完全解呪のプリースト〜状態異常完治スキルで呪われた美少女を救うたび、俺への依存度がカンストしていく件〜【7/24第2巻発売】 作:pelca
第1話 口の悪いプリースト
「あい、次〜」
とある村の小さな教会の一室。
机の上には簡易的な医療器具、棚には薬草の入った瓶が複数並べられている。
動く度に軋む古びた木製の椅子に座るのは、黒い修道服に金色で十字架の形をした首飾りであるロザリオを身につけた灰髪の少年――俺、シュウ・ミレイスターだ。
「こんにちは。久しぶりね、シュウ」
扉から入ってきたのは、茶髪のロングヘアに色っぽい雰囲気を纏った二十代後半の女性。
そのムチムチとした体――特に豊満な胸と大きなお尻は、男なら誰しもが視線を奪われるほどの恵体だ。
「んだよ、マリー。またアンタか。無理すんなってあれほど言ったじゃねーか」
「そうねぇ。でも、息子のためには多少の無理はしないと。ほら、シュウだって毎日頑張ってるでしょう?」
「俺はまだ若いからいいけど……アンタは一人で子供の面倒まで――」
「ふふ、優しいのね」
「とにかく施術台に寝ろ。話はそれからだ」
「はいはい」
くすくすと笑いながら、マリーは施術台の上でうつ伏せになった。
目の前に晒されたのはあまりにも魅惑的なお尻。
クソっ、ひっぱたきたくなるほどにいいケツしやがって……。
マリーのお尻はいわゆる安産型というやつだった。
「確認のために症状を教えろ」
「『腰痛』よ」
「ああ、わかった――」
症状を確認すると、俺はマリーに近づき、両手をかざす。
すると、スキルによって必要な治療方法が脳内に流れこんでくる。
そこに指示されていた内容は――
「ったく……またかよ」
「いつもそうでしょう? だからうつ伏せになったのよ」
俺はため息をつきながら、マリーのお尻に両手を当てた。
触れるとすぐにわかる。弾力のある素晴らしい肉質。
これまでにも何度か触れたことのあるそのお尻は、かつて俺も虜にされたことがあるお尻だ。
そんな記憶を頭の隅に追いやりながら、俺は集中しスキルを発動した。
「――<完全解呪《パーフェクトクリア》>」
両手から放たれる白い光。
マリーのお尻へと特別な力が流れ込む。
「んっ、あっ……♡ やっぱり、シュウの手は癖になるわ……お隣のセクハラ親父とは全然違うわね」
「バカ言ってんじゃねえ。俺のはちゃんとした治療だ。いいから静かにしてろ」
「もう……あなたの方がずっと年下なのに、ぶっきらぼうな口調は相変わらず――んっ♡」
脳内で指示された治療内容は――『お尻を揉む』。
『腰痛』に対して『お尻』の理由は正直、今でもよくわかっていないが、スキルがそう指示している。
だから俺はスキルの指示通りにマリーの尻を揉みしだくだけ。
指が埋もれるほどの弾力。形が変わるくらいの強さで揉みほぐすと、マリーの声が次第に甘く響きはじめる。
「はぁんっ♡ シュウっ……切ないっ……切ないわぁっ♡ もっと……もっと強く……強く揉んでぇ!」
俺はマリーの尻を揉み続けた。
彼女は、尻を揉み込む度に嬌声を上げ、腰をくねらせる。
そして約三十秒ほど――治療は完了した。
「んっ…………ああ、いいわぁ。随分楽になったわ。ありがとう。今日はまだまだ働けそうねっ」
マリーは腰をさすり、天井に向けて伸びをし、体の調子を確認。
大きな胸がたゆんと揺れた。
「おいおい。治したからっていきなり無理すんなよ」
「言葉だけありがたく受け取っておくわ――それと、今日は夜に子供を寝かせたら、お家に来てちょうだい? お礼……するから」
「…………行かねえ。それにちゃんと金はもらってるだろう」
「ふふ、まあいいわ。来たくなったらいつでも来てちょうだい」
あざとい表情を向けたマリー。
『腰痛』は完治し、満足気に教会の治療室を後にした。
「ふう……」
一息ついて、机の上のコーヒーを一口で飲み干す。
ぬるくなったその味とともに、ふと感傷が胸に広がる。
「もう、あれから五年か……」
今もなお鮮明に残っている――前世での記憶。
あれは俺が十五歳、高校一年生になったばかりの頃の話だ――。