美容スキルでクラスの女の子を可愛くしたい【4/1第1巻発売】 作:pelca
「あ、あ……葵……なんで、ここに……?」
ベッドに近づいてきた人物。
それは理央の親友である鈴川葵だった。
「理央……がんばったね」
「ぁ…………っ」
すると葵は質問には答えずベッドに上がり、タオル一枚の理央を抱きしめた。
(その言い方だと、俺が悪いことしたみたいになってない!?)
葵の言い方から弘世は悪いことをしていないのに、悪いことをしたような気分になっていた。
今回はそもそも理央から誘われたこと。弘世はそれを承諾して行っただけなのだ。
「別室でずっと見てたよ」
「ぁ……うぅ……恥ずかしい……っ」
葵は弘世に接触していることを知っていた。
女の勘だったのか、こうなることを予想していたのか、今日のことを弘世から聞き出していたのだ。
そしてエコアに協力してもらい、別室のモニターでずっと理央の施術の様子を見ていた。
だから葵は最初から最後まで、全部知っている。
「私……葵と一緒になれたかな? 葵に嫌われないかな?」
「何言ってるのさ。ずっと親身になって私の話を聞いてくれた親友だよ? 理央を嫌いになったりしないよ」
「でも、葵は変わったから……私の知らない葵になって、遠くに行っちゃったから……っ」
「私が変わったのは認める。でも……変わったのもわかるでしょ? ほら、弘世先輩の手ってズルいから」
(言い方はともかく、これで小塚さんも俺を敵視しないでくれるかな?)
葵は理央を慰めていた。
そして理央も葵が変わっていった理由に、気づきはじめる。
「ぅ、うぅ……わ、私……わたし……気持ちよくなっぢゃっだよ〜! ゔわーーーんっ!!」
「よしよし………」
理解し、受け入れてしまった。
自分は弘世の手で気持ちよくなってしまったのだと。
なぜ泣いたかと言えば、やはり弘世のことを敵だとずっと思っているから。
だから気持ちよくなってしまった自分が許せなかった。
葵はそんな理央の頭を撫でてあげた。
そうして五分ほど。
「理央、疲れたでしょ? そこで見ててよ」
「葵? 何をするつもりなの……?」
すると葵は着ていた制服を脱ぎだす。
ブレザー、リボン、シャツ、スカート。バサリとベッドの隅に置くと何も言わずに座っていた弘世に近づいた。
「理央、見てて? 私がどれだけ先輩のことが好きなのかを……」
「あ、葵……っ」
葵は理央にそう告げると、弘世の制服を脱がしはじめる。
これも葵が考えていたこと。理央の前で見せることで、ちゃんと彼女に自分のことを理解してもらう――そして、本当の気持ちよさを生で見て知ってもらおうと考えていた。
「えっと……これは……っ」
「も、もしかして……私で、興奮したんですか?」
既に時間はある程度経過していた。
しかし、そうであっても、パンツ越しに弘世の下半身は膨張を果たしていた。
「手は出さないと言っても……反応はしちゃうよね。ごめん」
「わ、私で興奮するなんて……そんなの……っ」
自分には魅力がない。今でもそう思う。
だから、弘世の今の状態は、理央にとっては信じられないことだった。
「ふふ……理央にだって魅力はあるってこと。じゃあ、見ててね――」
葵はパンツ一枚になった弘世口づけをした。
理央に見せつけるようにねちっこく舌を絡ませ、長く唾液の交換をした。
(あ、葵が……すごい……あんな表情……)
バスケ部の部室で見た時のような恍惚とした表情。
理央は再びその時と同じ葵の表情を見て、胸の内が熱くなった。
「――ん、はぁ…………先輩、寝てもらっていいですか?」
「うん」
葵に指示されるまま弘世は横になり、そしてパンツを降ろされた。
反り立つ威容に、葵もじゅるりと舌なめずりをした。
「あ……いや……そんなにグロくて大きいのを……まさか、葵……っ」
「ふふっ」
理央の反応を楽しむようにして、葵は弘世の下半身に顔をうずめていった。
――数分後、事を終えた葵が今度は下になる。
理央といえば、顔を背けながらもちらちらとその様子を見ており、顔を赤くしていた。
そうして弘世が下着を脱がせて寝かせた葵を愛撫していく。
「せんぱぁい……気持ちよくして……?」
「わかったよ」
ちゅ、ちゅっと水音を鳴らしながら弘世は葵の肌に口づけをしていく。
両手を使い、大きくなった葵の胸を揉みしだき、快感を伝えていった。
「んっ……理央っ……こんなに気持ちいいんだよ……あっ……そこっ……先輩は優しくて……んぅっ……たまに強くて……それで……最高なのっ♡」
「葵……」
ゆっくりと愛撫の時間をかけた弘世は、葵の切なそうな瞳を見て理解する。
葵は準備万端になった下半身を合わせると――
「理央、手握って……最後まで見ててね」
「あっ……あっ……」
「――じゃあ、せんぱい……きて♡」
わざと理央に手を繋がさせた葵は、弘世を受け入れ、一部始終を観察させることにしたのだった。
――約三十分後のことだ。
「お゙っ……お゙ぉっ……ヤバ……今日の先輩……すご、すぎ……っ」
「ご、ごめん……全然収まらなくて……」
弘世は絶頂を果たしたものの、すぐに復活。
それ故に何度も葵の体を使わせてもらった。
「じゃあ……次は理央の番だよ」
「あ、葵!? 何を言ってるの!? ――きゃっ」
満身創痍になっていた葵は、なんとか体を起こし、理央に近づく。
そうして、強引に寝かせると持っていたタオルを剥ぎ取った。
「ほら……体は正直ってやつだよ。さっきだって、自分で慰めていたでしょ?」
「あ、あれは……だって……だって……あんなの見せられたらおかしくなっちゃうよ……っ」
弘世と葵の行為中、理央は余った片方の手で自分を慰めていた。
それ故に、彼女の下半身は言い訳できないほどの状態になっていたのだ。
「私も一緒に気持ちよくしてあげるから……それに、私と一緒になりたいんだよね?」
「あ……うぅ…………葵、ズルい……一緒になりたいよぉ……もう、体だっておかしくなってて……だからこの人を見ると……変な気持ちになるのぉっ!」
理央は完全に弘世のスキルの影響を受けていた。
ただ、これまで施術してきた人とは違い、理央だけは元から弘世の印象が悪かったため、感情の制御はなんとかできていたのだ。
でも、葵と弘世の行為を見てしまい、同じになりたいという気持ちから自分を重ねてしまった。
だから今はスキルに抗えず、弘世に触ってもらいたいとまで思っていた。
「ふふ……じゃあ最初にご褒美あげるね」
「え……なに……んむっ――――」
葵は仰向けに寝ている理央にキスをした。
軽く唇を重ねたあとは、優しく舌をねじこみ、そして絡ませた。
(葵の唇が……舌が……あっ……だめっ……こんなの……気持ちよくて……葵……葵……っ)
嫌というより、嬉しいまであった。
親友という枠を超えて、理央は葵に強い感情を向けていたから。
「私からのお願いだよ。ちゃんと先輩のことは、名前とか先輩って呼んであげて。この人とかあの人って呼んじゃだめだよ」
「あう…………わかった……」
「それと先輩も理央のことは名前で呼んであげてね」
「いいの?」
すると理央はコクリと頷いた。
「理央ちゃん……嫌だったら言うんだよ」
「いや……じゃ、ない……だから……だから……この、体の疼きを鎮めてくださいっ」
その言葉を聞くと、弘世と葵はアイコンタクトをした。
「理央のはじめて……たっくさん気持ちよくしてあげるからね」
「あぁ……私、どうなっちゃうの……こんなの……もう…………」
既に何も身につけていない状態の理央。
自分の上には葵と弘世がいて、そして今から施術ではない、本当に気持ちのよいことをされる。
そのことを思うと、体の至るところから変な汗が吹き出るようだった。
「じゃあ、先輩――しましょっ」
「わかった」
理央と弘世は同時に理央の体に顔を近づける。
そうして抗えない快楽の海へ沈めていき――
「ん゙んんんんんん〜〜〜〜〜っ!!」
理央は絶頂に絶頂を重ね、全てのはじめてをここで経験した。
◇ ◇ ◇
――これは後日談だ。
五月下旬のこと。
せっかくだからと葵に進められて四週間に渡る施術を体験した理央。
『肌質改善』以外にも理央の希望に沿って、他のスキルも使って施術を続けた。
結果、理央の体には大きな変化が現れていた。
「え……あ………なに、これ……私……スベスベ?」
自分の部屋で顔や体をぺたぺたと触り、キスをしてしまうほどに鏡に顔を近づけて確かめる。
「髪もサラサラだ……なに、これ……本当に私なの?」
追加で施術した『髪質改善』や『脱毛』の効果もあり、頭のてっぺんから爪先まで全て見違えるような体を手にしていた。
そんな自分を見て、理央は信じられないような顔をしていた。
「え……あれって、小塚だよな?」
「なんか今日、かわいくね?」
「髪も綺麗だし……何があった?」
ドキドキしながら教室に入ると、理央の変化にクラスメイトの男子がざわつきだした。
いつもの理央はどこか目つきが悪く、どこか近寄りがたい雰囲気を纏っていた。
しかし今日はどうだ。
目の形が改善したわけではないが、少し印象が柔らかくなったように感じられた。
肌だってトーンアップして吹き出物一つない。髪だって高級なトリートメントをしたのではないかというほどにサラサラだ。
理央の見た目の変化にクラスメイトは無視できなかった。
そして、友達が葵以外いなかった理央だったが、この日、一度も話したことのなかった女子たちから何度も話しかけられることになったのだった。
「――あ、あの…………」
放課後。美化委員の仕事が終わったあと、ジャージ姿の理央は弘世に声をかけて二人きりになっていた。
場所は花壇の手入れで使った道具などを収納している倉庫。
体育倉庫とも兼用されていて、すぐ横には高跳びなどで使われるマットも置いてあった。
「わ、私……教室ではじめて綺麗とか可愛いって言われたんです……っ」
どこか照れながら、弘世に向かって今日の出来事を語った。
「そうなんだ。それは良かった……やった甲斐があったよ。それに、サイドテールっていうのかな。それ似合ってる」
「やっ……え……ありがとうございます……」
理央は今までヘアアレンジなどしてこなかった。
しかし今日葵に呼ばれ、せっかく綺麗になったんだからと、シュシュを使いサイドテールにさせられていた。
「って、そのありがとうじゃなくて! …………綺麗になったことについて、お礼を言いたくて……だからっ……ありがとうございます……」
「うん……こちらこそ」
理央は恥ずかしいのか、弘世の顔を見れない。
あの施術のあと、理央は葵の誘導で弘世とはじめてを経験した。
そして、葵がいない時の施術でも、そのままの流れで帰ろうとする弘世を引き止めて、体を重ねていた。
ただ、それでも理央はなかなか心を開かなかった。
それでも体は弘世を求めてしまっていたので、心と体で乖離していた部分があった。
しかし、四週間も経過すれば、その気持ちに変化が出てくる。
「あの、ええと……今度、ちゃんと先輩の彼女さんにご挨拶します……だから……今日は、私を愛してくれませんか?」
言うと、理央はジャージのジッパーを下げた。
弘世はゴクリと息を呑み、そして彼女に近づく。
「俺……最近抑えがきかないんだ……」
「知ってます……何度も何度もおかしくされましたから」
「じゃあ、それでもいいの?」
「はい……先輩にいっぱい触ってほしいです……」
今度は下のジャージ。
脱ぐとシミのついたパンツが見えた。
「痛かったら言ってね」
「痛くてもいいですよ……」
弘世は理央の体に手を伸ばす。
そうして、二人はマットの上に寝転がり――
「あーっ! 理央に言われて来てみればー! 二人で何回ヤッたんですかぁ!」
約一時間後。
理央がいつの間にか連絡していたのか葵がやってきて、その惨状を見て口をとがらせた。
「葵……だめ……私だけじゃ……もたない……だから――」
「はは……私、部活終わったばかりで疲れてるんですけどぉ……って、先輩!?」
弘世は入口に立っていた葵に近づき、強引に理央が果てていたマットへと寝かせた。
「わ、私……たくさん汗かいて……」
「俺、葵ちゃんの汗好きだよ。ほら、前はわざと汗を拭いてこなかったじゃん」
「わ、わかりましたから…………先輩……暑い……です」
まだ運動着を着ていた葵。
彼女の言葉の意図を汲み取り、そして脱がした。
増え続ける弘世の性欲。
これには彼女であるひびきも困っていた。
そして、その理由はエコアによって明かされるのだが、この時の葵と理央はまだ弘世から説明されていなかった。
だから理央一人を相手にしても、弘世はまだまだ元気で――
「――先輩、むちゃくちゃにしていいですよ?♡」
葵の煽るような言葉に、弘世は言葉通りにむしゃぶりついた。