美容スキルでクラスの女の子を可愛くしたい【4/1第1巻発売】 作:pelca
「これって、エステとかでよくある施術台だよな?」
「ってことはもしかして――」
エコアが開いたゲートから施術部屋に移動した陽鞠と海莉。
目の前に用意された施術台を見て、エステを想像したようだった。
が、そんなことはない。
「えーとぉ? 全裸になって横になってください、か」
「……しゃーないか」
すぐ近くに設置されてあった看板を見ると、二人はその通りに服を脱いでいった。
裸になると、そのまま施術台に仰向けになった。
モニターからは全てが丸見えだった。
「ふふふっ」
「大丈夫かな……」
「あの二人、全く疑っていませんね」
クスクスと笑うひびきに対し、心配そうに見つめる小春と霧乃。
さすがにこの状況になってまで、弘世自身が施術するとは思っていないとは思うが、魔物を知らない二人にとっては、想像もできないことだろう。
「――では、始めます」
モニターで二人が施術台に横になったのを確認すると、エコアが右手をかざした。
その瞬間、施術台の奥にうにょうにょとした小さなスライムが出現――なんと分裂し二体のスライムになったのだ。
二体になったスライムはニョキニョキと触手を生やし、そして複数本のそれを背後から二人に伸ばしていった。
「わっ……あったかい」
「弘世の手みたい……」
目を瞑っていた二人の頬に優しく触れた水色がかった半透明の触手。
その感触はなぜか弘世に触れられた時と似たようなものになっていた。
「マスターの記憶から再現しました」
「マジ……?」
「はい。スライムといえども、立派なマスターの手足です」
「なんか俺がスライムになったみたいじゃん」
どうみても見た目は弘世ではないのだが、その感触は弘世の手と同様らしい。
ただ、ここから陽鞠と海莉が異変に気づくことになる。
「ん……なんか手、多くない?」
「でも、気持ち……いいっ…………ぁ」
優しいタッチに体を委ねていた二人だったが、ついには目を開けて自分を施術してくれていた相手を目視。
無数に伸びた触手が、ぴとっと自分の体に触れていたのを確認した。
「「ぎゃああああああああ〜〜〜!?」」
叫んだ二人が飛び上がり、施術台から落ちそうになった。しかしそうはならなかった。
「なぁっ!?」
触手がガッチリと腰や両手首、両足首、太ももなどに巻き付き、落ちないようにバランスをとっていた。ただ、この状態になったということは、二人は触手から逃げられないということでもあった。
「ひびき様の要望を反映しました」
「な、何を要望したの?」
「はい。これはマスターの『肌質改善』のスキルを使っていますが、効果を得る条件はさすることだったはずです。しかし、ひびき様の要望で、色々と気持ちよくなるように改善しました」
「なにそれ!?」
モニター上では、触手から逃げようとしていた二人が、施術台の上で身をよじっている様子が見える。
しかし、既に反動が出始めたせいか、頬が赤くなり、体が火照っている様子が伺えた。つまり、肌が敏感になっているということでもあった。
「おいおい……嘘だろ……まさか……」
「ちょっ……ひびきぃ!? お前ぇ〜〜っ!」
やっと自分たちが実験台になったのだと気づいた二人だったが時既に遅し。
「ふふふっ……」
そのひびきと言えば、腹を抱えながら笑っていた。
「うそうそうそっ……この状態はマズイって……!」
「えっ、えっ……そのまま咥えちゃうの!? やばいやば――むぐぅっ!?」
二人は足首と太ももに巻き付いた触手によって、大きく股を広げさせられた状態になっていた。
宙にうねうねと浮いていた残りの触手が同時に襲いかかった。
陽鞠と海莉の口の中に入った触手は彼女たちの叫び声を封じると、そのまま無防備になった胸をぱっくりと咥えた。
「「〜〜〜〜!?」」
人が吸うように触手も形を変えて二人の胸を動かしながら快楽を与えて始める。
さらに残った触手は全身を綺麗にするため、肩から腕、お腹から脚。そして――
(こんな格好で!?)
(まさか……本当に!?)
残った触手が狙っていたのは、彼女たちの大事な部分だった。
『――安心してください。このスライムは無菌ですので清潔です。それに、お尻は除外しています』
すると、突如施術室内にエコアの声が響いた。
陽鞠と海莉の心配を取り除いたのだ。ただそれは、二人が聞きたかったことではなかった。
((そこは重要じゃねぇ〜〜〜〜!))
心の中で叫んだ瞬間、それぞれの触手が彼女たちの下半身めがけて伸びていった。
((お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙うっ!?))
全身くまなく同時施術に入った二人。
これ以上モニターを眺めているのは無粋だと思った一同は、エコアに消してもらった。
(気持ちいいっ……無理やりっ……気持ちよくさせられてる……っ)
(これっ……だめだ……見た目は触手なのに、なぜか弘世を感じる……っ)
スライムの触手は少し水っぽく潤っており、その溢れた液体が体触れるだけでも反動の効果があった。
弘世の施術は、単にさするだけだった。
しかしこのスライムの触手はわざと気持ちよくなるように設計されていたのだ。
それも、エコアが弘世のこれまでも性行為経験から導き出した最適な方法でだ。
(そんなに乳首……だめだっ……まだ全然時間経ってないのに……もうっ……私……っ♡)
陽鞠はなんとか視線を動かすと、自分と同じような開脚状態で全身をまさぐられていた海莉が見えた。
しかし、口が塞がれ、声をかけることすらできなかった。
(だめだめだめだめだめだめっ……もうだめもうだめもうだめっ……♡)
海莉は白目を剥きかけていた。
弘世が行為中に一心不乱になっておっぱいを吸うような快感が伝わる。
そして、早くも二人には限界が訪れる。
(これくるっ……きちゃうっ♡ 触手なのに! 触手なのに……私きちゃう〜〜〜〜っ♡)
(だめだめっ……だめだめだめだめだめだめっ、だめぇ〜〜〜〜〜っ♡)
内から何かが電撃が走るような感覚――つま先をピンと伸ばした二人の体はビクンと大きく跳ねた。
◇ ◇ ◇
――施術終了。
本来ならば、六分で終わる施術だったが、より冒険者に施術を楽しんでもらおうと、一時間に伸ばしていた。
その間、弘世たちはモニターを消してお茶を楽しんでいたが、再びモニターをつけた時には、やはりというか予想していた通りの状態の二人が映し出された。
「もう、だみぇ…………」
「ぎもぢよずぎりゅぅぅ………………」
びくびくと痙攣し、女の悦びの全てを与えられたような表情。
周囲には何らかの水滴がぶしゃあっと散らばっており、施術の壮絶さを物語っていた。
「おっふ…………」
その光景を見て、弘世は絶句していた。
もちろん今までも施術で似たような光景を見てきてはいたが、第三者視点で見るのは初めてだった。
「うわぁ……すっごい気持ちよさそうな顔してる」
「それは言えていますが、ちょっと可哀想です」
「あばばばっ…………」
「ごっほん。……ひびきさんのお友達には感謝ですね」
それぞれ自分が実験台にならなくて良かったのだと、ほっと胸を撫で下ろしていた。
ただ、一人だけ体が熱くなっていた人がいた。
「ちょっと興味あるかも」
「小春!?」
「どうやっても逃げられないんだよね?」
「強力な冒険者でもまず無理でしょう」
「へえ……」
ドM筆頭の小春だった。
少し頬が赤くなっているようにも見えた。
「そのことは置いておいて、触手の魔物といえば、服を溶かしたり攻撃したり、人に害があるイメージが多いけど、これで綺麗になれるっていうんだから不思議だね……」
読書好きな故にエロ漫画の知識がある小春は今まで見てきた触手との違いを語る。
「せっかく辿り着いた目的の場所であられもない姿にされるんだから、冒険者って大変だよねぇ」
ひびきが人ごとのように言う。
「ま、まぁ……思ったけどさ、これ体洗うような場所あっても良いんじゃない? それこそエコアが最初に言った温泉とか……そうじゃなくてもシャワーとかね」
「それは良いと思う! エステのお店って大抵シャワールーム付いてるし」
「でしたら作りましょうか」
「最終的には心地よく帰ってもらうのが良いよねー」
既にこの時点で一般的なダンジョンとはかけ離れているが、初めて訪れた冒険者たちはどう思うだろうか。
ひとまず施術の実験を終えて、触手スライムがどのようなものかを確認することができた。
施術の方法はこのあとも検討を続けることにして、次の議題は入場料や利用条件について。
ダンジョンの制作はまだまだ続いてく――。