美容スキルでクラスの女の子を可愛くしたい【4/1第1巻発売】 作:pelca
「――スキル『リンパマッサージ』」
白く光った弘世の手。同じベンチに座りながら、葵の頭の方から手を伸ばし、首から肩にかけてを揉み込んでいった。
「んっ……あぁ……いいです……先輩の手……すき……」
場所的にはそれほど反動は受けていないが、弘世のことが大好きになっていた葵にとって、こうして触れられるだけで幸せだった。
弘世もリンパと聞いて、ただ揉み込むだけではなくリンパを流すイメージで肌を掴み、そのまま指を滑らせていく。
リンパとは首、鎖骨、脇、お腹、鼠径部、膝に集中しているらしい。
ポンプの機能がないため、マッサージによって心臓方向へと流し、老廃物を排出するようにするのだとか。
弘世は、リンパマッサージの仕方などわかるわけもないが、スキルは発動している。スマホで調べた程度の知識ながらもなんとかやっていた。
葵は目を閉じながら、完全にリラックスしていた。
弘世には信頼を置いており、ただ、彼の手に体をゆだねるだけ。
「ん……あっ……もうちょっと、下……なんか……焦らされてるみたい」
「下やったら胸になっちゃうよ。これ、リンパなんだから」
「でも、多分……んっ……リンパがある場所以外やっても、効果……出ますよね?」
「それだとただのマッサージになりそうだけど」
「私……っ……今日、部活頑張りましたっ……だから、癒やして……ほしいっ……ですっ」
弘世が現在施術している箇所は、鎖骨のリンパ。
デコルテと呼ばれる部分の下といえば、胸だった。
葵のグレーのスポブラの素材は一般的なブラよりも柔らかく、抵抗なくスムーズに手を忍ばせることは簡単だった。
それに弘世はいつもよりなぜかムラムラしていた。
「今日は俺から声をかけたし……わかったよ」
協力してくれたお礼として、葵の言うことを聞くことにした。
そうして鎖骨が終わると、葵のお願いの通り、弘世はスポブラの中に手を入れ――
「はぁんっ♡ 乳首……乳首が……っ……コリコリって……んっ♡」
二つの山をゆっくりと揉みしだき、その中で頂点に触れる指。
一瞬のうちに硬くなったそれを何度もいじくると、葵が切なそうな顔でビクビクと体を震わせる。
もう何度も触れられた胸ではあるが、スキル発動中のこの快感は、発動していない時、それに自分で慰める時とは段違い。
元々かいていた汗だが、施術していくと反動によって、体が火照り増えていった。
汗ばんだ肌はベトベトで手触りは悪いが、全く嫌ではない。
「あっ……やばいかもっ……気持ち良すぎて……んんっ♡ 先輩の手、好きすぎて……もう、私……っ」
「これはリンパだよ。まだやってないところあるんだから我慢して」
「そんなっ……いじわる、しないで……っ♡」
言葉責めのような形で囁かれると、それが葵の脳を刺激し、さらに興奮が高ぶっていく。
いつの間にか頭上の弘世の腕を掴んでおり、葵は必死に気持ちよくなりすぎるのを堪えていた。
◇ ◇ ◇
一方その頃、一人の少女が女子バスケ部の部室を訪れていた。
「葵……部活終わったかな」
その少女は美化委員の仕事を終えてから、教室で汗などを拭き制服に着替え、一人体育館へと向かった。
しかし既にバスケ部は部活を終えており、目的の葵もいなかった。
少女は葵とタイミングが合えば一緒に帰るつもりだった。
もちろんいなければ諦めて一人で帰るつもりだったが、最後に部室にいないかだけ確認しようと思い足を運んでいたのだ。
「……んっ…………あぅっ…………あっ…………」
「え?」
そんな少女が部室の扉に近づき、ノックをしようとした時だ。
中から女性の声が聞こえてきたのだ。
少女は息をひそめ、扉に耳を近づけた。
「あっ、先輩っ……もう、もうっ……ダメですっ♡」
「これで最後…………だから……!」
「いやぁっ…………もう、溢れちゃいそうっ……これ、これ……私、もうっ――」
扉の前にいた少女は、そこに誰がいるのかすぐに理解した。
なぜなら、ずっと前から知っている声で、教室でも毎日声を聞いているから。
「葵……? え……え……っ」
しかし、少女は重大な勘違いを起こしていた。
断片的にしか聞こえていなかったせいか、葵が襲われていると思ってしまったのだ。
だから少女がとった行動は一つだった。
「――葵っ!!」
鍵がかかっていなかった扉をガチャりと開けて、親友である葵を助けようと飛び込んだのだった。
◇ ◇ ◇
「先輩っ……触ってくださいっ……お願いだから……お願いだから……っ」
スキル『リンパマッサージ』の施術は、終盤に入っていた。
脇やお腹と腰を済ませたあと、最後に鼠径部。
スポブラとセットのグレー色のパンツがじんわりとシミを作っていた。
弘世は葵の脚の方へと移動しており、両足を地面につけさせる形で鼠径部を両手で揉んでいた。
葵は再び焦らされているような気分になっており、もう我慢ができなくなっていた。
「脱が、して……っ♡」
「わかった」
ため息をつきながら弘世は葵のお願いを受け入れる。
ブラはまだつけたままだが、パンツは下ろさないとさすがにやりづらかったので、そうすることにしたのだ。
下ろすと、葵の大事な部分が露出し、ツヤツヤと粘り気のある液体が光っていた。
「葵ちゃん、行くよ」
「は、はい……っ♡」
そうして、弘世は葵の鼠径部と同時に下半身全体に触れるようにして揉み込んでいった。
――施術が進み、残り時間は数秒になっていた。
「あっ、先輩っ……もう、もうっ……ダメですっ♡」
「これで最後…………だから……!」
「いやぁっ…………もう、溢れちゃいそうっ……これ、これ……私、もうっ――」
だからなのか、葵はもう我慢しなくても良いと感じたようで、腰を浮かせ、頭は仰け反るような体勢になり――
そんな時だった。
「――葵っ!!」
ガチャリと、勢いよく部室の扉が開かれたのだ。
「ん゙ぅぅぅぅぅぅぅぅぅ〜〜〜っ!?♡」
同時に葵は達し、盛大に下半身から透明な液体を撒き散らし、それがベンチに敷いていたタオルを湿らせた。
「え?」
弘世は振り返る。
すると、そこには見覚えのある少女が、先ほどとは違う制服姿でいて――
「――っ! 何してるんですかっ! どいて!!」
「うわっ!?」
葵の下方、ベンチに座っていた弘世は少女に突き飛ばされ、部室の床に転がる。
「葵っ! 葵……っ!」
「あ゙っ……あ゙っ…………りお……ちゃん…………」
呼びかけられる葵。
しかし、達してしまったすぐあとだったため、うまく反応できず、少女の名前を呼ぶことが精一杯だった。
「君は……美化委員の……」
見ると、その少女は少し前に美化委員で一緒に花壇の整備をしていた子で、弘世をヤリチン呼ばわりした子だった。
「…………絶対に許しませんからっ!」
少女は勘違いしたまま、弘世を侮蔑の目で睨みつけたのだった。