美容スキルでクラスの女の子を可愛くしたい【4/1第1巻発売】 作:pelca
『――お前……マグロだろ』
そう言われたのは四年前――十八歳の時だった。
高校三年生の時、女優としてやっと芽が出てきた折香が初めて付き合った彼氏。
それは既に有名な二十代前半の俳優だった。
可愛い新人女優によく手を出すという噂だった俳優。しかし、折香もそれを利用し、色々と業界のことを教えてもらおうと思い、交際することに決めたのだ。
最初は痛くてもしょうがない。でも二回目以降は言い訳がきかなかった。
相手は俳優。そこで初めて自分が不感症で性行為の演技をしていたと思っていたが、演技すらできておらず、反応が鈍いマグロと揶揄されるものだと知ったのだった。
それまで性行為というのものに興味が出ず、自慰行為すらほとんどしたことがなかったので、気づくのが遅かったのだ。
ただ、問題はそれだけではない。
『――俺のこと、全然好きじゃないだろ? 見てればわかるよ。まあ、お前も俺を利用してたってことだな。……やるじゃん。でも、そのままじゃいつか演技で苦労するぜ』
チャラ男のくせに、意外と良いアドバイスしてくる俳優。
折香は全て見抜かれていたのだ。
不感症であり、恋愛感情もわからない。
ただ、欠けた折香でもその演技は認められ、次々と仕事が舞い込んでいった。
だからこそ、先のことを危惧していた。
そしてその時はやってくる。
『――折香っ! 映画の主演決まったよ! ……でも、濡れ場があるの……いける?』
マネージャーに言われ、嬉しかった主演映画。
でも、ついにやってきたのかと、同時に思ったのだ。
そんな時に雑誌撮影の仕事で一緒になった一般人モデル。
『聞き耳』のギフトで、聞いた『感度改善』のスキル。飛びつかずにはいられなかった。
『だめだめだめだめ……っ♡ 止まらない止まらないっ♡』
弘世に施術をしてらもい、初日から反動で感じるようになった体。
自ら触れても気持ちよくなってしまった自分を慰めると、もう止まらなかった。
『気持ちいい、気持ちいい、ぎもぢい゙い゙……っ♡』
性行為をすることができたら、どんなに気持ちいいのだろうか。
自分の全身を撫で回し、気持ちよくさせたあの手と体を重ね合わせた時、自分はどんな気持ちになるのだろうか。
――絶対に演技の幅が広がる。
そんな確信を得ていたのだ。
だから――
◇ ◇ ◇
「――お願いします! 私とセックスしてくださいっ!!」
目の前で土下座しながらそう懇願していたのは、様々なドラマや映画に出演する清純系若手女優――椎名折香《しいなおりか》。
「折香の演技の幅が広がるかもしれないんです! どうか、どうかうちの折香を……!」
そして、そのマネージャーだ。
二人が横並びになり、頭を付けてお願いをしていた相手はもちろん高梨弘世なのだが、今回は隣にひびきと海莉も同席していた。
大事な話があると折香の家に呼ばれた三人。
三週間の施術がついに終わり、折香は不感症を克服していた。
しかし、その不感症が治ったことを確認する手立ては自分を慰めることしか選択肢がなかった。ただ、その相手も今はいない。言い寄られることはあっても折香はしばらく彼氏を作ろうとはしなかったのだ。
「ひびき、どーすんの?」
「施術するって時点で、わかりきっていたことではあるからね。その対策としてのうみりんの『誓約』だから。あれはさ、どちらかと言えば、弘世のためなの。弘世の同意なくってのが、よくないって思って」
ひびき自身が体験したことであり、これまでにも何人も同じ状況を見てきた。
彼女という立場からしたら、許されることではないが、そのことはもういい。ずっと前から多人数と性行為することを許容しているから。
ただ、あまり仲の良くない人、関係が浅い人。そういう人が相手ではやはり気の持ちようが違う。できればちゃんと弘世の考える時間を作ってあげて、そして自分も納得してさせたいから。
「それはあるね。私も我慢できなかったし」
「弘世は一種のヤリチンだから最終的にまんざらでもなくなるとして……何かメリットあることがあればね……」
「おいっ」
弘世のこともネタとして使うひびき。そんな扱いに弘世もツッコミを入れるものの、ひびきに対して申し訳ない気持ちがあるが、男の本能として美少女と性行為できることが嫌なわけがない。
「もちろん、こちらもタダでこんなことをしてもらっているので、何かできることなら何でもしたいと思っています……」
「はいっ。マネージャーとして私も、できることならなんでも……!」
四つん這いに近い状態で地べたに手を付ける二人。
女優にこんなことをさせたくはないが、それだけ相手も必死だというわけだ。
「……じゃあ、私も混ざって一緒にするならいいです」
「えっ」
「そちらのマネージャーさんも」
「わ、私もですか!?」
突然の提案に目を丸くする二人。
特にマネージャーは次第に顔が赤くなりはじめ――
「マネージャーというお仕事は忙しいと思います。多分溜まっていますよね? 折香さんを気持ちよくする手伝いをマネージャーさん自身やるんです」
「私が折香を……? 女ですけど……」
「はい」
「…………それが折香のためになるのであれば……!」
「マネージャーさんっ」
恥ずかしそうにしていたマネージャーだが、折香のために覚悟を決めた。
もともとマネージャーは、生粋の仕事人間。仕事のためなら……そして折香のためなら体すら捧げられるほどの真面目人間だ。
ひびきも正直今幸せだし、何かほしいものなど特にない。弘世や友達とワイワイやっているだけで楽しいので、何かを求めるとしたら、刺激なのだ。
だから一緒に性行為に参加し、こんな機会がないと絶対に絡むことのない女優と女マネージャーの組み合わせを考えたのだった。
「週末に時間合わせられますか?」
「今のところ大丈夫なのは日曜日ですね」
「ではその日に――」
こうして、弘世の心配をするひびきが、弘世の意見も聞かずに予定を勝手に入れ込んだのだった。
もちろん弘世はこのことについて嫌がってはいない。ひびきが納得していればそれでいいのが弘世だから。
◇ ◇ ◇
十月下旬、最後の日曜日。
この日、弘世とひびきは椎名折香の家を訪れていた。
そして、もう一人――
「やっぱ私もギフトで協力したからご褒美くらいもらわないとねーっ」
海莉も同行していた。
「そのくらいはいいけど……五人だとする回数減るだけじゃん」
「あの二人は弘世のスキルの反動を受けながらヤるの初めてでしょ? 最初の方はすぐに起き上がれないから大丈夫でしょ」
「ダウンしてる時に弘世とするってことね」
「そうそう」
慣れるということはなかなかないことではあるが、経験したということが、弘世のスキルの反動に耐える一つだ。その精神状態の覚悟で、意外と我慢できたりするのだ。
「てか……椎名さんだけじゃなくて、マネージャーさんともするってことなの? 大丈夫なのかな」
「いやいや……あのタイプは絶対エロいよ。真面目そうに見えるけど、脱いだら凄くて……あと眼鏡かけてるから小春に近いタイプだと思う」
「共通点眼鏡だけじゃん」
「でも、眼鏡外したら多分美人だよねあの人」
「今から楽しみ〜」
そんな会話をしながら、三人は折香のマンションの中に入る。
そのまま部屋に案内されると、折香とマネージャーは準備万端なのか、上着を脱いで下着姿となった。
続いてひびきたちも下着姿となり、弘世もパンツ一枚だ。
「じゃあ最初は皆で折香さんを気持ちよくしましょっか。弘世――?」
「折香さん、行きますよ」
「やっとこの時が……皆さん、お願いします……」
ベッドの上に寝転がった折香。
黒い綺麗な髪が枕に広がり、そして下着を外した。
「折香……私も頑張るから……」
「マネージャーさん、いつもありがとう」
不可思議な信頼関係で結ばれた二人がアイコンタクト。
そうして弘世はスキルを発動した。
他のスキルの話はまだしていないが、せっかくなので肌質改善のスキルを使うことにした。
「――スキル『肌質改善』」
「んあんっ!?♡」
光が灯った手で耳に触れると、ビクンと体が反応し、折香が喘いだ。
「前よりも……凄いことになってます……」
「不感症が治って、普通からさらにその上の感度になってると思います」
「これは……今日は私、耐えられるでしょうか……」
想像以上の快感に驚いた折香。
徐々に体の奥が熱くなりはじめる。
「じゃあ、皆――」
「うん」
「女優のおっぱいいただきまーす」
「折香、失礼するね」
四人がそれぞれ、折香の体にむしゃぶりついた。
「あぁぁぁぁっ!?」
四人同時に責められるという、初心な体には早すぎる絡み合い。
折香の胸やお腹、首筋や耳を愛撫しはじめた。
「ああんっ!? 体がっ……! おかしく……っ! 気持ちいいっ……いやぁっ♡」
すぐに硬くなりピンと張った乳首がコリコリされると、くねくね腰を動かしながら、快感に抵抗する。
透き通るような柔肌が唾液にまみれていき、リップ音が響き渡る。
弘世が折香の下半身へ移動すると、股を広げて彼女の膣口へと顔を埋める。
既に濡れてしまっていたその秘部は綺麗なピンク色で、まさに女優膣だった。
「そこぉっ♡ だめぇっ♡ 気持ち良すぎてだめぇっ♡」
舌先でちろちろと舐め始めると溢れる愛液を掬うように口を含む。
性行為に慣れてきた弘世は十分に濡れたと認識すると、折香に確認してから中指をゆっくりと腟内へと挿れた。
「お゙ぉぉぉぉっ!?」
ずぷぷと挿入された指が熱い肉壁に包まれる。
クリトリスを舐めながら、その中指を動かし始めた。
「あ゙ぁっ!? それっ……イクっ!? すぐにイッちゃう!? 中が掻き回されておかしくなるぅっ!?♡」
弘世の様子を見て、他の面々もニヤニヤしながら折香の体の隅々までを愛撫する。
マネージャーの藤田も初めての体験だったが、見様見真似で舐めていた。
「折香……気持ちいいですか? イッていいです。ほら、気持ちよくなってください……っ」
「マネージャーさんっ、マネージャーさんっ、私……私……っ! ん゙あ゙ぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜っ!?」
すると藤田が声をかけたタイミングで、ビクンと体が跳ね、折香の絶頂が確認できた。
それを見て、弘世は指をぬぷっと膣内から外し、パンツを脱いで下半身を折香の秘部へと近づける。
「椎名さん、良いですか? 本当に良いですか?」
「はい……お願い、します……っ」
何度も確認し、弘世はゆっくりと折香の膣口へと息子を押し付けた。
大きなそれが入口をこじ開け、ゆっくりと腟内へと挿入されていく。そしてずっぷりと奥まで到達すると、折香の熱い膣に包まれる。
そうして弘世は腰を動かし始めると、今までに感じたことのない強い快感が折香を支配した。
「あ゙ぁんっ!? あ゙ぁんっ!? あ゙ぁんっ!? だめぇっ!? これだめぇっ!? 太いのぉっ! ズンズンって奥が突かれて凄いのぉっ!?」
「あぁ、折香……すごい……すごいわ……っ」
弘世が腰を動かすと、ひびきと海莉は折香から離れ、彼の乳首を弄り始め、自分の下半身にも手を伸ばす。
残ったマネージャーの藤田は、折香の喘ぎ声を間近で聞きながら、彼女の胸を舐めたり揉んだりしていた。
ずぷん、ずぷんと何度も出し挿れされる息子。
折香の秘部からは大量の愛液が漏れ出てきて、接触音が響き渡っていく。
慣れてきた様子を見ながら、弘世はさらにスピードアップ。
すると、切なくなったのか折香から要求が。
「ぎゅっとしてほしいのっ! お願いっ……ぎゅっとしながら突いてぇっ!!」
「わか、りました……っ」
藤田がどけると、抱きしめるようにして折香に体を倒した。
腕の下から肩を掴むと、息がかかるほど近い距離まで顔が近づく。
眉を寄せ、うるうるとしていた瞳の折香。
弘世の背中に手を回すと、そのまま唇を近づける。
キスをしながら腰を動かしていくと、弘世にも限界がやってくる。
「椎名、さんっ! 俺……そろそろ……っ!」
「来てっ! 奥にぴゅって射精してっ! 熱いの欲しいっ! 全部欲しいっ! あなたのが欲しいのっ! あ゙ぁっ……気持ちいいっ……気持ちいいっ!」
息子の先端に何かが駆け上がってくる感覚を得ると弘世は最後にぎゅうっと息子を膣奥に押し付ける。
そのまま膣内へとぶちまけ、ドクドクと鯉の滝登りのように無数の精子が子宮へと上っていった。
「あ゙ぁぁぁぁぁ〜〜〜っ!?♡ お゙お゙っ……お゙お゙っ……あちゅい……♡ すご……子宮が、喜んでるぅぅ……♡」
折香が絶頂すると、ぱたりと気を失ったように動かなくなった。
「折香…………お疲れ様…………」
藤田が折香の髪を優しく撫でた。
弘世が折香の膣内からゆっくりと息子を抜くと、こぽりと白濁液が溢れる。
「わあ……いっぱい出たねー」
「濃いなぁ……」
海莉とひびきが呟く。
そして――
「じゃあ、次はマネージャーさんだね?」
「ほ、本当に私も……っ」
「そうだよー。ほら、横になって」
ニヤリとした海莉が藤田を折香の横に寝かせる。
彼女も彼女で、良い体を持っていた。
「わ、私、初めてなんです……仕事ばかりで、縁がなくて……」
「なら、ちゃんと気持ちよくしてあげなくちゃねっ?」
「お……お手柔らかにお願い、します……」
少し頬を引き攣らせた藤田だったが、脱いだパンツの中はびしょ濡れだった。
普段真面目な人の方がエロいというのはよくある話だが、藤田もそれに当てはまるようだった。
「じゃ、弘世……?」
「す、少し休ませて……」
「だーめ。ひびき、一緒に舐めよ?」
「もちろん。弘世には、このあとも頑張ってもらわないとだしねっ♪」
複数人との性行為は何度か経験してきた弘世だが、それでも疲れるものは疲れる。
美人に囲まれて嬉しい反面、最後には搾り取られて干からびるのであった。
◇ ◇ ◇
「ん……………」
目を開けると、そこは見慣れた天井。
窓の外は既に暗く、夜になっているとわかった。
「折香……起きた?」
「え……あ……マネージャーさん」
折香はマネージャーに膝枕されていた。
その姿は裸のまま。ベッドの上で。
「皆はもう帰ったよ」
「ちゃんとお礼を言いたかったな……」
「折香、あの後気絶するように寝ちゃったから」
「凄かった……」
体を重ね合い、初めての快感が体に刻まれた折香。
不感症ではなくなってから初めての性行為だったが、それはもう折香にとって最高以上のものだった。
自分が自分ではなくなり、奥底に眠っていた何かが開放された気分になっていた。
「どう? 演技はよくなりそう?」
「うん……多分。本物を知ったから……」
――その後のことだ。
濡れ場のある映画収録に臨んだ椎名折香。
恥ずかしさなど微塵もなく、自ら積極的に相手俳優と絡み、清純派と言われる彼女が乱れる様子は、監督も目を見張るほどだった。
本物を知った折香の表情は濡れ場でなとくとも、キスシーンなどそれ以外の部分でも全ての演技が底上げされたかのように光った。
「あの……ひびきさん。何かあれば協力するので、その時は言ってくださいね」
連絡先を交換していた二人。
とあるカフェで変奏し、サングラスをかけながらカフェオレを飲んでいた。
「はい。私というよりも、多分霧乃がお世話になると思うんですけど、彼女に協力してあげてください。多分折香さんのギフトが役立つと思いますから」
「あの、宝来さんのことですよね?」
「そうですね。彼女も色々あるようなので……」
宝来美鳥が何者かに裏ルートで犯罪者ギルドを通して狙われた事実。
このことは今やひびきにも共有されていた。
ただ、このような調査はひびきというより霧乃や麻未の仕事だった。
「それと……また弘世さんを貸していただけないでしょうかっ」
「まあ、言われると思ってましたけど……」
「こ、この通りです……!」
テーブルの上で頭を下げる折香。
この展開はもちろん今までのこともあり、ひびきもわかっていたことだ。
「……敬語やめません? そうしてくれるなら、考えます」
「え……じゃあひびきちゃん?」
「私は折香って呼ぶけど、大丈夫? 年上だけど」
「それは気にしま――いえ、気にしないよ」
「わかった……じゃあ折香ね。これからよろしく」
「うん……よろしくねっ!」
十七歳と二十二歳。
年齢的には五歳離れる二人。
がっちりと握手すると、この瞬間から年齢の壁はなくなった。
そして、ここから椎名折香は、さらなる有名女優への道を歩むことになる。