美容スキルでクラスの女の子を可愛くしたい【4/1第1巻発売】 作:pelca
「――スキル『感度改善』」
弘世は女優・椎名折香《しいなおりか》の頬に触れて、ゆっくりと手を動かしはじめた。
肌を傷つけないように滑らかに、たださするだけ。何度も繰り返してきた施術を変わらずに行う。違っているのはそのスキルの内容だけだ。
「温かいですね……」
「はい。スキル発動中はそうなるんです」
頬だけでは感じないことは弘世もわかっていた。
だから目をつむって気持ちよさそうに横になっている折香に変化がないのは当たり前のことだった。
ただ弘世には一つだけ疑問点があった。
今までやってきた人はちゃんと感度があった。
でも、折香はないとされている。
『感度改善』の効果が出るのは早くとも三週間後。
ならそういうことをして気持ち良いと思うのも三週間後のはずだ。
つまり、反動で肌が敏感になったとしても気持ち良いとは感じないのでは、ということだ。
それならそれで、ちょうど良いとも思っていた弘世。ただ、耳に触れた瞬間、折香に変化があった。
「ん…………」
「大丈夫ですか?」
「気にせず続けてください」
両耳を撫で回すように耳の裏、耳たぶ、耳の中まで丁寧にさする。
通常この時点でも大声で反応する人がほとんど。でも折香はそうではなかった。
やはり元々感度が低い人はそうなのかとも思ったが、実は違った。
(な、なにこれ……なにこれ……?)
今、折香は戸惑っていた。
初めての感覚に、思考が迷子になっていたのだ。
不感症により他の人よりは感じづらい。
でも、反動により呼び起こされた感度。それが少しだけ反応するようになっていたのだ。
ひびきたちは通常の感度から強い感度へ。
折香は弱い感度から通常の感度へ。
そんなイメージで、折香は初めての気持ちよさを徐々に感じていっていた。
(なんか……耳……変)
折香はくねくねと頭を動かすようになり、耳から弘世の手を離そうとする。
「…………止めましょうか?」
「あ……いえ……続けてください」
この時、自分でも逃げていたことを弘世に言われてはじめて気付いたのだった。
頭や顔全体が終わると、首から腕に胸に進んでいく。
すすすと慣れた手つきでデコルテに触れる。
「ん……あ…………」
ひびきたちよりは反応は薄い。それでも初めての感覚に折香は戸惑っていた。
(私……これって、気持ちいいってことなの?)
そもそも不感症なため、人よりも恥ずかしいという感覚も薄かった折香は、どうして良いかわからなくなっていた。
「椎名さん、次なんですけど……」
「はい。お願いします」
(女優の胸……女優の胸……っ)
既に見えていたとはいえ、色白の肌に桜色の突起。
やはり芸能人だけあってか、素晴らしいものを持っていた。
弘世に緊張が走る。ゆっくりと上から下へ触れていった。
「あ……っ♡」
先端に触れた時、今までにない反応を見せた折香。
いつの間にか声が漏れてしまい、顔が紅潮し両手で覆った。
「あっ…………構わず続けてください」
「はい……」
ふにょふにょと潰れない程度に弘世の手が折香の美しい乳房を撫で回す。
指が先端に引っかかる度にびくびく反応している折香は口を手で抑えて声が出ないようにしていた。
続いてお腹、足……そして――
「ど、どうしよう……こんな感覚初めてで……急に恥ずかしくなってきちゃいました……あぁ……私……っ」
弘世は折香の下半身に潜り込み、触れやすような体勢にした。
おそらく男性芸能人でも彼女の大事な場所を見た人はほとんどいないだろう。
それなのに、ただの一般人である弘世に見せていることは本当に特別だ。
「――では、失礼します」
弘世は椎名折香の大事な部分に手を伸ばした。
「あ゙ぁぁぁぁぁぁっ!?」
ぐちょぐちょに濡れていた秘部に弘世の温かな手が滑り込み、指が触れる。
擦る度に淫靡な水音が響き、折香は体をくねらせる。
(これがっ、これが本当のえっち!? 前戯だけ……いや、施術なのに、なんで私の体はこんなに……っ)
初めての感覚にどうしてよいかわからなくなる折香。
しかし、弘世の手は止まらない。
クリトリスに触れる度にビクンビクンと体が震え、次第にぷっくりと膨らみ硬くなっていく。
「あ゙ぁっ……あ゙ぁっ……そこぉ♡ だめぇっ……おかしくっ……あ゙んっ!?♡」
ぐちゅぐちゅと音を鳴らしながら増えていく愛液。
大きく股を広げていた折香は、その恥ずかしさはもう忘れており、気持ちよさに体を委ねていた。
「だめっ、なんかくるっ! なんかきますっ!」
「止めますか?」
「だめぇっ! そのままっ! きちゃうからっ! そのままにしてぇっ!?」
上下まんべんなく膣口をさする弘世の指の動きは一定だ。
すると折香から思いもよらぬことを言われる。
「膣内もぉっ! 膣内も施術してぇっ!?」
「えっ!?」
それはもう手マンではないかと思った弘世だったが、彼女の言い分も一理あった。
(確かに感度を上げるなら、ちゃんと腟内の感度も上げないと挿入時は気持ちよくならない可能性もあるか……?)
「早くっ……早くぅっ!!」
「わ、わかりましたっ」
弘世は折香に求められるまま、中指をずっぷりと腟内へと挿入した。
「ん゙ほぉぉぉぉぉぉぉぉ!?♡」
女優が出してはいけない声を上げ、腰を浮かせた。
そして弘世はくちゅくちゅと腟内を掻き回すようにして施術を進めていった。
「これイグっ!? イッちゃう!? 初めてなのにっ! イカされちゃう!? だめぇっ!? もうだめなのぉっ!? あ゙っ、あ゙っ♡ くるっ、きちゃうっ! あ゙ぁっ♡ あ゙ぁっ♡ あ゙ぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜
っ!?」
不感症だったはずの折香は盛大に腟内で絶頂し、ビクンと大きく体を震わせた。
白目を剥き、ふるふると痙攣しながらその快感を刻み込まれた。
ただ、まだ施術は半分も進んでいなかった。
「あ゙ぁぁっ!? イってる!? 私イってるからぁっ!? このままじゃ死ぬっ! 死んじゃううっ!?♡」
弘世は折香が『止めて』と言うまで止めなかった。
イッたあともそのまま手を動かし続け、手マンによる施術は続いた。
そうして折香は施術中、気絶しそうになりながら何度か絶頂を迎えていった。
◇ ◇ ◇
「失礼しまーすっ! ……って、え?」
元気に部屋の扉を開け放ったのは海莉だった。
弘世は施術を終えるとちょうどインターホンが鳴ったので、開けてあげた。
そのままダッシュで突入してきた海莉だったのだが、中の光景を見て驚いた。
「あ……あっ……近づけない……っ」
「見ての通り、海莉のギフトの効果凄いね」
全身をまさぐられた影響か、今まで男にさほど興味が出なかった折香が弘世に近づこうとしていたのだ。しかし、どうやっても弘世に手を伸ばそうとすれば何かに弾かれたように近づけなかった。
「わあ……さすがは弘世のスキル……不感症もこうなっちゃうのか」
「海莉がいなかったら今頃は……」
「わ、私のこの悶々はどうすれば……! 初めてのこの気持ちはどこへ!?」
テレビや演技の時以外は無表情の折香。しかしその折香は今や興奮した顔で弘世に襲いかかろうとしていた。何度手を伸ばしても弘世に届かない……性欲ゾンビとも言える状況だ。
「…………自分で慰めてもらうしか……」
「そ、そんなっ……でも、それならしょうがないです、よね……?」
「え……? ちょっ、椎名さん!? 俺の目の前でダメですって!?」
弘世ができる最大のアドバイスを送ったところ、すぐに実行に移した折香。
ベッドに再び寝転がり、手を下半身へ伸ばしだしたのだ。
「弘世っ! 出るよ!」
「う、うんっ!」
さすがに女優の自慰行為は見てはいけないと海莉は思ったのか、弘世を部屋から連れ出した。
するとちょうどそのタイミングで玄関のドアが開いたのだ。
「マネージャーさんっ! あとはお願いします! また三日後に来ますので!」
「えっ、どうされたのですか!?」
「見ればわかりますっ! お邪魔しました!」
眼鏡でスーツ姿のマネージャーが部屋に入ってくるなり、入れ替わるようにして弘世と海莉は外に出た。
「――折香!? 何かあったの!?」
弘世の発言と逃げるように出ていったことから、何か大変なことが起きているのではないかと思ったマネージャー。
だから急いで部屋に戻ったのだが――
「な、な……裸で何をしているの?」
「熱い……体が熱くて……止まらない……こんなの初めて……これで良い演技ができる……でも……その前に……っ」
必死になって下半身に手を伸ばす折香はマネージャーが入ってきたことに気づかず、自分のことに集中していた。
「…………あんな折香はじめて…………どエロいっ」
眉を寄せて淫らな顔になっていた折香の表情を見て、マネージャーはグッと手を握った。
これで新しい折香を見れる。演技の幅が広がり、控えている映画の成功も約束されたのだと思って――。
「でも……あれだけじゃ物足りない」
折香がしていたのは自慰行為だ。
マネージャーは折香にはちゃんと男を知ってほしかった。
今まで付き合った経験も性行為の経験もあると折香から聞いている。ただ、気持ちの良い性行為は知らない。
その、本物を知ることができれば、いずれ迎える濡れ場での演技も素晴らしいものになるのではないか。
そこでマネージャーが思いついたのは、一つの答えだった。
「あの、高梨弘世さんにセックスまでしてもらわなくては――!」
謎の使命感に駆られ、クイっと眼鏡をかけ直したのであった。