。葵ちゃんの要望に応えてあげるよ」

「うん」

 

 まだ全て脱いでいなかった弘世は、パンツを脱ぎ、自らの息子を露出させた。

 

 葵はまだ動けないようだったので、ひびきが弘世の息子を口に含み、それを濡らし大きくしていった。

 

「ん……はぁ……」

「ひ、ひびきっ……やりすぎ……イクかと思った」

「このあと私も面倒見てもらうんだから、ちょっと意地悪」

「もう……」

 

 そんな会話をしながらも弘世の息子は天を向き、ギチギチに膨らんでいた。

 

「せんぱぁい……」

 

 少し休憩できた葵が両腕を広げて弘世を待っていた。

 

 長年してきたバスケによって鍛えられたしなやかな体。

 ひびきとは全く違う体型だけど、女の子として十分魅力的だった。

 

「葵ちゃん、挿れるよ」

「はい……きて、ください……っ」

 

 弘世は息子を葵の膣口へと近づけ、そしてゆっくりと腟内へと挿入した。

 みちみちと葵の狭い肉壁を押し広げていき、ついには奥まで到達する。

 

「お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙っ♡ お゙、お゙ぐっ……奥まできてるっ♡ おっきい……♡」

 

 膣内に挿れると、葵は体を震わせて悦んだ。

 うるうると揺れる瞳。もう言葉は必要なかった。

 

 弘世はゆっくりと息子を前後させていく。ずぷ、ずぷっと葵の大量の愛液と擦れる水音がして、膣奥をノックする。

 

「これっ、だめっ……せんぱっ……ぎもぢっ♡ おがしくっ……あ゙んっ♡ おぐっ、はやとが届かないところっ♡ ずんずんって、突くのぉっ♡」

 

 弘世の太くて長い息子はスキルの反動も相まって、とんでもない快感が刻み込まれていく。

 体を倒すと、葵とキスしながらピストン運動を続ける。

 

 どんどん増えていく愛液。ぱちゅんぱちゅんと打ち震える下半身に葵は弘世の枕を掴むことが精一杯だった。

 

「これイグっ、すぐイグっ!? もうだめぇっ!?」

「葵ちゃんっ、俺も……っ!」

「射精してっ! 全部射精してっ! おかしくなるくらい注ぎ込んでぇ〜〜〜〜っ♡」

 

 弘世は溜まった精を思い切り葵の膣内へと放出した。

 駆け上っていく精液が葵の子宮を見たし、熱くさせる。

 

(これがっ、弘世先輩の……っ! 熱い、熱い……っ)

 

「お゙お゙っ……お゙お゙っ…………♡」

 

 葵は白目を剥き、盛大に絶頂した。

 びくびくと体を震わせたあとはぐったりと脱力。

 

「しぇんぱぁい…………♡」

 

 そしてこの後も彼女の要望通りにおかしくなるまで性行為を繰り返した。

 事を終えたあとの葵の顔はとても幸せそうな表情をしていた……。

 

 その後、葵と速人の関係がどうなったのか。

 それは二人にしかわからない――。

 

 

 

 




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