美容スキルでクラスの女の子を可愛くしたい【4/1第1巻発売】 作:pelca
「えっと……本当に良いんでしょうか?」
「もちろん。さあ、入って入って」
新年を迎えてから数日。
この日、高梨弘世は人気アイドルグループ 『
これまでもそうだったが、芸能人の家など秘匿されるべきもの。それなのに美波は信頼に値したのか、それとも腰の痛みで移動を避けたかったのか、弘世を自宅に招き入れた。
「弘世くん待ってたよー!」
「一週間ぶりだねぇ〜」
玄関で待っていたのは美波だけではなかった。
『SPICE MIX』のメンバーである本堂清与《ほんどうきよ》と緒方瑠依《おがたるい》も一緒にいた。恐らく補助のためだろう。
それぞれ以前会った時よりもラフな話し方になっていた。
そして今日は弘世一人だった。
海莉は基本的に『誓約』のギフトを使う時しかいないし、ひびきも相手の邪魔になると考えれば同行しない。
施術時に目隠しなどをする時は、その補助としてついていくこともあるが、今日はそういった配慮は必要ないと言われていた。だから弘世一人でやってきたのだった。
ファンである海莉はぎゃーぎゃー言っていたが、それだけで連れて行くのはよくないと思い、弘世も連れて行くようなことはしなかった。
中に通されると、そこはかなり広いリビングで部屋数も多かった。
もしやと思った弘世は聞いてみた。
「皆さんって共同生活してる感じですか?」
「よく気づいたね。でも、今は私だけ。最初は一緒に住んでたんだけど、途中から一人暮らししたいって話になったんだ」
「こんな広い部屋を一人で……」
「デビューした時から一気に売れちゃったから、事務所も羽振りが良くてこういうところ借りたの。たまに二人が泊まりに来るからそのままにしてるんだ」
「へえ……」
アイドルは売れても稼いでいないイメージがあったが、それも事務所によるらしい。
固定給か歩合制かでも変わるだろうし、『SPICE MIX』の場合は歩合制も含まれた契約なのかもしれない。
「じゃあ、準備できてるから、早速だけど寝室にいい?」
「はい」
弘世は美波に案内され、寝室へと向かった。
さすがはアイドル……というような部屋ではなかった。
少し物が多くて、整理整頓もそこまでされていない。ただ、女の子の良い匂いだけが、その空間を支配していた。
「腰を痛めちゃってから満足に掃除できてなくて……あんまり見ないでもらえると」
「えっと……はい」
近くには洗濯済みの下着がぶら下げてあったが、弘世は気にしないことにした。
「私とるいるいはぐーみんの補助するから、弘世くんのやりやすいようにやってね」
「わかりました」
しっかり者に見える清与がそう説明すると、美波を瑠依と一緒にベッドへと優しく座らせた。
「あ、あのっ」
「なに?」
「俺……部屋出なくても良いんでしょうか?」
「私の体に興味ないって言ってたのに?」
「あれはそういう意味ではなくて……っ」
「ふふ、安心して。弘世くんは私の体を治してくれる特別な人。だから、肌を見せることだって特別……ちょっと恥ずかしいけど」
そう言いながら美波は服を脱ぎだし、それを他の二人が補助していった。
すると水着を着ていて、裸にならずとも施術できるとわかり、弘世は少しだけ安心した。
「体を差し出してもいいって言ったでしょ。えっと……男性経験はないけど……そんなに悪くない体だと思うの」
ベッドに寝かされた美波が自らの体を晒しながら、弘世にアピールする。
実際、美波の肌はとても綺麗で、胸もひびきサイズまで大きいとは言えないもののそれなりに大きい。水着映えするような体型だった。
「……えっちなことをしにきたわけではありませんので……」
「でも、それに近いことはするんでしょ?」
「ぐーみんの体まさぐるって話だったよね〜」
(この人たち性に開放的すぎないか? これも大勢のファンに見られてきたから?)
まだ弘世と会うのも二回目。それなのに、なぜかえっちな方向に話が進んでいる。
「ファンなら喜んで私の体に飛びつきそうなのに……施術の間、弘世くんを私たちのファンにしてみせるんだから」
「お、美波。それ良いね。乗った」
「私も〜」
「と、とにかく! 施術始めるので……ベッドに上がりますね」
脱線しまくるので、弘世は途中で話を切り、準備へと入った。
今回の『姿勢改善』は全身を揉み込む必要がある。治したい部位は腰のはずだが、スキルの対象が全身となっているのなら、それに従う必要がある。
それに、骨や神経は体の色々な部分に繋がっているので、腰を重点的にやってもしょうがないとも思えていた。
「じゃあ、頭から行きますので」
「お願い――」
「——スキル『姿勢改善』」
弘世がスキルを発動すると、他のスキル同様に白く淡い光が両手に灯る。
そうして温かくなった手で美波の頭に触れはじめた。
「あ……これ普通に気持ちいい……」
今の段階では普通に頭のマッサージだ。
『髪質改善』では電撃のよう強いな刺激が襲ったが、『姿勢改善』は違う。
優しく揉み込んでいくとそれに応じて美波も気持ちよさを感じている表情になっていた。
「良いなぁ。今度私にもやってほしいな」
「とっても気持ちよさそう〜」
美波の様子を見て、弘世のスキルに興味が出始めた二人。
ただ、三人はまだ知らない。ここからが本番だということを。
頭が終わると、顔から耳と入っていく。
「――あんっ!?」
耳に触れた瞬間、美波の口から甘美な声が響き渡った。
「ぐーみん……」
「感じちゃったの……?」
「あ、いやこれは……あっ、あっ……♡」
耳に触れる度に声を漏らす美波に他の二人の顔まで赤くなっていった。
既に美波の顔は赤く染まり、体だって火照ってきていた。
「止めて欲しい時は言ってくださいね」
「や、止めないっ……続けて……」
弘世はコクリと頷き、真剣な表情で施術を続けた。
施術エリアが首から肩、デコルテに進むと、さらに美波の体に変化が訪れた。
「……っ……んっ……」
首から下をくねらせるようにもぞもぞしはじめたのだった。
ただ、腰が痛いためにそれほど体を動かせない。小さい範囲でのみ動いていた。
「ぐーみん……えっちだ」
「これが……反動なんだぁ……」
ゴクリを息を呑みながら美波のよがる様子を眺めていた二人は、見るからに興奮した顔になっていた。
美波が目の前で男子に感じさせられているのだ。何も思わないわけがなかった。
次に腕を終わらせると、ついに大事な部分に突入していく。
「もう一度確認します。良いんですね?」
「はぁ……はぁ……うん。お願い……」
息を整えることに必死になっていた美波。
一応承諾を取ってから弘世はついに彼女の水着の中へと手を滑り込ませた。
「あぁぁぁぁっ♡」
(こ、これ……だめぇ……っ。男の子に触られたのはじめてなのに……すぐに硬くなっちゃう……っ)
胸を揉み込まれていく美波。先端の突起がすぐに硬くなると、その部分に指が引っかかり、何度も何度も一番敏感な部分が刺激されていく。
弘世は無心だ。これまでに何度も行ってきた精神修行。性欲のオンオフのスイッチはそれなりにできている。
ただ、反動により熱く、敏感になっていた体はそうはいかない。
美波は強い快感で脳が支配され、どうにかなりそうだった。
「あぁっ……はぁっ……そこっ……だめぇっ……あんっ♡」
「見てはいけないもの見てる気がする……」
「ぐーみん、本当に気持ちよさそう」
清与と瑠依は今や食い入るように美波の施術を間近で見ていた。
「あっ……あんまり見ないでっ……はず、かしいっ――んんっ♡」
グループのリーダーがまだ二回しか会っていない男子に胸を揉まれている状況。
これが治療だとしても、やっていることは胸を揉んでいることだった。
施術時間である一箇所六分が経過した頃には、もう美波は満身創痍だった。
集中的に攻められたことで息をするのも大変だった。
「まだ半分以上残ってます。頑張りましょうっ」
「弘世くぅん……熱いっ……体熱いよぉ……っ」
ファンには絶対に見せてはいけない、猫撫で声を出していた美波。
普段は可愛くかっこよく、激しいダンスを踊っている輝かしいアイドルの面影は全くと言っていいほどなくなっていた。
お腹を終わらせると、ついに胸以上に大事な部分がやってきた。
「では、やっていきます……」
「はぁ、はぁ……気持ちよく、してぇ……っ♡」
既に目的が違う方向へとすり替わっていた美波。
弘世は美波の下半身の水着へと両手を滑り込ませた――。
◇ ◇ ◇
「きょ、今日はお疲れさまでしたぁっ!」
施術が終わると、弘世は逃げるようにして美波の家を出ていった。
「はぁ……はぁ……もう、だめぇ…………♡」
そこには、ベッドの上でうつ伏せになりながら下半身をびしょびしょに濡らした美波がいた。
「す、凄いもの見ちゃった……こっちまでおかしくなりそう……」
「きーよん……私もアレ、してほしいかも……ぐーみん、本当に気持ちよさそう……っ」
十代前半でアイドルデビューしてからというもの、あまりの忙しさに加え、アイドルは恋愛禁止という暗黙の了解のようなものまであるので、『SPICE MIX』の三人も男性経験が全くなかった。
ただ、握手会やイベントなどで男性ファンとはよく交流してきたし、その中にはイケメンのファンだっていた。
でも、こうして直接大事な部分まで触られたことは一度もなかったのだ。
現在は高校三年生。彼女らだってそれなりに恋バナは好きだし、性に関することだってとても興味があった。
その上での今回のこと。
美波の腰の治療とは言え、とんでもなものを見てしまい、完全に脳内はえっちなことでいっぱいになっていた。
「お願いしたら、やってもらえるのかな……?」
「うん。お願いしてみよう……」
清与と瑠依は弘世に施術のお願いをしようと決めたのだった。
◇ ◇ ◇
「お、終わった…………っ」
弘世はこれまでのスキル発動回数が十分に増えたからか、なんと一日に三人相手に
スキルを使ってもなんとか魔力が切れるようなことにはならないほどになっていた。
そして現在。全六回の施術を終えたのだが、美波の部屋では三人がびしょびしょの状態で白目を剥いていた。
「お゙っ…………♡」
今日の最後に施術した天然担当の瑠依が体を痙攣させながらアヘ顔を晒していた。
部屋には女のえっぐい匂いが充満しており、弘世までどうにかなりそうだった。
「ひろ、せくん……♡」
すると、倒れたまま休憩していた清与がゾンビのように手を伸ばし、弘世に近づいてきた。しかし弘世はその手をするりと躱し、帰り支度を整えると最後に一言。
「一週間以内には効果が現れると思うので、それまで様子見で! そ、それじゃ――っ」
弘世はまたもや逃げるようにしてその場を去った。
「生、殺し……こんなの……体がどうにかなりそう……っ」
全身をまさぐられ、天に昇ってしまった美少女アイドル三人。
腰が痛くて満足に動けない美波は置いておいて、清与と瑠依は度々弘世を襲おうとしていたのだが、今回は施術を重ねるに連れて、体が開発されていったのか、最終的には気を失うほどの快感を与えられていた。
そのため動きが鈍い二人を躱し、弘世は今までなんとか逃げることができていたのだ。
ただ、弘世はひびきには許可されている。
先のことまでしようと思えばできたのだが、弘世の中ではルールを決めていた。
それは美波の腰がまだ治っておらず、動けないことが理由だ。
美波を差し置いて、清与と瑠依と体を重ねることは、何か順番が違うと思っていたのだ。だからもしするなら、美波の腰が治ってからと考えていた。
そうして、数日が過ぎ、ついに美波の体に効果が現れることになり――。