完全解呪のプリースト〜状態異常完治スキルで呪われた美少女を救うたび、俺への依存度がカンストしていく件〜【7/24第2巻発売】 作:pelca
「――シュウ様、お料理もできるなんて素晴らしいです!」
野営地に決めた草原で火を熾しながら調理する俺の様子を見て、イリスは目を輝かせていた。
「俺はババアみたいにうまい料理は作れないけどな……イリスは料理って……」
「はい! できません!」
元気よく言うことではないと思うんだが……。
最初からイリスはずっと見ているだけで手伝おうとはしなかった。が、水魔法を使えたので、それだけはとても助かっていた。
「とりあえずシチューだ。少しだけワイバーンの肉も使ってみた」
「わあああああ〜〜!」
数十分後、できあがったのはシチュー。
牛乳などの粉を素に、塩こしょうなどを使い味を整え、野菜と肉を投入。煮込むだけなのでそれほど難しくはない。
村から持ってきた器にシチューを取り分けると夕食開始だ。
「あつっ……お、おいひいでふっ!」
「ゆっくり食えよ。たくさんあるんだから」
「ふぁいっ!」
思いの外、味は悪くない。
魔物の肉だってちゃんと下処理をして煮込めばうまい。村の外では魔物は食べるものではないらしいが、これからどんな食事にありつけるのか今から楽しみだった。
「そういえばイリス……言いづらいことではあるんだけど、一週間も風呂に入らず森までやって来たんだよな?」
「はい、そうですね」
「でも、お前の体から臭い匂いを感じなかったんだ……どうしてだ?」
イリスを<完全解呪>で治療をした時、彼女の肌や生乳を直に嗅いで思ったのが、その清潔さと良い匂いだった。
人は一日風呂に入らないだけで臭くなるはずだが、彼女はそうではなかった。
「それは光魔法の<ピュリフィケーション>を使っていたからだと思います」
「ああ、あれか」
「水や物を浄化したりすることが一般的な使い方ですが、実は体の汚れも綺麗にしてくれる万能な魔法なんです。ですから臭くなかったのかもしれませんね」
「へえ……」
となれば、あれはイリスの元の体臭ということだろうか。
洗髪料なども使っていなかっただろうし、それなのに甘い匂いがした。さすがは聖女候補。体臭まで聖女製なのか。
「ですから、この旅で近くに川などがなくとも、ある程度は清潔にできます。もちろん水魔法で体を洗うのも良いでしょう」
「そうか。俺は旅の知識が全くないからな、魔法の使い方一つとっても興味深いよ」
「いえいえっ、なんでもお聞きくださいっ」
新たな知見を得た。
知識が増えるというのはとても楽しい。
勉強とはまた違う感覚。やはり異世界はこうでなければ。
食事を済ませた俺たちは、交互に見張りをしながら馬車の中で寝ることになった。
「交代だぞー」
「ふわあ……わかりました……」
数時間後、先に見張りを終えた俺はイリスと交代。
野党や魔物の襲撃に早く気づくための見張り。今回はじめてだったが、正直眠たかった。
見張りの交代人数は人がいればいるほど楽ではないかと感じたのだった。
「じゃあ、あとは頼むな」
「はいっ。おやすみなさいませ!」
馬車の中で横になると、俺はすぐに眠りについた。
◇◇◇
「……シュウ様……シュウ様……」
見張りを交代してから約一時間。
私は周囲に認識阻害魔法と結界魔法を張ったあと、こうして馬車の中に忍び込んでいた。
シュウ様は声をかけてもぴくりとも動かず、完全に寝入っていることがわかった。
可愛い寝顔……ああ、本当に愛らしい……。
ばさりと聖衣を脱ぎ捨て、私は上半身裸になった。
「ああ、やっとこの時が……」
一週間も我慢してきました。
けれど、ついに待ち望んだ時がやってきたのです。
私はシュウ様の片手を取り、そのまま自分の胸の先端へと押し付けた。
「――んぅっ」
これだ、この感覚だ……自分の指ではわからない、この太くて優しい指。
私は<淫染呪>の治療をしてくれた時の記憶を持っていた。
自身は正常ではない行動をしていたけど、記憶だけははっきりしていた。
だから、シュウ様に私のお胸を長い時間吸ったりいじられたりしている時のことも、よーく覚えている。
あれからイアシスの村に滞在させてもらってから毎晩、私は自分の胸をいじくった。
以前よりも感度が上がったからなのか、それとも私の中のなにかが変わったからか、完全に解呪されているのに、シュウ様のお口と指の気持ちよさが、頭に残ってしょうがなかった。
故に今、私はあの時のことを再現しようとシュウ様の手を借りている。
「んっ……あっ……シュウ様……あぁ、シュウ様……♡」
聖女候補として、恥ずべき行動。
でも、やめられない。求めてしまう。
もっともっと触れてほしいと、そう思ってしまう。
私は自らの胸をシュウ様の口元へと近づけた。
「〜〜〜〜〜っ」
シュウ様は眠っている。
眠っているはずなのに、私の胸の突起が口に触れた途端、口を開き、舌を動かしてくれた。
気持ちいい……シュウ様のお口が気持ちいい……。このままだと本当におかしくなってしまいそう。
シュウ様の唾液が私の乳首に絡み、吸い付き舌でねぶっていく。
彼はおそらく、この世の誰よりも女神様の加護を得ている。
つまりこれは、神の愛撫と言っても過言ではないのかもしれない。
そう考えると、シュウ様のする全てのことが神の所業に思えてきてしまう。
「んっ、はぁ、そこっ……敏感で……舌で転がすのはっ……シュウ様……あっ……んぅっ♡」
自然と空いている手は自分の下半身へと伸びていた。
そうして私は、下着の中へと指を這わせ、胸の快感と共に自分を慰めていった――。
◇◇◇
「…………おはよう」
「はい、おはようございます♪」
馬車の中で目覚めると、目の前にイリスの顔があって驚いた。
驚いたのだが、それを見せないようになんとか平静に振る舞った。
……なんでいるの!?
見張りは?
「イリス、なんだかツヤツヤしてるね。先に寝た時はぐっすり眠れたのかな」
「はい。シュウ様のお陰です!」
「そっか。じゃあ朝ご飯食べてから向かおうか」
「そうしましょう!」
イリスはいつも元気だ。
元気な子がいるとこちらまで元気になる気がする。
さて、メシ食って出発しよう。
ここからだと次の村までは少しかかるらしい。
もう一回くらいは野営しなければいけないかもしれないな。