完全解呪のプリースト〜状態異常完治スキルで呪われた美少女を救うたび、俺への依存度がカンストしていく件〜【7/24第2巻発売】 作:pelca
第32話 花売りのローラ ※
――これは、一人のとある女性の物語である。
冒険都市ハレスの外れ。
そこそこの裕福さを漂わせる屋敷の一室に、若い男女が仲睦まじく向かい合っていた。
「オスマン、今日もお仕事……頑張ってね」
「ああ、行ってくるよ、ローラ」
二人はまだ夫婦ではない。だが、互いに結婚を視野に入れた関係――つまり恋人同士であった。
出会いから一年。
若き商人オスマンは今まさに働き盛りで、新しい店舗を立ち上げようとしていた。
一方のローラは花屋で働く看板娘。新店舗祝いの花を届けに訪れた際、彼女の清楚な姿にオスマンは心を奪われ、必死のアプローチの末、交際に至ったのだ。
逢瀬を重ねるうちに絆は深まり、二人は互いをかけがえのない存在として愛し合った。
夜を共にすれば、心も体も溶け合うように馴染んでいった。
――だが、ローラには決して口にできない秘密があった。
『金を持って来いッ! さっさと寄越せ、この阿呆娘!』
『お父さん、やめて! そのお金は……お酒や賭け事に使うものじゃないの!』
それは父親の存在だった。
唯一の肉親であり、幼い頃からただ一人、自分を育ててくれた父。
かつては真面目に働き、父娘二人で慎ましくも幸せに暮らしていた。
だが――水園都市ラグアのカジノでの大敗がすべてを狂わせた。
莫大な借金を抱え、酒に溺れ、やがて仕事にも遅刻や失敗を重ね、最後には職を追われてしまったのだ。
父はギャンブルに取り憑かれた。借金を返しても返しても、どこかでさらに借り、増やしてくる。
花屋の給金だけでは到底追いつけず、借金は積み重なり、雪だるま式に膨れ上がっていった。
(このままでは……あの人に、オスマンに迷惑をかけてしまう……)
恋人の家に一人残されたローラは、震える拳を握りしめながら呟いた。
借金を抱えたままでは、結婚など夢物語にすぎない。
オスマンに打ち明ければ助けてくれるかもしれない――だが、愛する彼を巻き込むことだけはしたくなかった。
「…………私は、どうすればいいの……っ」
◇◇◇
ある日の夕暮れ。
花屋を閉め、薄暗い路地を歩いていた時、不意に背後から声がかかった。
「――お嬢さん。いや……奥様とお呼びすべきか」
振り返れば、黒いフードを深くかぶった男がそこに立っていた。
顔も年齢も窺えず、不気味な存在感だけが漂う。
「私は奥様じゃ……」
「いずれ、そうなる方でしょう?」
「あなた……誰なの?」
じわりと距離を詰めるその男に、ローラは思わず後ずさった。
「借金に困っているとか」
「っ……なぜ、それを」
男は答えず、淡々と告げる。
「情報は流れるものです。私が掴んだのは、あなたではなく――あなたの父君の借金の方ですが」
「父の……」
「結婚したいのなら、借金をなくせばいい。ただそれだけの話です」
怪しい。あまりに怪しい。
だが、ローラはその場を離れられなかった。藁にもすがる思いで、男の言葉に耳を傾けてしまったのだ。
「詳しくは、この先で」
「……怪しいと思ったら、すぐ帰りますから」
不安を胸に抱えながら、ローラは数歩離れてその背を追った。
気づけば、長年暮らしたはずの街の中で、見覚えのない迷宮のような路地を進んでいた。
地下へと続く階段を下り、たどり着いた先――重厚な扉を叩くと、中から低い声が返る。
「入りなさい」
そこは高級な調度品が並ぶ応接室だった。
長テーブルを挟み、黒い法衣に紫のズッケット、白いストラを首からかけた人物がソファに座していた。
「ブルドグ、大司教様……!?」
エインフィリア王国でも名を轟かせる、ミシア教会高位の聖職者。
畏れ多さに声が裏返り、ローラは思わずひざを折った。
――ジャラ。
やがて机の上に置かれたのは――膨れあがる布袋。
口から溢れ落ちた金貨が、燭台の灯りを反射して煌めいた。
「困っているのでしょう?」
「こ、これは…………」
「必要ないのかね」
「そ、そういうことでは……」
「――ふむ。困っている人がいると聞き、善意で渡そうと思いましたが、私の勘違いだったようですね。――帰してさしあげなさい」
「まっ、待ってくださいっ!!」
ローラが頑なに受け取らないので、ブルドグは手を振って退出を促そうとした。しかしローラは、条件反射のように立ち上がり、それを必死に止めた。
「どうしました?」
「…………このお金を受け取るには……何か、対価が必要……なんですよね?」
「ふむ……話のわかる娘のようですね」
わかっていた。心の底では最初から。
タダでもらえるはずがない、と。
「なに、簡単な話です……着いてきなさい」
ブルドグは悠然と立ち上がり、奥の部屋へと通じるもう一つの扉を開いた。
そこは、なぜか中央に大きなベッドがある部屋で、まるで寝室のようなになっていた。
「……それで、対価というのは……?」
「ベッドの上を見なさい。……着るのです」
「…………え?」
ローラは一瞬、自分の耳を疑った。
そしてベッドの上を見て、凍りついた。
そこにあったのは、布というよりもはや紐と呼ぶべき下着。
羞恥心をかき立てるためだけに作られたような代物だった。
ローラは悟ってしまった。自分が何を差し出せばいいのかを。
「だ、大司教様は、私などを相手にされなくとも……もっと立派で、もっと素晴らしい女性が――」
「君は、自分の価値を見誤っています」
「ぇ…………」
「艷やかな長い髪、大きな瞳と長いまつ毛。小さな顔に、華の香りを纏った均整の取れた体……花の精そのもののようだ。先ほど君を見た瞬間、私は確信しました。君は特別な女性だとね」
「わ、わたしは……そこまで褒められるような者では……」
花屋で働き、何度も男性に言い寄られたことはある。
だが、これほどまでに身分も立場も隔たった人物から、真正面からの賛辞を受けるなど想像したこともなかった。
「さて、どうしますか。私は忙しいのです。それは君だってわかっているでしょう。残念ですが、十秒しか待てません」
「えっ、えっ……」
突然のカウントダウン。
ローラの頭は真っ白になり、思考はまとまらず、ただ混乱だけが加速していく。
「十、九、八、七、六……」
「ま、待って……ええっ……」
「五、四、三……二…………一」
最後の数字が迫った時、ローラの口から飛び出したのは――
「やりますっ!! わたしっ、やりますからっ!!」
叫ぶように、覚悟を固めるように。
ローラは自ら答えを告げてしまった。
「賢い判断だ。やはり君は自分の価値を低く見積もっている。素晴らしい女性です。……安心しなさい。約束は破りません。先ほどの金貨は、確かに君のものだ」
口にしてしまった。
父を救える。恋人を守れる。金も手に入る。――犠牲は、たった一人、自分だけ。
そう言い聞かせるように、ローラは決意を固めていた。
「……どうしました。早く着るのです。私は時間がない。気が変わらないうちに着替えなさい」
「あ、あの……大司教様は、その……着替えをご覧になっておられるのですか……?」
「ふむ、そうですか。私も一緒に脱げばよいと……それは気が回りませんでした」
「そ、そういうことでは――――きゃあっ!?」
言い終わるより早く、ブルドグは法衣を脱ぎ捨てた。重厚な衣が床に落ち、彼はあっという間に下着一枚の姿となる。
ローラは息を呑み、思わず目を逸らした。
「…………は、恥ずかしいので、視線を外していただけると……たすかり、ます……」
それでも逃げ道はなかった。
ローラは震える手で衣を外し、ひとつひとつ布を落としていく。裸の身を晒した上で、紐のような下着へと手を伸ばし、それを身にまとった。
「……実に素晴らしい。君の名は?」
「……ローラ、です」
「ローラ。こちらへ来なさい」
「っ…………」
体を震わせながらも、ベッドの上に足を乗せるローラ。
(我慢……我慢すれば……今だけ耐えれば……私は、あの人との関係も……お父さんも救える……っ)
その決意を胸に、彼女はブルドグに身を委ねた。
重い掌が肩を掴み、次の瞬間、ローラの体は押し倒される。
下着はすでに役割を失い、大切な部分があらわになっていた。
「――人の物を奪う時が、一番昂ぶるのです……!!」
白い歯を剥き、獣のような笑みを浮かべたブルドグが、ローラへと覆いかぶさった――。
(ああ、オスマン……ごめんなさい……あなたのためとはいえ、私の体は……っ)
最初に唇を寄せられたのは、薄桃色に膨らんだローラの胸だった。
掌に余るほどの柔らかさは、花屋で働いていたからか、ふわりと花の香りをまとっている。
ブルドグは彼女の気持ちなど一片も顧みず、獣のようにその胸にしゃぶりついた。
「あっ……いやっ……そこは……あぁっ!? か、噛んじゃ……だめですっ!」
「私に口答えするのかね」
「ち、ちが……これは……い、痛っ……やっ、ああっ!」
甘さを含んだ乳首を、指で強く捻じられる。次いで、歯を立てられるたびにローラの表情は苦痛と羞恥に歪み、その様子をブルドグは愉しむように見下ろしていた。
「……悪いが、私は前戯などというものはしません」
「えっ……そんな、ま、待って……」
既に猛り狂っていたブルドグの肉棒が、無造作にローラの秘裂へと押し当てられる。
まだ馴染む前のそこは、かすかに潤いを帯びはじめていたが、到底受け入れる準備などできていない。
容赦なく押し込まれる予兆に、ローラの身体は本能的に強張り、か細い声が震えた。
(オスマンなら……優しく抱いてくれた。愛を込めて、私を求めてくれた……あの手の温もりが、好きだった……)
ローラの脳裏に、恋人の姿がよぎる。
情熱的でありながら、いつも彼は彼女を気遣い、丁寧に前戯をしてくれた。
触れるたび、愛されていると実感できて、心も体も自然と蕩けていった――。
「いやっ……だ、だめっ……そのままじゃ……ああっ――んんっ、いやっ、だめぇっ、うぅっ、うぐぅっ――ん゙ん゙ん゙ん゙っ!?」
ブルドグの巨根が、容赦なく膣口をこじ開ける。
まだ潤みきらないそこを無理やり抉じ開け、ずぶりと奥底まで突き刺さった。
愛液の足りぬ膣壁に、太く長い肉槍が軋むように擦れ、ローラの喉から耐え切れぬ悲鳴が漏れた。
「はぁ、はぁ、はぁ…………」
(い、いたい……それに、大きすぎる……こんなの、おかしく――)
「ふふ……どうです? 一度でも私を受け入れた女は、もう他では満足できなくなるのです」
「っ……!」
「まだ強がるとは……ならば、容赦なく――ぬ゙ぅッ!!」
「ひぎぃぃぃっ!?」
奥へ奥へと、容赦なくねじ込まれる。
彼だけに開いていたはずの肉襞が、異なる男の肉槍を包み込み、無理やり押し返されていく。
ローラは必死に堪えようとしたが、ブルドグの腰の強烈な打ち込みは、抗う隙すら与えなかった。
ただ自分が快楽を貪るためだけの、獣のような交わり。
それはゴブリンの乱暴さを思わせたが、体格も力も桁違いのブルドグでは――まるで巨大なオークに嬲られているかのようだった。
(お、奥まで……子宮が押し上げられるっ……彼のじゃ、ここまでは届かなかったのに……!)
それでも――膣内は裏切るように熱を帯びていく。
嫌悪と恐怖に震えながらも、じわじわと愛液が溢れ出し、無骨な肉槍を絡め取るように包み込んでしまう。
粘つく水音が響き、やがてその動きはより滑らかになり、ローラの体は強制的に慣らされていった。
(だめっ……いやぁ……大司教様のモノに……中まで広げられて……私の奥が、形を刻まれていくっ……!)
「ふぬっ! ふぬっ! ふぬっ!」
「あ゙あっ、あ゙あっ!? いやぁっ、いやぁっ!? だめっ、いやなのぉっ!?」
腰を突き上げられるたびに、ローラの子宮は容赦なく叩きつけられ、奥を強く刺激された。
逃れようにも逃れられず、ローラの体は否応なく熱を帯びていく。
ブルドグはにやりと笑い、顔を近づける。
「キ、キスだけは……っ、キスだけはどうか……お許しくださいっ! お願いしますっ! そのほかは……そのほかは何でもしますからっ、だからキスだけは……っ」
「ほう……何でも、ですか。ふふ……ならば一つ、試させてもらいましょう。ローラ、今度はあなたが上に乗り、自ら腰を振るのです」
「…………っ」
無慈悲な命令に、ローラは唇を噛みしめた。
下腹部はまだ繋がれたまま。ブルドグが仰向けに寝そべると、自然とローラが上に覆いかぶさる格好となった。
羞恥と絶望に震えながらも、逃げ場のない状況に抗えず――ローラはゆっくりと腰を上下させはじめた。
「ぐぅっ……ぐぅっ……んっ、んっ……」
「それでは全く気持ちよくありません。騎乗位は、こうするのです……ッ!」
「んぎぃぃぃぃぃっ!?」
ローラの動きがぎこちないので、ブルドグは腰を掴んで、下から突き上げはじめた。
すると耐えきれなくなったローラは、態勢を維持できず、体を重ねるように倒れ込んでしまう。
「ふぬっ! ふぬっ! どうしました? もう私のことが好きになったのですか?」
「ち、ちがっ……これはっ……あ゙ぁっ!? 体がっ、支えきれなくてっ……ん゙あ゙ぁっ!?」
ブルドグはがっしりとローラの肩を掴み、逃げ場を与えぬように押さえ込んだ。
ローラは身動きできず、奥深くまでずちゅずちゅと突き上げられ続ける。
「はぁ……実にいい……まるで吸いついてくるような肉壺だ……。では、私もそろそろ……」
「えっ……えっ……な、何を……っ!? ま、まさか……膣内に……うそ……そんなの……っ!?」
「ふん、なにを今さら――あなたに選ぶ権利などありません! 先ほど、何でもすると言いましたね? では、約束どおり……私の子種をくれてやりましょうっ!」
「いやぁあっ!! それだけはっ……それだけは嫌ぁっ! き、キス……キスしていいです! だから中は……中だけは……だめぇぇえっ!! ん゙ぐぅうううっ!!」
次の瞬間、ローラの顔は両手でがっちりと挟まれ、逃げ場を失った唇にブルドグの口が覆いかぶさった。
混乱する暇もなく、強引に舌がねじ込まれ、熱く粘ついた唾液が容赦なく絡みつく。
柔らかな唇も、震える舌も、まるで肉体と同じように蹂躙されていく。
(オスマンっ……ごめんなさい……ごめんなさい……ごめんなさい……っ)
頭の中で恋人の名を呼び、何度も謝罪を繰り返すしかなかった。
だがその祈りは踏みにじられる。
約束など存在しなかったかのように――ブルドグは、容赦なくローラの膣奥へと精を吐き出した。
「ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙ゔぅぅぅぅぅぅぅぅぅ〜〜〜〜っ!!」
止めどなく溢れ出す白濁が、容赦なく子宮を打ち叩く。
ドクドクと注ぎ込まれるたび、腹の奥が焼けるように熱くなり、ローラの全身はじんわりと震えに支配されていった。
それはまるで熱湯を流し込まれたかのようで、否応なしに体内を満たしていく。
「あ゙っ……あ゙っ……あ゙ぁぁぁ……っ」
口から漏れる声は、嗚咽なのか嬌声なのか、もはや自分でも分からなかった。
ブルドグは満足げにローラを見下ろし、冷淡に告げる。
「ふむ……やはり絶頂していたようですね。……しかし、これで終わりだと思わないことです。まだまだ、これからですよ、ローラ」
ローラの体はブルドグの上で小刻みに痙攣していた。
けれど、恐怖はすぐに現実のものとなる。
膣奥に放たれたばかりの肉棒は、抜かれた瞬間、再び硬さを取り戻していたのだ。
「ま、待って……少しだけ……っ」
「駄目です。あなたは私の玩具ですから」
容赦なく体勢を崩され、ローラは四つん這いにさせられる。
休む間も与えられぬまま、背後からずぶりと再挿入された。
「ん゙ぐぅぅぅぅぅぅぅぅっ!? いやぁっ、だ、だめぇっ!? もうっ……イッてますっ、限界ですっ! ダメ、もう無理ですっ……ゔぅっ、ゔうぅっ、ああっ、お゙お゙おんっ、やぁあっ!?」
ローラの叫びを無視して、ブルドグは腰を打ち付けるたび、後ろから叩きつけるように尻を平手で打った。
乾いた音と肉が弾む鈍い衝撃が重なり、ローラの悲鳴はさらに上ずっていく。
(オスマンは……オスマンはこんなこと絶対にしなかった……優しかった……っ。こんな痛いこと、こんな辱め……いやぁっ、やめてっ、叩かないでぇっ!!)
涙で滲む視界の中、ブルドグは息を弾ませながらも、不気味に笑った。
そして、独り言のように低く、囁くように告げる。
「――ここからが、悪夢のはじまりですよ……ローラ」
◇◇◇
「…………お、お金……ありがとう、ございました……っ」
事が終わり、乱れた髪を震える指で整えながら、ローラは必死に服を着直した。
ブルドグは黒ローブの男を呼び、彼女を帰り道へ案内させた。
だが――何かがおかしい。
見覚えのあるはずの道ではない。確かに違う場所を通っている。胸に不安が広がる中、黒ローブの男がぽつりと口を開いた。
「ああ、そういえば。大司教様より言伝がございます――借金をすべて返したければ、もっと早く、たくさん稼ぐ方法があると」
「――――へ?」
案内された先。
そこは甘く濃厚な香が焚かれた大広間だった。
目に飛び込んできたのは、ほぼ裸同然の男女が体を絡ませ、汗を飛ばし、嬌声を上げる異様な光景。
「な、なに……これ……」
声が震え、足元が崩れそうになる。
その時、三人の裸の男たちが現れた。全員が目元だけを仮面で覆い、正体を隠していた。
「こちらの素敵な女性――稼ぎたいそうです」
「なっ……!」
黒ローブの男の言葉に、ローラの顔が凍りつく。
「ああ……なんとも美しい女だ」
「体つきも良い……これは上玉だ」
「君なら、すぐにでも目標金額を稼ぎ出せるだろう」
「な、なにを……言って……」
じりじりと距離を詰めてくる三人。
ローラは恐怖で後ずさる。しかし――
「あっ……」
「じゅるうううう……」
いつの間にか背後には、さらに大柄な男が立ち塞がっていた。
涎を垂らしながら舌なめずりをし、ローラの肩を掴んで離さなかった。
「い、いや……いや……っ! わたし……これ以上は……もう、このような目には……っ。ああ、来ないで……お願い、許して……もう、もう……っ」
「――<淫染呪>」
不意にどこからか声が響いた。
瞬間、ローラの体と心が、意識を残したまま熱に侵され、狂わされていく。
「ふふ……最初は優しくしてやろう」
「いや、既に手を付けられた後だ……気にする必要はないだろ」
「ん……? もう濡れているじゃないか」
「じゅるうううり♡」
体が勝手に熱を帯び、頭が白く染まる。
服など意味をなさず、ただ脱ぎ捨てたい衝動に駆られた。
四人の男が彼女を取り囲み、一瞬で服を剥ぎ取った。
「いやっ、いやぁっ!? な、なに……それ……っ」
四肢をがっちりと押さえつけられ、逃げることもできないローラ。
男たちの手がずるずると絡みつき、身動きが封じられる。
すると、一人の男が手に得体の知れない器具を持っていた。
「ん……知らないのか? これは帝国から流れてきたブツだ。魔力で振動するマッサージ器らしいぞ」
魔力によって振動する細長いそれは、電気マッサージ器に酷似していた。男が手元のスイッチを入れると、ヴィィィィィンという低い振動音が響く。
(ダメ……これは……ダメな気がする……っ。いったい、これで何を……っ? でも、体が……勝手に熱くなって……っ)
男は魔力マッサージ器を手に、ローラの身体に近づいてきた。
ローラは必死に後ずさろうとするが、四方から押さえつけられ、抗うことすらできない。
「おい、足を広げろ」
「いやぁっ、だ、ダメですっ、広げないでっ!」
必死の抵抗も虚しく、ローラの両脚は無理やり開かれ、薄桃色の膣口が露わに晒される。
震える身体を押さえつけられ、逃げることも許されない。
男はゆっくりと魔力マッサージ器をローラの秘所へと近づけ――
「ゔぅっ……ああっ!? んっ、ん゙ぐゔぅぅぅぅぅ〜っ!?」
わずかに前に絶頂を繰り返した身体、そして<淫染呪>によって高められた感度が、ローラを一瞬で翻弄する。
膣内を震わせながら、透明な液体がびしゃあと溢れ出し、身体の奥から熱い波が押し寄せる。
恐怖と快感が入り混じる中、ローラの甲高い喘ぎ声が、甘く部屋に響いた。
「おっ、この子、清楚な顔していきなり潮を吹いたぞ!」
「ぐふふ……これは……本当に逸材だな」
ローラは両手を無理やり男の肉棒に握らされ、口にも咥えさせられ、さらに下半身は魔力マッサージ器に責め立てられていた。
その状態で何度も何度も絶頂を繰り返し、涙と涎を混ぜたようにこぼしながらも、快楽は止むことを知らない。
なぜなら、まだ彼女の一番大切な場所には挿入されていなかったからだ。
すでに抵抗する力は限界を超えていた。
そして肉棒が膣内に突き入った瞬間、ローラの身体は<淫染呪>によって完全に感度を支配され、快感の波に飲み込まれていく。
痛みと甘みが同時に押し寄せ、身体中に刻み込まれる悦楽に、ローラは思わず声を上げずにはいられなかった。
気持ちよくて、どうしようもなくて、ただただ溺れていく自分――それが、今の彼女の全てだった。
(犯されてるのに……どうしてこんなに気持ちいいの!? イヤだっ、イヤだっ! 気持ちよくしないで……っ、もう、もうすぐ……イッちゃうっ、すぐにイッちゃうっ……イグゥっ!? イグゥっ!? あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙〜〜っ!?♡)
次第に、ローラの全ての穴は塞がれ、体はまるで玩具のように弄ばれ続けた。
絶頂と絶望が混ざり合い、全身を熱と痙攣が貫く。
その光景は、複数のゴブリンに同時に襲われる悪夢のようであり、逃げ場のない快楽の地獄そのものだった。
――そして夜が明ける。
ローラが戻ったのは彼の家ではなく、父親の家だった。
その手には金貨の袋が握られていた。借金を返しきるにはまだ足りないが、それでも大きな額であることは間違いなかった。
◇◇◇
それから一ヶ月後。
「――ローラ、どうしたんだい? 最近顔色が悪いように見える。それに、夜だって、相手をしてくれなくなった……」
「オスマン……心配しないで。花屋の仕事が少し忙しい時期なの。繁忙期が過ぎれば体調も良くなるわ。もちろん夜だって――」
「……そうかい。でも、無理はしちゃいけないよ」
玄関先で小さく口づけを交わし、恋人を送り出す。
ローラも花屋へ向かうように身支度を整え、一人歩き出した。
だが、その足はもう花屋には向かわない。
花屋は辞めてしまったのだ。――もっと稼げる仕事を見つけてしまったから。
扉を開くと同時に、ローラは服を脱ぎ捨てた。
下半身からは粘つく透明な液が滴り落ち、太ももを濡らす。両胸には金のリングピアスが嵌められ、下腹部には妖しく光るピンク色の淫紋が刻まれていた。
「ふふふっ……ふふふふふふ……っ」
その笑みは壊れていた。
金のためにはじめたはずの行為は、今や金など不要に思えるほど、彼女を快楽に縛り付けていた。
まるで麻薬のように、逃れられないループに陥っていた。
花屋として花を売っていたはずの彼女は、いつしか自分自身を花として売るようになっていた。
複数の男たちに自らの体を差し出し、より深い刺激を求め、快楽の沼へと深く深く沈んでいく……。
――これは、一人の女性が歩んだ堕落の物語である。
淫らな大広間で大勢の女たちが快楽に沈んでいた。
ローラはその中のひとりにすぎない。
だが、その影に、同じような運命を背負わされた幾人もの女の姿が重なっていた――。